星の一族の末裔が幻想郷で暮らすようです   作:ジョースター

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どうもジョースターです

今回は何気に初登場のキャラが出ます
何かは見てのお楽しみで

少し雑談ですが
ポケモン映画観に行きました
良かったです
深く言ってしまうとネタバレになりますが、昔を思い出す映画でした
行っていない人はぜひ行って見てください


ではどうぞーー


第74話 料理は出来ないと困る

前回のあらすじ

 

茜、もう全部あいつ1人でいいじゃないかな?

 

 

 

承「えーとあったあった。すいませんバラ肉……………少し多めにするべきか、えーと、6人前ください」

店員「まいど!」

 

承太郎はいつも通り人里に夕食の用意を買っていた

 

本来なら俺と武か茜が付いているが、今日は2人とも慧音と話があるそうなので俺だけで買って行くことになった

 

承「後は野菜か」

 

少しここからだと少し遠いな

まぁいいや。

少々遠いぐらいだし

俺は思いながら足を動かし始めた

 

承「む?」

 

俺が下を見ていると俺の目の前の地面にガマ口の財布が落ちていた

誰かが落としたのだろうか?

さてどうするか

 

承「悠馬の所の自警団にでも渡しておくか」

 

変に盗まれてしまうより、これの方が安全であろう

俺はそう思い俺は財布を拾い、踵の向きを変え自警団の事務所に向かった

…………

此処からだとかなり離れているな

気にしたら負けか

 

 

???「覚悟ッーーーーー!」

 

後ろからそんな声が聞こえ咄嗟に振り後ろに振り向いた

そのには、なんか白いフヨフヨと浮いている幽霊みたいなを連れている銀髪のおかっぱの少女が刀を振り上げて飛び掛かっている光景だった

 

承「よっと」

 

俺は慌てる事なくかわした

少女は勢いに任せて少しよろめいた

とりあえず俺はそれを見逃さない

俺は少女を羽交い締めにした

 

???「何をするんですか!この泥棒!」

 

少女はバタバタと暴れる

しかしそんなんじゃビクともしない

 

承「誰が泥棒だ」

???「だって私の財布とっているじゃないですか!」

承「あっ持ち主だったのね」

???「へ?」

 

俺はそう言い羽交い締めを解いた

そして地面に落ちた財布を取り刀を鞘に収めている少女に渡した

 

???「へ?あのどういうことですか?」

承「どうも何も落し物を自警団に渡そうとしたら、持ち主が来たから渡しただけだが?」

???「つまり泥棒じゃないと?」

 

俺はその言葉に頷く

すると少女はいきなり正座しだした

 

???「誠に申し訳ございませんでした!」

承「え?」

妖夢(以下妖)「てっきり私の財布を盗んだ不届き者と思い、思わず切ろうとしてすいませんでした!あっ私の名前は魂魄妖夢です」

承「いや別に気にしてないが…………」

妖「えっとあの…………何かしたほうがよろしいでしょうか?」

 

人の話を聞いてください

 

承「要らないです」

妖「そうですよね、やっぱり…………え?何もしなくていいですか?」

 

頷く俺

固まる妖夢

しばらくその状態が続いたが妖夢が動き出した

 

妖「あ、ありがとうございます!」

 

そのままぺこりと礼をした

そこまで改まって貰わなくても

 

承「というか1つ質問していい?」

妖「はい、なんでしょうか?」

承「後ろにあるデケェものは何?」

 

俺はそういい妖夢の背後にある風呂敷らしきものを指差した

 

妖「全部、食材です」

承「1ヶ月ぶん?」

妖「違います、1週間分です」

 

お前の家は大家族か何かか?

じゃないとあの量はおかしいだろ

 

妖「いえ、私を含めた2人分です」

承「お前そんな食うのか?」

妖「ち、違いますよ。私はこの1割ぐらいの普通の量ですよ。残り9割は私の主人が食べます」

 

何処のフードファイター?

何処のピンクの悪魔?

なに?どんな化け物だよ

俺でも5割が限界

その量を作らさせるんだろ

俺は苦労してんだなと哀れみの意味を込めて妖夢を見た

 

妖「もう過労死しそうですよ」

承「だろうな、料理を作る俺でもそれは死ぬと思う。逆に生きているお前が賞賛ものだ」

妖「あなたぐらいですよ。まともに同情してくれるのは、名前聞かせてもらっていいでしょうか?」

承「空条 承太郎だ」

 

妖夢はそれを聞くとへぇーと声を出す数秒後に固まった

 

妖「空条 承太郎?あの守護者の?」

承「うん」

妖「えぇええええええ!」

 

何故そこまで驚く?

