星の一族の末裔が幻想郷で暮らすようです   作:ジョースター

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どうもジョースターです

今回は雑談なくどうぞ〜〜


第86話 恨み辛みは死んでもよく残る

前回のあらすじ

 

承太郎、ボーリングの玉デビュー

 

 

 

ーーーーーなんで、どうして

 

ーーーー自分は何もしていない、何もやっていない。ただ真面目の勤勉に生きていただけなのに

 

ーーーーーー普通に質素に欲張らずに生きていた、今の暮らしが出来ればいいと思っていた。お互いに愛し将来を誓った大切な人もいた

 

ーーーただ自分の祖先が■■で、自分が■■の末裔というだけで

 

ーーーーーーつい最近まで笑いあった者たちが何故自分に剣を向ける。

 

ーーーーーやめろそんな目で見るな、そんな得体の知れないようなものを見るような目をするな、自分は人間だ

 

ーーーそう訴えるも攻撃は止まらない

 

ーーーそして気がつけば愛する者が死んでいた

 

ーーーーーー何故、自分のかけがえのない者を奪った、何故自分の命を奪おうとする

 

 

憎い

 

 

 

憎い憎い憎い憎い

 

 

 

 

 

 

憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎イにくいニクいニクいニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイ

 

 

ーーーーーそして、こんな怨みを持ちながら死んだ。だがこの怨讐は決して消えなかった

 

ーーーー自分は死ぬ間際に能力を得た。その力で夢の世界に残ることが出来た

 

ーーーーーその時自分はこう思った

 

 

「神がいるなら感謝します。そして先に謝ります。だって」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この能力でこの腐った世界を無くすから」

 

 

 

ーーーーこんな世の中間違っている。だから自分はどんな罪を負っても、それが例え許されざる事でも、この世の中をなくさないと

 

ーーーーーーその為なら何でもする、例えこの身がどうなろうと、どんなに時間がかかろうと

 

ーーーー善人だろうが、悪人だろうが全て等しく全部ゴミ共だ、全て等しく殺してやる

 

ーーーーーーだって、こうでもしなきゃ。俺の恨みは消えない

 

ーーー

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

晃「能力が機能しない。成る程、この世界自体が能力であるから干渉できないという訳か」

承「あぁそうだ、これじゃお前の不死性も発揮出来ない」

晃「確かにここではロクに能力が使えない。しかし、そういうあなたも動けない筈です。この能力は使い続けないといけないから、実質動けない」

承「まぁそうなるな」

 

俺と鬼道はそう会話をしている

明らかにピンチな筈なのになんで余裕の顔をしているんだよ

 

フ「承太郎」

承「あぁ任せた。だがまだ殺さないでくれ、聞きたいことが色々あるから」

フ「難しい注文だな。出来ればそうする」

 

フレディはそう言い下を向いている鬼道に一直線に飛び掛った

当たれば生身の人間など一撃で倒せるであろう拳が鬼道に近付く

しかし鬼道は動かない、避ける素振りすらしない

それどころか下を向いたままニヤリと口角を上げた

 

フ(!?なんか、不味い!)

承「離れろ‼︎フレディ‼︎」

 

それと同時だった

二人とも危険を感じフレディは攻撃を即座に止め距離を取り、承太郎は微弱ながら氷の壁を作った

次の瞬間

 

晃「フッ‼︎」

フ「うっそだろ、おい!」

 

ドガアアアアアンと大きな音がして

フレディは吹き飛んだ

承太郎の薄いとはいえ、かなりの強度を誇る氷の壁を一瞬で壊し、風圧だけでフレディを20m以上吹き飛ばした

 

フ「何があった⁉︎」

承「オイオイ、マジかよ」

 

承太郎は離れて見ていたから鬼道が何をしたか分かった

あまりにも単純な事だが、あまりにも予想外すぎた

 

承「ただのパンチだよな、それ。しかも拳圧だけでかよ」

 

ただの殴っただけ、その火力は承太郎ですら多少の代償が伴う程の火力

しかし、鬼道は、ただの人間の筈の彼は一切ダメージに見られるモノは無かった

 

晃「やはりですか、自分に対する能力だけは弱体化だけで、無効化されないようですか、ならば己の体を弄って力を増強すればいい。まぁそれでも不死は相変わらず使えませんが」

承「お前、正気か?そんなことしたら自分の体が」

晃「えぇ、壊れるでしょうね。普通の純粋な人間ならば」

フ「それってまさか…………………」

 

鬼道はそれに頷く

 

