星の一族の末裔が幻想郷で暮らすようです   作:ジョースター

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どうもジョースターです

FGOイベ、ゼノコキュ、古戦場

休み…………どこ?


第128話 克服

前回のあらすじ

 

茜ちゃんの行動力が恐ろしい

 

 

武「さーてとなんか見てはいけないものを見た気がするがきっと気のせい、気を取り直して別の場所へ行こう」

紅「うん」

武「何処か行きたい場所はある?」

紅「………………特にはないかな、行きたい場所。お兄ちゃんは?」

武「俺も特にはないな………………えっ?これどうしよう」

 

しばらくの間沈黙

 

お互いにこれ何かいい場所はないかと必死に頭を回転させる

 

 

数分後、紅羽ちゃんが口を開く

 

紅「…………私の家」

武「えっ?」

紅「私の家、行ってみたい」

武「…………いいけど、大丈夫?あそこって確か…………」

紅「大丈夫…………多分」

 

武は少し悩む

 

武(一体、これは行かせていいだろうか?

あそこは紅羽ちゃんのトラウマの場所、そこに行かせるなんていいのだろうか

いや、でも紅羽ちゃん本人が行きたいと言っているからいかせた方がいいのか?

でも、紅羽ちゃんのことを考えると無理にでも行かせない方が…………)

 

そして悩みに悩んだ結果

 

武「…………紅羽ちゃん、行ってもいいけどその代わり、紅羽ちゃんの様子がおかしくなったらスグ帰るからね」

紅「うん、分かった」

 

そういい2人は紅羽ちゃんの家へ向かう

紅羽ちゃんの手を握りながら歩く武

それは微笑ましいものになるはずだったが、次に行く場所があれな為お互いにすごい緊張が走っていた

 

 

 

武「ここか」

紅「うん…………」

武「とりあえず入ろうか」

紅「…………」

 

コクリと頷く紅羽ちゃん

その手は少し震えていた

無理も無い本人はそういう気が無いとしても、身体が、本能がこの建物に対して恐怖しかないから

武は家のドアに手をかける

 

武「おじゃましまーす」

紅「…………ただいま」

 

2人は小さな声でそう言う

中は血とかは無くなっており、ただただ静か

何もない

だれかが立ち寄ったこともないような状態

 

武「それでどこ行くの?」

紅「………………こっち」

 

そういい武の袖を引っ張る紅羽ちゃん

そしてある部屋で足が止まる

そこは、紅羽ちゃんからすれば1番のトラウマの部屋

武もその部屋には入ったことがあり、その内部は鮮明に覚えている

 

武「開けるよ」

 

コクリと頷く紅羽ちゃん

武の袖を掴んで離さない

武は扉を開ける

中には乾いた血ので畳や壁が彩られていた

 

紅「ッッ………!」

武「紅羽ちゃん」

紅「だい、大丈夫」

 

紅羽ちゃんは身を強張らせ、震えが止まらない

中を見た瞬間にトラウマが溢れ出す

あの地獄のような日々を思い出す

武はそれを見て扉を閉めようとするが、紅羽ちゃんはそれを阻止する

 

紅「大丈夫、大丈夫だから…………いこ…………お兄ちゃん」

武「分かった」

 

そういい2人は部屋の中に入る

しかし部屋の中には何もない

ただあたりに血の跡があるだけ

それ以外は一切と言っていいレベルで何も無い

 

紅「………………よく、ここら辺で眠ってたな…………」

 

紅羽ちゃんはそう言い部屋の隅っこを指差す

 

紅「この時は本当に苦しかった………………冬は寒くて、夏は暑くて、辛かった…………」

 

この部屋に入れたれたら布団もない中で眠らないといけない

そんな地獄のような環境で

 

紅「でも、お兄ちゃんがそこから救ってくれた………………お兄ちゃんのお陰で紅羽は変われた…………だから………………ありがとう…………お兄ちゃん」

武「俺は何もしてないよ。きっかけを与えはしたけど、変わったの紅羽ちゃん自身、俺は何もしてないよ」

紅「でも………………ううん、なんでもない」

 

