ウルトラマンヒーロー   作:ホルンでごぜーます

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できました!!どうぞ


人が大好きな怪獣1-巨大犬怪獣ドグファン登場-

まだ、ウルトラマンヒーローが地球にやってくる前の話

一つの家族の犬の話だ

 

まだ子供の捨て犬であり、偶然とある家族の子供に拾われた

その子犬はふぁんと名付けられ、立派に育っていった

ふぁんは自分を拾ってくれた子供のことをとても好いていた

いつもふぁんはその子供と時を共に過ごしていた

 

しかし、それもある日突然崩れる日々だった

ふぁんにとってはいつもの散歩の日、家族全員で少し遠くまで行くことになった

ふぁんはとても楽しみだった、他ならない大好きな人と散歩に行けるのだっから

だが、散歩に出かけて少し経ったとき、ふぁんは何かを感じ取った

ここにいたら駄目だ、ふぁんは自分の首にかけられているリードを引っ張り、早くここから移動しようとした

何度も吠え、大好きな家族へ訴えもするが、言葉が理解できない家族は、

軽く注意するだけでそこから移動しなかった

 

そして、その時はやってきた

町中に突如現れた怪獣ベムラー、ベムラーは驚く人々を余所に、町を破壊し始めた

逃げる人々、その波に流されふぁんも家族と離れ離れになる

ただ、ふぁんの耳には大好きな子供の自分を呼ぶ声が聞こえていた

ふぁんは人々の波にぶつかり、傷つきながらもその声に向かって走った

 

その子供も親の手を振りほどき、ふぁんを探していた

人の波が少なくなったとき、互いにその姿を見つけた

駆け寄る二つの存在だが、その理由は違っていた

大好きなふぁんを見つけた駆け寄る子供

そこにいては危ないことを知り、なんとか助けようとするふぁん

子供の頭上には破壊された建物の破片が落ちてきていた

子供になんとか追いついた親だったが、子供を庇い、その子供ごと破片に押しつぶされていなくなった

ふぁんには何ができただろう

その瓦礫を除ける力も何もない

ただただ、無事を祈って吠えるだけだった

ウルトラマンヒーローが現れ、ベムラーを倒すまでふぁんは吠え続けていた

 

その後、ベムラーにより破壊されたものを片付けるために現れた業者が発見したものは

瓦礫の上で何かを守ろうとしている犬の姿だった

とても衰弱をしていた犬は特に抵抗もなく捕らえられた

赤い首輪にはふぁんの文字と住所が書かれていた

 

その後、いろいろな調べが終わり、ふぁんの家族は全員死亡していることが分かった

ふぁんは一応の保護期間を過ぎたら他の犬たちとの殺処分が決定した

ふぁんは出された食べ物を食べようとはしなかった

点滴で栄養を与えているが、その体は痩せていいっているのが誰の目にも明らかだった

保護期間を過ぎ、とうとうふぁんも殺処分の時が来た

ふぁんの仲間たちははこれから何が起こるのかが不安なもの、聞こえた鳴き声からそれを察してあきらめたもの

さまざまな考えの仲間がいたが、ふぁんはこんなときでも家族のこと、大好きな子供のことを想っていた

 

職員がガスの噴射ボタンを押す、その職員もやりたくはないことだが仕方がないことと自分に言い聞かせる

押すたびに自信の心を苦しませているのに……

 

ガスによって少しずつ弱っていく

ふぁんもその中の数に含まれていた

その時、ふぁんを中心に光の粒子が集まった

他の仲間たちからも光の粒子がふぁんに集まり、その体は消えた

光の粒子はかつてベムラーが現れた場所に集まり、一体の怪獣が現れた

ふぁんの仲間たちの無念の思いとふぁんの想いが一体の怪獣、巨大犬怪獣ドグファンを生み出した

 

 

 




子供の時に見たとある本が元ネタっていうか発想のもとです
母親の体を食べなくては生きていけない4匹の犬、その一匹の話だったかな?
4匹それぞれのストーリーがちゃんとありましたが、報われない話です

気を使って書いてますが、
この表現はやめたほうがいいという場合メッセージを送っていただけると幸いです
ただでさえ命を題材に使っているものですし、この話を見て怒る方もいらっしゃると思います
ただ、私としてはこういうこともあるんだと、皆さんにお伝えするために書いています
犬が嫌いなわけでもありません、昔、家族でしたし
大好きですよ犬

では、また次回

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