ウルトラマンヒーロー   作:ホルンでごぜーます

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特にはないです!!


GUYSの怪獣博士2-透明怪獣ネロンガ登場-

怪獣出現の警報が鳴り、クゼは元々考えていた作戦を伝えた

「ネロンガの特徴は電気エネルギーを吸収している際は姿が見える点です。

ですから、電気エネルギーを直接送れれば姿が見えて、攻撃が可能になります」

それを聞いた橘は作戦を考え、

「なるほど、ではオオルリで送電を行い……」

「いやいや、ミクラス居るじゃないですか」

橘が出そうとした作戦にクゼが待ったを掛け、そう言った……だが

「すみませんクゼさん……メテオールの封印処置の影響でマケット怪獣はまだそんなに……」

「え……?じゃあウィンダムは?」

「ありません」

クゼは頭を抱え、机に突っ伏してしまった

クゼの目の前に垣山がアタッシュケースを開いた

「今あるマケット怪獣はこれだけで……」

そこには以前垣山が使用したゼットンの他に4つのマケットがあった

クゼがそれを見ると途端にご機嫌になった

「なんだ!!いっぱいあるじゃないかぁ!!」

その内の一つを手に取ると、作戦を伝えた

 

 

 

 

 

 

 

怪獣の出現の一報を受けて、護達はネロンガが居るであろう地点に向かっていた

ナンダに乗っている、いつもの3人であったが……ヒロのみがその手にあるものを持っていた

その時、基地に居るクゼ テッペイからヒロに通信が届いた

『ヒロ君、聞こえるかい?今回の作戦はマケット怪獣を使う君が要だ。

坂牧さんはネロンガ居るポイントを指定してヒロ君のサポートをお願いします』

『GIG!!』

『バトルエリアに入りました』

三原が戦闘区域に入ったことを伝え、ナンダは送電所付近の開けた場所にナンダを着陸させ、護達3人は降車した

「坂牧、ネロンガは!?」

坂牧はヘルメットとポインタスコープを接続し、ネロンガが居る地点を指定してく

「よし、ヒロ!!頼むぞ!!」

護がそう言うと、メモリーディスプレイにすでにマケット怪獣をセットしていた

ヒロは指定された方角に狙いをつけ、メモリーディスプレイのトリガーを引いた

『リアライズ』

緑色の粒子が放たれ、その粒子の輪の中からマケット怪獣……エレキングが姿を現した

「エレキング!!君の目の前に怪獣が居る!!放電だ!!」

エレキングは前に走り出し、見えない何かにぶつかる

エレキングが大きく震えると、体からスパークを放った

すると、大きな鳴き声と共に、その巨体が姿を現した……ネロンガだ

『よし!!レッドスパロウ、オオルリ!!マニューバモードで攻撃開始!!』

『GIG!!』

マケット怪獣の制限時間はエネルギーの問題上1分である

篠崎たちはこの1分間でネロンガを倒さなければならない

マニューバモードになったレッドスパロウや、オオルリはエレキングを避けつつ、実弾での攻撃を命中させていく

エレキングも一度離れ、その長い尾で再びネロンガを巻き取り、拳をネロンガの顔に当てていく

 

しかし、ネロンガは触角を鼻先にある角に合わせると、電撃を辺りに放ち始めた

その電撃はマニューバモードで回避をしていたレッドスパロウに追従し、命中した

レッドスパロウは機体バランスを崩したが、すぐに立て直した

篠崎が操縦席のモニターを見ると、メインのシステムがいくつかレッドになっていた

「お父さん!!サブに切り替えてくれ!!」

「もうやった……!?機体上部がダメージ大!!」

「冗談だろ!?ネロンガの電撃はそんなに強くないはずだろ!?」

ネロンガは以前現れた時は電撃攻撃はさほど威力の高くないものだとされていたが……

エレキングの電気エネルギー、そしてネロンガ自身が以前現れた個体よりも強力であるのが原因であった

「早くたおさねぇとやべぇ……」

すでにメテオールの限界時間はすぐそこだ

ヒロと護はこのままでは不味いと考え、ヒロはエレキングに現状を維持するように言った

 

