星の一族の末裔が幻想郷で暮らすようです   作:ジョースター

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どうもジョースターです

今回で最終回です

ではどうぞーーー


第87話 記憶の片隅

前回のあらすじ

 

鬼道の過去重スギィ!

 

 

 

ーーーーあぁ自分は何をしているのだろうか。己の感情に任せて、人として外道なことをして、10年かけた計画はあっけなく崩れ、惨めに負け、挙句の果てに己の血に振り回されている

 

 

壊せ

 

 

ーーーー全く、絵に描いたような悲惨さだ。もういっそのこと消えて無くなりたい

 

 

破壊しろ

 

 

ーーーだが、それはあいつらが許さないだろう。私は、いや俺は消えることはまだ早いようだ、敵対していた奴らにこんなのは間違えているだろうだが、頼む俺を止めてくれ

 

 

 

全てヲコワシテヤル

 

 

 

承「さて、あぁ威勢を切ったのはいいんだが」

フ「あぁまさか、自分へのデメリット関係なしでやるとはな」

 

俺とフレディは攻めあぐねていた、理由?

鬼道の火力がヤバイ、以上

当たれば即死。故に慎重にいかないといけない

小細工も対して意味無いし、色々と罠を貼ってみたもののまさかの強行突破で全部潰れました

真っ向から行けば、一瞬で肉塊になるし、耐久はかなりあるし

 

フ「というか、鬼道がやっていたのはまだ抑えてたのかよ、まぁ理性が弾け飛んだから、そんなの関係なしと、うん………………:無理じゃね?」

 

俺とフレディは草むらに隠れて、作戦会議をしていた

 

承「うーん。そういやお前さっきのやつ風圧だけだけどダメージなかったよな?」

フ「そうだが、無理だぞ?アレは死ぬ」

承「だよな」

 

承「何か一瞬、一瞬でいいから何か気をそらせるのがあればなーそうすればいけると思う」

フ「その一瞬で肉塊になりかねないんですが………………」

承「だよな……………………こうなったら」

 

晃「◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎ッッッッ!」

 

俺はそう言いかけていると、後ろから言葉にならない叫びが聞こえた

 

承「ヤバッ見つかった」

 

それと同時に拳が来る

フレディは紙一重で回避した

 

フ「危なっ!」

承「受け流してもこのダメージかよ」

 

俺は手で軌道を逸らして、直撃を阻止した

しかし、それでもそこそこなダメージを負った

だが、近付けた

まぁ流石に、今は能力使っている暇がないから、作戦はできないけども

 

承「抜刀!」

 

俺はそういい二本の刀を抜き、即座に斬り掛かった

所謂居合斬りをした

狙いは両腕

まぁ間違いなく、普通ならば切断出来るだろう

 

普通ならば

 

 

ガキンッ!

 

しかし、刀は両方とも腕を少しを斬る程度で止まった

やっぱ肉体硬化は出来るから

 

承「だが、まだだ!」

 

俺は刀を中心にして一回転して、背後に回った

 

フ「そういうことかよ!」

 

フレディは鬼道が俺に気をとられた瞬間に懐に行き拳を叩き込んだ

鬼道はゴロゴロと地面を転がっていった

 

フ「これならどうだ!」

 

フレディはそう叫ぶ

 

晃「ァアアアア!‼︎‼︎」

承「……………おいおい、マジかよ」

 

鬼道は全くダメージが無いように立ち上がる

俺とフレディはまた別の草むらに隠れた

 

承「マジでなんなんだよ、もうあそこまでいくと、狂戦士、バーサーカーのレベルじゃねーかよ」

 

あぁなると、一切止まらない

否、止められない

暴走した機関列車を1人で生身で止めろと言うもんだ

 

