ウルトラマンヒーロー   作:ホルンでごぜーます

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んー!!難しいですぞ!!
会話が予想できなかった!!
てな訳で投稿、おそらく次の投稿は来週になりそうです
では本編をどうぞ


少年はウルトラマン2-負思念体ニセウルトラマンヒーロー登場-

翌日、自宅謹慎を受けた護は住んでいた家へ帰っていた

これからの1週間をどうしようかを考え、

冷蔵庫になにも食糧が入っていないことを思い出し、近場のスーパーマーケットへ足を運んだ

 

 

 

 

 

 

「とりあえず、一日分っと」

護は肉や野菜などの食料を入れた袋を片手で持ち、自宅に帰ろうとしたが……

護の足は、護の意志とは別にとある場所へと向かっていた

そのことに護が気付いたのはスーパーから出て10分ほどが経過したときだった

地元ではあるため、迷いはしないが、その場所は護の自宅とは反対側の位置に存在する場所だった

「なんで俺こんなとこに……」

護は今まで自分の意識がなかったことを思い出し、自身に何が起こっているかを確かめようとしたが、

その時、近くの公園から何か声が聞こえた

近く……といっても、その公園は背の高いアパートを挟んだ向こう側なのだが、

この時の護はその異常さに気付いてはいなかった

 

護は公園へ近づいていくとその内容が耳に入ってきた、

どうやら子供たちが遊んでいる声のようだ

しかも、それはウルトラマンごっこのようだ……

護は昔を思い出し、自身も似たようなことをやったことを思い出すが、公園の少年たちを見た瞬間、

護は眼を疑った……なぜならば、彼らがやっていたのはウルトラマンごっこではなく、

ただのいじめだったからだ

 

一人の少年を囲み、殴り、蹴り、髪を引っ張っていた

「お前ら!!何やってんだッ!!」

その様子を流石に見過ごせなかった護は、少年たちに走りながら、声をあげた

「おい、やべぇ、逃げようぜ」

「ばれるぞ?」

「大丈夫大丈夫」

少年たちは走り去りながら、そんな言葉を話していた

護としてはそのまま少年たちを追いかけたかったが、いじめられていた少年も見過ごせず、

屈んでいる少年の傍に駆け寄った

 

「大丈夫?」

少年は顔をあげ、護を見た、その顔は涙でぬれていた

「はい……ありがとうございました」

「立てるかい?」

護は少年の体を持ち上げ、立たせた

少年は何とか立てるようだった……少年は護に頭を下げながら、

近くのベンチに置かれている自分のランドセルを取りに行った

護もそれに付き添っていた

ランドセルの側面には少年の名前が書いてあった

「光(ひかり)君?」

「あ、光(ひかる)です……」

「あ、ごめんね光君」

光はそのままランドセルを背負うと、そのまま帰ろうとした

「あ、待って光君!!できれば、これからお話できないかなぁ?

ほら!!ジュースもあるし……ちょっとぬるくなってるけど……」

光は護のテンションに押されてしまい、話をすることになった

 

 

 

 

 

 

 

護と光はベンチに座って缶ジュースを飲みながら話し始めた

「いつもいじめられてるの?」

「いつもじゃないけど……学校の日だけ……」

「そうか……先生には?言ったの?」

「無駄だよ……先生に言ったって……」

「そうか……お母さんやお父さんには?」

「…………」

「やっぱり、言えないのか……」

「え?」

光は何も言っていないことを護にばれていたことを不思議に思った

「いや、俺も昔、いじめられててね……迷惑掛けるんじゃないかって、親には何も言わなかったんだ。

学校の先生も相談には乗ってくれたけど……結局いじめられたしなぁ……」

光は一緒……そう思いながら自分とこの人は一緒じゃないと心の中で言い聞かせた

自分のほうが不幸だ……そう言い聞かせないと、自分がみじめに思えるからだ

 

「ウルトラマンは好きかい?」

そう思っていたときに、護からいじめに関係のない話が飛び出してきた

「なんでですか?」

光としてはどうしてその話をしたのか、反射的にそういった

「俺も、ウルトラマンが好きだったからかな……」

「……僕も好きです、けど……」

「けど、僕を助けに来てはくれない?」

光は言おうとしていたことを言われ、何が何だか分からなくなっていた

「あ、ごめんね、俺もそうだっただけで……何も君が俺と……あぁ、いや、なにいってんだろう俺……」

護は相談に乗ろうと光と話していて、全然相談に乗れていないことに気付き、あわてていた

 

「えっと……ウルトラマンだと、何が好きですか?」

光は自分から護に対して話しかけた

「何が好き?……今の子が分かるかどうかだけど……メビウスかな?」

「僕はこの前怪獣を倒したウルトラマンです」

「えっと?ヒーローのこと?」

「え?ヒーローって言うんですか?確かまだ名前が決まってない……?」

「あ……いや、僕が名前を勝手につけてるだけでね?」

「かっこいいと思います」

「そ、そう?ありがとう」

「ウルトラ5つの誓いって知ってますか?」

「あはは、知ってるよ、ひとつ、腹ぺこのまま学校へ行かぬこと」

その後も二人のウルトラマンの話は続き、気付けばジュースはなくなり、空も赤く変わっていた

 

 

 

 

 

 

「あ、そろそろ帰らないと……」

「あ、もうそんな時間か……あ、ごめん!!全然相談に乗れなくて!!」

「大丈夫です!!僕も楽しかったです!!

また、ウルトラマンについてお話がしたいです!!」

「あ、ごめんね……俺、仕事があってね……今日も偶然ここに来れたんだ……」

光はがっかりした様子でそうですか……といった

「えっと、ニュースは毎日見てるって言ってたよね」

「はい、見てます」

「じゃあ、次にヒーローが怪獣を倒しに来た時は、怪獣を倒した後に、こうやって」

そういうと、護は右手でピースサインを作った

「絶対にピースしてくれるようにお願いしてあげる」

「え!?どうして!!」

「実はお兄さんはヒーローと友達だったんだ、今まで、君のことに気付いてあげられなかったから、

お兄さんがウルトラマンにお願いしてあげる、だから、ウルトラマンのことを好きでいてくれるかな?」

「うん!!絶対に嫌いになんかならないよ!!何があっても!!」

「うん、じゃあ……またね!!」

「うん!!ばいばい!!」

そう言って、光と護は別れた……

光のことを見つめている、赤い目の存在に気付かないまま……

 

 

 

 

 

 

その頃、GUYS基地ではちょっとした事件が起こっていた

「なんで坂牧の奴がいないんだ?」

篠崎が坂牧がGUYS基地にいないことに気付き、坂牧を捜しまわっていた

篠崎は指令室に入り、のんびりとお茶を飲んでいるほかのクルーに聞いた

「おい、坂牧を見なかったか?」

全員がほかのクルーを見て、知っているかを聞いていたが、その中で橘が坂牧のことを何か知っていたようだ

「彼女なら体調不良とかで、自室にいるはずだが……何かあったのか?」

その言葉を聞き、ヒロと橘以外が何かに気付いた

「隊長、なんで気付かないんですか?」

「それ嘘ですよ」

「え?嘘?」

「あぁ、だからシリアルの袋もっていたのか、休みやすくするために」

「策士だったんだね坂牧さん」

これに対し、ヒロと橘はまだ何も理解していなかった

 

 

 

 

 

 

 

「護さん、まだかなぁ……」

一方その頃、坂牧はスーパーで買った中食を持って、護の家の扉の前で護を待っていた

その後、護が帰ってきたときに坂牧がいることに驚き、腰を抜かす10分前の出来事だった




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