Admiral of Roughneck~From black to white~ 作:八意 颯人
そして現在 執務室にて
勇人「その後、実験と称して俺と赤城だけで出撃や遠征任務、更には演習もこなし、艤装を海軍の前称『海上自衛隊』が主力として使っていた『イージス艦』に改良し、
勇人は『2つの経緯』を説明すると大和は
大和「グズッ!だって……提督を助ける為に命を懸けて……これが泣けずにいられません!!」
勇人「お……おう……ありがとう」
大和「それとティッシュ下さい……」
勇人「はいよ」
大和「ありがとうございます……」
チーーーン!
勇人(おいおい……女の子が人前で鼻かむなよ……)
赤城(大和さん……今ので感動の空気が台無しになりました……)
勇人は大和が号泣する位に感動している姿を見て困惑しつつポケットティッシュを大和にあげ、大和はポケットティッシュを開封し、ティッシュを1枚出し鼻をかんだ
武蔵「私も提督の話を聞いて感動しているのだが……姉さんが『こんな状態』だからな……何か……その……スマン」
勇人「あ……ああ……」
赤城「提督、大和さんを見て呆れるのは分かりますが、この『書類』について大和さん達に聞くべきじゃ無いのですか?」
勇人「そうだな……って、いつの間に持っていたんだ!?」
赤城「朝の騒動の時、榛名さんと那珂さんを入渠室に運ぶ前に提督の艤装から書類が落ちていたのを拝借しました」
勇人「ああ……榛名達を止める為に大和が撃ってきた時か……」
勇人と武蔵は大和を見て呆れ、頭を抱えている所を赤城が勇人に一言を入れつつ懐から勇人が『
勇人「……お前らに聞くが、この『書類』に載っている艦娘達が居る……いや監禁されている部屋は知らないか?」
武蔵「監禁!?この書類は何だ!?私は知らんぞ!!」
大和「グズッ……この書類ですか……私は知りませんが、前任のお気に入りだった秘書艦の艦娘なら心当たりがあります」
勇人「ッ!?一体誰だ?その艦娘って!?」
大和は書類に関して心当たりがある事を鼻を啜りながら伝えると勇人は大和に声を荒げながら聞くと大和はティッシュで涙を拭きながら言った
大和「……『鹿島』さんです」
勇人「鹿島って……確かこの前、大本営が『海軍広報活動』の一環としてLAWS〇Nのイメージガールとして活動したり、東京ビッグ〇イトで広報活動してた時に参加してた野郎達から『有明の女王』や『コ〇ケの女王』とか言われてた『あの艦娘』か……まぁ此所の鹿島は広報活動に参加した鹿島とは別人だけどな……多分」
大和「……随分お詳しいのですね」
赤城「ええ♪私達も、この『広報活動』の作業人員として参加していましたから♪大本営の鹿島さん専属のボディーガードとしてですが……」
武蔵 大和(ああ……あの二人ならボディーガードとしてピッタリだな……特にヤクザ家系の提督なら……)
勇人「お前ら……何納得してんだ!?アァ?」
ガチャ!!!
