ウルトラマンヒーロー   作:ホルンでごぜーます

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短めでなおかつ怪獣が出てこない……
早く進みたいものですね


前に進む者たち1

黒いボガールがウルトラマンヒーローに倒された翌日……

GUYSクルーは怪獣と戦闘中に行方不明となった朝日ヒロ、病院から姿を消した日野護を捜索していた

しばらくすると、捜索メンバーの一人が護のメモリーディスプレイが残されたナンダを発見した

そして捜索開始から3日が過ぎ、朝日ヒロ、日野護の捜索は一端打ち切られることとなった

「橘隊長!!なんで捜索が打ち切りなんだよ!!」

殴りかかろうという勢いの篠崎を垣山が抑えつつ、その質問に橘はシリアルを食べながら答えた

「じゃあ君は、怪獣が現れたらどうするんだい?」

「そんなの戦うに決まってるじゃねぇか!!」

その答えに何も考えてはないことが分かった橘は、深く溜息を吐き、説明をした

「いいか篠崎、怪獣が出た時、僕たちは君の言うとおり戦わなければならない……

けど、怪獣を倒すためにはそれだけ強力な兵器が必要だ。

認めたくはないが、現状怪獣を倒せる兵器はレッドスパロウとオオルリにしか積んでいない。

……それに仲間が生きていると信じるなら、信じて待ってみたらどうだ?」

そう言い、橘は残ったシリアルを食べ始めた

 

篠崎は強引に垣山の手を振り払い、自分の席に座った

「そうだ……俺達は仲間じゃねぇか……」

篠崎は自分の両頬を叩くと、雑誌を一冊取り出し、笑いながら言った

「帰ってくるが遅れた罰で焼き肉とかどうだ?」

クルーたちは思わず笑った

 

その時、指令室の扉が開き、坂牧と知らない男が入ってきた

「あ、坂牧!!おまえどこ行ってたんだよこの3日間!!」

「というより、後ろの方はどなた?」

坂牧は篠崎にだけ少し不機嫌な顔をし、答えた

「今回のボガールでの苦戦は私たちGUYSの力不足が原因です。

私たちはウルトラマンに頼らずとも良いように、強くならなければなりません」

「強くなるったって……どうやって……」

坂牧が隣にいる男を見ると、男は頷き前に出た

「セリザワだ、娘が世話になっている」

セリザワ カズヤ……それが坂牧の義理の父親の名前だった

 

 

 

 

 

 

ヒロはウルトラマンの姿で目を覚ました

「ここは……光の国のウルトラクリニック……?」

「目が覚めたか?ヒーロー」

ヒロはヒロ自身に話しかけたものの声を聞いて反射的に飛び起きた

「だ、大隊長!!」

ヒロに話しかけたものの正体は宇宙警備隊大隊長……ウルトラの父だった

「あの……申し訳ありませんでした!!僕、敵前逃亡を!!」

ウルトラの父は手で静止を促した

「今はその話するべきではない……それよりお前のパートナー大変だことになっている」

「護さんが!?」

「今はマリーが診てくれているが……状況は最悪だ」

ヒロとウルトラの父は護がいる場所へ急いだ

 

 

 

 

 

 

ウルトラの母ことマリーは今にも消えていなくなりそうな護に手を焼いていた

ウルトラの母が治療をすることができないのは訳があった

そこへウルトラの父とヒーローが駆け付けた

「マリー、様子はどうだ」

「ケン……この子の治療は……私にはできないわ……」

「治療ができないって……どう言うことなんですか!?」

ウルトラの母はヒーローを見て、説明をした

「あなたとこの子が地球で使ったウルトラダイナマイト……

確かにウルトラ心臓の力が強ければ爆発した後、復活できます……

しかし、あなたのウルトラ心臓はそこまで強いものではありません」

「じゃあ、どうして……」

「この子……日野護君の体にウルトラ心臓が出来てしまったのです」

「そんな!!護さんは人間ですよ!?」

ウルトラの母は近くに置いておいた何かをヒロへ見せた

「原因はこれです」

「フュージョミッション……?」

「フュージョミッションから放たれる微弱なディファレーター線、

そして無茶な光化が彼の体を作り変えてしまったのです」

ヒロは頭を抱えてしまう

「今、この子が消えるか消えないか瀬戸際にいるのは、人間ともウルトラ族とも言えない体に、

中途半端でいるためです

彼を助けるためには、彼をウルトラ族として目覚めさせるしかありません」

ウルトラの父がヒロの方に手を置き、言った

「しかし、我々に彼のこれからを決めることはできない……

今は停止光線で彼が消えるのを先延ばしにすることくらいだ……

そして、酷かもしれないが、やってもらわねばならないことがある」

ウルトラの父はウルトラの母に後を任せ、ヒロを連れとある場所へと連れて行った

 

その場所は、ウルトラベルを安置する場所……ウルトラタワーだった

 




まだまだ続きます

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