カルデアの1日   作:大学生カッコカリ

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お久しぶりです。

イベント盛りだくさんすぎて消化できない…執筆速度をどうにかしなければ…!


女神

《女神》

 

諸君はこの言葉にどんなイメージを持つだろうか。

 

慈愛に満ちた精神性の女性?

想像を絶する美貌を持つ女性?

均整のとれた、美しい女性の肉体?

 

おそらくどちらも間違ってはいないだろう。

しかし、我がカルデアにおけるカルデアにおける《女神》とは–––––––––

 

 

「ウフフフフ…宝石が1つ、2つ、3つ…」

 

「ダーリン、お料理作ったわよー!

食べて食べて〜♪」

 

「あらあらまあまあ。やっぱりメドューサは駄メドューサね。私を見下ろすなんて…何様のつもりなのかしら。そう思わない?私(エウリュアレ)」

 

「全くね。いっそのこと、メドューサは小さい方だけで良いかもしれないわね。まだあっちの方が可愛げがあるわよね、私(ステンノ)」

 

「ぐ、む。むぅ…あ、あまり虐めないでくれないか、姉上…」

 

「クンクン…こっちから美味しいものの匂いが…あったー!(左右を見渡す)…しめしめ、誰も見ていないうちに…」

 

「ハァーイ、ジャガー?私が見ていますよ〜?残念でした、コレはちゃんと元の場所に返しなさい」

 

「…やはりあの神霊、依り代の人格が強く出ている…あなたはどの世界でも

変わらないのですね、タイガ」

 

「女神ってこんなに召喚されていたのね…そのうち、私たちの元となった神霊も召喚されるかもしれないわね」

 

「うん。あっ、でもブリュンヒルデさんとアルテミスさんは召喚されてたよ?」

 

「わざと紹介しないのではないのですか?

まあ、私なら自分の元の女神があんなんだったら認めたくないってしばらく遠ざかりますしね〜」

 

「ふむ、それもそうなのだな。ところでキャットのニボシはまだか?あとオリジナルは〇す。そこなジャッカル耳の、ビールを持って来るのだな。今夜はアタシも飲む故、無礼講である♪」

 

「…極東の国の太陽神の化身が、こんなブレブレな方とは思いませんでした。

いえ、ある種ブレてませんが」

 

「あの…私、こんな騒がしいところにいるのは苦手なのですが…女神の集まりだから退出禁止?…そんな、困ります…あの人の…シグルドの元へ行かなくては…」

 

「やめておけ。会うたびに刺される奴の身が持たんぞ」

 

 

 

 

 

––––––面倒くさい人物、または自由すぎる人物(神性持ち)のことを指す代名詞なのである––––––––

 

 

 

 

 

信仰が足りない。

 

 

この言葉を発したのは一体誰だったか。

オリンポス十二神の一柱、アルテミスだったかもしれないし、南米にて信仰されていた悪の神(ただしトラ)のジャガーマンかもしれない。はたまた女神の源流とも言われるイシュタルとも思われる。

しかし、今となっては些細なことだ。

何せ誰が言い出したにしろ、もうその事実は覆ようがない。そして今の状況を変えることもできないのだから–––––––

 

 

「はいマスター、あーん♡」

 

 

「待って待って待ってその真っ黒いやつ何なのちょっとマジで待ってなんか泡立ってるし湯気も登ってるんだけどマジで何なのちょっとタンマタンマ」

 

 

「もー、そんなに喋ってたら食べられないじゃない。何も変なの入れてないから安心して!隠し味にネクタルを混ぜたくらいだから、きっと大丈夫よ!」

 

 

「神酒!それ不死になる神酒!一般ピーポーの俺が飲んだら間違いなく死ぬから!いや死なないか?どっちみち人として死ねなくなるからアウトォ!」

 

 

今ならオリオンの気持ちがよくわかる。確かにこんなことを毎回されれば他の女性に目移りするのも当たり前だ。

今の状況は察してもらえているだろう。

オリオン(オリべえ抜き)に拉致られ、椅子に縛りつけられ、信仰がどうたらと説明された上で得体の知れないモノを食わされそうになっている。

–––––俺何かしたかなぁ?オリべえと男だけの会話がそんなにダメなのかなぁ?