フ「キリがねぇ!これじゃ、ジリ貧でコッチがやられるぞ」

承「だろうな、この刀でも斬れないとなるとどんだけ頑丈なんだよってレベルだ」

フ「どーすんだよ!勝てねーじゃんかよ!」

承「別に彼奴を倒さなくてもいいんだよ、彼奴を止めれればいい。だから、何かあいつを気をそらせるものがいるって言っているんだよ」

フ「そんな都合のいいものある訳……………」

 

フレディは止まる、そしてニヤリと笑った

 

フ「承太郎、俺があいつをそこに誘導する、お前は用意がいるんだろ?あいつを倒す能力は、先に行って来い。俺が出来るのは時間稼ぎと誘導だけだ、そのあとは任せたぞ」

承「あぁ、任せておけって」

 

そう言い俺はとある場所に一直線に向かった

鬼道は俺を見つけ、襲い掛かってきたが

 

フ「まだ、来るのはそっちは早いかな〜〜ちょっと時間潰そうや」

 

フレディが立ちはだかり、鬼道を足止めする

 

晃「◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎ッッッーーーー‼︎‼︎」

フ「元気がいいなオイ、ほら来いよ」

 

フレディはそう言い鬼道を挑発する

理性が蒸発しているから意味はあまり無いが、鬼道はフレディに襲いかかる

 

フ「単純すぎだ!」

 

フレディは紙一重で回避し蹴りを入れた

 

フ「今のお前には必殺技すら必要ねぇよ!」

(というか、やったところでダメージ無いからな)

 

フレディはそう自分の心にツッコミながら、鬼道の攻撃を捌いていく

 

 

 

 

一方承太郎は

 

 

承「確かここら辺に!あった!」

 

では、ここら辺で能力を探さないとな、滅多に使わない能力は一旦ロックみたいなのをかけてウッカリ使わないようにしているんだが、こういう点では面倒だな

まぁ、すぐに終わるけど

 

承「よし、あと少しだ。あと少しで能力が使える」

 

正確にはもう使えるのだが、ちょっと能力を弄らないといけないから、あと少しの時間だ

というか、もうそろそろフレディが来るな

 

 

 

ドゴッォオオオオン!!!

 

俺の目の前を鬼道が飛ばされて通り過ぎる

ぶっ飛ばされていて、木にぶつかったりするが木をへし折って行く

そして、後ろからそれを間違いなくやったであろうフレディが来た

 

承「来たか、全く環境破壊ってことを考えたことあるかな?」

フ「待たせたな‼︎連れてきたぜ!」

承「すっごい、ダイナミックな連れてきたなオイ」

フ「いいだろ?こうするしかなかったんだ!許せ!それよりできたか?」

承「あぁ、ギリギリさっきできた」

 

後は、任せろと言い歩みを進めた

俺はとある場所に着き歩みを止めた

 

承「さぁて、こっからは賭けだ。あいつがほんの少しでも理性があればいいんだがな」

晃「アアアアアアァァァ‼︎!」

 

鬼道は一番近い俺に向かって襲いかかり、距離を一瞬で詰め、拳を振り上げた

俺は数歩後ろに下がった

ただ、下がっただけ

誰でもできるようなことをした

攻撃を躱しただけ(まぁ、衝撃はモロ喰らうけど)

普通ならば、鬼道の拳はそのまま地面に叩きつけられ地面にクレーターバリの大穴が空くだろう

 

 

晃「!?アアァアアア!」

フ「なっ!」

 

しかし、拳は地面に当たる寸前でピタリと止まった

そこにあったのは、墓

彼からすれば掛け替えのないモノだった

だから、もはやあれは、本能だ。本能が拳を止め破壊を防いだ

そして、その隙があれば

 

承「鬼道、すまない。お前の大切なもの壊しかけて。そして、眠れ」

 

俺はそう言いながら。体に塩の結合みたいなものがビッシリ書かれたスタンド『ホワイト•スネーク』を出し、そのスタンドは鬼道の頭を的確に捉え、地面に平行に頭をチョップし、Diskみたいなものを鬼道の頭から取り出した

