星の一族の末裔が幻想郷で暮らすようです   作:ジョースター

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どうもジョースターです

お願いだからグラブルのイベとFGOのイベを重ねないでください
しかもFGOの今回のイベは割と美味い
しかしなんでレイドなんだ、溶ける物凄い速さで消えてくよ(白目)
まさか第二のバルバトスが生まれるとは

どうぞーー


第113話 自由

前回のあらすじ

 

今から僕と一緒にお話ししようよ(某赤い道化師風)

 

 

「まず最初に紅羽ちゃんが言ってたけど、紅羽ちゃんの親は反省していた………………ように見えていた、外見上は」

武「はぁ?何を…………」

「世の中にはこんな言葉があるよね?

『三つ子の魂百まで』って、今までずっと何年もやってきたことをすぐに見ず知らずの男に怒られただけで反省するなんて出来るわけがない

どうせ外見上だけやればいいやとしか思っていなかった」

 

俺は黙って話を聞く

紅羽ちゃんは小刻みに震えている

 

 

武「それだけで?殺したのか?」

「そだよ、ああでも勘違いしてほしくないなぁ、僕はこう見えてよく人を観察してるからその人が大体どんなことを考えてるかなんとなくわかるんだ」

 

嘘だ、と言いたいが事実こいつは俺、霊夢、茜の三人の弱点を見抜き完封された

いくらずっと観察してるとはいえ、普通じゃ出来そうにもないことだ

霊夢の弱点なんざ、俺も茜も知らなかった事だ

承太郎は薄々気付いていたらしいが

観察眼がないとは言えない、むしろかなりある

 

「今、僕の観察眼について考えてたでしょ」

武「ッ、さぁな」

「ふーんまぁいいや、それで殺したけど何か?」

武「なぜ殺した?」

「邪魔だったから」

 

一切の間もなく即答する

 

「あの親がいると紅羽ちゃんが絶望する前に心が壊れてしまう

それは絶対に嫌だ、だからそうなりそうな邪魔な存在の親を殺したってわけ」

武「テメェ………………いくらなんでも、どんな屑でも殺しちゃダメだろ」

「甘いなぁ、甘い甘い甘過ぎるよ。

そんな甘ったるい思考で、誰かを救うなんて絶対に無理だよ」

 

そう言い男は笑う

 

「そうだねーそうだ少し質問だけど、君は人類が始まってから今の今まで世界中で怒り、悲しみがなかった日はあると思う?」

武「あ?そんなの………………あるんじゃねーのか?気が遠くなるような年月があるんだ1日ぐらいはあるだろ」

「ふーん、そうかそうか、確かに尋常じゃないほどの日数なんだもしかしたらあるかもね

でも残念ながら、それは不可能に近い

何故って?

答えは簡単、誰かの幸福は誰かの不幸で成り立つ

みんながみんな幸せなんていう馬鹿げたものあるわけがない」

 

「正義の味方ってのも、何が正義の味方なんだが

正義の味方なんて『正義』という名義で暴力を振るっているだけさ

そのいわゆる悪を大切に思っている善良な人もいるかもしれないのに無慈悲に倒す」

 

反論が出来ない

事実実際にそうだからこそ言えない

 

「正義って何?正しい行ない?ふざけんな、結局そいつらの僕と同じように自分に心を満たすためにやってんじゃないか、僕がやった行いは正しい、だからこそ殺した」

武「それが一体何が関係している」

 

そういうと男は若干呆れ気味にわからないかなぁという

 

「まぁ話が壮大すぎたからピンと来ないか。

まぁ要は、あの屑親を殺したら世のため紅羽ちゃんのためなんだよ」

紅「ちがっ…………」

「さて、武くん君に質問だ。さっきの話を聞いてもなお紅羽ちゃんの味方と居続けるの?」

 

俺はそれを聞き一旦深呼吸をする

 

武「当たり前だ。何を当然のこと聞いている」

「へぇ、誰かを傷つけても?」

武「あぁそうだよ。というか正直俺にはお前の話がよく分からない、馬鹿なんだよ俺は」

「ふーん、あっそ、じゃあいいや、つまんないや帰る」

 

そう言い男は立ち上がる

 

