今回からというか前回から東方儚月抄です
一応原作を全巻持ってはいますが、時々解釈ミスをやらかしていると思いますが温かい目でおねがします
第170話 お月様へ行ってみよう①
前回のあらすじ
お月様へ行こう
武「あんなのでいけるものなのか?」
承「いやいやいや無理無理。空気抵抗とか、その他諸々で宇宙にすら辿り着けないって」
霊「外の技術ならね」
茜「あっあの時の会話はそういう意味でしたか」
承「あの時?」
武「あーその時お前仕事だったか、その時に咲夜とか妖夢とか魔理沙ががなんか会話していたんだよ、その時は別に気にはしてなかったがそれについて話したいたのか」
咲「ご名答よ。終身名誉ロリコン」
時を止め武の背後へと周り答える武
咲「一応、承太郎さんや紗夜さんにもかるく説明しておきますね」
承「頼むわ」
咲夜はコホンと咳払いをし話を始める
まず月に行くには、普段では考えられないほどの距離を飛ばないといけません
外の世界ではそれを燃料を燃やして推進力を得て、他にも様々な工夫によってその距離を飛ばすことに成功しております
しかし、ここにはそんな技術も物資もありません
あの永遠亭の異変から初めたこの企画ですが、パチュリー様もだいぶ手を焼いていました、そう普通ならばどうあがいても不可能なのです
お嬢様はそれで私にいくつか外の情報をもっと集めて来いとご命令なさり、私はあちこちで探し回りました
そして、その時に霊夢の神降ろしで月までの推進力を得ることができました
あとは、外のロケットに起用されてる不要なパーツを切り落とす仕組みを利用してなんとか月までいけるようになりました
咲「というわけです」
承「神おろしってなんだ?」
霊「そのままの意味よ。最近紫に教えられたものよ、神様の力を借りるみたいな感じのやつ
まぁ、そんなわけだから行ってくるわ」
承「俺もいかないとダメ?」
霊「いえ、むしろあんたはここにいなさい」
承「なんで?」
霊「もし私がいない間に何か起きたらどうするの?
それにもしかしたら帰ってこれないかもしれない、その時のために貴方にはこっちにいて欲しいの」
たしかに霊夢がいない状態でもし異変など起きたりしたら大変である
承太郎が幻想郷にいるっていうのが抑止力になるのである
承「………………そうか」
霊「まぁもちろん、こっちにも来て欲しいのよね。まっ、あんたは気にしなくていいわ」
承「?そうか」
咲「それでは私は仕事に戻るので」
承「わかった、教えてくれてありがとう」
咲夜は一礼し、時を止め仕事場へと戻る
紅「お月様って何があるの?」
武「えーとだな……………………何も無くね?」
承「まぁ資源とかはいろいろありそうだが、それ以外はなさそうだな」
永「そうね、でもそれは表での話よ」
承「永琳か、表とはどういう意味だ?」
永「文字通りよ。月人は月の裏側で生活しているのよ。裏はそれこそ穢れが一切ないような世界よ、技術だって地球よりも何倍も進歩しているわ」
承「へぇ、裏側か…………」
霊「あんたの故郷に行くわけだけど、なんか土産いる?」
永「うーーん、そうね…………何か頼もうかしら」
霊夢と永琳はそんな話をしている中
承太郎はレミリアに呼ばれレミリアの所へ行く
レ「承太郎も月に行ってみない?」
承「いや、霊夢にお前はこっちにいろって言われたからパスで」
レ「あら残念」
レミリアはそういい少し残念がる
承「んで目的は?」
レ「目的ただ月に行ってみたいだけよ」
承「違うな、いや言い方が間違えたな。何故あそこまでの計画を練ってまで月へ行こうとする?
それこそただ行きたいからっていうには無理があるな
それにだ、俺を誘うってことは何か目的があるだろう」
レミリアはため息を吐き、答える
レ「………………まぁ、もうこの際本当のことを言うとしましょう。
月に行くのは侵略するため、それ以外に理由なんてないわ」
承「正気か?お前月の民の実力がどんだけかある程度は知っているのにいくのか?
