星の一族の末裔が幻想郷で暮らすようです   作:ジョースター

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どうもジョースターです

fgo のレイド溶けるの早すぎない?
毎度毎度恒例のことだけど…………

では、どうぞーー


第137話 私はあなた、あなたは私

前回のあらすじ

 

ブラッドが強く見えるバグ

 

 

全てが憎かった、大切な人を不条理に奪われ、全てが憎かった

たとえ、どんなことがあってもこの憎悪は消えることはないだろう、だからこそ、殺しても消し去っても俺の悪としてお前がいるのだから、この憎悪がお前の正体なのだから

 

承「さて、ケジメをつけようか、なぁ俺」

 

ここは承太郎の精神内

いつのも承太郎と悪の承太郎だけがいる世界

そこで2人は話をする

 

悪承「そうだな、目障りなお前を殺して俺が主人格となり世界を破滅させようではないか」

承「おいおい、気が早いぞ。俺がお前ごときに殺されるわけないだろ」

悪承「へぇ、あっさり奪われた癖に口だけは達者なことだ」

承「単刀直入言おう、お前は邪魔だ、消え失せろ」

悪承「は?なんで?やだよ、俺はお前が作り出してしまった悪だぞ、作った本人が邪魔だから失せろって…………かなりワガママな話だよなぁ…………」

 

そういい悪の俺は笑う

 

悪承「俺は決して消えない、お前という存在がいる限り消えない。当然だろう、俺はお前なんだから」

承「…………なぁ話は変わるけど、お前はさっきと性格変わってないか?」

悪承「あぁ、アレは演技に近いよ。あぁすれば人は恐怖しやすくなるからなぁ…………もっとも、全てが全て演技ではないけどなぁ」

承「へぇ、その割には随分煽られてキレてたよなぁ」

悪承「………………」

 

痛いところをつかれたのか黙る

 

承「まぁそんなことはどうでもいい」

悪承「そうだな、じゃぁ決めようか。どちらが消えるか、どちらが生きるか」

承「お前が消えろ、俺の忌まわしき過去」

悪承「やだね、俺はまだ為すべきことをしてない、人類を抹殺する役目がな」

 

そういい悪の方の俺が笑う

 

承「それをする意味はあるのか?そんなことをあの子が望んでいるとでも?」

悪承「この世は間違っている!この世は腐っている!弱き者は奪われ続け、利用され続ける!上の者だけが得をする!誰も彼もが腐っている!だったらこんな世界終わらせた方がいいだろう!」

承「…………確かに俺もそう思うわ。世の中理不尽が多いし、未だに弱者を虐めることもある。それも寄ってたかって精神的に肉体的に金銭的にありとあらゆる方面から追い詰められる、たしかに世の中そう考えればクソだ」

 

ここでもそうだが、外でもそうだ

イジメ、紛争、虐殺、児童虐待、人種差別…………力のない者に対して過酷なすぎることだ

それに耐えきれずに死ぬ子もいる

そう言う点では紅羽は強い子だな

虐待を受け、差別をされてもなお生き続けているのだから

俺も少し差別はされていた、この能力のせいで周りから化け物呼ばわりされ続け、姉がいなかったら多分ひとりぼっちだっただろう

あの子に会うまでは、あの子に会い。少しずついい方向に働いていった、このままいけばしあわせな生活ができたかもしれない

だが、そうはいかなかった

あの子は死んだ、それがきっかけだった、こいつが出来たのは

 

ならば、憎悪もそういった方向になるだろうな

 

承「だが、それは殺していい理由にはならないだろう」

悪承「いいや、これは間違ってはない。現に俺という存在のおかげで世界は、テロや紛争が起こらなくなったそうだ」

承「お前という存在にみんなが怯え、協力するようになったからな」

悪承「必要悪と言えばいいか、俺という存在がいじめや国のくだらん小競り合いを無くした。

いつ死ぬか分からない、次は俺たちの所に来るかも知れない、そういう感情で全てが平等になった、どうだ?素晴らしいだろ?」

 

そういい悪の俺は笑う

 

承「そうだな、たしかにそれだけを見れば薄っぺらな正義をかざすよりはいいかもしれない。だが、お前は善人も悪人も殺しているだろう。何の罪もない人達を殺しただろ。

俺はそれが許せない」

悪承「…………そうだよ!俺は人殺しだ!俺には殺ししか能がない!こんな血塗られた手じゃ誰も愛せない!あの人みたいになれやしないんだ!」

承「…………それがお前か」

悪承「そうだよ、殺すなら殺せよ!お前はそうやってあの過去から逃げろよ!お前はそうやってずっと俺から、過去から目を背けてろよ!」

 

………………あぁそうなんだ、そういうことか

そりゃそうだわ、だからこいつは死なないんだ。

これは俺が犯した業なんだ

だったら、逃げずに受け止めるしかないか

 

承「俺は、お前を殺さない。お前は言ったよな。俺はお前だと」

悪承「受け入れるとでも?」

承「そうだ、お前も俺だ。だったら受け入れないといけないだろ」

悪承「…………ハハッ、俺の負けだ!そのかわり二度と俺みたいなことをするなよ」

承「あぁ、約束する」

 

そういい悪の俺が消える

おそらくもう二度と表に出ることはないだろう

 

 

 

 

 

 

 

霊「……郎………………起きなさい」

承「ん?あぁ、霊夢か」

 

目が醒めると俺は仰向けに寝転がっていた

目の前には霊夢はいる

 

霊「…………で?いけたの?」

承「あぁ、行けた」

魔「良かったな。承太郎」

霊「…………あなた、なんか変わった?」

承「…………さぁ?どうだろうな」

 

そういい俺は立ち上がる

 

承「紫とアリスは?」

魔「あのウサギの奴を拘束してる」

承「そうか」

霊「承太郎、おかえり」

承「あぁ、ただいま」

 

To be continued ーーーーーーー>

 

 




一応、悪の承太郎の性格は本来は冷静な性格です
ただ、悪の承太郎が表に出るときは殺意で溢れかえって言動がだいぶ本来とはかけ離れるので、狂気に取り憑かれたと言った方がいいですかね

感想、誤字、アドバイスなどございましたらよろしくお願いします


次回もお楽しみにーーー

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