前回のあらすじ
承太郎がフランに抱きついた。
俺は空条承太郎、フランとの俺の人生を賭けた鬼ごっこが終わり夜になったので夕食の時間だ。
え?おまえは今、何をやっている?簡単だ。咲夜と一緒に調理中だ。なんで妖精メイドは何もしないのだろうなーってオイ、なんで俺が作っているんだっけ?
時間は少し前に前に遡る………
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俺はフランとの鬼ごっこを終え。しばらくして空腹になっていた。
承「お腹が空いたぜ」
フ「私も……」
吸血鬼って血があれば充分だったような気が………まあ良いっか。
そこにレミリアが部屋に入って来た。理由は暇だったかららしい。寝とけと思ったがまあ良い。
レ「暇だわーなんかしてよーー承太郎ーー」
承「出来ません。それより飯はまだか?」
レ「まだよ。早く食べたいなら貴方が作りなさい、咲夜も手伝わせるから。」
承「良いだろう。作ってやる。」
回想終了ーーーー
ってこれ俺のせいじゃねかぁああああーーー
作ってやるとか言った俺に殴りたい。フルスイングで…………
まあ良い言ってしまったものは仕方がない。
さっさと作るか………とか思っている間にもう半分も作ったけどね………
てかエグい程作る量が多い………何時もの何倍だよ………
咲「承太郎さん?目が死んでいますよ?」
承「え?死んでいたのか?そんなバカナー」
咲「何時もより出来るのが速い………どれだけ妖精メイドが役に立たないかがよく分かるわ……後、お嬢様もなかなか面倒な事をやらすわねー」
咲夜ーー愚痴が出てるぞーーってどんだけ妖精メイドは存在価値が低いんだよ……
もはやただのカカシですな。
咲「でも、承太郎さんと二人きりでやれるのは嬉しいけど……」ボソッ
承「どうかしたか?」
咲「い、いえ!何も‼︎」
咲夜の顔は真っ赤になっていた………どうかしたかな………
その後もペースは変わらずにむしろ上がった気もするがとにかく出来た………
料理を食堂に運んで来たらいつの間にか全員揃っていた………いるなら手伝ってくれても良いじゃないか………鬼畜共め
レ「あら、いつもより早かったわね、咲夜。やっぱり承太郎のお陰?」
咲「はい、何処かの妖精達とは違って速く作ってくれたので早く仕上がりました。」
レ「そう………承太郎、ここで働く気は無い?今なら、副メイド………もとい副執事長になれるわよ。」
やる気は無い、そんなのやったら俺の大切なゲームに時間が無くなってしまう。
承「済まない、俺は働く気は無い。今の生活が結構気に入っているのでな。」
レ「…………そう、なら仕方がないわ。無理に働かすのはあまり気が進まないからいいわ。でも働きたくなったらいつでも良いわよ。」
承「ああ、考えて置く」
誰がやるか、もうあんなに働かせれるのはゴメンだぜ。
レ「さて、取り敢えず食べましょ」
承「そうだな。それでは皆さん手を合わせて、いただきます。」
全員『いただきます』
その後、俺はいろんな奴と話しながら夕食を終えたのだが、何故かレミリアとフランだけは浮かない顔していた。
承「どうかしたか?スカーレット姉妹」
レ「この料理美味しいけど………血が入っていない………」
お前は何を言っている?なんで入れる必要がある?あ、そういえばこいつら吸血鬼だったな。血が欲しいのは分かるが何故入れる必要がある?