紫ですら、昔大軍引き連れてもボコボコにされたんだぞ」
レ「大丈夫よ、最高種族の吸血鬼たる私がいれば大丈夫だわ、それに手は打ってあるわ」
承「不安だ…………」
(やはり俺も行くべきか?いや、もし仮にだが逆に報復で攻めて来たりされたら面倒だ、その時の対処に相当な戦力がいる。
動くに動けない)
レ「………………あんた今、もし月の奴らが報復で攻めてきたら面倒だなって思ってるでしょ」
承「なぜバレたし」
レ「顔に出てたわ、安心しなさい。ここは博麗大結界で守られてるのよ、そうやすやすと侵略できるわけがないわ」
承「………………それもそうか」
レ「さてと、それじゃ私は主催者としてやるべきことがあるから、戻っていいわよ、時間を取らせて悪かったわね」
承太郎は気にするなといいその場を去る
一方残ったレミリアはというと
レ「さて、どうしようかしらね。見るまでもないと思ったけど一応見てはしたけれど、たしかに承太郎はロケットには乗ってはいなかった、だから承太郎は月に行っていないはずなのになんで月の民と戦っているのかしら?」
レミリアは自分が見た運命を思い出す
確かに承太郎は自分たちが作り上げたロケットには乗っていないはずなのに、何故かおそらく月の民であろうものと戦っていた光景である
その不可解過ぎる光景に到底理解出来ないのかレミリアは深く考えるのをやめ、承太郎だからやりかねないということにした
一方武たち
武「月にマジの海があるのかよ、すげーな」
茜「ふむ、まだ月の開発が進んでないからですか、新事実が多いですね」
紗「そうね、まだロクなことが出来てない状態よね」
永「それに関しては仕方がない面はあるわ、なんせ外の世界は魔術とかそういったものを否定してしまったから」
永琳が話した内容は大まかにまとめるとこうだった
まず、裏側といっても物理的な裏側というわけではなく、結界で隔てられた裏表と言う意味であり、結界の裏側と言う意味である
言うなれば月の幻想郷みたいなものである
そこへ行くには物理的な方法ではまず不可能なである
そして月では、それこそ遊んで暮らしてても無限のエネルギーが手に入るレベルの技術がある
そして何より月の民は穢れを嫌う、故に穢れが多いとされている地上のものを嫌う
そのため月に行くとしたらそれ相応の覚悟がいる
武「永琳さんよ、1つ思ったのだがその月の民で承太郎を超えている人はいるのか?」
永「………………そうね、彼の実力の底が分からないから断言は出来ないわ」
武「そうか」
永(彼の潜在能力がどれほどのものかわからないけど、それでもあの姉妹が相打ち覚悟で行けばなんとかなるかしら?
一対一じゃおそらく勝てないでしょうが
一応あの逃げた子を使って二人には戦わないよう伝えたけど、おそらく戦うことになるでしょうね。
あの賢者のことよ、絶対承太郎君を利用する気満々よ)
武「永琳さん?」
永「えっあぁごめんなさい。少し考えごとをしていたわ。もうそろそろ、姫さまが妹紅さんと恒例行事の殺し合いを始める頃合いなので行きますね」
その直後、炎の羽根が勢いよく出てきた
今まさに殺し合いが始まろうとしていた
武「そうですか、いろいろありがとうございました」
永「いえ、こちらこそ。外での情報いろいろありがとうございます、それじゃ」
そう言い永琳は武の横を通り過ぎる
永「あと、紅羽ちゃんのことだけど。そろそろ話してあげないと拗ねそうよ」
武は紅羽ちゃんの方を見る
たしかに少し拗ね気味である
せっかくにパーティなのにあまり話せてないからだろうか
武は慌てて紅羽ちゃんの方へと行く
武「紅羽ちゃん、ごめんね、ちょっと色々話し込んじゃって」
紅「お兄ちゃん、紅羽の服どう?」
武「えっ?」
紅「似合ってる?」
武「もちろん、綺麗だよ」
紅「よかった…………」
二人の間に少し無言が続く、騒がしい筈なのにそこだけ切り取られたかのように静かである
紅「お兄ちゃん、抱っこして…………」
武「わかった、よいしょっと」
武は紅羽ちゃんを持ち上げる
その時あることに気がつく
武「紅羽ちゃん、出会った時より重くなった?」
紅「ッ!」
武「あぁごめん言い方が悪かったね。出会った時は痩せすぎて軽かったから、今は普通の子と同じぐらいの重さだったから、つい、ごめんなさい」
紅「………………お兄ちゃんに会ったからこうなったんだよ、だから責任はとって…………」
紅羽ちゃんは耳まで真っ赤になり武のまともに見れないのか、目をそらしなそう言う
武「もちろん、俺は絶対に紅羽ちゃんを幸せにするって言ったはずだから、約束は守るよ」
紅「………………絶対だよ」
そう言いそういい紅羽ちゃんは武に抱きつく
武は片手で抱えて、もう片方の手で撫でる
そしてそれを見ていた茜と紗夜は
紗「あれいいの?」
茜「もうあそこまで相思相愛だと、さっさとくっついてしまえ、です」
紗「わかる」
未だに彼氏無しの2人は深くため息を吐く
それはもう深い深いため息だったとさ
To be continued ーーーーーーー>
もう察しがいい人なら気がついているでしょうが、はいあのチート姉妹のどっちかと承太郎は戦ってもらいます
どっちにするかは一切決めてない
次回は、時系列的には少し時間が遡るかな
感想、誤字、アドバイスなどございましたらよろしくおねがいします
次回もお楽しみにーーー