ヒロは左手に青いラインの入ったαフュージョミッションを、

護は右手に赤いラインの入ったβフュージョミッションを持った

「行くぞ!!ヒロ!!」

「はい!!」

二人はフュージョミッションを掲げ、その名を発した

『ヒーローーーッ!!』

赤い粒子の渦と青い粒子の渦が二人を包み、赤いウルトラマンヒーロー……モードレッドと、

青いウルトラマンヒーロー、モードブルーが現れた

『ティアッ!!』

『サァーーッ!!』

2人のウルトラマンの登場に篠崎たちが驚いていると、ついに……

『バニッシュ……』

その音声とともに、エレキングの姿が消えてしまった

それと同時に、ネロンガの姿がどんどんと透過していく……

その様子をただ見ているだけにも行かず、護は大きくジャンプをし、何度も体を空中で回転させ、キックを放った

ネロンガの巨体は大きく飛ばされたが、透過は収まらず、その姿が消えてしまった

ヒロと護は構えを取り、互いに背後を守るように立った

『ヒロ!!ネロンガの居場所はわかるか!?』

ヒロは瞳から透視光線と呼ばれるものを照射し、あたりを見渡すが、ネロンガの姿を捉えることはできなかった

『だめです!!』

 

護とヒロが手出しできずにいると、GUYSが動き始めた

「坂牧!!ウルトラマン達を援護するぞ!!攻撃ポイントをしてくれ!!」

『GIG!!』

篠崎は坂牧にネロンガの居場所をしてするように頼み、坂牧はネロンガが居る地点を指定した

そこに向かい、篠崎たちは今度は自分たちが電気エネルギーを送ろうと、レーザーやビームを放つが……

攻撃は当たるだけで少しも姿を見せない……何度も続けて放つが、効果は特に見受けられなかった

そこへ、クゼからの通信が入った

『もうネロンガに電気エネルギーでの効果は期待できない!!』

「どういうだよ!!クゼさん!!」

『1度目に現れた時も、2度目に現れた時も……電気を吸収していたのに姿を現さなかった……

あのネロンガは吸収する電気を選んでるんだ!!』

「なんだよそれ!?電気に味なんかねぇだろ!?全部同じ電気じゃねか!!

……時間がねぇ!!スペシウム弾頭を使うぞ!!」

『ちょっと篠崎!!ネロンガの姿が見えないのに当たるわけないでしょ!!』

「このままじゃどの道ジリ貧だろ!?」

篠崎の出した言葉に屋久島が反対するが、そこに橘が全体へ通信を入れた

『坂牧、ネロンガを位置を指定し続けてくれ!!

レッドスパロウとオオルリは電磁ネットをネロンガに掛けてやれ!!』

『それです!!ネロンガの体じゃない電磁ネットなら透明化しない……そこを一気に叩けます!!』

『GIG!!』

坂牧はネロンガの位置を指定し続け、レッドスパロウとオオルリは電磁ネットを引っ掛けるため、

低空飛行を続けた

 

「カウント10!!」

両機のマニューバモードが切れるまで、残り10秒を切った

『ターゲットロック!!』

垣山と屋久島が坂牧の指定したポイントをロックした

残り6秒……

『5……4……3……2……1……』

『ファイアーーッ!!』

コンマ数秒のタイミングで電磁ネットが発射された、

ぎりぎりまで接近し、ぎりぎりのタイミングで両機から発射された電磁ネットはネロンガに命中し、

姿の見えないネロンガの位置をヒロと護に知らせていた

 

『今だ!!』

護は右拳を突き出し、ヒロは左拳を突き出し、合わせた

2人の体は赤と青の光の渦に包まれ、一つに重なると、銀の体に赤と青の線が刻まれた、新たなヒーローの姿……

『ライトニングヒーローッ!!』

ウルトラマンヒーロー、ライトニングヒーローが姿を現した

ネロンガはヒーローから発せられるエネルギーを感じたのか、逃げようとするが、

その動きは電磁ネットによって封じられている

ヒーローは両拳を腰に引き、腕を左右に広げた

赤と青の渦が拳に集まり、両手を十字に組んで必殺の構えをとった

『ライトニングシュートッ!!』

右手から放たれた赤と青の混じった光線は、電磁ネットで抑えられているはずのネロンガを、大きく吹き飛ばした

吹き飛ばされたネロンガは、断末魔の叫びをあげ、そのまま爆発した

ヒーローは爆発したネロンガから出てきた大量の電気エネルギーをカラータイマーへ吸収し、空へと消えていった

 

 

 

 

 

 

 

その後、GUYS基地本部ではネロンガの撃退をクルー全員で喜んでいた

「一時はどうなるかと思ったけど、無事に倒せてよかった……」

クゼがコーヒーを飲み、そっと目を閉じる

彼の脳裏に浮かぶのは30年前一緒に戦った、ある日の出来事だった




今回の話書くにあたって、いろいろ調べましたけど、ネロンガ……
よっわすぎ……
いや、怪獣に弱いも強いもいないと思いますけど、その点を差し引いても弱かったので……どうGUYSとヒーローに対抗しようか悩みました
次は面倒な奴じゃありませんように!!
ではまた次回!!

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