星の一族の末裔が幻想郷で暮らすようです   作:ジョースター

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どうもジョースターです

今回は一応戦いに関しては終了です

ではどうぞーー


第109話 要は気合いでなんとかなるんです

前回のあらすじ

 

思ったより脳筋じゃなかった武

 

 

 

承「武、お前って正義の味方に憧れたりしてんのか?」

武「どうしたいきなり!」

 

いつの日のことだったか

承太郎はなんの突拍子も無く、俺に尋ねてくる

 

承「いや、お前の何やかんや言って、言ってることもやってることも、誰かの為じゃん。

だからつい、な」

武「馬鹿か、俺は正義の味方になんて大層なものにはなれないよ。

お前みたいに強くもない、正義感もない。

自分を守るだけで精一杯な奴だよ」

承「へぇ…………まっそれもそうか

だが…………正義の味方なんざになれなくても………………誰かの…………いや、なんでもない」

武「あぁそこまで言ったら言えよ」

 

その時は承太郎が何を言おうとしてたか分からない

でも、今ならなんとなく分かった

というかなんでこんな命がけの時にこんなくだらねぇこと思い出しているんだよ、俺は

 

ーーーーーー

 

 

 

武「そっか、ようやく理解できた」

 

俺はそういい承太郎が開いた道を行く

周りの妖怪が邪魔をしてくるが、承太郎のサポートもあってすぐに抜けれた

 

リーダー妖怪「ふむ…………正面戦闘は避けられんか。

ならば仕方あるまい」

 

向こうも戦わざる得ないことを察知し、歩み寄る

 

リーダー妖怪「正直、お前を見くびっていた。ただの馬鹿だと思っていたが……

それは早計だったな

名を聞かせてもらおうか」

武「久城 武」

リーダー妖怪「武か、では武よ。戦う前に問おう。

何故貴様はそこまであの少女を守ろうとする」

 

そう言い俺の目を見る

俺は即座に答えることができた

 

武「そんなのあの子を守ると決めたからに決まってる

何が何でもあの子を守ると決めたからだ」

リーダー妖怪「それだけか?」

 

無言で頷く

 

リーダー妖怪「そうか、これは質問した俺が無粋だったな、そんな当たり前なことを聞いた俺が愚かだった

だがしかし、俺とて負けられん。

全力でいかせてもらう」

武「こっちもそのつもりだ」

 

お互いに距離を取り構える

相手との距離を見計らう

こいつ、予想はしてたけどかなり強い

俺の得意な間合いに入らせてくれねぇ

多分、前に戦った妖怪よりは強い

アイツは最初舐めプしてたから、こそなんとかなったが今回は油断も隙もなく

ただ冷静に俺を倒すことだけを考えてやがる

見た感じ、ただ妖怪のパワーだけに頼り切ってるってわけでもなさそうし…………

さてどうするか

 

 

承「むぅ、あの妖怪思ってたよりは厄介だな。武に対してしっかり警戒してる、かなり冷静な奴だ」

紅「お兄ちゃん………………」

 

紅羽ちゃんは心配そうに武を見る

 

承「安心しろ。アイツはそう簡単にやられるような奴じゃない。

それはよく分かってるだろ?」

 

無言で頷く

 

承「なら信じろ、アイツはお前のためにあぁやって戦ってるんだ、お前が不安そうにしてどうする。

信じろ、アイツなら出来るって信じろ」

紅「うん…………」

承「よし、上出来だ」

 

承太郎はそう言い後ろから襲って来た妖怪を裏拳からの膝蹴りで沈める

 

ブ「ウワァ、容赦のない攻撃だなぁ」

承「武器使わないだけマシだと思え」

ブ「えぇ…………」

 

 

 

 

 

 

武「チッ、ダメだ。完全に流れは相手の方だ。

俺にまともに戦わせねぇ気だ」

リーダー妖怪「当然、お前の能力は脅威でしかないからな。

見た感じ上位の鬼と対等の力だ、一撃でもやられてしまう可能性だってある。

そんな相手を自由にさせるわけにはいかん」

 

俺はなかなかまともな攻撃が出来ず、相手は少しずつだが俺にダメージを負わせてくる

俺の攻撃方法は基本大振り。対処は簡単

当たれば必殺、だが当たらない

別の攻撃をすればいいだけだが、絶対にそんなの対処されるか余計悪化するだけだ、速い攻撃があればなっと

 

武「クッソが、これじゃジリ貧でやられる………………!」

 

良いこと思いついた

確かアイツはこう言ったな俺の力は上位の鬼と同等とだったら

霊夢が言っていたこと出来るかもな

鬼は拳圧だけで雑魚妖怪を倒せるだけの力があると

だったら俺が出来ねぇ筈がねぇよ

 

武「俺なら出来っる!」

 

そう言い俺はありったけの力を込めて右の拳を振るう

 

リーダー妖怪「なっ!グアッ!」

 

妖怪はぶっ飛ばされ木に叩きつけられる

かなりのダメージを受けたようだ

このチャンスを生かさないと、畳みかけるなら今だ

俺は畳み掛ける為に走る

 

承「あの馬鹿、それは…………不味いぞ」

武「ー〜〜ッ!!」

 

