ウルトラマンヒーロー   作:ホルンでごぜーます

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携帯電話からの初投稿です
慣れない部分があり、変なところで改行したりしておりますが、後日編集致しますので、申し訳ございません

タイトルですが、本当はメビウスの特徴である∞を使いたかったのですが、文字が小さいので/を使わせていただきました……なので、ネクサスとは関係はありません
では、本編をどうぞ


思い出のヒーロー/メビウス1-負思念体ディノゾール登場-

「ヒロと護が喧嘩している?」

橘は味の付いていないミルクたっぷりのプレーンシリアルを食べつつ、

三原の相談を聞いていた

「いや、喧嘩をしている訳ではないんですけど……

二人とも余所余所しくなったというか……」

「他のみんなは原因を知らないのか?」

「坂牧さんは知っているらしんですけど……

あの手の話は本人たちに解決させないといけないって……」

「まぁ、作戦行動に支障がないならいいが、そうでない場合は私が動かないとならない

これでも隊長だからな……ボガールもまた現れたしなぁ……

そういえば愛ちゃんとやらとはどうなんだ?」

「愛ちゃんですか?んー、生活は良好らしいです、で……

ライセンスを取得に頑張っているらしいです」

「ん?GUYSに入りたいのか?」

「はい、メカニックとしてのライセンスを取るらしいです」

「そうか、GUYSに入ろうとライセンスを取る人はあんまりいないから楽しみだよ」

 

噂をすればなんとやら、護とヒロが司令室に入ってきた

ただ、普段であれば、

何らかの会話をしているのが当たり前だった二人の口は閉じたままだった

ただ、張りつめた雰囲気というわけでもなく、居心地の悪そうな感じだった

それを見ていた篠崎はヒロと護を見たあと、護に声をかけた

「おい、ニワトリ……ちょっと訓練に付き合え」

「あ、はい……」

篠崎は護の肩を掴み、半ば強引に護を訓練室に連れて行った

ヒロは護たちを見送り、姿が見えなくなると、溜息を吐いた

同じく、自分の席で護を見送っていた坂牧はその様子を見て微笑んだ

「ヒロさん、ちょっと施設の構造を理解したいので、散歩に付き合ってくれませんか?」

「え、いいですけど……」

そしてヒロも坂牧と一緒に部屋を退出した

「……あれ?坂牧は自分たちで解決とかいってなかったか?」

「いや、普通に散歩じゃ……」

「うーん……」

 

 

 

 

 

 

部屋を出たヒロと坂牧だったが、基地の構造を覚えたいと言う坂牧は、

白杖で床を鳴らしつつ前へ進んでいった

それは特には問題はなかったが、目が見えない彼女が、

楽々と基地を歩いていることにヒロは疑念を覚えた

「あの……僕より先に歩いて大丈夫ですか?」

「はい、この基地の構造は覚えてますから」

「え、じゃあさっきの言葉は……」

「嘘です」

「嘘!?」

ヒロは生涯自分から嘘などついたことはなかった

そんなヒロは坂牧の先程の言葉が嘘であると聞いた途端、

自分が嘘を吐かれたと衝撃を受けた

「……どうして嘘を?」

ヒロはとりあえず、嘘を吐いた理由を聞いた

坂牧はその場に止まり、ヒロの方に振り返った

「だって、護さん自身に成長して欲しいじゃないですか」

坂牧の言葉はヒロにはよくわからなかった

 

 

 

 

 

 

 

その頃、篠崎と訓練室にやって来ていた護

既に組み手を行っており、二人の頬には汗が伝っていた

篠崎が仕掛け、護が受け止める……

ここ最近の護のスタンスである

暫くして、二人は組み手を止め、篠崎は護に聞いた

「お前、なに悩んでんだよ」

直球とも言える発言に護も困惑の声を漏らしたあとに、

護も頬を人差し指で掻きつつ、言った

「この前、ウルトラマンがなんで、あんなことをしたのか……

もし、あのままラゴンが暴れたら三原さんは大変な事になってたかもしれないのに……

でも……ヒロはあれは人間を信じたから……それで……」

それを聞いた篠崎は呆気にとられていたが、訓練室に響く大声で笑い、言った

「お前、そんなことで悩んでたのかよ!?」

「そんな事って……俺は真面目に!!」

「ウルトラマンが好きの割には全然分かってないんだな……」

「え……?」

「だってよ、今まで地球に現れたウルトラマンは、

地球人を信じて戦ってくれたんだぜ?

俺達もそんなウルトラマンを信じて戦ったんだ」

護は大好きなヒーロー……30年前に地球に現れたウルトラマンメビウスも、

人々を信じて戦っていたことを思い出した

なんで、そんな事すら忘れていたのだろうと、護は自分を心の中で責めた

 

「俺だって最初はあのウルトラマンを信じてはなかったけどよ

良いんじゃねぇのか?あれをヒーローだって認めてよ」

その言葉に護は何かに気付き、篠崎に礼をし、訓練室を後にした

「……あああああ!!何格好つけてんだ俺!!

ニワトリの野郎……今度焼肉奢りだな……」

自分の行動をらしくないと、勝手に奢りの約束をつけてしまう篠崎であった

 

 

 

 

 

 

その時、日本のとある場所で、

リュックサックにボストンバッグを持った男性が駅を降りた

日本だと若者が数多く歩くこの街で、その風貌はとても浮いている

彼は、旅人と言うには自分探しの旅をしているわけでもない

どちらかと言えば根無し草や放浪者に近いところがあるだろう

北へ、東へ、西へ、南へ……彼は次々と居場所を変えていた

彼がなぜ、居場所を変えるのか……

実は彼も、ウルトラマンではないが、変わらないくらいのヒーローであった

まだ若い頃に人を助けて以来、彼は人を助けることを生き甲斐にしていたのだ

迷子から人命救助まで……

ウルトラマンでなくても人に出来ることがあると信じ、過ごしてきた

 

そんな彼を射ぬかんとばかりに、赤色の瞳が見つめていた

その瞳を持つものは、その手から黒い霧を出すと、彼に向けて放った

 

 

 

 

 

 

 

数分後、突如街中で怪獣が現れたと通報が入った




今回はダークエフェクトが何も関係のない人に実害をもたらしたお話です。

ご感想、ご指摘お待ちしております。

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