「あっそうだ、言い忘れたけど、武くん、君はそのままずっと紅羽ちゃんの味方でいてね。

その方が僕の計画も、君のためにもなる」

武「は?」

 

それはどういうと聞こうとしたが男は居なくなっていた

 

 

 

武「そんなこと言われなくても分かってる、そうだ、俺は紅羽ちゃんを絶対に守ると決めたんだ」

 

俺はそう自分に言い聞かせる

 

 

ーーー

 

男が去ってから数十分

俺と紅羽ちゃんは特に何もすることもなくフラフラしていた

少しの間無言だったが紅羽ちゃんが口を開く

 

紅「お兄ちゃん」

武「ん?どうしたんだい?」

紅「あの人のことは正しいの?

お父さんもお母さんも紅羽を騙そうとしたの?」

武「………………俺には分からない、たった数分間会っただけの人のことなんて分からない、紅羽ちゃんはどうなんだい?」

紅「………………あの人の話は嘘だと信じたい。

お父さんとお母さんは決して紅羽を騙そうしなかったと信じたい」

武「そうか…………ならきっとそうなんだろうね」

 

俺はそういい紅羽ちゃんを撫でる

 

紅「それとお兄ちゃん、一つ難しい質問して良い?」

 

俺はいいよと言う

 

紅「自由って何?」

武「へ?」

紅「分からないの、みんなが自由自由って言うけど。

今ままでずっとそんなことをしたことなくて、ずっと縛られ続けて今更自由になっていいって言われても何すればいいの?」

武「………………」

紅「好きなことをしていいって言うけどそのせいで誰かが苦しむかもしれない、それは本当にいいことなの?」

 

わからない、俺にはそれは答えることが出来ない

正直俺にも分からない、いやそれ以前にそんなの誰も分からない

そんなのわかるのは多分全てを知る、悟った人ぐらいだろう

ただそれでも言えることが一つ、一つだけある

 

武「紅羽ちゃん、確かに自由になっても何すればいいか分からない、自由なことした誰かを傷付けるかもしれない、それでも自分が正しいと思ったことをすることかな?」

紅「そう…………なの」

武「でもそれ以前に紅羽ちゃんはまだそんなことを考えなくてもいいよ、なんかアレな言い方だけど

まだ子供なんだ、そんなことを考えて生きていたら何も出来ないよ。

今はそれは頭の片隅に置いておくぐらいが丁度いいよ」

紅「うん、分かった。頑張る」

 

さてそろそろ集合時間か

 

武「紅羽ちゃん、そろそろ行こっか。集合時間は…………」

 

俺はそういい時計を見る

その直後体が硬直する

いやまだだ、急げばいけr

 

茜「もうとっくにもう過ぎてますよ」

 

いつの間にか背後に茜がいた

ヤバイよ冷や汗止まらないよ

 

茜「言い訳はありますか?」

武「えーとそのあるにはあります」

 

数十分前の出来事だけど

 

 

事情説明中

 

 

茜「ふむ、成る程………………そういうことが」

武「そうそう、だから俺は」

茜「はい、アウトです」

 

知ってた

 

茜「遅刻は重罪ですよ。帰ったらお説教です」

武「うんまぁでしょうね」

紅「…………お兄ちゃん、頑張れ?」

 

うん紅羽ちゃん

今はその善意に甘えさせてくれ

その後に地獄が待っているんだ

茜のお説教は冗談抜きで精神が死ぬ

分かりやすく説明すると夏の炎天下の中学校の校長先生の話を1時間聞く方が10倍楽だと思うレベル

とりあえず今は紅羽ちゃんの頭を撫でることしかできない

 

 

武「せっかく今回はシリアスで終われると思ったのになんでこうなるんだろうか」

 

メタい嘆きが武から出る

 

茜「お兄さん、そういうのは一番言ってはいけませんよ」

紅「そう…………だね」

 

To be continued ーーーーーーー>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

承「アレ?また俺出番なし?」

ブ「そうだよ(便乗)」

承「いや、一応俺主人k」

 

 

To be continued ーーーーーーー>




はい、ごめんなさい。最後のはうん察してください
主人公である承太郎が最近空気なのをイジりたかっただけなんです
すいません

感想、誤字、アドバイスなどございましたらよろしくおねがいします


次回のお楽しみにーー

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