星の一族の末裔が幻想郷で暮らすようです   作:ジョースター

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どうもお久しぶりです。
ジョースターです。
諸々の私的事情やらで2年近く失踪していて軽く恐怖していました。
これからもだいぶ不定期なりそうですがよろしくお願いします。


第190話 説教されてる時の時間は億劫になる

前回のあらすじ

帰ってきた承太郎

 

翌日

休日ということもあり特にやることもなくゴロゴロする一同

 

武「んで帰ってきたのはいいことだけど、どうせまた泊まるんだろ?」

承「いやもう泊まることはないはずだが異変もないし」

武「おいおい忘れたのかよ、ほらアレだよ、ちょうどレイセンって名前だったけか、その子連れて帰ってきた時の異変、花が咲きまくってたやつ」

承「あぁーあれか」

霊「あれは例外中の例外、異変であって異変じゃない異変よ。簡単に言えば犯人なき異変かしら」

紗「へぇ、面白い異変ね、どんなことがあったのかなんやかんやで聞いていなかったし、ちょうどいいわ教えなさい」

茜「話が長くなりそうなので皆さんの分のお茶とお菓子用意してきまーす」

 

そういい台所へと向かう茜

 

ブ「えーそれでは、季節も違う花が咲き乱れる変わった異変、空条承太郎と博麗霊夢の奇妙な異変解決談の始まり始まり〜〜〜」

 

承「いやお前が語るんかい!」

 

 

 

 

 

 

時は遡り異変解決へと乗り出した頃

その時幻想郷では、様々な花が突如として花開き、桜や紫陽花向日葵桔梗と言った全く季節すら違う花が同時に咲くという異変が起きていた。

流石にこうなると原因を探ることになった霊夢と承太郎

 

2人は幻想郷の至る所を探し妖精や花の妖怪、鴉天狗、時々普通の魔法少女などなどの人物らと接触し、情報を集めていた。

 

そしてたどり着くは彼岸花咲く三途の川

そこにはいつも以上に多く霊魂が彼方此方にいた

 

小「ちょっと昼寝しようかなと思って寝たらなんだいこの惨状は!死にすぎじゃないかい!」

承「まるでパンに集まる雀のような集まり具合」

霊「死神なのに仕事しないせいで霊魂に囲まれてる………」

魔「これ写真撮って文に送りつければ嬉々として新聞に載せそうだな」

小「後生だからそれはやめれくれないかい!?こんなの映姫様知られてしまったら何時間お説教されるか分かりやしないよ!」

承「確か小町の上司で閻魔様だっけか?」

小「そうそう、だからおっかないんだよ、それじゃそうと決まれば仕事にもど「見つけましたよ」あっ……」

 

ギギギとゆっくり首が回り振り返るとそこには緑髪の少女がいた

その少女の手には笏があり、閻魔といえばというイメージ通りの持ち物である。

そう彼女こそ閻魔こと四季映姫・ヤマザナドゥである。

幼い見た目ながらもその威圧感は圧倒的で承太郎や霊夢魔理沙も自然と背筋がピンと飛びて気をつけしてしまう。

そして小町はというと真っ青に青ざめ冷や汗がダラダラと流れている。

 

四季(以下四)「さて、これはどういうことですか?いえ、聞くまでもありませんが、人をおっかないだの、お説教がどうだこうだと言ってくれたあなたの口からこの惨状についての説明をお願いできますでしょうか?」

小「えーと、あの、です、ね、これはその…………」

 

小町は承太郎の方をチラチラとみるどうやら助け舟を求めているそうだ。

 

承「これはえーと」

四「貴方には聞いていませんよ、空条承太郎さん、私はあくまで小町に聞いているのです、貴方にもこれが終わったら言いたいことが山積みにあるので少しその場で待っておきなさい」

霊「じゃ承太郎そういうことで私達は先別のとこ」

四「貴女たちにもありますからね」

 

嫌な予感がし退散しようとした霊夢と魔理沙だが、四季映姫に言われスッと正座で待機する。

 

 

 

しばらくお待ちください

 

 

 

 

四「だからこそ、こういった時ために小町がいるのであって、その大仕事の時にサボるなんて、いえ、あとは終わってからにしましょう。早く行きなさい」

小「はい、急いで終わらせてきまーーーーす」

 

そういい全力ダッシュで仕事へ戻る小町

待つこと30分それまでノンストップでお説教をしていた

 

