ん?暖かい。
どこだここ。
重い瞼を上げると見覚えのない部屋で横になっていた。
?「やっと起きましたね~!おはようございます、気分はどーっすか?」
流「ん、ああ。問題はなさそうだけど、あんた何者だ。」
?「私ですか?浦原喜助といいます。以後、お見知りおきを。いろいろと話さなきゃいけないことがあるんですが、聞く耳持ってくれます?」
俺は深く頷いた。
死神だの虚だのいろんな言葉がでてきたが
なんとなく概要はつかめた。
大変危険であり封印されていた四振りの刀『四獣刀』の一降りがどうゆうわけか現世の俺に宿ってしまったらしい。
そして、普通ならば霊体の者のみがなれる死神に生身の人間のままなってしまったのだ。
言うならば『人神ーひとがみ』だそうだ。
ここであることに気付いた。
流「っ!そういえば一緒にいた女の子は!無事なのか!?」
浦「あーあの子は無事です。少しだけ火傷を負いましたけど、ほんの少しなので問題ないでしょう。」
流「そーか。よかった。」
浦「よかったらあなたの力少しだけ見せてもらえませんかね?」
ー地下にてー
浦「驚かないんすねー、地下にこんな施設があっても、」
流「ああ。もうなんでもありだと思ってリアクションをやめた。」
浦「それはそれは。ま、始めましょうか?解放、してみてください。」
こいつが言うには死神には斬魄刀という刀があり、これらを解放することによって最大出力での戦闘が可能とのこと。
俺は昨日を思いだし、名を呼んだ。
「燃え放たれろ、覇凰」
辺りが火の海に包まれ、半端じゃない熱がつつんだ。
右手には柄、鍔、刀身までもが深紅に染まった刀が握られている。
これが四獣刀か。
浦原は圧倒的や四獣刀の力に感動すら覚えていた。
流「いくぞ」
俺は大きく刀を振るった。
炎が三日月状になり浦原へと勢い良く飛んでいく。
自分でもなにをしていいかわからずとりあえず振ってみただけだが、こんなかんじになるとは、、、。
浦「!!これは少しヤバイですね、」
浦原は赤黒い盾のようなものを目の前にだし
飛んでくる炎を防ぐ。
浦「危なかったすね~。下手したら死んでたレベルっすよ。少し力の使い方を教えないとダメっすかね。あれ?」
そんな浦原を他所に俺はまた深い眠りに落ちていた。
俺はこの覇凰をどうにかして使いこなせなければダメらしい。
この四獣刀を目的にしてる輩もいるとかいないとか。自己防衛のためにも、他に被害者を出さないためにも力を磨くしかない。
俺は決意を固めながらつぎの日の朝を迎えた。