ウルトラマンヒーロー   作:ホルンでごぜーます

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まずは注意ですけども、今回の話は重めに作っております、
そのため、人によっては見る際、精神的につらくなる場合もございます
ただ、私的には全然問題ないと思っておりますので……
タイトルではなく前書きに書かせていただきますた

加えて言うと、今回の話はまだ私的には軽く作ってます
だってこの話はウルトラマンであって、仮面ライダーとかではありません
子供や人々に夢を与えるのがウルトラマンのあるべき姿なので
ん?ネクサスがあるだろって?あれは別です、深夜番組にする予定だったはずなので
まぁ、何が言いたいかというと私は変身をもう一つ残している
この意味がわかるかね?

ところでヒーローの各話のUAとかみたんですけど何だこれ?
俺は少子高齢化のサイトなんて開いてないぞ?
あれ?なんかしょっぱいな……
では本編どうぞ


愛と愛1-負思念体ラゴン・再生同化怪獣ボガール登場-

その後、先日の謎の通信はニューヨークの本部から送られたものではないと調べがついた

各GUYSではこの通信に対する処置として、送信した相手がわからない命令に対しては実行しなくてもよい

また、その後担当する上司に通信ができない場合、その直前までの命令や任務を継続し、

再度連絡があるまで経過を記録することとなった

 

 

現在、この謎の通信は各GUYSにて確認されているが、どれもその時上官が下した命令の逆をいうもの、

ということのみ判明した

この特性のため、怪獣が出現した際にこの通信が送られた際には隊員たちに混乱を招く恐れがあるため、

GUYSは現在、この謎の通信の発信元、および原因を探っている

 

GUYS Japanでも同じく謎の通信を研究している最中だ

一人を除いて……

「なんで愛が休暇申請通って私が通らないのよ……」

「さすがに一気に二人は無理だ、すまんが理解してくれ……」

屋久島はコンソールを操作しつつ、隊長の橘に文句を言った

「別にお前らいつも一緒だし、たまには良いだろ?こっちの仕事も進めねぇと大変なんだしよ」

「私、力のこと嫌いだわぁ……」

「別に間違ったこと言ってないだろ!?」

護はA4用紙に出力された資料を纏めながら、篠崎と屋久島の話を聞いていた

GUYSに入ってからはもう聞きなれた会話だった

「でも確かに、いつも一緒ですよね?何時からの付き合いなんですか?」

ふと気になり、護は好奇心で屋久島に聞いた

「あぁ……私と愛は中学からの付き合いよ正確には中学3年生ね……」

「えっと、中学3年っていうと……何年前だ?」

「約8年前だよ、護君」

護は8年前だと自分は中学1年生ぐらいの話かと考え、その時の自分を思い出していた

同時に8年前のことを屋久島も思い出していた

 

 

 

 

 

 

 

その時、三原は久々の休暇をあまり楽しめずにいた

理由は単純で、どう過ごしていいかわからなかったのだ

何をしようと考えていたが、町を歩いているだけでお店に入るわけでもなく、ただ時間を消費していた

そんな時、三原の目に一人の女の子が目に入った

女の子は制服を着ており、時間的には学校帰りであろう

女の子は歩きとしてはかなり早く歩いている

顔は俯いており、顔は見えない

ただ、三原は何かに気づいたようで、女の子を呼び止めた

普通なら声は掛けないだろう、だが三原の悪い癖が働いてしまったのだ

 

「ねぇ!!ちょっと待って!!」

女の子は足を止め、顔を伏せ気味に三原を見た

三原は気づいたことが正解だとわかったようで、その女の子に近づき、小声で聞いた

「なにか……あったの?」

少しかがんで見た女の子の顔は、涙の跡と、赤く腫れた頬だった

「大丈夫です、ごめんなさい……」

そう言って、女の子は頭を少し下げて歩き去ろうとした

「まって、大丈夫じゃないよ……話しづらいなら場所変えるからそこで話そう?」

「痛っ!!」

三原は女の子の手をつかんで止めようとしたが、手をつかむと、

女の子は手を掴んだだけの痛がりとしては大袈裟な痛がり方をした

「ご、ごめんね……大丈夫?」

「……はい大丈夫ですから、もう帰ります」

「……ちょっと一緒にそこのお店でごはん食べない?」

「え?」

女の子は三原の言葉に驚き、顔をあげた

「ほら、その顔じゃお家に帰れないでしょ?」

女の子はまた俯くと、小さく頷き

「お願いします」

と小さく言った

 

 

 

 

 

 