そう言い紅羽ちゃんは外に出よっといい部屋を出た

というかこんな部屋長居する理由もない

 

紅「私の部屋行っていい?」

武「どうぞ」

 

そう言い紅羽ちゃんは自分の部屋へ向かう

そして自分の部屋に入る

武はその後に続き部屋に入る

 

 

紅「まぁ何もないよ?」

武「何もないね」

 

部屋の中には布団、救急箱しかなかった

それ以外のものは一切なく、本当に何もない

 

武「いや、本当何もないな」

紅「つまらなくてごめんなさい」

武「えっ、あっいや、別に紅羽ちゃんが悪いわけじゃ無くて…………えーと、その環境も環境だったし…………だからその…………」

 

武はあたふたと言葉を言う

それを紅羽ちゃんは笑う

 

紅「お兄ちゃん、そんなに言わなくても分かってるよ。お兄ちゃんがそんなこと言うはずがないって」

武「紅羽ちゃん…………」

 

紅羽ちゃんの頭を撫でる武

 

武「ところで、何でここに行きたかったの?」

紅「………………ここが紅羽が今まで住んでいた場所だから、区切りをつけたくて…………」

武「そっか、それでつけれた?区切りは」

紅「…………うん、つけれたと思う」

武「そっかならいいや」

紅「それじゃ、帰ろう」

 

そう言い紅羽ちゃんは外に出る

武はそれの後を追いかける

 

 

紅「なんだろう………………区切りをつけれたと思うとスッキリした」

武「そうか、来た甲斐があるね」

紅「うん」

武「それにしても紅羽ちゃん結構明るくなったね」

 

紅羽ちゃんは、えっと驚きの表情

 

紅「ほんと?」

武「明るくなったというより、前はずっとビクビクしてるような感じがしたけど

今はまだ少しはあるけど、ほとんどそんなことはなくなったよ」

紅「そうなんだ…………知らなかった」

武「まぁ、これはいいことだからさらに良くしていこう」

紅「うん、わかった」

武「さっ、てと。時間は…………おっともうこんな時間か

そろそろ帰ろっか、紅羽ちゃん」

紅「うん」

 

そう言い2人は手を繋ぐ

 

武「今日はどうだった?」

紅「楽しかった…………」

武「ならばよし!」

 

二人はそのまま何事もなく神社に帰る

 

 

 

一方承太郎と茜は

 

 

承「…………まぁ一件落着?」

茜「ですね、ただ…………」

承「そうだな、何だろう」

 

承•茜「「あいつらなんなの?付き合ってるのか?」」

 

茜「前々から思っていますが、何ですかあのバカップル具合は、砂糖吐いたと言うか、ネタで言いますがまさか本当にそんな感じですね」

承「すっごい甘いな、うん、下手なラブコメよりラブコメしているのじゃないか?」

ブ「まぁ2人がろくに恋愛について知らなすぎるからだと思うけどね」

 

承•茜「「うっ…………」」

 

承太郎、今まで彼女無し(というより、そんな機会すらなかった)

茜、彼氏無し(あまりにも美人かつ色々とハイスペックすぎて一周回ってあまりそう言ったことが起こらない人)

 

承「しょうがないだろう!俺そういうのイマイチ分からない人間だぞ!」

茜「わ、私は………その…………」

ブ「まぁ本来2人とのかなりモテるはずなんだけど不思議だね」

 

その後、ブラッドの悲鳴が人里に響いた

 

 

To be continued ーーーーーーー>

 

ブ「なんか…………僕を、オチ要員にしときゃ、良いって、思ってない………………」

 

To be continued ーーーーーーー>

 

 

ブ「ねぇ、無視?」

 

 

To be continued ーーーーーーー>

 

 




ブラッドはオチ要員、はっきりわかんだね

とりあえずひとまずこれで紅羽ちゃんのお話は終わりかな
これからは時々登場する感じになるはずです

感想、誤字、アドバイスなどございましたらよろしくお願いします

次回もお楽しみにーー

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