Admiral of Roughneck~From black to white~   作:八意 颯人

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第63話「御召艦ならぬ悪飯艦(おめしかん)

1800 舞鶴鎮守府 厨房にて

 

勇人「……」

 

三笠「うーん……ちょっと薄いわね……間宮、塩を」

 

間宮「分かりました」

 

勇人と三笠は厨房を借り、間宮と伊良湖共に料理をしていると、千川と鳳翔は申し訳なさそうに言った

 

千川「教官に上城、間宮……スミマセン……」

 

鳳翔「本当にスミマセンでした!」

 

勇人「気にするな……しかし……」

 

三笠「……比叡だけではなく金剛まで……はぁ~……」

 

上城親子 間宮 伊良湖「泣けるぜ(泣けるわ)……」

 

3人は何故、嘆きながら調理しているのは今から1時間前に遡る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1時間前 1700 工房にて

 

勇人「……なぁ千川、今から榛名と夕張を『建造』するぞ……『最低レシピ』で」

 

千川「建造するって……二人同時にか!?しかも最低レシピで!?」

 

勇人は今の舞鶴の艦娘の状況を把握し、戦力増大の為に榛名と夕張を建造しに工房に来たのだ

千川は勇人の発言に面を喰らっていたが……

 

勇人「ああ、先ずは『オール30』で……ポチっとな」

 

千川「って!?上城!!勝手に資材を使うな!!」

 

勇人「安心しろ……大本営に掛け合って資材代は『俺の給料』から『天引き』する様、頼んでおいた」

 

千川「課金すんなよ……って!?」

 

千川は勇人の行動に溜め息をつき、呆れながら建造時間を見ると、驚愕した

何故ならモニターには……

 

『01:22:00』←モニター画像

 

 

千川「建造時間が1時間超え!?しかも『オール30』で!?」

 

そう、最低の量……言わば『駆逐艦レシピ』で資材を回したら『軽巡』いや『夕張の建造時間』がモニターに表記されていたのだ

勇人はモニターを見て、確信を得たのか、ニヤつきながら言った

 

勇人「……十中八九『夕張』だな……よし、次は……燃料『400』鋼材『600』それ以外は『30』で……ポチっとな」

 

勇人は建造機に資材を設定し、『戦艦の最低レシピ』で建造を始めるとモニターが表記された

 

『04:00:00』←モニター画像

 

勇人「4時間……フッ……『榛名』だな」

 

千川「お前……スゲェよ……一発で榛名と夕張を……」

 

千川は勇人の強運に驚愕すると、勇人は首を傾げながら答えた

 

勇人「そうか?ちなみに『初めて』建造したんだが……」

 

千川「……雪風並の『強運』だな……」

 

勇人「伊達に修羅場をくぐってないんでな……高速建造材(バーナー)を使うか?」

 

勇人は千川に『建造中の二人』に高速建造材を使って、直ぐに建造を終わらせるか質問すると千川は頭を横に振り、答えた

 

千川「いや、それに関しては金剛達と一緒に出迎えたいから今はいい」

 

勇人「夕張もか?」

 

勇人は建造中の夕張にも高速建造材の使用について聞いたが、千川は「1時間位なら使わなくても大丈夫だ」と答えると……

 

勇人「そうか……ん?なぁ千川……何か厨房から『変な匂い』がするが……まさか!?千川!ガスが漏れている可能性がある!今すぐに警報器を鳴らしてくれ!」

 

勇人は異臭を察知し、千川に指示を出すと、千川もまた勇人と同じく異臭を感じた

 

千川「ガスだと!?分かった!」

 

千川も異臭を察知し、勇人の指示で警報器を鳴らしに行こうとした途端、加賀が血相を変えながら急いで工房に入り、勇人に報告した

 

加賀「提督!大変です!厨房で金剛さん達が調理を始めています!」

 

勇人「調理?ガス漏れでは無いのか?」

 

加賀「違います!ガス漏れなら今頃『火事』になっています!」

 

千川「なんだ……ガス漏れじゃなくて良かっ………良くねぇ!!今すぐ止めに向かうぞ!!」

 

勇人「……そんなに急ぐ事か?」

 

千川「当たり前だ!!」

 

加賀「提督も早く!」

 

勇人「大袈裟だな……たかが『調理』ごときで……」

 

勇人は呆れ、溜め息をつき、呟くと、厨房から怒鳴り声が聞こえた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三笠「自分ら!!訓練をサボって、何勝手に料理しとんや!!料理の基本すら出来てないのに!