武蔵 大和「ヒッ!!!」
勇人「……納得した訳を聞こうか?まさか俺が極道家系の人間で赤城は『深海棲艦上がり』だから『雰囲気』がピッタリだから納得したんじゃ無いだr……武蔵 大和「正しくその通りです!!すみませんでした!! だから……私達に小型化した
赤城「……御手数をお掛けしてすみませんでした……それより、何故『
勇人は大和と武蔵が心の中で納得しているのを見抜けると殺意の篭った笑顔で艤装の一つであるイージスシステムと主砲サイズに縮小された原子爆弾を展開し、二人に向けると二人は『原子爆弾』の恐ろしさは勿論の事、何故か『イージスシステム』の恐ろしさを知っているのか、脱兎の如く勇人に土下座をし赤城は勇人に怒鳴りながら聞くと勇人は呆れながら言った
勇人「……何故って……そりゃ
ガサゴソ……
大和(エェーー!?原子爆弾を
武蔵(……もう提督に驚くの疲れたし、馴れた……色々と……)
勇人は赤城の注意……もとい警告を受けると原爆を艤装の中に隠す様に仕舞い、大和は勇人の経歴や能力に驚き文字通り『開いた口が塞がらない』状態になり武蔵に関して疲れたのか、はたまた馴れたのかは分からないが勇人の能力面や経歴を聞いても、悟りを開いたかの様に頷いていた
ちなみに大和、武蔵に向けたのは『
勇人「……これでよし、それじゃ話を戻すが鹿島は前任……いや人間を恨んでいるのか?」
大和 武蔵「……」
勇人は前任のせいで鹿島が人間を恨んでいる事を二人に聞くと二人は黙って頭を縦に振った
それは鹿島が勇人達に絶対協力しないのは目に見えて分かる事だったのだ
勇人「……マジかよ……まぁ大体は予想はついていたが……『
赤城「八方塞がり……ですね」
武蔵「なら……榛名……いや金剛以外の金剛型姉妹達はどうだ?確かアイツらは鹿島が着任する前までは前任専属の秘書艦だったから少なからず知っているのでは?」
勇人「
勇人は金剛型の試作艦である
赤城「榛名さんと比叡さんなら提督に協力してくれるかも知れないですね……まぁ霧島さんは協力してくれ無いのは目に見えて分かりますが……後、提督、金剛さんみたいに似非外国人みたいな発言は止めてください」
勇人「……仕方ねぇだろ!母さんと融合してから、たまに出てしまうんだよ!!んじゃ呼ぶか……えーっとマイクは……あった!んじゃポチッとな!」
勇人は放送用のマイクを見つけるとマイクの電源を入れ『アナウンス用のラッパ』と書かれていたボタンを押した
パラパラッパッパッパ~♪パラパラッパッパッパ~♪
勇人(ヘァッ!?押すボタンは間違っては……無いな……多分……)
勇人がボタンを押すとリズムが速く、人を急かすようなラッパの演奏が流れてきた
勇人「……何でアナウンス用のラッパが『非常呼集』のラッパなんだ!と言うより合ってんのか?」
武蔵「いや、これで合っている……前任は艦娘を呼ぶ時は、これを鳴らすからな」
勇人「……後で普通の音に変えるか……あーあー………マイクチェックの時k……赤城「提督!マイクチェックは止めてください!恐がられて来ない可能性がありますから!!それに霧島さんに喧嘩を売る事になるので止めてください!!」……チッ……分かった、業務連絡……業務連絡……金剛型二番艦『比叡』三番艦『榛名』四番艦『霧島』、以上3名は至急、執務室に来るように……尚『艤装』を装着してくる事!以上!」
勇人は精神的に疲れたのか、マイクの電源を落とすとソファに座り込んだ
大和「御疲れさまです……何故彼女達に艤装を装着する様に言ったのですか?」
勇人「簡単な理由さ……艤装を着けさせれば彼女達は俺に『性的暴行』される心配が無くなり、安心して交渉が出来る事と、もし艦娘達が隠し部屋で監禁されているのなら隠し部屋に通じている隠し扉を破壊する事が出来るからな……勿論、俺は彼女達に強姦するつもりも無いから最低でも榛名は分かってくれると思うな」
大和「あ!?成程……」
勇人「それに榛名には貸した物があるからな」
赤城「そう言えば提督のジャージを貸したままですからね……」
勇人「そう言うことだ……さて!彼女達が来る間のんびりとティータイムにするか……赤城「まずは仕事してください!前任が溜めていた書類が、かなりの数がありますから!」……泣けるぜ……」
武蔵「提督の素の性格って金剛を男にした性格だな……まぁ『これ』も三笠さんと融合した影響のせいだろ……多分……」
大和「そう……願いたいですね……それよりも提督……」
勇人「何だ?」
二人は『未処理』と書かれた本棚に大量の書類を見て勇人にこう言った……
大和 武蔵「……同情します」
勇人「同情するんなら手伝え!それと大和!サイダ一くれ!」
大和「分かりました♪では頑張って下さい♪」
勇人「チクショーメェ!前任の糞野郎……いつかぶっ殺してやる!!……ふむ……成程……はぁ……殆ど同じ内容じゃねぇか……良し!赤城、この書類の束を全部、大本営にFAXで転送してくれ」
ドン!!