 

 

何だか無性に泣きたくなってきた。

 

 

 

「ダイジョブ!不死になっても死にたくなれば私に不死を預けてくれればいいから!

そしたらダーリンとずっと一緒に…きゃっ♡」

 

 

「あーうん、その未来予想図は俺は止めないからまずはその黒いの向こうに持ってってほしいなってちょっとなんか触手っぽいの伸びてきてんだけどぉぉぉ!?」

 

 

「うん!新鮮なタコを使ったのよ、活きが良いでしょ?」

 

 

「活きが良いっていうか良すぎるっていうかゔお"お"お"お"べちょっとした触手が首筋と頬にいいいいい!?ヘルプウウウウウ!!」

 

 

 

 

「ゴメンねマスター、ちゃんと仕留めたと思ったんだけど、まだ生きてたんだね。ごめんねっ♩」

 

 

「マジで勘弁して下さいよ…うぇぇ、まだ感触が残って気持ち悪い…」

 

 

あの後、死力を尽くして俺に襲いかかったタコだったが、アルテミスの素早い一矢で仕留められた。哀れなりタコ。

エミヤの料理の素材になれればお前も本望だったろうに…。

 

 

「ね、ね、これで私を信仰してくれる?」

 

 

「信仰って…アルテミス様素敵ですー、とでも言えば良いんですか?」

 

「うん!1日1回、私の目の前で讃えてくれれば良いから、お願いね♡」

 

「そりゃ良いですけど…さっきの食事のくだり、いりました?」

 

 

「うん!あれダーリンが残したご飯の処理だったから」

 

 

「オリべえ…お前、漢だよ…」

 

 

女神は理不尽。はっきりわかんだね。

オリべえへ尊敬の念を抱きつつ、部屋にあったお菓子を捧げものとして渡し、丁重にお戻りいただいた。

 

 

 

 

 

 

 

「ぬっふっふ〜…今度はあたしの番だニャ。

あたしの信仰は頭を撫でられることで獲得できるのニャ。さあ早く撫でるが良い。

ハリーハリーハリーイィィィィ!!」

 

「むっ、ご主人に近づく悪いトラを確認……あたしのポジションを奪う気なのだな、策士である。しかしそうは問屋がキャット。

キャラが被ってるので後で始末するが、まずはキャットの位置を守るのを優先するのだ。

という訳でご主人。ナデナデを所望するのだな」

 

イロモノ枠の女神コンビ。

オルメカ文明、アステカ文明にて信仰されていたケツァル・コアトルの因縁の相手、ジャガーマン。本来なら当然召喚できないが、今回はとある人物の肉体に憑依して現界しているようだ。

そしてもう1人は日本神話における太陽神の分け御霊。

どうしてこんなナマモノになったかはさておき、しばらく大人しくさせる。

 

 

「SSF(そこまでにしておけよ藤村)。

そしてYSC(よく喋るなキャット)。

はいはい」

 

 

「「ヌフ〜〜〜〜〜〜……極楽極楽♩」」

 

 

おっさんくさいと思ったが、喉元で飲み込む。まだこの歳で死にたくないのだ。

その後、適当に遊んでやると満足して帰っていった。

あいつらホントにネコ科のナマモノになったんじゃないだろうな…?

謎が一つ増えた。

 

 

 

 

 

 

「なんとなく来るのはわかってた」

 

 

「なら言わなくてもわかるわね?さ、貢ぎ物、ちょうだい♡」

 

 

次の女神様はイシュタル。メソポタミア神話において愛と美と戦の女神にして、ギルガメッシュが語るメソポタミア神族においてNo. 1のトラブルメーカー。

 

 

「ん〜…とは言っても宝石なんてないですし…お菓子くらいしかないですね。食べる?」

 

 

「女神相手に物怖じしないのね、まあここに集まってる連中をまとめるなら当然かもしれないけど。もらっとくわ」

 

 

苦笑しながらお菓子を受け取る女神。なかなか見ることのできない光景ではないだろうか。神とは総じて財宝に目がないものが多いが、食べ物–––庶民の菓子–––を献上されて怒らない神とは珍しいだろう。

かの姉妹の女神であれば、薄い笑みを浮かべた後、気を害したと理由づけ、難題をふっかけるだろう。

 

 

「ところで今日は種火周回の日じゃないの?

