ウルトラマンヒーロー   作:ホルンでごぜーます

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ご都合主義だと笑いたければ笑え!!
しかし見よ!!この勇士、燃える展開!!
というセリフが思い浮かんで消えました
ナデシコだったかな?
てな訳で、ご都合主義大好きな作者でした
ええい、一話書くごとに一人お気に入りが増えるとは何だったんだ?感想……プリーズとくれくれ厨のごとき作者なくても書きます!!
でもほしいという欲求は抑えられない!!

では本編です


復讐の捕食者3-再生同化怪獣ボガール登場-

ボガールが現れる少し前、GUYS基地ではちょっとした事件が起きていた

突然、護が基地内で倒れ、まったく動けないほどの高熱を出した

何も体調が急に崩れることは珍しくはないが、護の場合、つい先ほどまで体調が崩れる兆候も何もなかったのだ

ヒロと仲良く話していたらいきなり倒れるというのは、

何らかの持病が疑われたが、護の健康診断では持病はない

ただ、診察に来た救護班の診察員の話では

「ホントに突然の発熱なんですか?40度越える突然の発熱なんて……しかも何らかの感染症でもないなんて……

現状は様子を見るしかできません、水分を取らせて様子が変化したらすぐに呼んでくださいね」

原因不明の発熱ということだった

 

護は自室のベッドに寝かせられ、ヒロが面倒をみることになった

「護さん、大丈夫かな……」

「おいヒロ、一番近くにいるはずのお前がなんてなっさけない事言ってんだよ」

ヒロには気が気ではなかった、ウルトラマンである彼ら自身病気になることもあるが、

そのほとんどは外敵によるもの

地球の医療機関の粋があるGUYSの医療班でも分からないということは、

外敵からの攻撃、怪獣や宇宙人たちの……

しかし、ピンポイントで護が狙われた理由が分からず、またその時間も……

そこまで考え、ヒロには一人の人物を思い浮かべた……

 

その時、ヒロは突然立ち上がった、自身に向けられているおぞましい悪意を察知したからだ

同時に基地内に警戒音が鳴る

『ボガールが出現!!場所は……え!?基地の東1キロ!!』

あまりに基地に近すぎる、この場所は極力極秘にされており、親族や関係者にしか知られていないはずである

まさか、偶然基地の近くにボガールが現れたということでもない

情報が漏れたと考えるのが妥当である

ヒロは護をみた

未だに高熱に苦しみ、警戒音のうるさい音でも起きれないほどだ

このままウルトラマンに変身したら、もしかすれば死んでしまうかもしれない

ヒロは護の部屋を出た

 

「おい!!早く出撃させるぞ!!俺達整備班が手間取っちゃ篠崎達が出られねぇだろ!!」

基地内は混乱の最中だった

当然だ、今までは遠くにいる怪獣が今では目と鼻の先にいるのだ

しかも、狙われたのはレッドスパロウ、オオルリ、ナンダの整備時間中だった

メテオールという人智を超える兵器を積むこの3機には繊細な整備が必要、

そのため整備を中断して急に出撃させるとどうなるかは分からないのだ

 

そんな時、ヒロのメモリーディスプレイに通信が入った

『緊急事態の為、歩兵戦での対応する!!基地からも援護はするが、決して無理をするな!!』

歩兵戦、それは現時点でのGUYSクルーの全員が行ったことのないものだ

それだけ、ビークルが優秀だったということでもあったが

ヒロはトライガーショットを確認し、一番近い外への通路から外へ向かった

すでに、ボガールは基地のすぐ近くに来ている

基地からはシンクロトロン砲が発射されているが、避けられる、または防がれている

すでに篠崎達もトライガーショットで応戦しているが、効果が薄い

「このままじゃみんなと基地が……でも……

一人で倒せるのか……?」

護はいない、今まで怪獣を追い払えたのも倒せたのも、護の存在があったからだ

今は、護がおらず、レッドスパロウ、オオルリもない

すると、ボガールが人間であったら口に値する部分から、光弾を発射した

光弾は篠崎たちのいる大地をえぐり、吹き飛ばした

 

