今回は少し承太郎の過去にしてた仕事が明らかになります
ではどうぞ
前回のあらすじ
汚部屋作りが得意な紗夜さん
霊「同じ仕事ってことは…………」
承「そうだ、この人がちょくちょく会話に出てた暗器使いの人だ」
紗「今でもこのジャージの下に軽く20以上は携帯してるわよ」
そう言い彼女はいつのまにか手にはナイフがあった
そのナイフは一本だけだったがいつのまにか2本3本と増えていき気がつけば5本ぐらいが片手にあった
紗「無論、ナイフだけじゃなくて、様々な武器を仕込めれるわ
鎖や紐、なんなら刀なんてものもいけるわ、それこそよっぽどなやつではない限り仕込めるわよ、流石に刀とかになると少し面倒だけどね。仕事の時は百を超える暗器を身体の至る所に隠せるわ」
霊「そんなもんまで隠せるの凄いわね」
承「何がタチが悪いのは仕事の時の場合毒を塗ってあることなんだよなぁ、こいつかすり傷一つで下手したら死に至るレベルの猛毒も平然と塗るぞ」
紗「流石にもうしてないわよ、というかもうその仕事は一緒に辞めたでしょ」
霊「仕事………………あぁ裏で国を守る仕事みたいなやつね」
承「具体的に言えば違うがまぁそんな認識でいいや、基本は立て篭もりとかの突入任務とかはよくあった、後テロリストのアジトに突っ込む時とか。暗殺とかは滅多にするようなことじゃない」
紫「というか、どうやって辞めれたの?そういうのって止めるイコール死なのでは?」
承太郎と紗夜がお互いに目を合わせキョトンとする
なにそれ初耳?と言わんばかりに
承「あぁそういうことか、わかったわかった。
元々、俺や紗夜がそこに入ったのも向こうから『やってくれませんか?』ってスカウトが来たからなんだ。
俺の方は師匠の跡を継ぐような形だがな。
だから、そのせいか俺たちが辞めることに対しては割とすんなりOKくれた、というか入るときに辞めたければいつでもやめていいからなとか無理に入らなくていいからなとか言われた」
同じくと言葉を発する紗夜
紗「正直びっくりするぐらいホワイトな環境よ、事務処理とか以外はね、ミスっても特になんの責任も取る必要すらなかったから、変人が多いのを除けばね。
作った人曰く『最前線で一番危ないことをしてる人に後ろで命令してるだけのやつがあれこれ言うのはおかしいと思う。たとえミスしてもそれはしょうがない事でもあるからそれをカバーするのがこっちの役目、もしカバーしきれなかったらそれはこっちの責任。
というか未来のある君達を死なすことだけは一番合ってはならないことだ』という非の打ち所がない人格者だったから…………」
承「あの人は素直に尊敬できる人だわ。あの人にだったらいくらでも尽くしてもいいぐらい」
霊「なにそのスーパー善人」
紫「なんでそんな人がそんなブラックなことをやっているのかしらね」
紫の疑問は当然である
かなりの人格者でもある人がなぜか場合によっては人殺しをするような組織の長なのかが不明だ
承「あぁ、それならこう言ってたな『国をそう言った外のやばい奴らから守るためにはこうするしかなかった、しかしもう私は45は軽く超えてる、それが故に体がもたないんだ、汚れ役を君たちには本当に申し訳ない』ってな」
紫「その人に是非とも会ってみたいわね」
紗「あの人忙しいし、あまり人と話さない人だから難しいわね」
承「話すときはかなり喋るけど無駄口とかは喋らない系の人だから」
霊「変な人なのね」
承「あの組織の奴らは1人を除いて変人だった、その1人は俺の上司だったのだけどとにかく苦労人だった。いつも事後処理とかの処理とか目の下クマを浮かべていてため息も多かった人だな」
どれぐらい苦労人かというと中間管理職を想像してください
その次に上司からは若干ぶっ飛んだ命令が飛んでくる
同僚から雑務処理を押し付けられるように頼まれる
部下は色々と当初の予定とかけ離れた方法で解決してしまう
事後処理だらけでいつも残業をしている
まぁ、そんな感じである
