星の一族の末裔が幻想郷で暮らすようです   作:ジョースター

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どうも本編の方ではお久しぶりですジョースターです

かれこれ半年ぐらい投稿を停止していましたがいよいよ再開です

それではどうぞ


第178話 勘違いとかは素直に謝ると意外と拗れない筈

前回のあらすじ

 

人は一度そうだと思ったらなかなかそこから抜け出せない

 

 

承「よしこれで、ある程度はまとまったな

それじゃ早速今日から…………と言いたいがもう無理か仕方がない、明日からやるか」

 

承太郎はいろいろ書き込んだ計画表を別の紙に必要な情報のみをまとめ写す

それが終わったちょうどに依姫が承太郎の部屋に入ってくる

 

承「おっ依姫か、ちょうどいい。頼みがある」

依「頼み、ですか」

承「あぁ、明日の朝から稽古をやるから、その時間に玉兎全員を連れてきてくれ」

依「えっ、全員ですか!?」

承「当たり前だろ、全員いないと意味ないからな」

依(えっ一体どういう意味?そういったプレイ?)

依「えっと、その、一体どのような感じでやるのでしょうか?」

承「えーと簡単に言うと、まず一回戦って、弱いところを修正するのと逆に強みを伸ばすこと、そして戦術の組み立て方かな」

依「わざわざそこまで…………」

承「まぁ、やるからにはきっちりしないとな。んで次の日に前日ダメだった点を直していく、まぁそんな感じかな。

俺はその間寝れなそうだけど」

 

承太郎はそう言い苦笑いをする

対して依姫は申し訳なさそうにする

 

承「あとは、だな………………いや、ここらへんの武器がどんなもんなのか知りたいが…………流石にそれはスパイとか疑われたら面倒なことになるからパスで」

依「まぁそれはたしかに疑われますね、絶対に。

場所はどこら辺でやりますでしょうか?」

承「そこらへんは、いつもやっている訓練所みたいなのでいいんじゃないかな」

依「分かりました、では明日はわからないでしょうから迎えに行きますね」

承「助かる」

依「教えを請うのです。これぐらいはしないと」

承「さてと、それじゃこんなもんかな」

依「分かりました、では玉兎達に明日所定の場所で集まるよう伝えておきます、明日からよろしくおねがいいたします」

 

そう言いペコリと一礼する依姫

 

承「未熟者が教えるものなど限られてはいるが、こちらこそよろしく頼む」

依「では、これで」

 

そう言いその場を立ち去る依姫

 

承「さてと、修正箇所がいくつか見つかったから修正して、最終確認して寝るか」

 

承太郎はそう言いまとめた計画書に目を向け、修正を始める

結果、夕食などで時々休憩を挟んではいたが寝たのは夜更けだった

 

 

翌日

 

 

承「さて、いつも通りのノルマもこなしたし朝ごはん食べたし、あとは依姫が来るのを待つだけだ」

ブ「そうだね、ところで承太郎1ついいことを教えようか」

承「なんだ?」

ブ「自分の勘違いをした時はしっかり謝ろうね」

承「当たり前のことだけど、なんで急にそれを?」

 

承太郎は眉をひそめつつブラッドの方を見る

その目にはいつのも人を馬鹿にしているような目ではなく哀れみのような目だった

 

ブ「まぁすぐにでもわかるよ」

承「そうか」

 

それと同時の部屋の扉からコンコンとノック音がする

 

承「どうぞ」

依「おはようございます、承太郎さん。お迎えにあがりました」

承「おはよう依姫。それじゃ早速行こうか」

依「はい、ではこちらになります」

 

依姫に案内され承太郎は訓練場に着く

中では隊列なんぞ知ったことかと言わんばかり列を乱れまくり各々が自由に行動している玉兎がいた

2人が入ってきた瞬間、ようやく列を整え始めた

 

承「よーし、全員来ているのかな」

依「一応揃ってはいるのでしょうか」

承「それじゃ早速練習に入るか…………はーい、全員静かにして注目、まず初めに君らを鍛えることになりました空条承太郎です、短い時間だけどよろしくお願いします」

 

『よろしくお願いしまーす』

 