大和 武蔵「嘘!もう書類の1/5も終わらした!?」
赤城「分かりました♪相変わらず仕事が速いですね♪」
勇人「ウルセェ!これ全部あの野郎の隠蔽事だから楽なんだよ!ちなみに
赤城「分かりました……後は……」
勇人「……出撃や遠征と演習が出来ない状況だから大本営に報告後、
赤城「分かりました♪これで終了です♪」
勇人「……ふぅ………仕事後の一服は格別だ♪」
武蔵「たった数分で終わらせた!?前任なら半日も掛かるのに!?ってか、そのキチガイ染みた速さに着いてこれる赤城も凄いな……」
大和「……へ?もう終わったの……ですか……あ……あはは……」
勇人(半日って!?どんだけ使えねー奴だったんだ!?あの
赤城(……普通の人なら半日以上掛かるのに……
勇人「さて!彼女達が来るまでに『アレ』を準備するか♪赤城、手伝ってくれ」
赤城「分かりました♪」
大和 武蔵「?」
二人は前任が溜めていたであろう大量の書類を見て落ち込みつつ、机に座り、書類作業をこなす勇人を見て同情しつつ大和持参の三〇屋サイダーを飲んで待機……と言うよりソファーでくつろぎ、勇人は要領が良いのか、はたまた書類の内容が簡単過ぎたのか数分で書類作業を終わらし懐から『mevius option 8』と書かれた煙草の箱から一本を取り出し、火を点け一服しつつ比叡達を待つ間に『ある物』を準備し始めた
同時刻 艦娘寮の部屋にて
この部屋……いやすべての艦娘寮には古いパイプ椅子に机替わりの段ボールにボロボロのベッド、そして床や壁はひび割れに腐敗による穴が開く等と劣悪な状態だった
その部屋の一室にてパイプ椅子に比叡、榛名、霧島が囲む様に座っていた
比叡「ひ……ヒェーーーッ!?私達アイツを怒らせる様な真似をしたの!?」
榛名「比叡お姉様、それは違うと思いますよ、あの御方は仏のような慈愛があり心身共に強靭な御方なので滅多に怒らないと思いますよ♪それに……」
榛名(私には勿体無い過ぎる位の好みの男性ですから♪)
比叡「ん?最後のは良く聞こえなかったけど?」
比叡は榛名の呟きを再度聞き返したが……
霧島「………」
榛名「霧島……」
グイッ!!
榛名「!?」
霧島は椅子から立ち上がり、榛名に近付き胸倉を掴んだ
そう前任……いや人間にされた恨みを再確認するかの様に……
霧島「……榛名、忘れたの?金剛お姉様は前任に『解体』された事を!しかも半年前、奴が『大本営襲撃事件』で当時、緊急時だった為、指揮を執り重傷した訓練生を暴行し片腕を無くさせたケジメを金剛お姉様と吹雪さんに擦り付けた事を!!そして私達に『あんな事』をさせて……貴女は……忘れたのですか!!」
榛名「……確かに『あの事件』は私達にとって耐え難い屈辱よ……けど『その恨み』を今の提督……上城中佐にぶつけるのは間違いよ!!あの人は……こんなにも汚れ、ボロボロになった私や那珂さんを治し、綺麗にしてくれた!前任みたいな人なら真っ先に犯す所を……あの人は私を……」
バッ!!