鬼道はプツンと糸が切れたようにそのまま膝をついた

 

 

承「お前の、鬼の力。封じさせてもらった」

 

本来は能力か、記憶だけを奪えるが少々改造して鬼の血の力なども奪えるようにした

 

フ「や、やったのか?」

承「あぁ、終わりだ」

晃「ガ、カハッ‼︎………………………………か、感謝する。二人とも」

承「能力は?」

晃「もう使えない。だから、これからは夢はしっかり見れるぞ。おめでとう、人間達の勝ちだ」

 

そう言い、鬼道は口から血を吐きながらニヤリと笑った

 

承「そうか、今更言ってしまうのもどうかと思うが、すまなかった。」

晃「お前が謝ることはない………………代わりに約束してくれ。俺のような奴を救ってやって欲しい」

承「あぁ、任せておけ。必ず成し遂げる」

晃「そうか、そう聞けてよかった」

 

俺はそれを聞き鬼道に背を向ける

 

承「帰るぞ」

フ「いいのか?」

承「あぁ、あいつはもう消える。最後ぐらいあいつの好きにしてやってもいいだろ」

フ「そうか、それもそうだな」

 

俺とフレディはそう言い夢の世界から抜け出した

 

 

 

 

 

 

 

1人残された、鬼道はフラフラと立ち上がり、そのままも歩き墓の前で倒れ込む

 

 

晃「ごめんな、10年も待たせて。今そっちに行くから」

 

鬼道はそう誰も応える者がいないこの場所でそう1人呟く

 

晃「と言っても、もう待ってはくれないか」

 

そう言い鬼道は自傷気味に笑う

そして鬼道は目を瞑る

 

ーーー待ってるわ、ずっと、いつでも。だって私達は……………………

 

瞑った目に映るは愛する者の最後に言った言葉

 

晃「あぁ、きっと待っていてくれてるだろうな。アイツは、一度言ったら意地でもやり通すような奴だし」

 

そう言い残し。足元が消えるように無くなっていく

それと同じようにこの夢の世界の崩れていく、作った人が消滅していくのだから当然である

 

晃「後悔も未練も無い。承太郎が約束してくれた、もう思い残すこともない。絵里、あの世では会えないかもしれないがいいか?」

 

俺は地獄送りは免れないだろうしと言葉を続ける

 

ーーーーーダメよ、言ったでしょう?待ってるって、何処までも一緒だって

 

鬼道は目を大きく見開いた

まるで信じられないものを見たり聞いたりしたように

 

晃「こ、こんなことってあるのか?こんな都合のいい話があっていいのか?」

 

そう言い鬼道は涙を流す

鬼道の目の前には愛しの彼女

絵里がいた

しかし、彼女も既に死んだものである為に消滅しかけていた

僅かながら起きたまさしく奇跡である

 

絵里「待ってたわ、ずっとずっと」

晃「ごめん、ごめんな。ずっと待たせて」

 

そう言いながら抱き合う2人。しかし2人とも消滅寸前だった

 

絵里「さぁ。一緒に行こう」

晃「あぁそうだな」

 

鬼道は死後初めて、心からの笑みを浮かべて消えた

それと同時に夢の世界も崩壊した

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 

 

承「とまぁこんな話だ」

 

場所は博麗神社

俺とフレディは夢の中であったことを話した

 

霊「そうやっぱりだったのね」

武「……………………」

フ「やめだやめ!」

 

フレディは無理やり話をやめさせる

 

フ「さぁて!異変が終わったし!宴会するか!」

霊「そんなすぐには呼べないわよ」

フ「じゃあいいや、ここにいるメンバーで食おうぜ」

承「そうか」

茜「では私が作って来ますね。承太郎さんは休んでいてください」

 

そう言い茜は立ち上がり、厨房に向かった

 