と思うぐらい妖夢は大声を出して驚いていた

 

妖「なんか色々とすいませんでした」

承「何が?」

妖「いや、あ、その…………」

承「無理に言わなくていいよ」

妖「優しいですね、承太郎さん」

 

いつ振りに言われただろう

まぁいいや

 

 

承「妖夢はどこに住んでいるんだ?ここら辺じゃ見かけないが」

妖「えーとそれは……………ここから遠い場所です?」

承「なんで、疑問文なんだよ。まぁいいや、帰りは気を付ける…………と言ってもそこら辺は大丈夫そうだな」

 

俺はそう言い肩に掛けている刀を見た

見た感じかなり良い刀だ

しかもまだ無駄が多いがかなりの腕前だ

まだ一振りしか見ていないから断言できないが、少なくとも雑魚妖怪は愚か、中級妖怪ぐらいは倒せる腕前はある

 

妖「もちろんです!そんじゃそこらの妖怪ぐらいなら斬れます!」

承「そうか」

妖「では、そろそろ帰らないと幽々…………ご主人に怒られるので帰りますね、承太郎さん今日は色々とすいませんでした!」

承「気にすんなーー気をつけて帰れよーー」

 

俺は馬鹿デカイ風呂敷を持ち走り出した妖夢の背中に向かって言った

妖夢はぺこりと一礼して帰って行った

 

承「さて、そろそろ武達の話が終わるから迎えに行くか」

 

俺はそう呟き

寺子屋に向かった

 

 

 

 

武「おせーぞー承太郎」

承「ちょっとあってな、スマンスマン」

茜「まぁ結局来てくれたんですからいいじゃないですか」

慧「まぁよく分からないがその通りだと思うぞ、約束の時間に待ち合わせとかをしていないだろ?ならこれは必然といえば必然だ」

 

俺は寺子屋の玄関の前に立っていた武たちと慧音が話しているところに向かい、開口一番の会話である

 

武「確かにそうだけどよ」

茜「ならいいじゃないですか」

 

武は若干異議がありそうな顔をしていたが、とりあえず納得した

 

茜「………………承太郎さん。初めて会う人と会いましたね」

承「はい?」

茜「なんか、承太郎さんから知らない匂いがする。しかも強い匂いがする。つまり抱きついたりとかしましたね?そこら辺質問していいですか?」

 

なんでだろう今、背筋が凍った

茜に下手な嘘は付けないし正直に言うか

俺はさっき会った出来事を話した

 

 

茜「なるほどつまり、強い匂いは羽交い締めにした時についたということですね。しかしおかしい」

承「何処がだ?」

茜「まず、その魂魄妖夢という人は外の人。おそらくですが、白いフワフワとしたものが浮いていたことから幽霊の類でしょう、しかしもしそうなら、何故ここにいるかですよ」

武「どういうことだ?」

 

つまり茜が言いたい事は

霊夢に聞いたことらしいが、死んで幽霊になれば冥界に行くらしい

俺が時々行っているあの川はその狭間ということか

そして冥界と現世は不干渉、つまり勝手に行き来することが出来ない

というか、門が閉じているらしい

地縛霊とかそういうのは未練とか執念で無理矢理現世にとどまっているらしい

その場合は実体はない。まぁというか基本無いらしいが

しかし妖夢は身体を持っていた、実態を持っていた

つまり考えられる案は2つ

 

茜「まずは1つ目、彼女は降霊術などを使える人。

しかしさっき言った干渉できないので、可能性は薄いです」

武「じゃあもう一個は?」

茜「まぁこっちはそれほど複雑ではありません、ただ特殊な幽霊なだけである」

承「おそらく後者の方かな?というかそんなこと考えてもどうでもいいだろ」

茜「まぁ………………そうですね」

武「因みに幼女?」

 

武はやや目を輝かせて俺に問いかけた

流石ロリコンだ。

 

承「いや、見た目は霊夢とかそこらへんだった」

武「あ"?ハァ〜〜〜〜チッ幼女ねーのかよ萎えるわ〜〜〜」

 

これ聞いたら

間違いなく、こいつ斬られるなバッサリと躊躇いなく

 

 

一方妖夢は

 

妖「今、ロリコンとか言う奴を斬らないとならない使命感が」

 

そう言い辺りをキョロキョロと刀を構えながら言った

 

 

 

武「ハッ、殺意!?」

 

武はそう言い周りを見渡した

まぁ犯人は妖夢辺りだろう

 

承「気のせいだろ」

武「だっ、だよな」

 

武はダラダラと汗をかきながらそう言った

なんと言うかお前なぁ

 

茜「まぁ兄は一旦くたばってしまえと思っているから気にしないでいきましょう」

武「怖えよ、妹様」

 