瞬間右腕から激痛が走る

チラッと見たがバッキバキに腕が折れていた

そうかいくら身体能力が向上しても、体が頑丈になっても

所詮は、その程度

妖怪の上位にいる鬼の力と同等の力には耐えられるはずはない

結果やったら体が壊れる

でも…………

 

 

武「それが!どうしたってんだ!たかが腕一本折れたぐらいで!止まらねぇよ!」

 

走る

ここでやれなきゃ、俺は間違いなく死ぬ

だから勝つ為に、勝って紅羽ちゃんを救うために

腕一本の痛みで、骨が折れた程度で

 

リーダー妖怪「予想外、まさかここまでとは」

 

妖怪はフラフラと立ち上がる

まだ間に合う

 

武「これでも喰らいやがれぇ!」

 

俺はそういい拳を放つ

 

リーダー妖怪「ムゥ、これは流石にこっちも覚悟を決めねば」

 

そう言い妖怪は俺が放った拳に自分の左手を当てる

そして左手は砕けるが、起動が逸れて顔の横を通る

 

リーダー妖怪「ぐっやはり、砕けるか………………だが躱せた」

 

そう言い妖怪は俺のガラ空きの腹に右手を叩き込む

地面に二回三回跳ねながら飛ばされ木に当たり止まる

貫通はしなかったが、臓器がいくつか潰されるような感覚に襲われ体に激痛が走る

 

武「ガッ、カハッ!」

 

口から血が出る

だがこんなことぐらいで、倒れる訳には…………

 

リーダー妖怪「フン!」

武「グッ!」

 

追い討ちと言わんばかりの蹴りが腹にめり込む

ボキボキと砕ける音が体に響く

そのまま倒れこむ

ダメだ…………勝てない…………もう目の前も霞んで見えなくなってきた

もうこのまま目を閉じれば楽になるかな

紅羽ちゃんは承太郎が守ってくれるし大丈夫だろう…………

 

はは、あれだけど大口叩いて、粋がってやってこのザマだ、笑いのネタにもならねぇや

所詮、俺は無力なんだ。何もできない、誰一人守れず死ぬんだ

こういう時に絶対に勝つ正義の味方にはなれはしないんだ

あぁ、もう、いっそ…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅「お兄ちゃん!負けないで!」

 

紅羽ちゃんが必死に叫ぶ声が聞こえてくる

一度ではなくなんども何度も何度も

 

武「!!」

 

そうだ、まだ死んじゃいないし、終わってない

また体は動くだったらやってやろうじゃないか

まだ、紅羽ちゃんは俺が勝つということを信じている

なら、その期待には答えないとなぁ

 

武「ハハ!俺も随分簡単なやつになったなぁ!」

 

自虐気味に笑う

しかしその笑いは決して諦めとかそう言った類ではなかった

むしろその逆である

 

リーダー妖怪「まだ立つか、正直もう立てないと思ったが…………まぁ良い、ならばもう一度潰せばいいだけのこと」

 

そう言い妖怪は俺に近付く

正直、勝てる相手ではない。だが勝てる相手でも勝たないといけないんだ

そのためにこんな傷なんざで止まってられるか

無茶苦茶痛いけど

 

リーダー妖怪「では、イクゾ」

 

そう言い妖怪は襲いかかって来る

しかし不思議と平然といられた

落ち着いて攻撃を見極めカウンターで顔面に折れた右手で拳を作りを叩き込む

妖怪はぶっ飛ばされて地面を転がる

 

武「ほら、早く立てよ。まだこんなもんじゃないだろ?」

リーダー妖怪「当たり前だ」

 

再度仕切り直し

お互いに殴り殴られるの打ち合いが始まった

殴っては殴られ殴り返す

そんな感じ

 

 

 

承「不味いな、殴り合いだと耐久力がないアイツの方が不利だな…………」

紅「お兄ちゃん負けちゃうの?」

承「いや、大丈夫だ。アイツにはいざという気は狂気じみた執念があるから大丈夫だろう」

 

そう言い承太郎は紅羽ちゃんに諭す

武はもともと諦めという言葉を知らないような人間だった

それが自分が叶えたいと思う願いに関しては諦めない人間だ

しかもその諦めの悪さは人一倍悪かった

何が何でも、たとえ腕が捥げようが足が捥げようが絶対に完遂してきた

今もその状況に当てはまってるだろう

立ってるだけがやっとな状況で殴り合いを続けているのだから

 

 

武「俺は、まだ、諦めたりしねぇ…………紅羽ちゃんを何が何でも…………助けるんだ…………」

 

それはもはや自分に言い聞かせているようだった

そうでもしなきゃもう倒れてしまうのであろう

 

リーダー妖怪「まさかここまでとは…………」

 

妖怪もかなりのダメージを受けていた

一発一発が雑魚妖怪なら倒れるレベルの一撃を何度も受けている

こちらも倒れてもおかしくはない

 

 

 

そして殴り合おうこと数分

ようやく倒れた

 

そして最後まで立っていたのは………………

 

To be continued ーーーーーーー>

 

 

 

 




違うんです、短いのはFGOの新章始まって2日でクリアしてやるのを忘れてたとかじゃありませんよ?

感想、誤字アドバイスなどございましたらよろしくお願いします

次回のお楽しみにーーー

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