ウルトラマンヒーロー   作:ホルンでごぜーます

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あとがきにて今回出てきたレギュラーメンバーの一覧を書きます
では


優しき青1-月光怪獣エレキング登場-

護は大学の入学式以来のスーツに身を包み、とある会場まで来ていた

看板にはGUYS ジャパン入隊会場と書かれていた

護はGUYSに入るためにここに来たのだった

 

すでに会場には沢山の人の列が出来ていた

護もその列に入ろうとしたが、GUYSの制服を着ている女性に止められた

「え、なんですか?」

「えっと、貴方は開発班に入りたいんですか?」

よく見てみると、列の一番前に開発班と書かれている

「あ、えっと……戦闘とか実戦班の列は?」

「案内しますよ、こちらです」

その女性に連れられ、会場の中を通る

すると、人気のない通路にやってきた

「あの、戦闘班の会場は?」

「ここよ」

周りを見回すが、部屋すらなく、通路だけである

「あの、どういう……」

瞬間、護の右頬に衝撃が走る

護が殴られたと判断したのは床に倒れてから2秒ほどした時だった

 

「あら、吃驚するほど弱くないかしら」

「い、いきなりなんです!?殴るなんて!!」

「今まで確認された怪獣や宇宙人には、人の大きさのものもいるのよ?

クルーの中でも一番弱い私を倒せるぐらいじゃないと」

「くそ!!なんでこんな……!!」

護は右拳を振るが簡単にいなされる

「私が女性だからって手加減してない?イラつくんだけど」

腹に膝蹴り2発、右左と交互に拳を食らう

「ほらほら、GUYSに入りたいんでしょ?私を倒してみなさいよ」

護は力の入らない膝を手をつきながらも立ち上がる

「ああああぁぁぁぁぁ!!サァーッ!!」

渾身の力を込めた筈の拳は女性に簡単にいなされ、顔にカウンターの裏拳が当たる

しかし、護は女性の右腕を掴んで抱きかかえた

「くっ、離しなさい!!」

容赦なく右膝が護の背中に当たり、追撃に左肘による攻撃も加わった

「殴れないん……!!だったら、殴らず……勝てばいい……!!」

「だったら!!」

一発、二発……十発、二十と背中に攻撃を当てるが、護は腕を放さなかった

「はぁ……!!はぁ……!!いい加減に!!」

もう一発、左肘を打ち込もうとした時

「そこまで!!」

 

男性の声が通路に響いた

女性は今まで続けていた攻撃をやめ、護も腕を放し、床に倒れこんだ

「隊長……、私はまだやられてません!!」

「いいんだよ、力なんて後から付いてくるものさ

力よりも大切なのは心!!いつも言ってるだろ?」

女性は男性に対し一瞥をして、通路を進んでいった

「いやぁ、すまないね

彼女はいろいろ気難しいんだ、ようこそGUYSへ、日野護くん」

男性が倒れている護に手を差し出し、護を立ち上がらせる

「……あれ?なんでおれの名前を?」

「さぁ?何でだろうね?私は橘薫、GUYSジャパンの隊長だ」

薫は護と握手を交わした

 

 

 

 

「え?GUYSの基地って、ここがですか?」

「うん、前のGUYSジャパンの基地だと目立ちすぎたのだよ

だからこのドームの地下に基地を作ってある、だから彼女が言ってたことも間違ってはないんだよ?」

二人が歩いていると、一つのエレベーターの前まで来た

「ここが入口だ」

エレベーターを開かせるとそのまま地下へ、十秒後には目的地に着いた

扉が開かれ、大きな部屋が出てきた

「ようこそ私たちの帰る家へ」

護が見渡すと、さっきの女性が腕を組みながらカップの飲み物を飲んでいる

女性は護をみるとすぐに顔をそむけた

「集合!」

薫が集合をかけると部屋にいた全員が集まってきた

男性が2人、女性が2人、そして薫と護が今この場にいる

「紹介しよう、いちばん左から篠崎力、うちのエースパイロットだ」

「篠崎だ、よろしく!乗る機体はレッドスパロウだ」

「その右にいるのが垣山真司(かきやましんじ)」

「垣山真司、こう見えても一児の父でね、君たちよりか人生経験が豊富だから、

何か悩みがあったら相談してくれよ?」

「次が三原愛(みはらあい)、オオルリのパイロットだ」

「よろしく!」

「最後に、さっき君と組合をした屋久島だ」

「……屋久島朱里(やくしまじゅり)、GUYSに入るからには最低でも私を倒せるくらいにはなってね」

それぞれと握手を交わす

「屋久島さん、いつかは倒します」

最後に屋久島と握手する時に護はそういった

瞬間、握られてた手が強く握られた

「痛たたたたたたたたたッ!!」

「ははははは、元気でよろしい

早速だが、護君には新型の兵器に乗ってもらおうと思うのだが」

その時だった

 

