Admiral of Roughneck~From black to white~ 作:八意 颯人
活動報告にも記載したと思いますが、コラボ相手のラムネさんが運営にアカウントロックをされ、執筆不可能の状態になりました
ですが、予めコラボ内容の流れは打ち合わせ済みなので、打ち合わせた流れを、そのまま小説に出す形にしていこうと決めましたので御理解の程、宜しくお願いしますm(_ _)m
勇人が千川を
道中「ちっ!佐世保の龍に上城の若女狐め!」
道中は三越の件で勇人に敗北、そして道中の役職である『ショートランド拍地司令長官』の座を蘭に奪われ、二人に殺意を当て付けるかの様に深海棲艦の艤装に八つ当たりをしていると今の彼女の秘書艦である戦艦棲鬼が流暢な日本語で彼女を宥め始めた
戦艦棲鬼「落ち着いて提督、佐世保の龍と魔女は舞鶴に、そして呉の虎はロシアに居るから、今、佐世保、呉を攻めるのなら今しか無いよ……その時に怒りをぶつければ良いじゃない」
道中「馬鹿なの!アイツらが居なくても、元『霧の旗艦』であるコンゴウやマヤ、そして艤装の素材を『ナノマテリアル』に変換し、化け物並に強くなった佐世保と呉の艦娘達に殺られるのが『目に見えている』わ!」
道中は戦艦棲鬼の案を一蹴し、ヒステリックを起こしながら言うと、戦艦棲鬼は「確かに……」と冷静に判断し、思考を手繰り寄せると、何か思いついたのか、手をポンと打ち、答えた
戦艦棲鬼「そうだ、舞鶴の近くの海域に和平派の深海棲艦の基地に所属している防空棲姫を人質にし、佐世保の龍を誘き寄せれば……」
道中「……何故『防空棲姫』を?アイツとの関係性が見当たらないんだが……」
道中は防空棲姫……未来と勇人の関係性について聞くと戦艦棲鬼は微笑みながら答えた
戦艦棲鬼「フフフ……それが関係があるんだなぁ~……アイツは彼女が『魔女』そして『戦場の龍』を助けて貰った『恩義』を返す為に『敵』ではなく『妹』みたいに接し、彼女もまたアイツを『父親』みたいに接しているからな……つまり……」
道中「……そこを利用する訳だな?」
道中は戦艦棲鬼の言葉に笑みを浮かべ、聞くと、戦艦棲鬼もまた笑みを浮かびながら答えた
戦艦棲鬼「……そうだ、今の舞鶴の『奥の手』である魔女と狂龍が『居なくなれば』舞鶴を沈めさせるのは容易くなる」
道中「そうね……あの二人が舞鶴から出た時が……」
戦艦棲鬼「一番の好機……という訳だ」
道中「なら、戦艦棲鬼は今日の夜、舞鶴の和平派の基地を襲撃し、防空棲姫を拉致ってきて……私は『上城勇人』を殺す準備をするから」
戦艦棲鬼「分かった……気を付けるんだぞ」
戦艦棲鬼は道中を心配しながら舞鶴に向けて出発し、道中は笑みを浮かびながら叫んだ
道中「……さあ、佐世保の龍よ!私の夫を飼い殺した罪そして、私を虚仮にした罪を払って貰うわよ……アンタの命でな!!」
道中は勝利を確定したかの様に、喜び、叫んだ
だが、道中は失念していたのだ……今の舞鶴いや日本海軍の『奥の手』は勇人と優花だけでは無かった事に……
1300 舞鶴鎮守府 食堂にて
千川「……」
もっもっもっ……
勇人「……」
ガツガツガツ……
美奈「大将……凄く食べますね……」
美奈はパーティーを開くかの様に大量の料理を勇人が凄い勢いで食べているのを見て、驚愕していると、勇人は口の中に入っていた食べ物を飲み込み、答えた
勇人「ゴクン!仕方ねぇだろ、俺は
千川「……間宮は知らないんだっけ?上城が半k……勇人「お前、機密漏洩で死にたいのか?」……あのなぁ、テレビで特別防衛機密である『お前や桜花君そして柏木大将が半艦娘である事』をテレビで曝け出したんだろ?」
美奈「ゴホッゴホッ!さ……三人が半艦娘!?」
美奈は勇人、柏木そして優花が『半艦娘』だと知ると、飲んでいた緑茶が器官に入ったのか、噎せながら驚くと、勇人は満腹になったのか、空になった皿や茶碗等を纏めながら答えた
勇人「ご馳走さまっと……あの時は仕方無かったんだよ、それに俺と柏木は半艦娘じゃなくて『半艦息』だ」
美奈「……どういった経緯で半艦娘に?」
美奈は三人の経緯について聞くと、勇人は少し俯きながら答えた
勇人「柏木に関しては分からないが、俺は『大本営襲撃事件』で負傷した時に、優花は『将軍殺害事件』の時にウイルスに感染していたんだ……それを治す為に艦娘と融合し、患者自身……まぁ『俺達』の事だが『半艦
美奈「……ちなみに大将と大尉が艦娘としての『名前』は?」
勇人「……俺は『金剛型特殊戦艦
美奈「三笠!?まさか……ウイルスを治す治療法って……朱里さんと……」