霧島「チッ!勝手にしなさい!私は行かn………比叡「なら霧島も行けばいいんじゃないの?だってアイツは『艤装を着けてこい』と言ってたから着けて行けば迂闊に手を出せないよ……それにアイツも前任みたいな屑なら殺しちゃえばいいんじゃない?殺しも許可されているからね♪」……ッ!?そうですね♪私とした事がつい……分かりました♪では先に行ってきます♪」
ガチャ……
霧島は怒りながら荒々しく榛名の胸倉を離すと比叡の案を聞き、放送の内容と昼の挨拶の内容を思い出したのか冷静さを取り戻し笑顔で答え、逸速く執務室に向かった
そう勇人に対しての殺意や恨みを込めながら……
比叡「……物好きな人もいるんだね、私達を人として接するなんて……」
榛名「……はい、しかも私に
榛名は肩身を離さず大事そうに勇人のジャージを抱き締める様に持つと比叡は微笑みながら言った
比叡「なら、ついでに返しに行けば?洗濯はしてあるんでしよ?」
榛名「はい!愛情!込めて!洗濯しましたので大丈夫です♪勿論乾燥済みです♪」
比叡「あはは……それ私の台詞を変えただけじゃん……まぁいっか♪速く行こう♪勿論艤装を着けてね」
榛名「はい♪」
二人もまた霧島の後を追うように執務室に向かった
数分後 執務室にて
勇人「うしっ!こんなもんか……」
勇人は比叡達をリラックスして貰える様に机に『ある物』を準備していた
赤城「提督、御茶請けとお湯の準備が完了しました♪この電気ポット……ティファー〇のポットは凄いですね♪もうお湯が沸きました♪」
勇人「これは上々♪さて茶葉はアールグレイで……」
ガチャガチャ……
武蔵「提督よ、これは一体……」
勇人「これって……ティータイムの準備だか?」
大和「それは分かっています!何故そこまで本格的にやるのですか!?」
大和の質問に勇人は当たり前な態度で答えた
勇人「ん?そりゃアイツら金剛型はティータイム形式ではないと寛げないし、交渉し難いからな♪」
大和「……はぁ……そうですか……」
大和は勇人の答えに呆れると執務室の扉からノック音かま聞こえた
比叡「金剛型二番艦、比叡です!……私と他2名の入室許可をお願いします!」
勇人「許可する……まぁ呼んだのは俺だから普通に入ってきても良いんだが……」
比叡「失礼しま………ッ!?」
榛名「え!?」
霧島「なっ!?」
勇人は比叡達を執務室に招くと比叡達は部屋の様子を見て驚いた
何故なら……
比叡「ヒェーーーッ!?これって昔、金剛お姉様とティータイムしてた家具や紅茶!?」
榛名「凄い……」
霧島「……舐めた真似を……」
勇人「おっ♪良く分かったな比叡♪昔、他の鎮守府にいた金剛から聞いて準備してたんだ♪まぁ座って寛いでくれ♪」
比叡「あ……はい……失礼します……」
榛名「そんな……榛名達には勿体n……勇人「ここは素直に受けとるべきだぞ♪自分達を過小評価すんな♪」……ありがとうございます!嬉しいです♪」
勇人「良かったな♪お前ら♪」
某トマホーク菊〇似の眼鏡を掛けた妖精「はい♪わざわざ他の鎮守府の金剛さんの妖精達に聞いて正解でしたね♪」
某米国のイケメンエージェント似の妖精「ああ♪此方も良い暇潰しにもなったしな♪」
某独眼竜に似た妖精「提督、こいつはCOOLなideaだったな♪さぁ!Teaの御代わりもあるぜ♪」
某博霊の巫女似の女性妖精「もちろん御茶請けもあるわ♪」
某THE B〇SS似の女性妖精「……さぁみんな、最高のティータイムにしよう♪」
某オ〇ガ似のマッチョな妖精「さぁ寛げッ!」
武蔵 大和(何このチート能力を持っていそうな妖精達は!?)