近くの寿司のチェーン店を咄嗟に指差した三原だったが、心の中では高くなったらどうしようと考えていた

実は三原の一家は寿司というとコンベアで運ばない、

カウンターや大人数が座れるような席のある寿司屋しか経験のないものだった

なので少し歩いて近場のファミリーレストランに誘えばよかったと考えていた

「お二人様でお待ちの三原様」

「は、はい!!」

「お席へご案内します、お客様8番テーブルにご案内します」

家族用の席へ案内され、持ち合わせの心配をしていた三原だったが、

メニューを見るとかなり安かったことに安心した

「……あ、好きなの頼んでよ!!これでも稼いでるからね!!」

と言っても、女の子は困った顔をするだけで何も言わなかった

「じゃあ私が頼むけど……嫌いなものとかある?」

「……いくらと脂の乗ってるものとかは……」

「うん、じゃあ頼むね」

そう言って三原はあたりをきょろきょろと見始めた

「あの……」

「あ、ごめんね店員さん忙しそうだからちょっと待ってね」

「注文はパネル使えばいいんですよ……?」

三原はレーンの上部に取り付けられてるパネルを見る

確かにパネルはタッチすることで押せるようだ

 

「あ、あはは……ごめんね」

三原は何皿かの寿司を注文した

それでもきょろきょろする三原に女の子は少しだけ微笑み言った

「お茶はここですよ」

三原は恥ずかしいのか顔を机に埋めた

 

暫く経ち、頼んだ寿司も流れてるレーンとは別のレーンに乗ってやってきた

これについても三原は驚いていたが、三原と女の子はとりあえずやってきた寿司を食べた

頼んだ寿司を食べ終わり、追加の注文をする前に、三原は女の子に話を聞いた

「……ところで、何があったの?付き合ってた男の子に振られたってわけでもなさそうだし……

さっきの様子見てると……友達と喧嘩したってわけでも……意地悪でもされたの?」

「……はい、友達と喧嘩したんです」

「そう……でも私は友達の利き手をけがさせるのを友達とは呼ばないかな……」

女の子は少し驚いた顔をした後、少し目に涙を浮かべた

「……違います、左手が利き手なんです」

「そう?お箸の使い方が慣れてなさそうだし、

その割にはお行儀良いけど……逆に机に手は出そうとしなかったから」

女の子は俯いて、静かに涙を流し始めた

 

「手……見せてみて?」

女の子はゆっくりと手を見せると、その手首は青く痣になっていた

「これは……病院に」

「大丈夫ですから!!」

病院という言葉に反応したのか、大きな声をあげた女の子に周りの席の客は女の子を見たが、

少し見て再び食事を再開した

「ごめんなさい……」

「いいえ、こっちこそごめんなさい……いけないよね……」

「はい……」

「でも、痛くない?」

「もう痛くはないです……数日もすれば治りますから……」

「うん、わかった……でも教えて?何があったの?」

「……クラスの、皆から、いじめを受けて……」

「先生や、家族の人には?……家族の人には伝えてないか……」

「……先生には言ったんです……でも、少ししたらまた……」

「うん……」

「親には言えませんし……先生に言っても解決しないし……でも学校には行かないといけないし……」

女の子は嗚咽する声を抑えながら話し始めた

まるでせき止められた水が一気に流れ出るように、これまでのことを初対面であるはずの三原に話し始めたのだ

 

始まりは突然訪れたらしい、気が付いたらいじめられていた

理由に心当たりはなく、それまでは特に何もなく学生生活を過ごしていた

ただ、女の子には友達はいなかった……それがいじめの原因になったかもしれないと女の子は語った

授業中に教師に気付かれないようにいじめられる、授業で使うことのないはずのコンパスの針で刺される

消しゴムのかけらをぶつけられる

休憩時間には友人同士で喧嘩しているように見せかけ、

わざわざ女の子の席の近くで喧嘩を始め、女の子の髪を引っ張り、殴り、蹴った

給食時には量が減る、具材が机に少量入れられる

放課後は遊びと言い、暴力を振るわれる

とある日には室内履きが片方ないと思ったら燃えた靴が自宅近くにあったこともあった

丁寧に名前や特定できるような箇所を燃やしていた

 

「……クラスの皆は?見てるだけだったの?」

「だって……助けてくれるわけないじゃないですか……!!」

女の子の顔はすでにぐちゃぐちゃだった

座った席が端の席だったからこそ、大声は聞こえても顔は見えずに済んだ

ついには顔を伏せてしまい、先ほどとは違い三原に聞こえるくらいには鳴き声を出し始めた

「苦労してたんだね……苦しかったんだね……悲しいし、悔しいよね……」

そんな女の子の髪を梳いてあげ、頭をなでてあげた

これが悪かったのか、それとも良かったのか……大きな声で鳴き始めてしまった

周りの客がその声に反応しだしたため、三原は女の子にハンカチを渡し、一緒にお店を出た

会計が安かったことにまたもや驚いた

 

三原と女の子は人気のない公園に移動した

ベンチに腰掛け、近くにあった自販機からお茶を購入し、女の子に渡した

「大丈夫?」

「はい……ありがとうございます……」

「お礼なんていいよ!!全然安いし!!」

「いえ……話を聞いてもらえて……その、嬉しかったです」

「あ、そっちか……ごめんね、私は貴女みたいにいじめられた事はないから、

分かった気になって失礼だと思ったら……」

「そんなことないです!!……話を聞いてもらうだけでも、気が軽くなりましたから……

でも、家族でも先生でも気付かなかったのに……どうして気付いたんですか?」

三原は少し悩み、言った

 

