ウルトラマンヒーロー   作:ホルンでごぜーます

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疲れたよー、でも書いた
今までで一番長くね?と思ったが、
4000字は長くないだろうと感じたわたくしである

さて、では本編をどうぞ


父親の宝2-負思念体ゴモラ登場-

「あの怪獣は流石に有名すぎるな」

「ゴモラ……ですね」

「今回もレーダーに映らなかった、何か理由があるのか……」

「!!レッドスパロウが発進してます」

「何?まだ出撃の許可は出してないぞ!!」

「隊長!!オオルリで愛と出撃します!!」

「頼む、篠崎と日野はナンダで出撃、周辺の住民を避難させ、地上から援護しろ!!

GUYS!!sally go!!」

『GIG!!』

 

それぞれがオオルリ、ナンダがある格納庫に向かっている最中、篠崎が護に言った

「俺が砲手をやる、操縦は任せたぞ」

「分かりました」

その様子を見ていた三原と屋久島がクスクスと笑っていた

「なんだよ、なんか文句あんのか?」

「ないわ、車も運転できないパイロットさん」

「え?篠崎さん、車運転できないんですか?」

「ちげぇよ!!」

「未だに仮免許すら持ってないんでしたっけ?」

「え、うそでしょ?」

「良いんだよ!!戦闘機のほうがカッコいいじゃねぇか!!車より!!」

「いや、車を運転できないのはカッコ悪いとおもいますけど……」

「うるせぇ!!運転すりゃいいんだろ!!」

「いや、免許持ってないならやめてください!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのころ、レッドスパロウに乗っている垣山とヒロは、ゴモラを人のいない場所へ誘導しようとしていた

レーザー砲を掠らせ、人々から注意をそらし、ゴモラにレッドスパロウを追わせている

「良いのかい?こんなことして、僕だけじゃなくて、君も処罰を受けるよ?」

「良いですよ、言い出したのは僕ですし、誰かを守りたいっていう行為を手伝っているだけです」

「でも、迂闊だったな……玲奈と真礼が危ないって考えただけで、体が勝手に動いていたよ

やっぱり、父親ってものはなってみるものだ」

「ッ!!来ますよ!!」

あまりにも煩わしかったのか、ゴモラは歩行ではなく、力強く走りこんできた

レッドスパロウは急速に上空へ上昇し、突進を回避する

しかし、今まで人から遠ざけるために人とは反対方向へ飛行し続けていたが、今は立ち位置が逆だ

レッドスパロウが人々がいる方向におり、ゴモラはレッドスパロウのいる方へ体を向けた

その時、二人が知っているゴモラとは考えられない行為をし始めた

ゴモラの三日月のような角が発光し、三日月型の光線を発射したのだ

レッドスパロウめがけて発射された光線を避けると、後ろの高層ビルに光線が直撃する

高層ビルが破壊され、その破片が逃げ惑う人々に襲い掛かった

「まずい!!」

「こっち向いてくれ!!」

ゴモラの後方へ回り込み、今度はかすめるのではなくレーザー砲を直撃させる

しかし、あまり効果が無いようで、人々の悲鳴のする方へ、ゴモラは足を進め始める

 