そう、勇人と赤城は彼女達を招く為にわざわざ金剛が使っていた家具と同じ物を取り寄せ……と言うより勇人専属の妖精達が開発し準備をして待っていたのだ
比叡は勇人の歓迎に戸惑い、榛名は姉妹達の為にわざわざ金剛が愛用していたティーセットで迎えてくれた事に感激し泣きながら勇人に感謝をしていた
だが……霧島は……
霧島「……一体何の真似ですか?金剛お姉様を侮辱するつもりですか?」
霧島は姉である金剛に対して侮辱されたと深く考えていたのか怒りの籠った声で勇人や勇人専属の妖精達に聞いた
勇人「んな訳ねぇだろ……むしろお前らには『感謝』してんだ」
霧島「感謝……ですか」
勇人の意外な発言に霧島は戸惑いつつ勇人に聞いた
勇人「ああ……大本営に居たときに他の鎮守府の金剛から聞いてな……前任が捕まってから俺が着任するまで此所の鎮守府の運営を三人でやってたそうじゃねぇか♪金剛ほどの完璧なティータイムは出来ないが俺達からの精一杯な労いと感謝のつもりで行ったんだが不満だったか?」
霧島「成程……まぁ私は貴方が消えてくれた方が『最高の感謝』だと思いますが♪」
勇人「フン!こいつは無理な願い事だな♪」
霧島は勇人が何故ティータイム形式で歓迎した訳を聞いて少なからず安心したのか憎まれ口を叩き、カップに注がれた紅茶を少し飲み、御茶請けとして出されたカステラをフォークで小さく切り、切ったカステラをフォークに刺し、そのまま口に運んだ
霧島「……まぁ素人としては『頑張った』方ですね」
勇人「フン、これは手厳しいな……」
霧島「あら?私は結構甘く審査したつもりですよ♪貴方達の精一杯の感謝の気持ちに答えてね♪」
勇人「……泣けるぜ」
二人の対談を見て比叡、榛名、そして大和型姉妹は『ある事』に気がついた
比叡(あ!霧島が……)
榛名(笑いました!?今までは殺意を纏った笑いしかしなかったのに!?)
大和(赤城さん!?これは一体どういう事ですか?)
大和は霧島が何故リラックスしているのか赤城に呟く様に言った
赤城(簡単な理由です♪紅茶に限らず、お茶には自律神経を解す効果があるのです♪しかも紅茶や緑茶等の一部のお茶やコーヒー、エナジードリンクには『カフェイン』と言う覚醒効果があり、煙草みたいに中毒性がありますが過度に摂取しなければ害は無い科学物質で、よく眠気覚まし用にガムや飴、更には長時間作業をする人やサラリーマンの味方である栄養ドリンクにも使われています♪そして霧島さんを含め三人は金剛さんが解体されるまで常日頃ティータイムをやっていたので軽度の『カフェイン中毒』になり紅茶を飲む事でカフェインを摂取し、紅茶の神経を解す効果と相まって精神的に、そして肉体的にも落ち着いてくるのですよ♪しかもさっき言いましたが『カフェイン』は過剰摂取しない限り害はありませんので安心してください♪)
武蔵 比叡 榛名(あ!?成程♪勉強になりました♪)
大和(カフェテリア?カフェラテ?……頭が痛くなる……)
赤城(……大和さん、更に簡単に言えば提督が煙草を吸うと落ち着くのと同じ原理です……それにカフェラテじゃなくて『カフェイン』です)
大和(……成程♪)
武蔵(……なんか……色々とスマン……)
比叡 榛名 赤城(……うん……まぁ……)
大和(……ん?)
大和の理解力の無さに比叡、榛名、赤城は呆れつつティータイムを満喫した
勇人(うしっ!霧島達もリラックスしている様だし、そろそろ『本題』に入るか!)