こんなところで油売ってていいのかしら?」

 

 

「大丈夫、今はAP回復中だから。リンゴはもう暫く食いたくない…」

 

「いくつ食べたのよアンタ…」

 

 

呆れを含ませたジト目を向けられる。

仕方ないのだ、まだ育成が追いついてないし、QPも秘石も足りないから回らなきゃいけないのだ。

というかイベントで秘石を配らないのが悪い。つまり運営は人類悪…と、ここで思考を打ち切る。

運営とはなにかわからないが、深く考えれば非常に危険な気がする。

 

 

「まあリンゴは置いときましょうか。

それより…ムフフ、どこまでいったのよ♩」

 

 

「え、何のこと?というか笑い方が近所のおばさんくさ『アアン?』すいません何でもないです」

 

 

「何のことって、マシュとあなたの関係に決まってるでしょ?もう2年近くも一緒にいるんでしょ、何かないの?」

 

 

ずいっと顔を近づけて目を覗き込んでくる。

誤魔化したり嘘なんて吐くんじゃないわよ、とでも言うように強く睨みつけられる。

…隠すのは無理か、と小さく呟き。

 

 

「まあ…今はないな。ただ…」

 

 

「ただ?」

 

 

「カルデアから一時的でも降りられる許可が出たら、マシュと街に出て遊びたい。

とは思ってるよ。日本やアメリカ、中国、オーストラリアやフランス、イギリス、イタリア…どこにするかはまだ決めてないけどね」

 

 

「あらあら…うふふ♡頑張ってね、応援してるわ♩」

 

 

「…念のため言っとくけど、内緒で頼むよ?あまりいろんな人に知られるのは恥ずかしいから」

 

 

神様ならいいってわけでもないけどね?と付け足す。イシュタルはそれにクスクス笑って、頷いた。

 

 

–––––英雄王をして最も厄介な女神との交流は、意外にも穏やかに幕を閉じた–––––

 

 

 

 

 

「その後もケツァルさんや女神姉妹、玉藻やランサーアルトリアといった女神様たちと交流を深めた。といっても女神姉妹には召使いとして使えただけ、ケツァルさんにはプロレス技の練習台にされた感じだけど」

 

 

まだマトモなのが素の玉藻とランサーアルトリア、ニトクリスくらいしかいないってどういうことなの…。

疲れ切った表情で語る。

周りから苦笑と憐れみの目を向けられる。

 

 

「まあそれはおいといて。帰省の件、よろしくお願いします。あと護衛に連れて行くサーヴァントですけど…」

 

 

頭を抱えたくなったが、我慢して切り替える。

女神様たちにも話してなかった大事な用事。

そのお話はまた別の機会に…。

 




遅くなりましたが、新話投稿完了です。

2周年イベント、盛り上がってましたね!
作者は仕事疲れで家にいましたが、ニコ生観てました。
ニコ生で放送されたゲーム内更新情報もすごく良くて、思わず布団の上を奇声をあげながら何度も跳ねてしまいました(実話)。

復刻水着イベは完全クリアしました〜!まあ去年もやってますし、素材も足りなかったのでありがたいですね(^ ^)
復刻水着サーヴァントは槍玉藻を除いて全員入手しました!
水着きよひーの宝具レベルが4になりました…。私は安珍だったのか…?(戦慄)

FGOステージガチャは期待しないで回したらモーさんが来ました。
最初ガウェインかなーと思ってたのでひっくり返りましたね(笑)。

ホームズ&2周年星5確定ガチャはもちろん回しました!
星5確定はえっちゃんでした!君もう来てるんだよ…ッ!(血涙)
ホームズは運営から配られた石で来ましたね。
乱数調整のためストーリーでも引いたらヴラド公(狂)も来たので驚きました。

さて、明日からは待望の水着レースイベントですね!
新たな水着サーヴァントは皆さんは誰を狙いますか?
自分はキャスネロとフランちゃんですね〜。
ストライプの模様といい、ツインテといい、もうダメです。
いざとなれば夏コミ用の諭吉も突っ込むことを辞さない覚悟です…!






…あれ?これでアルトリア顔のサーヴァント、全クラス揃った…?

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