レ「承太郎〜私、今、血が欲しいな〜〜」チラッチラッ
あざといぞ。要は俺の血を寄越せと言いたいのだろう。
承「チッ、いいだろう、少しだけくれてやろう。」
レ「じゃあ、いただきま〜す」
承「で、どうやるんだ?指から吸うのか?」
レ「そんなの出来るわけないでしょ、普通に口からよ。」
あ、やっぱり出来ないのか。DIOとかはいけたけどなー
承「え?俺が知っている吸血鬼は指から吸っていたぞ。」
レ「そんなのいるの?知らなかったわ。まあ、兎に角いただきま〜す」
ドスッ
うわー肩に歯がーーー痛いー
血を吸い始めてから数十秒ぐらいたったぐらいでレミリアは牙を俺の肩から抜いた。
あれ?レミリアってこんな感じだっけ?何かが変だ………ん?なんだっけ?まっいっか。
レ「………なんで効かないのかしら?私はこっそり『魅了(チャーム)』を使ったはずなのに………どうして?」
『魅了(チャーム)』ってなんだ?………多分名前的に惚れさせる的な感じの技だろうな。
あーそういう事か、成る程、成る程。だから違和感を感じたんだ。
承「あー多分だが、ほんの少しだけなら効いているぞ、ただ俺の右目は今の段階でもある程度の能力は無効化または効果を薄める事が出来るから、変化がないと思うぞ。」
レ「………そう、そういうことなのね。ってなにその能力強すぎない?」
承「その分、色々と条件が多いのだよ。」
レミリアはまだ何か言おうとしていたが言えなかった。
その理由は…………なんだと思う?正解は………
フ「えい!」
ドスッ
承「え?ちょっ、まっ。ええええええええ‼︎」
フランも勝手に俺の血を吸ってきたからである。
そしてフランが刺した牙の位置が丁度レミリアが開けた場所である。マシーンのように正確にな。どっかの世紀末のターバンのガキか……
って、フラン‼︎血を吸いすぎだ。不味い………意識が……
承「フラン、頼む。もう止めてくれ死ぬ。」
フ「あ、ごめん。」
フランはおとなしく牙を抜いた。
ああ。眩暈がする。取り敢えず俺は要らない物を取り出し、それを『G•E』で血液にして輸血した。ちなみに咲夜が手伝ってくれました。
俺が輸血している間にレミリアは何か考えているような顔をしていた。
そして、俺の輸血が終わった瞬間に俺に質問して来た。
レ「承太郎貴方、完全な人間よね?」
は?当たり前だろ…………いや、違うよくよく考えてみればDIOは元人間の吸血鬼だったな。
承「そうだ…………って言いたいが少し違うな。俺自体は完全な人間だが、俺の身体は多少だが吸血鬼の身体がある、この両腕とかな。」
レ「そう、やっぱり。貴方の血の味は美味しかったけど、少し別の血が混ざっていたからね。貴方の他に2つの味がしたわ。」
もう一つは…………なんだ?…………あ、まさか………俺の臓器の殆どは他に人の臓器………まさかな………
承「………もう一つはこれは確証はないが俺の臓器の殆どは別の人の物だ。多分これの所為だと思う。」
俺はレミリア達に俺の腹を見した。
レミリアとかフランとかパチュリー以外の奴らは絶句していたがな。
レ「………成る程。そういう事ね………にしても貴方に何があったの?こんな傷なる筈もないしなったとしても普通なら死ぬはずよ。」
ああ、確かに俺は一回死んだようなものだ、俺は助けられた。しかもそいつは俺の変わりに死んだ。
もう思い出したくもない。
レミリアは俺の顔を見るなり何かを察したのか別の事を言った。
レ「さて、話は変わるけど、承太郎お願いがあるのだけど。」
承「?なんだ?」
レ「私の夫になってくれない?」
しばらく場が静寂…………
承「はい?済まん、意味が少しも分からん。」
レ「だから私と結婚してって言ったのよ」
いやいやいやいやいや。可笑しい。一体どういう事?訳がわからん。いきなり結婚しろ?色々とぶっ飛んでいるぞ。
落ち着け、落ち着いてどうしてこうなったか整理しよう。
1.承太郎の血を吸う
2.承太郎に魅力が効かない
3.承太郎の過去をほんの少し聞く
4.空条承太郎、見た目幼女に求婚される
的な?うん、ぶっ飛んでいる。冷静に見ても可笑しい。
一応理由も聞いておこう……
承「なんで俺?」
レ「単純よ、好きだから、あなたが欲しいから。逆にそれ以外の理由はあるの?」
レミリアの顔は真っ赤になっていた。どうやらマジのようだな………
幾ら何でも………な………って言うかお前は前に似たような事をフランが言って説教してたはずだろ、なんでお前もやる。
承「済まない。俺はまだ結婚とか出来る歳じゃない、こう見えても15歳だからな。もうすぐ16になるがな。」
レ「え?それで?15歳?じょ、冗談よねー」
承「俺が冗談を言うと思うか?」
レ「………私、承太郎はもう20はいっていると思っていたわ。」
何でだよ、そんなに老けているか?俺……っておい、レミリアの意見に全員が頷くな、ちょっと………いや、結構傷付いた………
俺はそんなショックを心の中に押し込みレミリアに求婚の答えを出した。
承「兎に角、俺はお前と結婚はしない。歳云々の話だけじゃなく、別に好きでもないやつと結婚する気はない。」
レミリアはそれを聞いてさっきまで余裕があったが、急に涙目になった。
