Admiral of Roughneck~From black to white~ 作:八意 颯人
戦艦水鬼が未来達の基地を襲撃する数分前 舞鶴鎮守府付近の海域にて
コンゴウ「………」
大和「……コンゴウさん、一体どうしたのですか?急に出撃して?」
不知火「そうですよ、しかも
那珂「うぅ~……夜更かしは御肌の敵なのに……どうして出撃を?」
那珂は愚痴を溢しながらも、大和と不知火そして那珂はカモメと戯れているコンゴウに聞くと、コンゴウは
コンゴウ「……海が荒れていたからな」
神通「海が……ですか?」
神通はコンゴウの詩人染みた答えに首を傾げると、コンゴウは神通の質問に頷き、答えた
コンゴウ「ああ、私の
大和「……それって、群像君の世界に居た時の
コンゴウ「そうだ」
大和はコンゴウの答えに納得したのか、黙り混むと、川内はコンゴウの言葉に嬉しそうに言った
川内「録でもない事……って事は夜戦が出来るの?」
コンゴウ「……そうなる確率が
川内「マジ!?なら早く殺ろ……神通「姉さん!」……ちぇっ……神通のケチ……」
川内の不謹慎な発言を止めるかの様に神通は川内を一喝すると、川内は不満そうに顔を歪め、野次を飛ばすと、不知火が少し不安そうにコンゴウに言った
不知火「……ですがコンゴウさん、たった
コンゴウ「……それに関しては『
不知火「……さいですか」
不知火(司令……同情します)
不知火は舞鶴に居る勇人に同情すると……
ドカン!!
コンゴウ 大和 川内型 不知火「ッ!?」
コンゴウ達は少し油断していたのか、爆発音を聞いて驚いた
コンゴウ「ッ!?建物が……大和!至急、崩壊している建物に偵察機を!」
大和「分かりました!」
コンゴウは大和に偵察機を飛ばす様、指示を出すと大和は偵察機を直ぐ様、飛ばし、爆発の原因となった建物……未来達の基地付近まで偵察させると……
大和「………ッ!?」
コンゴウ「どうした?」
大和は偵察機からの伝達を聞き、顔を顰めると、コンゴウは顔を顰めた大和に聞くと、大和は伝達内容をコンゴウに報告した
大和「偵察機から伝達……深海棲艦が……仲間を潰しに掛かっています」
コンゴウ「敵同士が!?何故……」
コンゴウは深海棲艦同士が争っている事に疑問を抱くと、川内、神通が基地に照明を当て、コンゴウに報告した
川内「此方も目視で確認出来たが……あれは提督が言っていた『未来』という防空棲姫と特徴が
神通「しかも
コンゴウ「……」
川内と神通は未来達が瀕死の重傷を負っている事に気が付き、コンゴウに指示を仰ぐと、コンゴウは腕を組み思考を巡らした……
そして、考えが纏まったのか、大和達に指示を出した
コンゴウ「……重傷の深海棲艦を
那珂「了解!」
神通 大和 不知火「分かりました!」
川内「って事は……夜戦だァァァァァ!!ナイスな判断だよ!コンゴウさん!!」
コンゴウ「無駄口を叩くな川内!行くぞ!」
コンゴウは勇人の恩義の為に、未来達を
一方 未来達は……
未来「ウグッ………」
港湾水鬼「防空!!確りして!!後、もう少しで舞鶴に着くから!!」
北方棲姫「良かった……瓦礫が盾になってくれて……」
空母ヲ級「ああ……」
泊地水鬼「……でもアイツは追ってくるよ」
港湾水鬼「ああ……ッ!?嘘でしょ……」
未来「先輩……一体どうしたのですか?」
未来達は瀕死の重傷を負いつつ、戦艦水鬼の砲撃から逃げて来たのだ
そして未来は砲撃による
港湾水鬼「……よりによって、
北方棲姫「え!?あの……チート艦隊の!?」
泊地水鬼「……終わった」
空母ヲ級「……短い人生だったな」
そう、港湾水鬼が見付けたのは『コンゴウ達』だったのだ
コンゴウを見た途端、未来以外の和平派の深海棲艦達は絶望し、死を覚悟したが、未来だけは
未来「
港湾水鬼「馬鹿ッ!あの霧の……ん?」
北方棲姫「今……
港湾水鬼と北方棲姫は未来の言葉に首を傾げると、コンゴウは未来達に聞こえる様に大声で答えた
コンゴウ「分かった!!大和!不知火!」
大和「分かりました!」
不知火「了解しました」
戦艦水鬼「ッ!?させるかぁ!深海海月姫!」
深海海月姫「分かった!此処で死ねぇ!!」
戦艦水鬼はコンゴウ達に向けて砲撃や爆撃機で応戦したが……
大和「無駄です!クラインフィールド起動!!不知火さん!」
不知火「分かりました」
大和は戦艦水鬼達の攻撃をコンゴウ……いやメンタルモデルしか装備されていない筈のシールド『クラインフィールド』を未来達を覆い囲む様に展開し、戦艦水鬼達の攻撃を防ぎ、不知火は未来達をコンゴウの船まで誘導し始めた
戦艦水鬼「はぁ!?何故、艦娘が
コンゴウ「私が艦娘でも使える様に
深海海月姫「ふざけた真似を……まぁ、あの爆撃の中だ……川内型の三人は確実に……」
神通「沈んでいませんよ」
川内「私達も
戦艦水鬼 深海海月姫「ッ!?」
二人は大和がクラインフィールドを発動させた事に驚愕し、悔しがると、激しい爆撃の中、猛スピードで接近してきた川内型の三人が殺意剥き出しのまま、
川内「だから……死ね」
神通「御命……頂戴します」
那珂「さぁ!
深海海月姫「馬鹿な!!あの爆撃の中を……グハッ!!」
戦艦水鬼「深海海月姫!」
川内「まずは一人目……」
戦艦水鬼「させるかぁ!!」
深海海月姫は神通に斬られ、片膝を着くと、川内は深海海月姫にトドメを刺すかの様に、刺し殺そうとしたが、戦艦水鬼は川内を沈める為に砲撃をしたが、川内は砲撃を避け、トドメを刺さずに間合いを取った
川内「危ない危ない……」
神通「もう……無茶をして……」
川内「ハハッ♪悪い悪い♪」
深海海月姫「戦艦水鬼、助かっt……」
深海海月姫は戦艦水鬼に礼を言おうとした途端……
グサッ……
深海海月姫「ガハッ!!き……貴様……」
コンゴウ「雑魚が……消え失せろ」
コンゴウは川内の代わりに、軍艦からナノマテリアルブレードを投げると、ナノマテリアルブレードは深海海月姫に刺さり、深海海月姫は苦しみながら、そのまま海に沈んで行った
戦艦水鬼「海月姫ぇぇぇぇ!!」
那珂「他人に構っている場合?」
戦艦水鬼「なっ!?しまった!!」
那珂「それじゃ……バイバイ」
那珂は戦艦水鬼の懐まで入り込み、刺し殺そうとした
たが……
コンゴウ「待て那珂!防空棲姫達の搬入が完了した!撤退だ!」
川内「なーんだ……もう終わったのか……」
神通「仕方無いですね」
那珂「まだまだ殺りたかったのに……」
コンゴウ達の
戦艦水鬼「チッ……」
コンゴウ「お前達のボスに伝えろ……
戦艦水鬼「……」
コンゴウは戦艦水鬼を脅しながら舞鶴へ撤退して行った
未来達の命を救う為に……