玉兎が返事をする

 

依「まず何からするのでしょうか」

承「そうだなぁ、朝からだし一応軽く体操とかして体ほぐすか、そっからかな」

依「分かりました」

 

そういい依姫は体操を始める

 

依(………何かおかしい気がする、これ私の稽古ですよね。何故玉兎へ向かって言ったのでしょうか………まさか勘違いしてる?いやいやいや流石に承太郎さんがそんなミスは………と、とりあえず聞いてみましょう)

 

依「あっあの承太郎さん」

承「どうした?」

依「この稽古ってもしかして玉兎への稽古でしょうか?」

承「そうだけど」

依「やっぱりですか」

 

依姫はガックリと肩を落とす

そうこの瞬間、この男は思いっきり勘違いし別の者の稽古をしようとしていたと確信したからだ

 

承「アレ、もしかして違った!?依姫は一体誰をターゲットにしていたんだ?」

依「わ、私の稽古を……」

承「あぁそういうことか、それは申し訳ない。時間をちょっと調整して依姫の稽古への時間作るわ、いや本当にごめん」

依「わざわざ私のために、ほんとごめんなさい」

承「俺のミスでもありけじめでもあるから」

ブ(いやぁ、思ったよりすんなりいっちゃって面白くないなぁ、もっと拗れれば面白かったのに)

 

そんなことをしているうちに玉兎たちは体操を終わらせいつでもいけるようになった

 

 

承「さて、準備が出来たな。それじゃぁ始める前にまず目標を言う。

5日間俺はお前らを鍛えます、その鍛える訓練メニューの中にお前ら全員対俺か依姫で戦う訓練がある。実技テストみたいなものだ。

そのメニューを1日最初と最後、つまり2回行う、そしてお前らは5日間の間で一度でいいから俺か依姫に一撃与えろ

それできたらもう俺が教えれるのは何もないってことになるので終わりです」

玉兎『ざわざわ………ざわざわ』

承「出来なかったら………どうしようか、うんなんか適当に考えておくわ、逆に出来たらなんかするってもでもいいかな」

ブ「適当だなぁ」

 

少し遠目で見ていたブラッドはそう呟く

 

承「それじゃ早速やるか。じゃ俺が相手になるので頑張って一撃当ててみろ

距離は………少し離れて武器構えるなりいつでも戦えるようにしようか。制限時間は10分程度かな、10分間で一撃与えようか頑張りたまえよ」

 

承太郎と玉兎がある程度の距離を離れ、銃や槍など各々の武器を持ちいつでもいけるように玉兎は準備を整え終える

 

承「えーとそれじゃ、計測とか開始の宣言とかお願いできるか依姫」

依「分かりました。えーとそれではコホン」

 

依姫は息をしっかり吸い声を張る

 

依「戦闘時間10分ッ!それでは訓練開始ッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃武ら

博麗神社にて

 

武「力が欲しい」

紗「は?」

武「力というか俺の攻撃手段のレパートリーを増やしたい」

紗「確か武の能力って身体能力強化でしょ?」

茜「鬼のような発動条件の難易度ですけどね」

 

武の能力は最大で上級の鬼と同等の身体能力へとなれる能力

ただし発動条件は誰かを守りたいと強く思うことつまり自分のために使うことが出来ず発動すらできない

最弱の能力と自他共に認める能力

 

武「それはもうそういう仕様だからどうしようもないけど、基本殴り蹴りとかの攻撃だから一体一体しか攻撃出来ないからどうにかしたいんだよな」

 

実際武は紅羽ちゃんの件で集団で襲われた時はどうすることもできずやられていた

 

茜「あれはダメなんですか。聞いた話だと思い切り殴って衝撃波飛ばすのは」

武「アレは無理、一発打ったらもう腕がバキバキで使い物にならなくなる」

紗「うーんそれなら私みたいに暗器でも使う?