 

赤城 間宮「そうですよ!!」

 

千川側の赤城「ふぅ……間一髪でしたね」

 

金剛「ヒッ!?」

 

比叡「ヒェェェェ!!」

 

勇人「……千川に加賀、さっきの言葉を撤回するぜ……母さんが『石川弁』でキレている程だ、これは急いで行った方が良いな……加賀、千川、行くぞ」

 

千川「……事の重大さに気付いた様だな」

 

加賀「ええ」

 

3人は急いで厨房に向かった

 

 

数分後 厨房前にて

 

金剛 比叡「……」

 

三笠「……ん?勇人と千川か……」

 

勇人「一体どうしたんや?そんなに怒鳴り散らして?」

 

勇人は金剛と比叡が正座され、正座されている二人を仁王立ちで睨んでいる三笠に聞くと、千川は二人が『行った事』を察知し、呆れながら勇人の質問に答えた

 

千川「……『また』か」

 

勇人「また?なぁ千川……ひょっとして二人は……マジで『調理』を……」

 

千川「……ああ」

 

三笠「あれを『料理』と言えたらな」

 

三笠は汚物を見るように厨房に置かれている『金剛と比叡が作った料理が入った鍋』を指を指すと勇人は厨房に置いてある『鍋の中身』を見に厨房に入った

 

勇人「そんなに酷くは………え?」

 

勇人も鍋の中身である『二人の料理』を見て絶句し、三笠に問い掛けた

 

勇人「これ……本当に『料理』か?『化学兵器』の間違いじゃねぇのか?」

 

三笠「残念ながら……本人曰く『カレー』だとさ」

 

勇人「あれでか!?ジャイ〇ンシチューより酷ぇ……」

 

そこには言葉で表現出来ない位のグロテスクな風貌で異臭を放つ『化学兵器』もとい金剛と比叡が作った『カレー』が置かれていた

 

金剛「化学兵器!?」

 

比叡「〇ャイアンシチュー!?大将!いくらなんでも酷過ぎます!!」

 

ブチッ!

 

千川「あ!?何か切れた音が……」

 

間宮「た……多分切れたのは……大将と三笠さんの『堪忍袋』だと思いま……上城親子「アァ?」……ヒッ!?」

 

千川「あかん……二人共、キレてる……」

 

間宮と千川は上城親子の頭の中から『切れた音』が聞こえ、察し、千川は『二人の怖さ』を知っているのかトラウマが再発したかの様に震え、間宮もまた『二人の迫力』もとい『殺気』に臆すると、二人は金剛と比叡に殺意の籠った口調で怒鳴り着けた

 

上城親子「その『酷過ぎる物』を作ったのはテメェラ(自分ら)だろうが!!!」

 

金剛 比叡「ヒェェェェ!!ゴ……ゴメンナサイィィ!!」

 

間宮 千川「ヒェェェェ!!」

 

千川側の赤城「きゅ~……」

 

二人は戦場で鍛えた『殺気』を飛ばすと金剛、比叡、間宮そして千川は二人の殺気に毒され、恐怖に脅え、震えだし、千川側の赤城は殺気に耐えきれず『気絶』すると、勇人側の一航戦(赤城と加賀)は二人を宥めるかの様に説得し始めた

 

赤城「提督、落ち着いて下さい……彼女達も悪気があって『作った』のでは無いのですよ」

 

加賀「教官もです!今は説教をしている場合ではありません!」

 

勇人「はぁ~……仕方ねぇ、捨てるの『勿体無い』から、この『化学兵器(比叡カレー)』は俺が『処分』するから、母さんは作り直してくれ」

 

三笠「『勿体無い』に『処分』……まさか!?」

 

間宮「大将!?『それ』を全部食べる気ですか!?」

 

勇人「『それ』以外、何があるんだ?よっと!」

 

二人は一航戦の説得に冷静さを取り戻し、勇人は金剛と比叡が作ったカレーを『処分』しようと、大鍋に入ったカレーを持ち上げ、そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勇人「いただきます………」

 

ゴクッ……ゴクッ……

 

金剛「ッ!?私達が作ったカレーを……」

 

比叡「『飲んでいる』……」

 

勇人は大鍋に入ったカレーを『力士が杯で酒を飲む』様に豪快に飲み始めた

 

三笠「あの馬鹿……勿体無いからって……」

 

間宮「まぁ後片付けが『無くなった』から良いのですけど……じゃなくて!大将!今すぐ止めて下さい!自殺行為です!!」

 

千川「死ぬ気か!?」

 

赤城「……加賀さん、飲料型の高速修復材は?」

 

加賀「一応『持ってきた』わ……」

 

三笠達は勇人の行動に驚愕し、心配していた

そして……

 

 

ドン!