ゴモラの背後に近づきすぎたレッドスパロウも、その近づき過ぎたがために、

ゴモラの尻尾による鞭のような攻撃に対応が遅れた

回避運動を何とかとれたものの、機体からはアラートが鳴り響いている

もしかしたら、飛んでいるだけでも墜落してしまうかもしれない、すぐに墜落しないように着陸すべきだ

しかし、運命というべきか、父親の垣山は逃げ惑う人々の波の中に娘である玲奈、そして妻である真礼を見た

機体は墜落寸前、怪獣は人々を狙っているこの状況、絶望に等しいものであった

垣山は一瞬ですら考えず、機体のコントロールを自分に変え、機体をゴモラへ飛ばす

愛する妻のため、そして自分たちの何より守りたい宝……自分の子を守るため

「垣山さんッ!!」

「あとを頼む」

垣山は緊急脱出用のレバーを引き、ヒロだけを外へ強制的に脱出させた

空中に飛ばされたヒロは、すべてを見ていた

角へエネルギーを溜めていたゴモラが、光線を人々へ向け放ったのを……

光線へ突っ込む、垣山の乗るレッドスパロウを……

「駄目だぁああああああああ!!!」

青い光がヒロを包み、光の速さで光線の射線上に割り込んだ

レッドスパロウの機内に振動が走る

覚悟をしていた垣山の目が開かれると、自分が生きていることに驚いた

そして、ウルトラマンヒーローが自分を、自分の家族を守ってくれたことが分かった

「……ウルトラマン」

青いヒーローは、その声が聞こえたのか、頷いた

そこに、ゴモラは光線をヒーローの背中へ撃った

シールドを張れないヒーローに光線は何度も当たる

それでもヒーローは、守り続けた

今までで一番の輝きを放つ光線を放とうとするゴモラに何かがさく裂した

「命中、篠崎さんお見事です」

「おう、引き離すぞ!!三原!!援護しろ!!」

「朱里、いくよ」

「借りを返しにきたわ……ウルトラマン

マニューバモード、オン!!」

金色の粒子をまとい、ゴモラの体の周りを飛び、威力の高い電子ビーム砲を当て続ける

ゴモラは対処するため、ヒーローから視線を外した

ヒーローは攻撃が止んだ隙に、レッドスパロウを地面へ置いた

「よし!!今だ、助けに行くぞ!!」

「篠崎さんあとお願いします!!」

「はぁ!?お前、俺、車……!!」

「空飛べばいいです!!」

降車した護はホバーのスイッチを押した

「うおぉおおおおお!!」

空を飛ぶのなら平気な用で、とても上手く空を飛ぶ篠崎だった

物陰に隠れた護は、手にフュージョミッションを取り出し、自分の光を溜めた

今は、恐怖を忘れ、人を守るために

「ヒーローッ!!」

光に包まれ、膝をついているヒーローのカラータイマーの入り、同化する

赤い色が右手から体を色付け、赤いヒーローになった

ゴモラのいる方へ振り向き、構える

『サァーーーッ!!』

 