勇人「まぁ雑談はこれまでにして、お前達に聞きたい事があるんだ……これに関して何か知っているか?」
勇人は三人が寛いでいる所を見て判断し、本題である書類を出し霧島達に渡した
比叡「ん?これは一体?」
榛名「これは確か鹿島さんが前任の専属秘書艦の時に前任が書いていた日誌……ッ!?これは!比叡お姉様!霧島!これを見て!」
霧島「ッ!?これは……まさか!?」
比叡「そんな……ねぇ!これはどういう事ですか!?」
勇人「どうやら榛名は知ってそうだな……単刀直入に言うが、この書類に記載されている艦娘達は何処に居る……いや何処に監禁されているか分かるか?」
三人は多種多様な表情をし、特に榛名は心当たりがあるのか書類の内容……艦娘達のリストを閲覧し驚いたのだ
霧島「……貴方の考えが今ようやく分かりました!何故私達姉妹を呼んだか、そして何故艤装を装着する様に言った訳を……」
榛名「はい!私も分かりました!」
比叡「ッ!?ティータイムしている場合じゃない!!早く行かないと!」
三人は書類の内容を見てティータイムを中断し、ソファーから立ち上がった
だが……
勇人「お前ら監禁されている場所知っているのか!?」
比叡「あ……そういえば……」
榛名「すみません……ですが!」
霧島「鹿島さんから聞き出せれば監禁されている艦娘達を救えるのですよ!!その交渉の1つが『戦艦の艤装』による脅迫を行う為にわざわざ貴方が装着をs……勇人「俺は武力行使での交渉は避けてんだよ!もし監禁されている場所が隠し部屋なら、そこに通じる扉があったら扉を破壊する為に装着する様に言ったんだ!」……じゃどうすれば良いのですか!?」
勇人「そこは考えてある!先ずは……」
霧島の問に勇人は三人に答えた
そう、この交渉は成立、そして勇人の思惑通りに進んだのか多少なりとも微笑みながら答えた……まるで交渉という『喧嘩』に勝った子供みたいに……
勇人「……という作戦だ!どうだ乗るか?」
勇人は自分が考えた『作戦内容』を伝えると比叡達は目に力が入ったのか真剣な顔つきで勇人にこう伝えた
そう、その言葉は力強く、そして決意のある言葉だった
比叡「勿論!!この作戦、気合い!入れて!参加します!」
榛名「はい!!私も提督の作戦に乗ります!!」
霧島「ええ♪今回に限り、貴方の……いえ『司令』の作戦に乗ります!!」
勇人「ふっ……決まりだな♪んじゃ始めるぞ!」
勇人「吹雪や金剛達を助けにな!!」
勇人の気合いの入った言葉に比叡達だけではなく大和や武蔵、赤城も入り「応!」と力強く答えた
そして机の上に置いてあった書類が開き、こう書かれていた
特型駆逐艦 吹雪……sex slave
金剛型一番艦 金剛……sex slave
と書かれたページが開かれていた
数分後 執務室にて
榛名「提督、御借りしてたジャージをお返しに来ました」
比叡と霧島は執務室を後にし、榛名は緊張しているのか少し挙動不審になりつつ勇人に『借りていたジャージ』を返しに渡そうとしたが、勇人は榛名がプライベート用の服がない事を
勇人「
榛名「え!?ちょ!提督!良いのですか!?」
勇人「ああ」
榛名「本当に……良いのですか!?あ…………ヒック!涙が止まりまs……勇人「あんまり自分の気持ちを殺すな、お前達は良く頑張ったな♪」……ヒック!提督ぅ!!!」
ガバッ!
勇人「おっと!……余程辛かったんだな」
榛名「……はい」
勇人「今は誰もいないから好きなだけ泣いて来い……」
榛名「……それでは御言葉に甘えます……」
勇人がそう言うと榛名は、今まで押し殺した気持ちが爆発したのか、はたまた勇人の労いの言葉が嬉しかったのか、勇人に抱きつき号泣したのが言うまでも無かった
そして勇人も榛名が泣き止むまで、ただひたすら抱擁し続けた
そう榛名の心の傷を優しく癒す仏の様に……