 

金剛 比叡「!?」

 

勇人「プファ……マッズ………ごちそうさまでした」

 

千川 金剛 比叡「の……飲み干した!?」

 

間宮「ば……化け物染みていますね……」

 

千川達は勇人が『化学兵器(比叡カレー)』を青汁を飲んだかの様に、しかめっ面になりつつも完食(完飲?)した事に驚愕すると、三笠は勇人が比叡カレーを飲み干した『本当の理由』を察していたのか、少し呆れながら言った

 

三笠「あんたねぇ……いくら金剛達が『私達の為』にしてくれたからって『それ』を全部飲む事は無いでしょ……」

 

金剛「ッ!?」

 

比叡「知っていたのですね……」

 

三笠「……当たり前だ、こう見えて『5人の母』いや『6人の母』だからな……人の気持ち位『察しない』と子育てなんか出来ないわ」

 

三笠と勇人は二人の気持ち……『世界を救った勇人達に感謝する為』に、わざわざ千川に『料理禁止令』を出されたのにも関わらず、勇人達に感謝したいが為に上官である千川の命令を『破って』まで行った事を知っていたのだ

そして勇人は口の周りに付いた比叡カレーを自身の右手の甲で擦り付ける様に拭き取り、溜め息を付き、先程とは、うって変わって優しい口調で答えた

 

勇人「あのな、母さん……俺は『コイツら(二人)の気持ち』を踏み弄る程『野暮な事』はしねぇぞ……さて!赤城に加賀、二人が使った鍋や調理器具を洗ってくれ……調理を始める」

 

一航戦「分かりました」

 

千川「間に合うのか?1830から夕飯だぞ?」

 

勇人「大丈夫だ、問題ない……二人共……今、榛名と夕張を建造しているから出迎えを頼む……高速建造材(バーナー)の使用は任せる」

 

金剛 比叡「ッ!?大将……ありがとうございます!!」

 

金剛と比叡は勇人の『漢気』に嬉し泣きをしながら感謝しつつ、工房へ向かうと間宮は勇人の行動に誉めるかの様に微笑みながら言った

 

間宮「フフッ……流石『元帥の息子』……凄い『漢気』のある青年ですね」

 

三笠「いや、勇人の場合は、ただ単に『馬鹿』なだけさ……私も手伝うわ」

 

千川側の赤城「うぅ……お腹空きました……」

 

赤城「アッチの私……呑気ね……」

 

千川側の赤城「?」

 

加賀 間宮「……泣けますね」

 

上城親子「二人の気持ちは分かるが、それ俺(私)の台詞……」

 

勇人と三笠、一航戦そして間宮は気絶から目が覚めた千川側の赤城を見て呆れながらも、夕飯までに間に合わせるかの様に急いで調理し始めた

 

そして今に至る……

 

 

勇人「よしっ!箱の中に入っていた(アジ)『全て』の3枚おろしと下拵えが終わったぜ!赤城!衣の準備は?」

 

勇人は先程、間宮と三笠が商店街の特売で大量に箱買いした鯵『全部』を捌き、下拵えを終わらし、赤城に聞くと、赤城は少し焦りながら答えた

 

赤城「既に出来上がっています!」

 

勇人「上々!伊良湖!油の温度は?」

 

伊良湖は油が入った鍋に箸の先端を入れ、確認し、勇人の質問に答える様に頷き、答えた

 

伊良湖「オッケーです!」

 

勇人「うし!加賀!サラダは?」

 

加賀「後はドレッシングを作るだけです!」

 

赤城「加賀さん!ドレッシングは冷蔵庫に入っていますので大丈夫ですよ!」

 

加賀「そうですか……なら、準備完了です」

 

勇人「上々!母さん!豚汁は?」

 

三笠「後は味噌を溶いて入れるだけよ!」

 

勇人「間宮!ご飯は?」

 

間宮「後、10分で炊き上がります!」

 

勇人「よし!まぁ……本当は、もっと『オカズ』を作りたかったが……時間が無ぇ……」

 

間宮「御気持ち察します、大将……ですが本当に助かりました……私一人なら短時間で此処まで出来ませんからね……」

 

勇人「何、気にするな……こういう『修羅場』は大歓迎さ……ウチのシュラバヤ海戦と比べればな

 