後ろにいる人達や、レッドスパロウにいる垣山たちのため、ヒーローはその場からジャンプし、

ゴモラを飛び越え、ひねりを加えて、再度、ゴモラに向き合う

ヒーローの横にオオルリが飛行してきた

「頼むわよウルトラマン」

ヒーローは構えながら頷き、ゴモラと戦闘し始めた

『サァッ!!』

腰の入った右拳をゴモラにぶつける、後ずさりしながらもゴモラが反撃をするも、

ヒーローはゴモラの攻撃を受けきる

ゴモラの背後からオオルリがM9グレネードをぶつける

ダメージで緩んだ隙に、再度攻撃を加える

そして、背後から攻撃を加えようとするオオルリに再び、尻尾による攻撃が迫るが、

メテオールによる高速移動で避けられる

しかし、このままでらちが明かない

近接戦闘をしているヒーローに当たったら危険なスペシウム弾頭は使えない

M9グレネードでは威力が足りない

屋久島は一か八か、声を出した

「いったん離れてッ!!」

ヒーローの耳にはきちんと聞こえていたようで、ゴモラの胴体に足を当て、跳躍し離れた

「朱里!!今!!」

「スペシウム弾頭_!!ファイア!!」

それは本能からか、背後から迫るスペシウム弾頭に対し尻尾を当てて迎撃しようとしたが、

尻尾はスペシウム弾頭の威力の前に吹き飛んでしまう

あたり一帯にゴモラの悲痛な叫びが響く

「躱された!?」

ゴモラはオオルリに対し、腕からも光線を連続で発射し始めた

高速で避け続けるオオルリだが、あまりに数が多すぎる

何より最悪なのが、メテオールのタイムリミットも近づいていたことだ

『今助けます!!』

ヒーローがゴモラへ駆けだそうとしたとき、ヒーローのカラータイマが赤く点滅し始めていた

早くどうにかしないと……そう思うとヒーローの青い左手が青く光り始めた

『僕の力を、使ってください!!』

ヒーローはレッドパワー・シュートの溜めの構えをとった

右手に赤いエネルギーの渦がたまり、左手には少しだが、青いエネルギーが溜まる

そのまま腕を胸の前で交差させる、エネルギーの渦が、両腕の全体に集まる

両腕を上下に引き伸ばし、三日月型のエネルギーの刃を生み出した

小さかった三日月の刃はゴモラへ向かいつつ、次第に大きくなった

その刃に、切り落とされたゴモラの尻尾が突如勝手に動き出し、盾になったが

盾の意味を成さず、さらに切り飛ばされ、ゴモラの体にあたる

先ほどまでの切れ味はなかったが、ゴモラの体に深い傷を作った

『今だ!!』

ヒーローは再びレッドパワー・シュートの溜めを始め、

その隙をオオルリがさっき作られた傷口に電子ビーム砲を当てることで埋めた

ゴモラが気づいた時には、チャージが終わっていた

『サァーーーッ!!』

スペシウム光線と同じ構えから繰り出される赤い光線を直撃で食らい、

ゴモラは叫び声を挙げ爆発した

ヒーローはやることを終え、空へ帰った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で?勝手な行動をしたお父さんは今謹慎ねぇ……」

「でも、ここじゃなくて自宅謹慎なんて……」

「ま、良いんじゃねぇの?意地でも仕事したがるお父さんが家に帰ったんだからよ」

「え?垣山さん、謹慎処分だったんですか?」

「どういうことだよニワトリ」

「だって、隊長の机に垣山さんの特別休暇の許可証が……」

全員が橘の机に集まった

そこには、GUYSの隊員として、人を守ろうとした行動に対し、

特別な待遇として、休暇を与えると書かれていた

 

「ん?みんなどうしたんだ?」

その時、橘が休憩を終えたのか部屋に入ってきた

橘に一人、また一人と歩み寄っていった

「私たちには休暇なんてないのに……」

「なんでお父さんだけなんだよ……」

「ショッピングとか行きたいなぁ……?」

「な、なんだ!?私は垣山には謹慎処分を……!!」

「えっと、隊長……ばれてます」

護は特別休暇の紙を遠くから橘に見せていた

「隊長……」

「隊長……」

「隊長……?」

「あ、あはははは……」

 

 

 

 

 

 

その時、垣山は家族とともにとある場所に来ていた

「久しぶりね、あなたと一緒に一日を過ごせるのも……」

「ごめんな、玲奈もお前も……寂しい思いをさせたよ」

二人腕を組みながら歩く、そこは遊園地だった

人々の楽し気な声や、音楽があふれかえっていた

「パパぁ!!ママぁ!!」

前から、先を歩いていた玲奈が垣山と真礼に向かい走ってきた

玲奈は垣山と真礼の、二人の間に入り、手を握りあう

二人は、玲奈のやりたいことが分かった

 

二人は玲奈を持ち上げ、前へ、後ろへと体を揺らしてあげた

玲奈は今までできなかった家族という時間を楽しく過ごしていた

歩いていると、別の親子が前からこっちに向かってきていた

「お父さん!!次はメリーゴーランドがいい!!」

「分かった分かった、ほらお母さんも行くぞ?」

「もう、調子いいんだから」

その家族もほかの家族に負けないくらい楽しく家族という時間を過ごしていた




レッドパワー・バーチカルギロチン
ヒーローによるバーチカルギロチンの模倣技
レッドのエネルギーをブルーのエネルギーで刃に生成し、縦に放つ技
レッドのパワーが強すぎるため、刃が遠くに離れるほどエネルギーが霧散するのが弱点



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