承「もし、俺と結婚がしたかったら俺を惚れさせてみな。それで万事解決だろ。」
レ「………良いわよ、絶対に惚れさせ見せるわ承太郎‼︎吸血鬼の名にかけて‼︎」
レミリアは涙を拭いながらそう言った。
ってそんな事に吸血鬼の名をかけるなよ………
俺は遠い目になりながらそう思った。
師匠ー今日は空が綺麗ですよーー、そして俺、なんか知らないけどモテモテです。主に幼女に………
*承太郎がいるのは紅魔館内です。承太郎は現実逃避をしています。
その後、俺は風呂に入り寝る支度をしていた。と言っても着替えるだけだけどね‼︎
咲「失礼しまs………え?なんて格好しているのですか‼︎承太郎さん、早く上の着る物を着て下さい‼︎////」
咲夜は顔を真っ赤にしてそう言った。
承「いや、これが何時も通りの服だけど………」
咲「あ…………そ、そうですか………なら良いです。あ、後パチュリー様から伝言がありまして……」
承「なんだ?」
俺を魔法の人体実験とかだったら絶対に断る。できなかったら泣く。
そんな俺の心配を他所に咲夜は伝言を言った。
咲「えー『明日に人体実験をするから実験体になって』だそうです。」
まさかの予想的中………当たって欲しくなかったけどな‼︎
承「全力で断る」
咲「無理です。」
俺に死ねと?遠回しも言っているようなものじゃないか………
承「………マジかよ………」
多分、俺の顔は絶望をしたような顔をだろうな………
咲「冗談です。」
承「良かった、マジだったら発狂していた。で本当は?」
咲「えーと確か……『私の喘息って治せる?出来るなら治してくれない?お願いだから』だ、そうです。」
喘息か…………クレイジーDでは治せないしなー………あ、パールジェムを使えばいけるか……
承「治せるから明日治すって言っておけ」
咲「かしこまりました。では失礼しました。」
咲夜は完璧なお辞儀をして出て行った。
さて、凄い睡魔がきているから寝るか………
俺はそのまま睡魔に身を任した。
〜〜〜〜〜〜咲夜サイド〜〜〜〜〜〜
どうも私は十六夜咲夜でございます。
以後お見知り置きを………
さて、堅苦しい挨拶はここまでにして、今からあの承太郎さんにパチュリー様の伝言を伝えないと………ってなんで私って?小悪魔がいるでしょ?確かにそうだけど今、本の整理で忙しいかららしいです。
そして今、かれこれ十数分も承太郎さんのいる部屋の前でウロウロしています。
なんで行けないのよ………覚悟を決めなさいメイド長こと十六夜咲夜、何時も通りの完璧にこなすだけ、そうさっと行ってさっと帰ればいいでしょ。
良し、行ける私なら行ける!
私はドアノブに手を掛け中に入った………あっ、ノックするの忘れていたわ………もう良いか……
入るとそこには承太郎さんがいた………
咲「失礼しまs………え?なんて格好しているのですか‼︎承太郎さん、早く上の着る物を着て下さい‼︎////」
上半身裸で…………凄く鍛えてますねーじゃなくてなんで⁉︎
私は視線のやり場に困っていた。そして顔は真っ赤だと思うわ。
承「いや、これが何時も通りの服だけど………」
咲「あ…………そ、そうですか………なら良いです。あ、後パチュリー様から伝言がありまして……」
承「なんだ?」
私は無理矢理話を本題に戻した。
承太郎さんはパチュリー様の伝言と聞いて一瞬だけ、嫌な顔をした、多分人体実験でもされると思ったのでしょう………少しいたずらをしますか……
咲「えー『明日に人体実験をするから実験体になって』だそうです。」
承「全力で断る」
咲「無理です。」
承「………マジかよ………」
承太郎さんは絶望をしたような顔をしていた。
咲「冗談です。」
承「良かった。マジだったら発狂していた。で本当は?」
咲「えーと確か……『私の喘息って治せる?出来るなら治してくれない?お願いだから』だ、そうです。」
承「治せるから明日治すって言っておけ」
咲「かしこまりました。では失礼しました。」
私はその後お辞儀をして部屋を出た。やっぱりどんな表情でも承太郎さんはかっこいい………
私は承太郎さんの事を思いながらパチュリー様のところへ向かった
咲「キャッ」ガン
その時に承太郎さんの事を考え過ぎて壁にぶつかったのは内緒です。
〜〜〜〜〜〜咲夜サイド終了〜〜〜〜〜〜
テレレレレレッレーー
(ドラクエ、宿屋休息のBGM)
ーーー翌日
承「ふぁあああ、熟睡出来たー」
俺は朝早くに起きた………だいたい5時ぐらいかな……さて何時もどうりに木刀振りにいくk………
承「え?これは一体………どういうこと?」
俺が寝ていてベッドにレミリアとフランが寝ていたのである………
何があったんだ?俺が寝てる間に………
俺は遠い目になりながらそう思った………俺って何処で人生を間違えた?
To be continuedーーー>
はい、承太郎死すべし‼︎
妬ましいわ!
まあいいでしょう
さて前書きで出した色あり版です
【挿絵表示】
はい、下手ですね〜初めてやったので………あまり自信は無いです。
難しいです。
さて、後1〜2話で紅魔館編が終わり日常編に戻ります。
それまでまだ、アンケートをやっているので良かったら是非お願いします
感想、誤字、アドバイスなどございましたらお願いいたします
次回もお楽しみに〜〜〜