勇人は間宮、三笠、一航戦、伊良湖と連携しながら夕飯である『鯵のフライ』を調理していたのだ

勿論、勇人自身は『料理の品数』を増やしたかったが、時間が無かった為に断念し、悔しながら呟き、間宮は勇人の気持ちに同感しつつ、宥めていたが……

 

千川、鳳翔そして千川側の赤城は勇人達の様子を見て驚愕しながら言った

 

千川「アイツに『こんな趣味』があったなんて……意外だ……」

 

千川側の赤城「本当に、提督の同期なんですか?天道〇司並のチート人間じゃないですか……」

 

鳳翔「しかも、先程の漢気に加えて、料理や戦闘も出来る男なんて……艦娘……いえ『女性』にとって、是非とも『旦那』にしたい『理想の男性像』そのものの御方……ですね」

 

千川「そうだな……僕もアイツみたいに器用にこなせたら……」

 

千川側の赤城「あれは器用というより、化け物ですね……彼に弱点があるのですか……」

 

千川「ある訳無いだろ……弱点があったら大将まで『這い上がって』来ないだろ」

 

千川側の赤城 鳳翔「デスヨネー……」

 

3人は勇人達を見て驚愕していると、間宮、三笠、伊良湖、一航戦そして勇人は安堵したかの様に溜め息を付き、言った

何故なら……

 

勇人「はぁ~……漸く……」

 

一航戦「終わりました……」

 

間宮「間に合った……」

 

三笠「ホッ……」

 

伊良湖「はぁ~……」

 

そう、夕飯が出来上がったのだ

時間は『1828』……タイムリミット『ギリギリ』だったのだ

 

勇人「みんな、お疲れ様……さて!さっさと料理を運んで、新しく来た二人(夕張と榛名)の歓迎会を始めますか!」

 

間宮 伊良湖 鳳翔 一航戦「はい!」

 

千川側の赤城「ジュル……」

 

三笠「はぁ……久々に疲れたわ……」

 

間宮「三笠さん、四十前後とは言え、まだまだ行けr……三笠「失礼な!そこまで老い耄れていないわ!!まだピチピチの28よ!!」……え!?嘘!?」

 

間宮は三笠の年齢を聞き、驚愕した

 

三笠「……本当よ、建造後、直ぐに身体年齢と精神年齢を図った上での実年齢よ」

 

間宮(『前世の私の年齢』を足しても、私より『若い』なんて……ん?28才?だとしたら大将との年齢が……)

 

間宮は三笠の年齢を聞いて『勇人との年齢での矛盾』に首を傾げると三笠は間宮の疑問を察したのか、簡潔に答えた

 

三笠「バツイチなのよ……一馬は……」

 

間宮「あぁ~……そう言う事ですか……」

 

勇人「そう言う事だ……後、嘘を付くな母さん、船の年齢で言ったら『金剛より上』……三笠「しばくわよ馬鹿息子」……ごめんなさい」

 

勇人は三笠の発言に悪態を付きつつ、料理を運び、並べていると、訓練し終えた艦娘達や一馬、たけぞう改め『武蔵』、蘭花、優花、蘭に勇次達が疲れきった表情で入ってきた

 

電「疲れたのです……」

 

未来「流石『戦場の龍』……訓練(シゴキ)もパネェ……」

 

一馬「そうか?一応アレでウォーミングアップ(小手調べ)なんだが?」

 

優花「……あのレベルで!?」

 

蘭花「リハビリには酷なレベルよ……」

 

蘭「……あれは……まぁ……」

 

勇次「ってか、何で『一般人』である姉貴や俺、沙耶まで……泣けるぜ……」

 

沙耶「全くよ……」

 

艦娘達「同情します勇次さんに沙耶さん……」

 

勇人「お!?良いタイミングに来たな!さぁ!みんな!さっさと席に着きな!今から新しく来た夕張と榛名の歓迎会を行うから!」

 

勇次「兄貴……さては逃げたな……」

 

勇人「俺の本業をしただけだ」

 

優花「それを一般的にサボりと言うのだが……」

 

一馬「勇人、後で金剛達と訓練な」

 

勇人「……泣けるぜ、では新しく来た二人も来たから、始めるか!オーイ!入ってきてくれ!」

 

勇人達は席に着き、建造し終えた二人を呼ぶと、二人は緊張しているのか、少しぎこちない足取りで、みんなの前に立った

 

千川側の夕張「始めまして、夕張です!」

 