四「さて次は空条承太郎、貴方の番です………と言いたいですが、その前に博麗の巫女、そしてそこの魔法使いもです」

霊「ゲッ」

魔「怒られるようなことしたっけかなぁ」

四「怠惰を極めすぎてるのと本やその他諸々の強盗行為、2人揃ってお説教です、そこに直りなさい」

 

その幼い容姿からは考えもしない威圧感と鋭すぎる眼光にて2人とも背筋がピンとなり姿勢が崩れてが正して正座をし直してしまう。

 

 

 

 

しばらくお待ちください

 

 

 

 

 

四「反省をするだけではいけません、しっかりその後に善行を積むことで意味があるのです、形だけではなんの意味もありません、死後少しでもマシな判決が下されたいならそれをよく理解し、行動をしなさい以上です」

霊・魔「「はい………わかりました(だせ)」」

 

話すこと1時間半、ようやく二人の説教が終わったやつれた二人を苦笑い気味で見る承太郎、しかしその説教の中には今回の異変に関することの情報も入っており異変自体はある一定区間で自然発生するというものであり、放っておけば解決するということで3人の異変解決はただの徒労ということであったということである。

 

四「さて、大変お待たせしましたが承太郎さん、最後は貴方です。」

承「あぁ、もう何を聞かれるかは概ね予想がつく」

四「それは話が早いですね。貴方の過去にした凶行のついてです。」

承「まぁだろうね、許されるつもりはないし、俺は死んだらそれで地獄送りになるだろうな、それで俺を始末でもするのか?」

四「いえ、閻魔たる私は生者である貴方には何もしません、死んだら裁きますがそれまでは口出しぐらいしか致しません。必要とあらば折檻などはすることもありますが、直接始末といったことは致しませんのでご安心を」

承「そうか、それは助かるな」

四「貴方が犯してきた罪は地獄行きどころではありません、ですが貴方はそれを反省しその分を救おうとしている。であれば、その短な命が散る時までは救いなさい。それが貴方の善行です。」

 

承太郎が幼き頃に凶行、それは決して消えることがないこと、例え承太郎が改心してどれだけの善行を重ねてもその多くの人を殺めたということは決して拭えない。

 

四「過去は決して消えません、しかし過去に引き摺られてばかりで何もしないのはもっと大罪です。今出来る善行をしなさい。貴方はそれをよく自分でも理解している。なので私から言えることはあまりありません、なのでこれでこの話は終わりです。」

魔「承太郎はっや」

四「貴方たちみたいに説教するようなことはあまりしておりませんからね、私には全ての人間、妖怪の過去が見れます悪行をしようものならすぐにバレますよ」

霊「ぐぬぬぬ」

四「さて、私も仕事がまだまだあります。空条承太郎さん貴方へ会うという用事と小町を探すという用事は終わったので戻ります。くれぐれも3人ともしっかりとした善行を積むようにしなさい、私の目は誤魔化せませんし大目にも見ませんからね。それでは、またいつか、あぁそれと武さんでしたか、その人こう言っておきなさい『過度な愛情は地獄では罪になる』と」

 

そう言い残し、四季映姫は去っていった。

 

 

 

 

承「……………これで異変解決になるのか?」

霊「そうなるわね」

魔「なんというか、ただ説教されて終わっただけなんだが………」

承「…………うん、帰るか」

霊「これ宴会どうなるの?」

魔「ないだろ、そもそもこれ異変だけど異変じゃないし」

承「それはおいおい考えるとしよう」

 

その後3人は何事もなく帰り魔理沙と別れた直後にレイセンを拾い、承太郎らは月へと行くことへとなった。

 

 

 

 

 

〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

ブ「ということがありましたとさ、めでたしめでたし」

霊「全然めでたしじゃないのだけど?」

紗「私も結構お説教されるだろうし、他人の気がしないわね」

武「過度な愛ってどのくらいが過度なんだ………?」

承「少なくとも少女に対する愛情と紅羽ちゃんに対する愛情は過度というか過度すら超えたなんかだぞ」

武「それ消えたら俺の存在価値消えるんだが?」

 

武=ロリコンと続けて言葉を続けるが、それに対して冷ややかどころかもはや殺意に溢れた視線をしながら苦虫を潰したような表情を浮かべるロリコンもとい武の妹茜

 

茜「だったらそのまま消えてください」

武「妹さん容赦なさすぎません?」

茜「テメェのせいでこっちにも風評被害被ってることあんだよ、分かれバカ兄」

 

今でこそ奇行が少なくなり、人里でも頼れる兄妹先生という認識になったが幻想郷に住み始めたころは、武の奇行がよくも悪くも目立ち過ぎたため、あぁあの変な外来人の妹かぁという認識があり、少し距離を置かれかけたことがあり、承太郎の尽力やその後の仕事の働きで払拭こそされたがその経験が若干トラウマになっている茜。