部屋に取り付けてあるランプが点灯し、警報が流れる

三原がコンピュータのコンソールを叩き、情報を伝える

「エリアJ-2に異常熱源!!」

「モニターに出力」

「GIG!!」

 

部屋に取り付けてある大型モニターに日本地図が現れ、東京の上部が拡大される

「アナライズ」

「アナライズ!!映像でます!!」

そこには建物を倒しながら進む怪獣エレキングの姿があった

「今回はレーダーに映ったか……」

「怪獣はレジストコード、エレキング!これは、電力発電所に向かっている?」

モニターには縮小された地図に進路予想図が出ていた

主な建物の中には確かに電力発電所が存在する

「狙いはどうであれ、このままだと被害が拡散する

GUYS!!sally go!!」」

『GIG!!』

全員がエレベーターとは反対側の扉に走り出て行った

「護くん君もだよ」

「え、でもあの二機の搭乗員数は」

「返事は!!」

「G、GIG!!」

護も遅れて部屋を出て行った

 

「ふう、隊長というのもいろいろ難しいな」

橘はそういうと自分のデスクに置いてあるふやけてしまっているシリアルを食べ始めた

しかし、エレベーターのほうからノックの音が聞こえる

エレベーターはそのまま扉が開き、中が見えるようになった

「君は?」

「ここに来た人を知りませんか?僕、その人の所に行かなきゃならないんです」

「……どうやってはいってきたんだ?電子ロックがあったはず……」

「あの、ここに来てるはずなんですけど……あ!スーツを着てた人です!」

「君は……一体……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんですかこれは」

「何って車だよ」

護はオオルリ、レッドスパロウのある整備庫に来ていたが、その両方のおどちらでもなく、

四人に背中を押され、目の前の車の前に立たされた

「ナンダって名前の新兵器だ、強いぞ?」

「強いとか以前に車ですよ!?戦闘機じゃないんですか!?」

「あっちはおれたちが乗るんだ、新隊員はこっちを乗ってな、落ちねえからよ」

「じゃあ、真司さん、私たちオオルリでスタンバイしますからね」

「あぁ、わかった……たくっ、車に乗って走るだけだろ?簡単だよ

力、乗せてやれ」

「わかりましたお父さん」

「冗談でもお父さんって呼ぶのはやめろよ、本当だけどさ」

そういい、護を運転席にまで押す

 

「ちゃんとベルと閉めろよ」

バタンと扉が閉められ、篠崎と垣山が離れていく

「……くそ、やってやるよ!!車で!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

『こちら愛、オオルリのドッキング準備完了』

『レッドスパロウ、了解』

『『ドッキング』』

 

オオルリ、レッドスパロウがドッキングをする、オオルリの後方が二つに分かれ、

レッドスパロウの前方、そして左右にくっつく、その姿はこの状態の名前のモデルのようであった

『ケツァール!!テイクオフ!!』

二機分の推力で爆発的な速度で空へ飛び立っていった

『こちらナンダ!!俺も出ます!!』

『了解、ゲートBから出ろ』

『行くぞ!!』

護がアクセル踏もうとしたとき、ドアがノックされる

そこにはGUYSの制服を着た男性が立っていた

護が気づくと、男性は喜びの顔を浮かべ、助手席のドアを開け、座った

「さぁ!!行きましょう!!」

「え、あ、はい」

いきなり知らない人が来たことに驚きながらもアクセルを踏み、ゲートAにナンダを走らせた

『護隊員!!そっちは!!』

結果、ナンダに乗った護と男性は空中に車ごと投げ出された

 

「うおおおおおおお!?」

自然落下を始めるナンダの運転席で、護は今までの記憶を呼び覚ましそうになった瞬間

「えっと、このレバーか」

男性がレバーを操作すると、ナンダが下部に設置してあるバーニアをふかし、浮き上がった

「はぁ……はぁ……ありがとうございます」

「いえ、当然ですよ、行きましょうか怪獣のもとに」

ナンダはそのまま後方に設置してあるバーニアも吹かし、

遅いながらも最短距離でエレキングの下に向かった

 

 

 




橘薫(たちばなかおる)32歳 男性
GYUSジャパンの隊長、シリアルが大の好物

篠崎力(しのざきつとむ)22歳 男性
GYUSジャパンの中でも一番戦闘機の扱いに長けるエース

垣山真司(かきやましんじ)30歳 男性
GYUSジャパンの中で唯一の既婚者、小学生の娘がいるお父さん

三原愛(みはらあい)22歳 女性
優れた視力と繊細な機体操縦テクニックを持っており屋久島朱里と昔からの親友

屋久島朱里(やくしまじゅり)23歳 女性
クールな一面、実はウルトラマンが大好きな女性、ちなみに一番好きなのはレオらしい

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