美奈は勇人の『三笠』と言う言葉に驚き、ウイルスの治療法の内容を察すると勇人は重い口を開き、美奈に言った
勇人「……察しの通りだ、一時的ではあるが、俺は母さん、優花は日向と融合し、ウイルスを治し、半艦娘になったんだ」
美奈「そんな……」
美奈は勇人が艦娘になった切欠を聞いて、悲しい表情で俯くと、勇人は笑いながら言った
勇人「そんなに凹むなよ、この身体になった
千川「笑い事じゃねぇだろ……しかも他人事みたいに言いやがって……」
千川は勇人に呆れながら呟くと、勇人は鼻で笑い、答えた
勇人「御生憎様、俺は『過去の事』は気にしてねぇ
千川「確かにそうだが……」
美奈(本当に彼……強い人だわ……流石、元帥と同じく『龍』の異名は伊達じゃないわ……)
勇人は他人事の様に笑いながら言うと美奈は勇人の強さに驚くと、千川は未来について質問した
千川「……所で防空棲姫は?」
勇人「ん?未r……アイツなら基地に送ったぞ」
千川「艦娘の力を使ってか?」
勇人「それ以外、どうやって送るんだ?1人で大荷物を抱えて帰らせるつもりか?」
勇人は然も当たり前かの様に千川に聞くと、千川は勇人の言葉に同意し、更に質問した
千川「だよな~……それと上城……何故、防空棲姫の事を『未来』と呼ぶんだ?」
美奈(ッ!?しまった……)
千川は上城一家が防空棲姫の事を『未来』と呼ぶ理由について質問すると、美奈は少し顔を引き吊り、勇人は「そんな事か……」と呟き、答えた
勇人「確かにアイツは深海棲艦……言わば『敵』だ、だが俺達『家族』は間宮、電そしてアイツに助けて貰ったんだ、だからアイツを『敵』として無く『恩人として』アイツ自身が決めた自身の名前である『未来』……『人』として接していたんだ」
千川「人として……か」
美奈「というより、大将は『人』というより『娘』として接している様に見えますが……」
勇人「……そうか?」
千川「……ああ」
勇人「うーん……何かなぁ……初めて会った気にならねぇんだよ……初対面なのにな……」
美奈「それはどういう意味ですか?」
勇人は美奈の言葉に「ん~……」と声を唸らしながら考えながら答えた
勇人「上手く言葉に出来ねぇが、初めてアイツに会った時に『懐かしさ』と『嬉しさ』そして『愛しさ』が少しずつ涌き出てきたんだ」
美奈「懐かしさと嬉しさ……ですか」
美奈は少し混乱している勇人に聞くと、勇人は混乱を抑えるかの様に落ち着いて答えた
勇人「ああ、他の防空棲姫には『そんな気持ち』が出ないのに、アイツだけには『出てくる』んだよ……しかも未来は俺の事を『お父さん』と呼んだ途端、何故か知らねぇが、涙が零れる程『嬉しかった』んだよ……何でやろ?」
千川「ん~……ひょっとして、家族愛に『飢えている』とか?」
千川は少し考え、自身の結論を勇人に言うと、勇人は千川の結論をキッパリ否定した
勇人「それは無い、寧ろ家族愛が有り過ぎて『重く感じる位』からな……特に母さんから……」
千川「……それもそうか、何せ三笠教官の渾名は『親バ艦娘』と言われる位『親バカ』だもんな」
勇人「……本当に『子離れ』して欲しいぜ」
千川「アハハ……同情するよ」
美奈「……」
勇人「同情するなら……ん?間宮?どうかしたのか?腹痛いんか?」
千川「さっきから険しい顔になって?本当に腹痛いのなら、上城に診てもらえば?」
勇人と千川は険しい表情になっていた美奈を心配しながら聞くと、美奈は二人に気付き、微笑みながら答えた
美奈「いえ、晩御飯の献立を考えていました……御心配を御掛けしてスミマセン……」
勇人「気にすんな」
千川「仕事熱心に考えるのは良いけど、
勇人「そうそう……って、オイ!誰が馬鹿や!こう見えて医者や!!」
千川「お前の場合は医者でも『ヤブ医者』じゃねぇのか?」
勇人「……どうやら治療が必要みたいだな、艤装展開『battle mode Ars Nova』」
千川「ちょ!?それは『あの化物を倒した』一番ヤバイ艤装じゃん!!殺す気か!!」
勇人「喧しい!!治療を始めるから来い!!逃げんなぁ!!」
千川「いやいや!まだ死にたく無いから、逃げるんだよぉー!」
ワーワー……
美奈「フフフ……」
美奈(……大将の前世が『あの人』では無さそうね、あの人の『来世』が大将なら『私の名前』を聞いだけで『何かしらの行動』に出ますからね……しかし、大将のアルスノヴァの姿……本当に『あの人』に似ているわね……)
千川は勇人を弄り、勇人はツッコミを入れたりと子供染みた会話に微笑ましく思ったのか、顔が綻び笑いながら二人を見守ったのであった