「……やるしかないんだッ!!僕だけでも……弱くてもッ!!戦うんだ!!」

ヒロの身体から光が溢れ、その体をウルトラマンへと変えた

青い身体のウルトラマン、ウルトラマンヒーロー、赤い色のないスタンダートな姿だ

『ティア!!』

ヒロは構え、ボガールと向き合う、ボガールは現れたヒーローに対し、テレパシーを送った

『現れたな……ウルトラマン!!私が……喰う!!』

すると、ボガールは今までの遅い動きから一変、素早くヒーローをラリアットの要領で倒した

ヒーローは起き上がりざま、手のひらをスラッシュさせ放つエフェクト・ショットを放つが、

ボガールは何ともないような様子で受け止めてしまう

ヒロはボガールに向かい走り出す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、何かを察知した感のように、護は部屋で起きた

激しい頭痛、熱い身体が護の動きを鈍くさせる

扉の前で倒れるが、謎の予感から今倒れていてはいけない……そう思っていた

部屋を出て、壁伝いに一歩ずつ外へ向かう通路内に謎の振動が起き、再び倒れる

耳に雑音も聞こえる……その時、耳に頭に、声が聞こえた

『…………』

雑音とも違う声は、声といってもいいのか分からないくらいの小ささであったが、

護にはそれがヒロのものだと分かった

「ヒロ……戦っているのか……?」

護は外に一歩、また一歩、足を進める

 

護が外に着いた時には、そこには胸のカラータイマーが赤く点滅しているヒーローと

追い打ちをかけるボガール、遠くで必死に援護をするGUYSクルーたちだった

護はフュージョミッションを取りだすが、光が溜まらない

「くそっ!!あぁああッ!!」

その時、さらに鋭い頭痛が護を襲った

フュージョミッションは護から転がり、遠くに行った

護にはもう目の前に何があるかが分からなくなった、目が霞み、頭は割れそうで、身体は棒のようだ

それでも、ヒロの為、みんなの為に、変身をしようとフュージョミッションを取ろうとしたが

護が手に取ったのは別のものだった

あいまいな手の感触だったが、その形はトライガーショットと瓜二つだった

護は、霞む目で灰色の蠢く怪獣に狙いをつける

腕が震え、ぶれる

引き金を引く、一発目は狙いがそれ、明後日のほうへ飛んで行った

 

「ヒロを……助けるんだ!!」

一瞬だけ、目の前がクリアになる、その時に引き金を引く

弾丸はまっすぐボガールの身体に当たる

今まで、どんな攻撃をされても怯みもしなかったボガールが後ずさるほどの威力を発揮した

ヒロは、攻撃がやんだことに違和感を感じ、弾丸が飛んできた方を見る

そこには優しい微笑みをした護がいた

護はそのまま後ろに倒れた

ヒロはありがとうと心でお礼を言い、ボガールに向き直る

 

『ボガール!!そうだ、僕は一人じゃない!!だから負けない!!』

ボガールは光弾を複数ヒーローに放つ

ヒーローはエフェクト・シールドに似たものを展開した

ボガールの光弾はシールドにぶつかりそのまま渦のように回転し始めた

『ティ……アァアアアア!!』

その渦の塊を自身で逆方向で回転させ放つ、エフェクト・ブルーリアクトを決めた

青の渦はボガールの身体をえぐるように回転しながら空中へと飛ばした

ボガールは苦しみ、黒い霧になって消えた

今、ヒーローは護の思いに答え、ウルトラ戦士としてまた一つ成長したのだった

 

 

 

 

 

 

後日、整備班に対しなぜ、同じ時間で全機のメンテナンスを行ったのかを調査されたが、

計画書にそう書いてあったとされ、上層部がそう計画したと判明されたが、

上層部の人たちはそんな計画を出してはいないと判明

この謎は謎のまま終わるのだった

 




エフェクト・ショット
手をスラッシュさせて放つ、低威力の光線
主にけん制用に使うのが有効的
ほかの技とは違い、ためがいらない便利

エフェクト・ブルーリアクト
敵の光線技や電撃などを渦の塊にし、相手に返すカウンター技
ボガールに使用した時は謎の威力を発揮した

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