ウルトラマンヒーロー   作:ホルンでごぜーます

14 / 64
そんな経験ないよ、というわけで今回の話は一応ドラマパート、
次回が戦闘パートになります、これだけだと仮面ライダーぽいな……
できる限り、放送されているウルトラマン見たいに戦闘から始まるとかやってみたいですが……
最近、お気に入り件数とか増えず、なんかもやもやしてますが、とりあえず完走目指し頑張りますのでよろしくお願いします
感想とかもらうと完走がより実現的になります(チラチラ?)



では本編どうぞ


復讐の捕食者2-再生同化怪獣ボガール登場-

その日、護は女性を家まで送り、買い出しをしてGUYS基地に戻った

遅いと全員に叱られてはいたが、訳を説明すると褒められた

 

 

翌日、昨日護が買ってきた茶葉で紅茶をみんなで飲んでいた時にそれは起こった

「ん?エレベータ前に誰かいるな?」

橘がそういうと、警備カメラを拡大する、そこには昨日護があった女性と垣山の妻、垣山真礼と娘の怜奈がいた

怜奈と女性は手を繋いでおり、女性は赤い薔薇の花束を持っていた

3人は、エレベーターについているコンソールパネルを操作してエレベータに乗った

 

しばらくすると、橘たちのいる部屋へ入ってきた

「真礼、怜奈、よく来たな……その方は?」

垣山は怜奈の手を握っている女性のことを二人に聞いた

「道中で偶然、会いたいかたが居たってお願いしてきたの」

「偶然?その人はGUYSのライセンス持っているのか?」

真礼はしばらく考えた後、両手を合わせて垣山に謝った

「大丈夫です、私を知っている人に会いに来ただけですから」

女性は頭を下げて謝り、また会いに来た人物を探すように、周りを見渡していた

「あの、あの人は……」

「……あの人?」

今この場にいない人物は、ヒロと護の二人だが、そのどっちかはわからない

すると、女性は壁のほうへ歩き出した

「お姉ちゃん、そっち壁だよ?」

怜奈に連れられるまま、扉の前まで移動する

扉が開くと、そこには訓練を終えたヒロと護が部屋に入ろうとしていた

護は、女性を見ると驚くと、女性はいきなり護に抱きついた

「エェッ!!」

ヒロやほかの隊員たちも驚いたが、この中で一番驚いているのは護本人である

 

「あ、あの……なんでここに?」

「あなたに会いに来たの」

女性は少し離れ、手に持っていたバラの花束を渡した

「この前のと、あの時のお礼です」

護はそのバラの花束を受け取った

「別にお礼なんて……」

「では、お礼を言いに来ただけなので……」

女性はわざわざここまで着たにもかかわらず、すぐに帰ってしまうようだ

「あら、坂牧さんもういいんですか?」

「はい、また来れますし大丈夫です」

真礼も垣山に渡すものを渡せたので、一緒に帰るようだ

 

3人は今通ってきた扉を開けて、部屋から出て行った

「いったいなんだったんだ?」

まるで嵐だったなと、篠崎が護を見ながら言った

「にしてもロマンチックじゃない?きれいな女性からバラの贈り物なんて」

「朱里にも私からバラの花束送ったことあるじゃない」

「異性からの贈り物の話よ」

三原と屋久島は昔のことを懐かしんでいたが、三原があることに気付いた

「ん?1…2…って、12本?」

「どうかしたんですか」

愛は頬に手を当て、黄色い声を上げるだけで、訳を教えてはくれなかった

護は訳を教えてもらうため、もらった花束を机に置こうとしたが、そこにひとつの黒い花が置かれていた

「ん?なんだこれ?」

護はその花を手に持ち、周りを見渡すが、誰もこの部屋に花を持ち込まない人たちであった

「あ……クロユリ!!キャー!!ロマンチック!!」

「今日の三原はテンションがおかしいな……」

「護君!!きっとさっきの女の人が忘れちゃったんだよ!!持って行ってあげなよ!!

きっと喜んでキスとかされちゃうかもよ!!」

「エェッ!!いやいや、そんななかでもないですよ!!」

「男でしょ!!いいからそれ持って……いってーーー!!」

三原は護の背中を押し、扉にぶつけながらも女性を追いかけさせた

三原は額の汗を腕で拭った

「ふぅー、幸せ……」

「屋久島、三原ってあんな奴だっけ……?」

「ほら、愛って少女漫画とか好きだから……そういうのが好きで……」

 

そんな中、ヒロは机に置かれたバラの花に必死に鼻を近づけにおいをかいでいた

「何やってんだよお前」

「この花、なんかおかしいんですよ、花の匂いがしなくて……」

「これは造花、フェイクフラワーという本物の花を模して作ったものなんだ」

橘は花束から一本バラの花を取り出し、ヒロに教えてあげた

「へぇ……匂いがしないのはそのせいなんですか……」

「ヒロ君、植物に興味があるなら今度一緒に植物園にでも?」

「え!!いいんですか?」

「隊長?また私たちの休暇はなしですか?」

「いや、今度は正式に休暇を取ろうかなぁ……って」

「ふーん?」

橘の額には冷や汗が流れていた

 

 

 

 

 

 

 

 

「待ってください!!」

そのころ、護は三人のもとに追いつき、女性にクロユリを差し出していた

「これ、忘れ物です……」

それを見た女性は、苑花を受け取ると、そのまま手を握り続けていました

「あの……何でしょう?」

護もその女性の目に見とれていた

「自己紹介は……まだでしたね、坂牧由依です

あなたの名前は?」

「あ、日野護です」

 

由依は手を引き寄せ、そのまま唇を重ねた

「お母さん!!チューしてる!!」

怜奈はその様子を見て先ほどの三原と同じようにテンションをあげており、

また、母の真礼も昔を思い出しているのか、羨ましく二人を見ている

唇が離れ、由依は再び護に抱きついた

幸せそうに吐息を出し、暫くしてそっと離れた

「また来ます、護さん」

そう言って、護の唇に指を滑らせてから、振り向き、今度こそ三人は家に帰って行った

一人残された護は、一体なんだったのか理解できず高鳴る心臓の音もよくわからず、

結局、十数分間そのままそこに立ちつくし、様子を見に来たヒロと三原に回収させられた

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜、GUYS Japanの秘密基地の近くで基地のある場所……護の居住地点を見つめている何者かが居た

夜の月の光に照らし出されたそいつは、自身の唇に舌を這わせた

「ウルトラマン……ウルトラマンを食べることこそ、至高喜び……まずい怪獣なんていらない……

食べさせてもらうぞ?私を殺した代わりにッ……!!」

黒い霧が周りを囲み、基地のすぐ前に、ある怪獣が姿を現した

その怪獣の名は、ボガールだった

 

 




恋愛なんて作者はしたことないからかけないのは当然だよね
バラの花束(12本)→ダズンローズというものです、しかしこれは男性から女性への贈り物らしいですが……
クロユリ→意味というより、言い伝えのほうで使われてます、調べてみると意味がわかるかも……

坂牧由依 20歳
先天盲の女性
花が好きな女性、気に入った花の造花を集めるのが趣味
対ゴモラ戦にて、盲目のため逃げ遅れていたところをヒーローに助けられた
護のことをウルトラマンだと見抜き、好意を持っている
ちなみに、渡したクロユリは造花ではなく、プリザーブドフラワーというもの


ご感想、ご指摘、お待ちしています

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。