ウルトラマンヒーロー   作:ホルンでごぜーます

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つづきを書くのが楽しくなってきた作者です
まぁ、その書きたい話って最終話近くのことなんですがね……
気が遠いなぁ……
てな訳で投稿が若干遅れましたがどうぞ!!


晴天のドッグファイト2-負思念体アリゲラ・超空洞人ヴォイド人登場-

ヴォイド人からの予告した正午まであと30分……現在時刻は日本時間にして11時30分である

すでにアリゲラと思われる2つの物体が落下するポイントに待機する護たち

Nブースターには護、ヒロ、坂牧、セリザワが乗車し、

ケツァールにドッキングした2機、レッドスパロウには篠崎と垣山が、

オオルリには屋久島と三原が搭乗して待機している

 

10数分後、作戦オペレーターから通信が各隊員に送られた

『GUYS スペーシーが目標を確認、作戦開始、繰り返す作戦開始。

なお、落下してくる物体はレジストコード、アリゲラだと判明、総員、備えよ』

 

篠崎が大きく深呼吸をした後、操縦管を握りなおす、すでに目標がすぐ近くにまで来ているのだ

GUYSスペーシーを心の中で応援する各GUYSクルーたち……しかし

『ライトンR30マインが目標と接触……効果なし!!

シルバーシャークG、発射されました……命中……効果なし!!』

GUYSスペーシーの迎撃兵器が次々と破られてしまう

『イエローバッジー、ブルーバッジーから報告、アリゲラ2体にの周囲に何らかのフィールドが発生しています』

その報告を受けて、GUYS Japan基地にいるクゼが、護たちにだけ、考え付いた予想を立てた

『恐らく、ヴォイド人が遊びをするために仕掛けたものだろうね、

今日の正午に日本に2体アリゲラを送るってことは、それまでは手をつけさせないために……

ヴォイド人が本当にこの宇宙の超空洞に住む存在ならそれくらいはできるはず』

このクゼの考えに質問を投げかけたのは三原だった、三原は目をつむり、深く考え、言った

「なんで遊びって言っている物にそんな大層なものをつけるんですか?

怪獣を簡単に倒せる兵器を何度も防ぐフィールドなんてつけたら……なんかもったいなくありませんか?」

『宇宙人は遊びが好きなんだ……僕も30年前、とある宇宙人の遊びに付き合わされてね……

彼らが言う遊びというものは、ルールを遵守するためならなんだってやるんだよ』

クゼは30年前のメフィラスの遊戯と今回のヴォイド人の遊びを重ねて見ていた

最終的にはメフィラスは自分のルールを自身で破り敗れたが、

今回の敵、ヴォイド人は本気で遊びをやるつもりだ、そうクゼは考えた

 

『ただ、いくら向こうがルールを守るとはいっても、アリゲラを隕石の代わりとして使うかもしれない。

アリゲラは隕石に比べれば硬度はなくでも、その質量は大きい。

加えて地球に向かって垂直に落下してくるんだ、メテオールの電磁ネットの準備は必ずしておかないと』

「GIG!!」

三原は返事をした後、珍しく、カロリー補充用のひとかけらの板チョコを食べていた

深呼吸すると、操縦管を握り、気合いを入れなおした

 

 

 

 

 

 

数分後、アリゲラに張られたフィールドにより、兵器が通用しないということが分かっていながらも、

GUYS Japanは基地より、シルバーシャークGによる攻撃を行っていた

 

そしてさらに数分後……ついに2体のアリゲラが地表に降ってくる正午まで……1分だ

「目標確認!!あの落下速度なら余裕で修正が効く!!行くぞ!!」

篠崎たちが乗るケツァールがマニューバモードに移行し、

金色の粒子を放ちながらアリゲラ2体の落下ポイントを修正された演算結果に従い動くが、

何やら演算結果がうまく確定結果として報告されない

何度も誤差修正が行われている

「おい!!こんな時に故障かよッ!?冗談じゃねぇぞ!?」

地表に対しただ垂直落下してくるだけの物体に演算ができないわけがない

その時、坂牧が通信を通して今わかったことを伝えた

『あれはただの怪獣ではありません!!ダークエフェクトの怪獣です!!』

「なんだとッ!?」

ダークエフェクト……マイナスエネルギーに似たそれから生み出される怪獣はレーダーには映らず、

ダークエフェクトを感知できるのはアーブの因子を持つ坂牧だけだ

演算装置は存在しない物体を存在すると仮定し、何度も演算を繰り返し、修正をかけていたのだ

『私が位置を指定します!!』

「おいおい!!それはレーダーにみたいに便利なものじゃないんだぞ!!誤差が……!!」

『……あとは、皆さんの勘です!!』

「……無茶言いやがるぜ」

坂牧が指定したポイントを立て続けにロックし、演算装置がそのポイントから電磁ネットの設置位置を修正し、

篠崎たちはその時を迎えるまで集中した

 

失敗すればどのような惨事になるか想像もつかない

まだかまだかと、頭の中半分で焦る一方で、もう半分の頭を落ち着かせていた

そして、一瞬……まるで時が止まったかのようにカチリッと何かが噛み合ったのを篠崎たちは感じた

『ファイアッ!!』

ケツァールに乗る4人の声が重なり、電磁ネットは発射された

指定したポイントで電磁ネットは止まり、真上から落ちてくるフィールドを解いたアリゲラ2体を受け止めた

 

なんとか地表に激突することを防いだ篠崎たちは喜んだが、そこへ橘とセリザワが渇を入れる

まだ、作戦は終わっていない、ただ最悪の結果を凌いだだけで、アリゲラ2体はまだ生きている

『作戦をフェイズ2に移行!!』

『GIG!!』

ケツァールとNブースターはかつてのデータをもとに作られた電波を使い、アリゲラを誘導する作戦を開始した

ケツァールが目指すは電磁フィールドの発生装置を設置した陸上……J-7地区

NブースターはGUYSオーシャンが迎撃準備を整えている海上だ

 

 

 

 

 

 

その頃、GUYSオーシャン指令本部ブルーウェイルでは昔を懐かしみながらホワイトホッドに乗り込んだ




ちなみに、サイコダークのときはたった1体だけだったため、割と簡単にできただけで、
本来は操縦者の勘を頼りにすることはもこれっきりだと思います
ではまた次回

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