 

紗「うっっわ………何しでかしたのあなた?」

武「いや、若気の至りというか、ほら可憐な少女達がいっぱいいたりしてテンション上がってしまって………はい、反省はしてます」

茜「後悔は?」

武「してない」

ブ「ぶれないなぁ」

 

頭を抱える茜と承太郎、呆れ気味で武を見る紗夜と霊夢

ケタケタと笑うブラッド

 

承「まぁ、程々にしとけ、それで地獄送りとかなかなか笑えんぞ」

武「善処します」

霊(あっこれどうせすぐやらかすやつ)

紗「駄目そう」

茜「…………やっぱいっぺん三途の川にいる死神にご対面するまでしめとくか」

武「あのしれっと半殺し宣言をしないでください、妹様」

茜「されたくなきゃ分かってるよな?えぇ?」

武「……………はい」

 

いつものお淑やかは何処へやら、殺意丸出しの茜に武はただただ従うしかなかった。

 

ブ(ひさしぶりにここまで本性というかキレて口調が荒くなっているなぁ)

紗(仕事でミスするより彼女をここまで怒らせる方が命に関わる気がするわ)

 

死と隣り合わせであり、その死線を数多く潜り抜けてきたものでさえ軽く恐怖するほどの殺意に一同戦慄する。

 

承「と………とりあえずそのあと脱走していたレイセンを拾ってあれよあれよと月に送り込まれた感じだね」

武「割とあっさりと異変解決してたんだな」

霊「異変に近い自然現象だから、勝手に戻るし、ただただなっがい説教受けただけの徒労だったわ、ある意味最悪の異変だったわ」

承「そんだけ悪行ポイントが貯まってるんだよ」

霊「否定はしないわ」

承(そこは否定しろよ………いやまぁ霊夢だから仕方がないか)

 

 

「すいませーーーん、承太郎さんいますかーーーー?」

「お兄ちゃん、遊びに来たよ?」

 

 

ふと鳥居方面から声が聞こえた

その声主にいち早く察知した武は即座にそっち方面へと走り出した。

 

武「紅羽ちゃん、由紀ちゃんいらっしゃい…………慧音先生も」

慧「完全二人しか見えてなかったろ」

 

そこには紅羽と由紀、そして慧音がいた。

 

武「はい」

慧「即答か、潔いな。兎に角二人が会いたいと言ってたから連れてきたぞ。すまないがこのあと急ぎの用事があるから、承太郎にでも帰りは送ってもらっていいか?」

武「責任持って(承太郎が)送ります。」

慧「それじゃ、よろしく頼むぞ」

 

そう言い残し慧音は人里方面へと飛んでいった。

 

紗「あら、いらっしゃい2人とも、慧音先生は………もう帰っちゃったわね、一息ぐらいしてもいいと思うけど」

紅「なんか……人里の会議?みたいなのがあるんだって」

武「まぁあの人も人里では色々と役目があるからなぁ、多忙だし仕方がないか。それじゃ2人とも何しよっか」

由「わ、私は承太郎さんに少し稽古をつけて貰おうかなと」

承「呼んだか?」

由「はい、えーと」

 

そんな会話をしているのを尻目に霊夢とブラッドは縁側で話す。

 

霊「善行ねぇ……」

ブ「ん?どうかした?」

霊「いえ、ただ何をもって善行というかと思っただけよ。」

ブ「まぁ良い行いというのは万人全てがその行いを良いと思うことはないだろうから、善行してるつもりでも他から見れば悪行をしてるように見えるものだから、結局は自分次第だよ。でもなんでそんなことを?」

霊「…………いえ、ふと思っただけよ」

ブ「………そっか」

 

2人はそういい承太郎達の他愛のない会話を見ていた。

その後紅羽と由紀の2人はその後日が暮れるまで稽古や遊び承太郎が人里へと送り届けた。

 

 

To be continued ーーーーーーー>




というわけで花映塚をだいぶ短めですが終了です。
なんでこんな短いというますと順当にいちばん話がかかりそうな場面が大体承太郎が介入したせいで戦闘になることなく、終わる挙句そもそも異変であって異変でないと解釈しているので倒すべき敵が存在しないというのが大きな理由です。
だいぶ悩んだ挙句もう1話で終わらせた方が良くね?となりコンパクトな異変解決、幕間みたいになったとさ。

感想、誤字、アドバイスなどございましたらよろしくお願いします


次回もお楽しみに

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