サラッとエゲツない事を言う茜に土下座をする武

うんいつも通りいつも通り

側から見たら異質な光景だが、俺からすれば日常茶飯事である

お約束って奴だ

 

茜「さて、こんな愚かなことはやめて早く帰りましょう承太郎さん」

承「あぁそうだな」

武「愚かなことってちょ、まっ、グハッ」

茜「早く帰りましょ?」

 

俺は無言で首を縦に振る

茜は手刀で武を気絶させ引きずりながらそう言った

茜だけには絶対に攻撃されないようにしよう

したら死ぬ

今回改めて、その意味を知った

武は犠牲となったのだ

俺にこの恐怖を教えるために

 

武「俺生きてるし!?」

 

そんな叫び声が聞こえた気がするがスルーの方向で

俺と茜(後殆ど死体状態の武)は博麗神社に帰った

武についてどう説明しようか

 

 

 

 

霊「おかえりーって武死んでる!何があったのかしら?」

茜「煩かったので手刀でガッと」

 

茜は苦笑いしながら手を手刀の形にした

対する霊夢は唖然としていた。

まぁそりゃ兄を手刀で瀕死にする妹、さらにはそれを苦笑いで言われたんだ

そうなるよね

 

霊「あ、明らかに人間が出来る技じゃない。私絶対に茜ちゃんを怒らせないようにしよう」

承「うん、俺も同じことを思っていたよ」

霊「あんたも、同じことを……、、やっぱりそう思うのが普通なんでしょうね」

承「うん」

 

 

武が蘇生するまでカット

 

 

 

 

武「首がもげるように痛い、と言うか首繋がっている?」

承「安心しろ首は繋がっている」

武「よかった」

 

逆に友人、同居人が急にデュラハンになったら嫌だよ

どんなホラーだよ

 

武「なんで茜はあんな暴力的なんだろうか」

茜「お兄さんがしっかりしていないからですよ。これはいわゆる愛の鞭という奴ですよ」

武「その鞭で死に掛かっているですがッ!」

茜「それはえーと言うじゃないですか。ライオンは我が子を育てるために敢えて崖から突き落とすと、それが大切に思えば思うほどスパルタになると」

 

崖(3000メートル)から突き落とされているようなもんな気がするが

こればっかりは武に同情するよ

 

武「お前の場合は崖に落とすだけじゃなく、岩とか、色んなもんも一緒に落としているよ!死ぬよ、お兄ちゃん!いつか死んじゃうよ?!?」

茜「死んじゃ嫌ッ、お兄ちゃん!」

武「何が何でも生きるぞ!俺は!」

 

流石武

期待を裏切らない

見ていて安心…………しちゃいけない気がするが

まぁいいだろう

 

承「さて、そろそろメシの時間だから用意するぞ、手伝え武」

武「ウィーす」

茜「あっ私も手伝います」

承「ありがとう」

茜「これぐらい当然ですよ」

 

茜はもちろん料理は上手である

どっかの巫女と違って

そして何気に武

意外に料理が上手である

なんでもお腹すかせた幼女がいても俺がその子のお腹を満たせるためにも、不味い料理を出す訳にはいかない!と言うか訳のわからない理由で特訓したらしい

まぁ2人でくらいしていたから料理は自分達で作らないといけない状態だったしな

この博麗神社何気に料理ができる奴多いな

 

承「さて、さっさと作るか」

霊「暇だし私も手伝おうかしら?」

承•武•茜「「「やめてくれ!!」」」

 

ただし霊夢は除く

あいつの料理は料理であって料理じゃねーよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある場所にて

 

妖「ただいま帰りました」

???「おかえりー妖夢ーー」

 

妖夢の視線の先にはフヨフヨと浮いている

女性がいた

 

妖「では夕食の用意をします」

???「その前に、あったんでしょ?承太郎君に?どうだった?」

妖「………………強い。そう思いました」

???「そう、まぁ彼に関しては紫が対策しているらしいから問題無いわ。あなたは自分が出来ることをしなさい」

妖「はい、もちろんです幽々子様」

幽々子(以下幽)「良い返事ね。まぁまだ計画開始までまだ時間はあるから焦らなくて良いわよ」

 

そう言いその女性は扇子を開いた

そしてニッコリと笑った

彼女らが起こすことについてはまた別の機会にて

 

 

To be continued ーーーーーーー>

 

 




はい、この2人が出れば大体予想がつくでしょう
あの異変がもうそろそろします

一体それをするだけにどれだけ時間がかかったか

感想、誤字、アドバイスなどございましたらよろしくお願い致します

次回もお楽しみに〜〜〜

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