晃「私は人間ととある種族のハーフです。だから力も、頑丈さもありとあらゆるものが普通とは違うんですよ。忌々しいこの血もここで役にたつとは、皮肉なものですね」

承「どういう意味だ」

晃「こちらの話です」

 

そう言い鬼道は拳を構える

徹底的に戦う気だな

さて、どうするか

俺はロクに戦えそうにないし、ここはフレディに任せるしか無い

 

承「フレディ」

フ「あぁ分かってる。実質俺とアイツのタイマンだろ?」

承「あぁ、出来る限り補助はするが正直あてにするな。頼んだぞ」

フ「あぁ任せときなぁ!」

 

そう言いフレディは一直線に鬼道に飛びかかる

鬼道は無言で拳を放つ、そしてさっきと同じような風圧がフレディを直撃して、後ろに下がる

その繰り返しである

やはり、何かしら対処しないとな

だが、アレばっかりは対処の何も無いしな。ただの風圧だから能力もヘッタクレもない

 

承「こうなったら…………確か、亀の中に………………あった、コレならいける!」

 

俺は亀から二本の刀を取り出した

それと同時に鬼道が拳を放とうとしていた

俺は刀を抜き

 

承「オラッ!」

 

投げた、的外れな方向行ったけど

だがそれでいい

 

承「風刃、風を起こせ!」

 

俺がそういう時、2つの刀から風が起こり、鬼道の放った風圧を相殺する

 

晃「なっ!」

フ「今だ!」

 

フ【マイティクリティカルストライク】

 

【会心の一撃!】

 

動揺した鬼道の隙を逃さず、フレディは鬼道の身体に所謂ライダーキックを叩き込む

鬼道はぶっ飛び、壁に叩きつけられていた

 

フ「やったか?」

承「いや、まだだな」

フ「手応え的には結構あったんだがなぁ!」

晃「まだです。まだ、終わってない、終わらせない」

 

そう呟きながらフラフラと立ち上がる

体はボロボロ、立っているだけでやっと、って程ではないが、それでも決して戦える身体ではない

しかし、彼は歩みを止めることはない

 

フ「何というか、執念を感じるな」

承「あぁ、あの目は何が何でもやるという執念の目だ。あの手のタイプはなかなか倒れないな」

 

あいつがここまで躍起になる理由はなんだ?

普通じゃここまではしないぞ

少なくともあの目は自分の為だけっていう感じじゃない

勿論、自分の為でもあるけど、それより他の誰かも為にやっている感じがする

フレディはそれの推測を他所に畳み掛ける

しかしどれだけ攻撃しようが立ち上がり続ける

腕の骨は折れ、額から血を流し、それでも尚立ち続ける

 

晃「私は倒れない、倒れてなるものですか」

フ「こいつ!バケモンかよ⁉︎」

承「そうか、そういうことか。繋がった」

 

最初は、執念で耐えてると思ったが、幾ら何でも執念だけじゃここまで立てない

身体が言うことを聞かなくなって倒れる筈だ、もうそのレベルまで達している

ここまで立てるのは、執念以外に別の理由がある。普通に頑丈だった

だが、これ程頑丈な種族は俺が知る限りいない

俺が見たことのあるやつではな、霊夢から言いたことがある種族なら当てはまる

だからコイツが何の混血か分かった

 

承「鬼道貴様、鬼の末裔だな。その耐久性、パワーは普通じゃない」

晃「えぇ、そうです。私は鬼の末裔‼︎忌み嫌われた鬼の一族!」

 

霊夢の話じゃ、鬼は今は地下とかにいるはずだと思うが、おそらく何かしらので理由で外にいた鬼だな

しかし、鬼か。非常に厄介だな。

霊夢曰く、強靭な体、圧倒的にパワー、戦い続ければ終わるまで決して止めない

そんな種族の末裔だ。そりゃあんな火力出しても、ダメージが見られ無いはずだな

もし遭遇したら、戦闘は回避して方がいいって言う、あの霊夢が言うレベルだ。かなり厄介

 

 

承「弱点とかは、今つけそうに無い!だからさっきと同じようにしろ!」

フ「分かった!」

晃「さぁ!どうした!?こいよ!」

 

そして、フレディと鬼道の一騎打ちが再開した

しかし、一体鬼道の過去の何があった

コレが分からない限り話は進まない

戦っている最中に考えることではないが、そこまで執念を出させる理由があるはずだ

 

今分かることは、彼が鬼の血を引いていること

多分そのせいで迫害を受けていた、ということになる

じゃなきゃ、自分の血を忌々しいなど言うはずがない

 

晃「アァアアアアアアア!」

 

晃はそう叫びながら折れた腕で攻撃をする

もう、この後のことなんて考えてない

 

フ「グッ!」

フ(こ、コイツ。威力が、力がさっきに比べて段違いになってるぜ!いやそんなそれどころか今まさにドンドン強くなっていやがる!)