榛名「金剛型三番艦の榛名です!」

 

勇人「宜しくな二人共!」

 

勇人は二人に握手する様に手を差し出すと二人は勇人と握手し、笑顔で答えた

 

千川側の夕張「はい!宜しくお願いします!提督!」

 

榛名「貴方が提督ですね!こちらこそ宜しくお願いしま……ん?提督、何故『私服』で?」

 

榛名は勇人の服装を見て疑問を抱くと、勇人は苦笑しながら答えた

 

勇人「非番だから舞鶴に来ているんだ……俺は『佐世保鎮守府総司令官』の海軍大将『上城勇人』だ」

 

千川側の夕張「ん?何故、佐世保の人が?それに総司令?」

 

榛名「すみません上城大将……説明をお願いします」

 

二人は勇人の立場『総司令官』について首を傾げると勇人は二人に説明した

 

勇人「『総司令官』は『海上自衛隊(海軍の前称)』の名残で残っている名称でな……お前達としては『佐世保鎮守府連合艦隊司令』言わば『司令長官』と説明した方が良いかな?」

 

千川側の夕張「……はぁぁぁぁ!?佐世保のトップゥゥゥ!?」

 

榛名「え……えぇぇぇぇ!?それじゃ……本当の提督は?」

 

勇人「うーん………さぁ~……誰でs……千川「上城、二人で遊ぶなよ……これ以上イジるの止めてくれないか?」……ハハッ!ワリィワリィ……」

 

二人は勇人の立場の説明を聞き、驚愕し、慌てふかせているのを見て、どこぞの古畑みたいな口調でイジると、千川は勇人を一喝し、二人に苦笑しつつ説明し始めた

 

千川「あはは……僕が君たちの提督でもあり、舞鶴鎮守府所属の海軍少佐『千川大地』だ……彼は先程、説明にあったと思うけど彼は佐世保鎮守府総司令官でもあり、僕の『同期』だ……宜しく」

 

榛名「そうだったのですか……びっくりしました……」

 

千川側の夕張「そうですよ……いきなり佐世保のトップが来るなんて……」

 

勇人「ハハッ!悪かったな……それじゃ二人の歓迎会を始めるぞ!」

 

間宮「新しく来た二人と上城一家の歓迎会を込めて……」

 

上城一家 艦娘達「カンパーイ!!」

 

榛名 千川側の夕張「宜しくお願いしまーす!」

 

勇人達は間宮の乾杯の音頭と同時にビールやハイボールが入ったグラスを持ち、二人を歓迎するかの様に宴を始めた

 

そして勇人に『ある異変』が起きた

 

勇人「さて!食べるかな!では……いただきm……」

 

 

 

ズギッ!

 

 

 

勇人「ッ!?」

 

未来「勇人さん?どうしたの?」

 

電「大将?」

 

赤城 間宮「提督(大将)……ま……まさか……今頃になって……」

 

三笠「……言わんこっちゃ無い」

 

未来と電は鯵のフライを食べようとした勇人が、いきなり強ばった表情になったのに気が付き、勇人に聞くと、赤城と間宮は冷や汗を流し、察すると、勇人は頭を縦に振り、腹部を押さえながら答えた

 

勇人「……まさか比叡カレー(アレ)が『遅効性』だったとは……少し席を外すぜ」

 

未来 電「アレって?」

 

間宮「金剛さんと比叡さんが作ったカレーを『全部食べた』からよ」

 

未来 電「ッ!?」

 

そう、勇人は比叡カレーを食べた(飲んだ?)せいで『腹部内部が大破した(腹を壊した)』のだ

 

赤城「提督……飲料型の高速修復材です」

 

勇人「……あんがと………ウグッ!!い……行ってくる……」

 

未来「勇人さん、案内するよ!」

 

電「はわわ!大変なのです!大将!此方へ!」

 

勇人「あ……ありがとう……」

 

勇人は赤城から飲料型の高速修復材を受け取り、直ぐ様、未来と電と共にトイレへ急いで向かった

 

間宮「三笠さん……先程の『彼の漢気』を訂正します……やはり、三笠さんの言う通り『後先考えない馬鹿』いえ『相当無茶をする若者』ですね……」

 

三笠「……分かって貰えたか……はぁ……」

 

赤城「頭は悪く無いのですが……まぁ……」

 

間宮 三笠 赤城「……泣けますね(泣けるわ)」

 

3人は勇人を見て呆れながら勇人の口癖を呟きながら食事を取り始めたのは言うまでもなかった……

 

 

 

 


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