フ「承太郎、アレで良かったのか?」

承「あぁ、あいつの好きなようにすれば良い。アレでも復讐するようじゃ、その程度。だがアイツは正気を戻った。今のアイツだったら分かるだろ」

フ「そうか」

霊「彼の話は、聞いたことあるわ。私はその時は修行中だったから、人里の出来事は全く知らない私でも、彼の話は小耳に挟んだわ」

 

霊夢はそう言い話を始めた

霊夢が言うには

鬼道は性格は真面目で優しく、誰にでも好かれる人物だった

飛び抜けたものは無くても、真面目にコツコツとやるとこから仕事では常に優秀。

そして彼には愛する人がいたそれがあの墓に書いていた人『鬼道絵里』もとい『佐城 絵里』

本来はまだ結婚する前に死んだから、本来は墓には『佐城』と書く筈が鬼道はあえて、『鬼道』書いたのだろうな

まぁそれは置いといてと

彼女も、心優しい女性で2人は和気藹々と、まさしく理想のカップルというのはふさわしいカップルだった

だが、彼にことをよく思わない連中がいた

そいつらは、鬼道のことを調べまくったらしい

そして、見つけてしまった。彼の祖先が鬼だったと

 

それを連中は一部にだけ言いふらし

挙げ句の果てに自分たちがやらかしたことを鬼道に濡れ衣を着せ、そして殺すべきと言い追い詰め殺した

 

そして、絵里はその時に鬼道の事を庇い死亡

後を追うように鬼道も殺された

 

そのことは幻想郷中に広まり、霊夢は聞いたそうだ

その後は慧音はそのことを全く知らず、いや聞かされておらずそれを知った時はそれはまぁ怖かったそうな

 

霊「とまぁこんな感じよ」

承「それでその連中はどうなったんだ?」

霊「無論、殺人罪で処刑よ。もともと彼を殺す前に殺していたし」

ブ「全く、本当ッ!そういう奴は嫌いだ!あぁ温厚な僕でも殺意が湧くよ!」

 

ブラッドはそういい床をバンバン叩く

 

霊「そうね、それを聞いた時は私も憤りを覚えたわ」

フ「俺もキレるな、というかそいつらを直々に処刑したい」

承「とっくの昔に死んでるから」

武「そこっ!?気にするとこそこ!?」

フ「そういえば、武。お前ってロリコンなんだよな?」

武「あぁそうだけど」

 

フレディはそれを聞くと、ちょっと話をしようと言い、その場を去った

 

承「鬼道、約束は守る。だから安らかに眠れ」

 

俺はそういい、顔を上に向け目を瞑る

 

霊「祈っておきましょう。彼の冥福を祈って」

 

そう言い霊夢も珍しく祈る

 

 

しばらくした後

 

 

茜「出来ました。どんどん食べてくださいね!」

 

茜は様々な料理を運んできた

フレディは若干目を輝かせていた

後、なぜか武とフレディが妙に意気投合していた

まるで共通の趣味があったかのような意気投合さだぞ

 

承「結構作ったな」

茜「まぁめでたい?日なので」

フ「まぁ異変解決はめでたいだろう。さっ食おうぜ」

承「そうだな、じゃあ頂くか」

 

こうして、この不思議な異変が終わった

宴会もどきが終わりしばらくしたのち、

 

フ「さて、そろそろ帰るわ」

承「そうか、じゃあな、達者で暮らせよ」

フ「おう………………どーやって帰るんだっけ?」

紫「お迎えに来ましたよーーー」

 

紫は出てくると同時にフレディの足元に隙間を開いて(半ば強引に)回収した

 

フ「回収雑いような気がするな………………」

紫「ちょっと色々あったのよ、時間がないの」

フ「そうか。まぁ今回の異変も楽しめたぜ。また会う機会があったら会おうな承太郎」

 

フレディはそう言いながら元の世界へと帰って行った

 

To be continued ーーーーーーー>

 

 

 

 

 

 




次の話から例の異変開始かな?

感想、誤字、アドバイスなどございましたらよろしくおねがいします

次回もお楽しみにーーー

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