その人がいたらここにいたらこう言ったであろう『2人とあの人ぐらいしかまともな人がいないからお願いだから戻ってきてください、胃が痛いです』となお、あの人とはその組織を作った人である
承「まぁ要は基本ホワイトなんだけど、事務処理の担当の人だから苦労してる。
俺は一応その人の手伝いとかはよくしてたが大変だった、アレを毎日とか発狂する」
紗「あの人はついつい頼まれたら断れない人だから、その人の良さが仇になってるのよね」
霊「なんていうか、現代の闇を見た気が…………」
紗「それじゃ、貴方たちの話をしてちょうだい」
霊夢と紫は幻想郷がどのような世界であるかを説明する
そして承太郎がそこで何をしてるのか、何があったのかを話す
彼女はそれをただジッと聞いていた
承「とまぁこんな感じかな」
紗「そう…………承太郎、あなたに質問よ」
承「なんだ?」
紗「あなたは此処か幻想郷かどっちがいい?」
承「………………………」
紗「正直な話、貴方が幻想郷に来たのはブラッドのせいよ。
幻想郷にいようがここにいようがどっちでもいいのよ、無理に幻想郷にいる理由なんてないのよ、それをよく考えてどっちで住みたいか言いなさい、幻想郷に住んだら、ここでの生活は諦めないといけないのよ」
承「俺は………………」
承太郎はそのまま黙り込む
そんなことはわかりきっていたことだ、だがいざそのことを聞かれると断言出来ないそんな心境である
霊「紗夜さん、それは…………」
紫「霊夢、これは承太郎が決めることなのよ、貴女や私があれこれ口出ししていいわけがないわ」
承「………………」
紗「正直な話ね、私はあなたが居なくなった時怖かったの、何も言わずにいなくなるのだから。
でも、貴方なら生きてるって信じたからいつでも貴方が帰ってきてもいいように帰るべき場所を守っていたの。
幻想郷の世界はこっちより危険がいっぱいなのよ?
もしかしたら死ぬかもしれないのよ、私はあなたに危ない目にあってもらいたくないの。
だから………………」
そこで彼女は少し言葉を詰まらすが、すぐに真剣な表情で承太郎に言う
紗「もし、そんな状態で幻想郷に帰るぐらいなら私は貴方を意地でもここに留めさせるわ、どんな手段を使ってでもよ。
例え罵られても嫌われてもいい恨まれてもいい、それでも私はあなたに危ない目にあってもらいたくないの」
承「紗夜さん………………」
紗「まだ迷っているようね、目を見れば分かるわ」
承「………………少し、時間をください」
紗「そうね…………明日ね…………明日の朝までに決めなさい。」
紗夜は時計を確認し、もう夕方になってることに気がつく
紗「とりあえず今日は3人ともここに泊まりなさい、わざわざホテル探すのも面倒でしょう」
紫「そうさせてもらうわ、あっその前にと。私は紅羽ちゃんを幻想郷に送ってくるわ」
紫はそういい隙間を開き中に入る
承太郎と霊夢からすれば見慣れた光景だが紗夜からすれば初めての光景である
紗「料理は私がつk「俺がやる」………………お言葉に甘えさせてもらうわ」
霊(あぁ承太郎の様子からすると料理があまり上手くないみたいなのね)
承太郎はリビングに立ち料理を始める
一方武たちは
紫「えーとあっいたいた、紅羽ちゃーん、そろそろ帰るわよーーってえ?」
紫は3人を見つけそこへ移動すると紫は絶句する
そこにはVRと思しきものをつけコントローラを操作する紅羽ちゃん
その紅羽ちゃんを膝に乗せガタガタ震えながら画面を見る武
立ったまま失神してる茜
まずどこからツッコミを入れればいいかわからない状況になっていた
紫「ナニコレ……………………ナニコレ」
To be continued ーーーーーーー>
まぁお気付きかもしれませんが、承太郎もうすでに紗夜のことは攻略済みです
気が向いたら過去編を作りますのでその時どういう経緯で攻略したのかは出す予定です
感想、誤字、アドバイスなどございましたらよろしくおねがいします
次回もお楽しみにーーー