経験者が語るけど難しいわよ」

武「投げナイフだけならいけそうだけど常備するのがなぁ」

紗「武のことだからうっかり忘れて肘とかそこら辺を刺しそう」

茜「それだったら衝撃を和らげるサポーターみたいなのをつけるとか」

武「上級の鬼の同等の力に耐え切れるサポーターなんてそれこそ機械とかのパワースーツとかだわ」

 

武達3人は武の攻撃手段についてアレやこれや話をする

そこに一陣の風が吹く

 

射「話は聞かせてもらいました」

武「おっ久しぶりの登場射命丸じゃん」

射「やめてください、出番なさすぎて悲しかったんですから。

えーと話を戻します、端的にいうと妖怪の山にいる河童にその機械を作らせるというのは如何でしょうか?」

紗「河童?」

射「そうです河童です。彼女らはこの幻想郷でも随一の技術を誇っています、彼女らならそう言ったものを作れそうだと思いますよ」

 

そう言い射命丸はメモ帳にサラサラと紙を書きそれを千切って武に渡す

武はそれを受け取り内容を見る

 

武「これは?」

射「河童の居場所と妖怪の山に入っていいよという許可書みたいなものです。まぁ実際はもっとしっかりとしたものを出さないといけないのですが」

 

もし仮に何も言わずに入ってしまった場合その時は問答無用で襲われて殺される

 

射「河童のところの場合現代人が行く場合は技術提供という名目があるので多分これでいけるはずです。ただどうせなら承太郎さんと一緒に行った方がいいと思いますよ」

武「というと?」

射「やはり河童も承太郎さんには興味を示しているのと単純私たちのボス天魔様も興味を持っておられるので承太郎さんに関してはだいぶ緩い裁定を下されているので、というかそうするしかないというか」

 

天狗の長たる存在である天魔

その発言権は絶対的であり、興味があるということはそれすなわちその存在を気にいるということであるため容易に殺したりとかするとその者のクビが飛ぶ。

無論地位剥奪という意味のクビということもあるしそれ以前に物理的な首も飛ぶ

 

武「あいつそんなに気に入られてるのか」

射「えぇ、そろそろ時間に空きがあるらしいので会って話してみたいと言っておられましたね」

茜「さすが承太郎さんです」

紗「当然よ」

 

そう言い自分のことでもないのにドヤ顔をする紗夜

これは同じ同僚として鼻が高いということなのだろうがそれとも虎の威を借る狐なのか少し疑問なところだ

と武は少し考えるが面倒なのでやめた

 

武「まぁ兎にも角にも承太郎が帰り次第にしようかな」

茜「流石に承太郎さんも休みたいでしょう」

武「だよなぁ」

紗「とりあえず一回今から行ってきたら?」

射「なんなら送りましょうか?さっきあれこれ言いましたが前言撤回します。何かいいネタが拾えそうな気配がしましたので撤回します」

 

ネタには忠実な女それが彼女射命丸文

 

武「それじゃとりあえず行って会ってみるか」

茜「そうですか、私はお留守番しておきますね。」

紗「私は茜ちゃんの代わりで武の見張りでもしておくわ」

武「なんで俺見張られる前提なのでしょうか」

紗「もしそのカッパが小さい女の子だったらあんたを野放しにするのはマズいから」

 

実際武は高確率で幼女に会った場合、問題行動ばかりしており一人で行かすのはだいぶ危ない行為である

紅羽ちゃんと由紀ちゃんだけしかまともな武は見られない

それが武

 

武「百里ある」

茜「自分で納得するのですか………」

紗「さて、それじゃそうと決まれば準備よ」

武「とりあえず服着替えて、河童だしきゅうり好きだろうし持っていって、あと万が一のために参考書みたいなの持っていこ」

射「それでは私はお二人が出来るまでここでお邪魔させていただきますね」

茜「あっお茶出しますね」

 

 

各々が用意や時間潰しお茶出しなどで時間が少し経つ

 

 

武「お待たせ」

紗「遅くなったわ」

射「いえいえお気になさらず。それでは早速いきましょう」

 

こうして3人は妖怪の山へと向かった

 

茜「ところでお兄さんが持っていった参考書って何?」

 

To be continued ーーーーーーー>

 




河童ってあれはロリと扱われるのだろうかと数分考えて一体俺は何を考えているんだと素に戻ってしまった今日この頃

感想、誤字、アドバイスなどございましたらよろしくお願いします


次回も楽しみにーー

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