「実は、私の親友が貴女みたいにいじめにあってね……

学年が上がってから知り合ったから、その時初めて見たんだけどね……

最初は私も見てるだけだったけど、

ある日、クラスの皆で叩いてたから近くにあった花瓶で、そのうちの一人殴っちゃったんだ」

女の子は黙って三原の話を聞いていた

「まぁ、私の先生に怒られたんだけど、説明したらいじめていた子たちは皆その日からいじめなくなったんだ

まぁ、話しかけてもくれなくなったけど……」

「なんか……ずるいです」

女の子はいきなりそう言った

「ずるい?」

「その、友達がいるのが……」

「じゃあ友達になる?」

「え……」

女の子は消え入りそうな声で驚いた

「私の携帯番号教えるよ、仕事の関係で何時もつながるわけじゃないけど……

夕方に何時でも話を聞いてあげる」

「本当ですか!?わ、ちょっと待って……!!今携帯出しますから!!」

そう言って女の子の学生鞄から出てきたのは画面に罅が入っている以外は新品同様なスマートフォンだった

「あ……」

「大丈夫ですっ!!まだ使えますから……」

三原は苦笑いになりつつも、電話番号を言った

「あの……聞き忘れてましたけど、お名前は?」

そういえば互いに名前を知らなかったと今更気付いた二人であった

「えーと、三原愛です、これからよろしくね?」

「愛さん……?」

「ん?どうしたの?」

「私も愛って言うんです……辻本愛(つじもとあい)です!!」

「わぁ!!すごい偶然!!よろしくね愛ちゃん!!」

「はい!!」

その後、電話帳に情報を入力して、二人は別れた

辻本愛は、スマートフォンを大事なもののように抱きしめ、笑顔で帰ろうとしていた

 

愛の目の前に数人の女の子が、帰ろうとする愛を阻んだ

「愛ちゃーん?さっき振りだね?何やってんの、ねぇ?」

「な、なにも」

愛はスマートフォンをばれない様にそっとスカートのポケットにしまった

「実は今日は一緒に遊ぼうかなぁって思って愛ちゃんみてたんだよ、お寿司はおいしかった?

いいよねぇ、ただでお寿司食べれてさ」

二人が周りを見渡し、公園の人の目が通らない公衆トイレの方へ愛を連れていく

愛は握られた右手の痛みを我慢しながら声をだした

「いや!!止めてよっ!!」

「うっさいな……!!」

愛の顔を殴り、公衆トイレの近くに来ると、愛を地面に倒し、

一人は両腕を抱え、一人は両足をもった

「いや!!放して!!」

「そう言えばまだスマフォ壊れてなかったんだっけ?」

スカートのポケットに手を突っ込み、画面のひび割れたスマートフォンを取り出すと、

公衆トイレの壁めがけてスマートフォンの投げた

壁にぶつかり、鈍い音を出して地面に落ちたスマートフォンだったが女の子がそれを拾うと

「まだ壊れてないし……あ、このまま水につけても大丈夫かやってみよう!!

どうなるかやったことないんだよね!!」

女の子は女子トイレの手洗い場に歩くと、蛇口の下にスマートフォンを置いた

「止めて!!それは止めて!!」

「んー?お友達の携帯番号が入ってるから?」

愛は頷いた

「だからじゃん、ばーか」

 

 

 

 

 

 

水が流れた

 

 

 

 

 

 

 

「んー、やっぱり壊れたわ、次買う時防水の皆買おうよ!!

こ・わ・れ・た・ら、たいへんだしねー!!」

女の子たちはすでに愛を放していた、愛は急いでスマートフォンを拭き、中の水を出そうと振り、

電源ボタンを押すが、電源はつかなくなっていた

すでにただのゴミになってしまったものを抱きしめ泣いていた

「じゃあ、あそんだし帰ろうか、愛ちゃんまた明日ー」

そう言い、女の子たちは公園を後にした

 

「ころす」

と思ったが、愛のほうからそんな言葉が聞こえた

「んー?愛ちゃん?今なんていった?」

女の子が威圧感のある声を出し、後ろを振り向くとそこには愛はいなかった

代わりにいたのは顔が黒い霧で見えない愛のような姿をしたなにかと、

女子トイレの個室からドアを開けて出てきた緑色の化けものだった

 

公園で女の子の悲鳴が響いた




女子トイレから現れるラゴン……お前女だったのか
はい、女性型です

今回の話をもっとひどくするなら、話が長くはなりますが……
激しい言葉攻め(ほら!!四つん這いになるんだよ!!)
愛との話し合いを収めたスマフォをみてさらに言葉攻め(んー?何時しゃべっていいって言ったんだい?)
おパンツを取られ、トイレに流される(バレットガールズって面白いよね)
そのまま帰宅し、家で自殺を仄めかすとこでラゴン出します(あったかいなりぃ……)


でもそこまでやったら友人に怒られるので……
てか放送できないレベルのものを書くつもりもないですし
では次回!!

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