 

不味いな、ドンドン戦いが激しくなっていくな

悠長に考えられないな

そう言えば、俺とフレディが遭遇する前に鬼道は墓みたいなものに祈りを捧げていたな

……………あぁ、そうか……………そういうことか

大体分かった、そりゃ、あんなに人を憎むな。自分でも同じようなことをしてるな、同じ場面だと

だが、そのやり方はダメだ、身を滅ぼすやり方だ。昔の俺の様に

だから、止めないとな。同じような事があった俺が

 

承「フレディ‼︎ちょっと距離を取れ‼︎」

フ「分かった」

 

そう言いフレディは鬼道から離れる

鬼道は逃すまいと、フレディに近付く

 

承「やらせねーよ」

 

俺は弓矢を取り出し鬼道の頭目掛け放った

 

晃「弓矢など‼︎」

 

鬼道はそう言い弓矢を綺麗に捌いた

矢は丁度晃を中心には交差するように流れた

さらに数発打つが結局全部捌かれた

そして、フレディに迫り拳を振り上げそして下ろした

当てれば、即死であろう

しかし

 

晃「なっ、ワイヤー………………だと」

 

後、一歩というところで糸で縛られていた

 

フ「いつの間にワイヤーが」

晃「そうか、さっきの矢か。あの矢にワイヤーをつけていたのか、矢はただの囮か」

 

俺は更に矢を放ち、ワイヤーから逃げれないようにした

 

承「フレディ‼︎」

フ「分かった。殺さない程度だろ?」

承「あぁ、出来れば一撃で」

フ「任せな、あんまりこう言うのしたことないが、フレディさんに不可のはない!」

 

そう言いフレディは晃の首に手刀を入れ気絶させた

俺は鬼道を念入りに縛っておいた

 

 

 

 

 

 

フ「これで、終わりか?」

 

変身を解除してそう言った

 

承「いや、まだだ。こいつが能力を解除してみんなが夢を見れるようにしないとな。それにこいつ自身救えてない」

フ「こいつを救う?」

 

フレディは意外な一言に驚いていた

 

承「俺はこいつと遭遇してからずっと気になっていたんだ。こいつが何故こんなことをしたのか、こいつの生前に何があったのか」

フ「復讐って言っていたな」

承「あぁ、それで色々と考えてみたんだ。多分こいつは、生前迫害を受けていた、理由は分かるだろ?」

フ「こいつが混血だったから?」

承「あぁ、そして多分、恋人か嫁が居たんだろうな、おそらくその人も殺された。そこに墓があるだろ?さっき見てみたらこう書いていた『鬼道 絵里』ってな。多分、鬼道を庇って死んだとかだろうな。まぁそこらへんは分からないけど、そして。自分も殺された、その時能力を得た」

 

そして、この夢の世界で10年間もたった一人で計画を練っていた

 

フ「……………なんか、後味悪いな」

承「まぁな」

 

まぁこれにて異変は終わりかな

そう思っていたんだが

 

 

晃「ク、ククククク…………………ハハハハハハハハハハ‼︎」

 

承「な、急になんだ⁉︎」

フ「さぁ?分からん」

 

鬼道が急にトチ狂った様に笑い始めた

そして、グルグル巻きにしたワイヤーを

 

晃「ハハハ‼︎」

 

ブチィと引きちぎった

 

フ「うっそだろう!」

承「かなり頑丈ははずだが………………」

晃「アアアアアアア”アア”‼︎」

 

鬼道は2人を見るなり躊躇いもせずに拳を向けた

あまりの出来事に回避が遅れギリギリの回避だったのだが

そこらへんが消し飛んだ、跡形も無く

そして、やたらめったらに暴れる

こいつ理性がなくなっている

 

フ「オイオイ、どーなってんだよ!」

承「多分、鬼の血の所為だ。」

 

こういう事か、霊夢が言っていたのはどんな事があっても戦いをやめないっていう意味は

もう、能力すら使わないな

俺はようやく戦えるな

フレディはまた、変身して例の状態になった

 

 

承「さて、最終決戦の開始だ」

フ「ノーコンテニューでいってやるぜ!」

 

こうして、最後の戦いが始まった

 

To be continuedーーー>




はい、後1、2話で終わります
若干今回もやや強引な場面もありましたがお許しを
ルピとかも色を変えるとかは初めてなんですツッコミはなしでお願いします

感想、誤字、アドバイスなどございましたらよろしくお願いします

次回もお楽しみにーーー

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