星の一族の末裔が幻想郷で暮らすようです   作:ジョースター

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どうもジョースターです

今回はごめんなさい
少し家の用事であまり書けませんでした、ミスとかあったらごめんなさい

ではどうぞーー


第106話 覚悟

前回のあらすじ

 

入れ違いって怖い

 

 

「さぁて、どうどう?絶望した?」

紅「紅羽の………………所為?」

「そうだよ、君のせい。君は幸せになろうとしたからこうなったんだよ」

紅「そんな…………」

 

ドンドン絶望に染まっていく紅羽と対照的に男はますます喜んでいる

 

霊「やめなさい!これ以上その子を精神的に追い詰めるのは、この私が許さないわよ!」

「へぇ、君一人でどうにかできるのかい?

君の戦い方は、札と針、お祓い棒、そして体術。

どれにしても手を使わないといけない。そしてこの中じゃ一番厄介な人だ、故に僕は真っ先に君を狙った。

でも、不意打ち如きでやられる君じゃない

でも君を倒すのではなく攻撃手段をいくつか潰せれば上出来だ」

霊「あんた、色々ぶっ飛んでる癖に割と見ているのね」

「もちろん、人間観察は得意なものでね。

あぁそうだ、茜ちゃんだけを気絶させたのには理由があるよ?

あの子は普通に強いけど君ほど強くは無い、だから優先度は君の方が高い。

でも一番戦闘不能にしないといけないのはあの子だからね

あの子の能力と身体能力を加味を考えると行動不能にしておいた方がいいからね

武君は紅羽ちゃんを襲おうとすると絶対庇うなり、何かアクションをするからそれをついて攻撃すればいい」

 

そう言い、霊夢は茜と武を見るそして自分の右腕を見る

確かに、あの数秒でこの手際だ

負傷して全力が出せない状態で自分だけで勝てるとは到底思えない

上手く行くかどうか分からない奥の手が使えれば話は別だが

 

「さぁて、紅羽ちゃんがいい感じに絶望して来たしそろそろ、殺して快感を得ようかなぁ」

霊「あんた、なに?妖怪?人間?」

「失礼な、僕は純粋な人間だよ」

 

確かに妖怪にある妖気がないことで納得する

 

紅「紅羽の…………所為………………紅羽はいけない子…………」

「そう、君はダメな子だ。生きてちゃダメな子だ」

 

そう男は言いながら近付く

 

武「おい、今なんつった?」

「おぉっと、危ない危ない」

 

さっきまで倒れていた武が立ち上がり即座に男に向かって殴る

しかし男は紙一重で躱す

 

武「テメェ、自分で何してるか分かってるのか?」

「もちろん、分かった上でやっているんだよ」

武「そうか、そうか…………じゃテメェに対して慈悲はいらねぇな」

 

武はそう言い前に踏み込む

そして、男の腹に向かって

 

武「フン!」

「ぐっ」

武「それは茜の分」

「ガッ」

 

拳をめり込ます

男は腹を抑えて身を屈める

武はそのまま回転するように回し蹴りを頭に打ち込む

 

武「それは霊夢の分。そしてこれが!」

 

そう言い顔面に思いっきり拳を叩き込む

 

武「紅羽ちゃんの分ダァああああ!」

 

「ぐっはぁ!」

 

そう言い男はぶっ飛び二回三回転がる

 

武「ほら、まだやるぞ」

「ま、まって、さ、流石にこれ以上は……」

武「知るか!」

 

武はそう言い武は拳を繰り出す

 

「やめろ、やめろぉおお!」

 

男はそう言い身を屈める

武はそんなこと知らんとばかりに拳を止めることは無かった

 

 

 

 

 

「………………なんちゃって」

武「なっ、え?」

 

そう言い男は武とすれ違うように移動する

そして武は刃物で切りつけられたような傷が付いていた

そして血が流れる

 

「うぅーんやっぱり実物がないとあんなに綺麗に切れないなぁ

まぁ仕方ないか。アレかなりの名刀だからコピーは難しいよねぇ」

 

そう言い男はケタケタと笑う

膝をつく武

 

霊「あの動き…………まさか…………」

 

霊夢は絶句する

あのすれ違いざまに斬りつけるのがあまりにも承太郎の剣技と似ているのだから

 

「うん?霊夢ちゃんなら分かっちゃったかなぁ

そうだよ、さっきのは空条承太郎の技

僕の能力はね、『見たものを真似る程度の能力』

すごいでしょ」

霊「真似るって、それじゃあ刀のアレはどう説明するのよ」

「あぁそれは、この能力は一度でも見たものを限りなく再現する能力

だから、如何なる状況での再現出来る、故にあの剣技を今真似たいと思うとそこに刀があるように見立てて真似る奴をを再現できる

まぁ火力はその分落ちるけどね」

 

単純に言ってはいるがそれはかなりヤバイ能力である

霊夢は直感的に理解する

これを放置してしまったらどうなるかわからない

だが、対処しようのも出来ない

分かりきってるからこその絶望感が霊夢にはあった

 

「おやおや、君も絶望してきたねぇ。いいねいいねぇ!さいっこうだよ!

やっぱり人間は絶望している時の顔が一番いい!」

 

そう男はいい天を仰ぎ笑う

 

武「おい、何くだらねぇこと愚痴愚痴言ってんだ?

要はテメェの記憶を忘れるまでボコればいいだけ話だろ」

「おっとまだ倒れてなかったかぁ、まぁいいや満身創痍の君に何が出来る」

 

そう言い男は武を見る

背中と胴体に深く切られたわけではないが決して小さいダメージをではない

 

武「霊夢!お前も勝手に絶望するな!お前はいつもあんなに暴君してる癖に、いざとなったらビビリになるのか!?」

霊「あぁ?誰がビビリって?上等よ、やってやろうじゃないの!」

 

そう言い霊夢は立ち上がる

対して男はというとさっきまでと打って変わって冷めていた

 

「あーいい目だ。その絶望と全く逆の目。すごくいい目だ。

凄く吐き気がする目だ、気に入らない気に入らない気に入らないィィィィイイイ!

折角、絶望していたのに!あぁツマラナイツマラナイ!ツマラナイならシネシネシンデシマェエエエエエエ!」

 

男はそう狂ったように叫ぶ

 

武「なんだこいつ、頭いかれてやがるのか?」

「絶望、もっと絶望を!アッハハハハハハハ!

そうだ、いいこと思いついた!

君達をまとめて絶望させるいい方法が」

 

ニヤリと笑う

 

霊「!武、紅羽ちゃんを!」

武「えっあっあぁ!」

「遅い遅いよ!」

 

そう言い、紅羽ちゃんを男は捕まえる

 

「さぁゲームをしよう!

僕は今からこの子を幻想郷の何処かへ置いて行く!

そして君達はそれを探す、そして生きて帰って来れたら君たちの勝ち、逆に紅羽ちゃんが死んだら君たちの負け

簡単でしょ!

無論君達に拒否権はない!

拒否しようものなら今ここで殺してあげよう

あとそうそう、僕はこれに関しては一切手を出さない

そう約束しよう」

武「テメェ…………」

 

武は拳を固く握る

 

紅「お兄ちゃん………………」

 

紅羽ちゃんは虚ろな目でそう呟く

心は壊れる寸前だった

 

武「要はお前が逃げる前に捕まえればいいだけだろう」

「まぁそう言いたくなるでしょう。だから君達には一旦寝て貰うよ」

 

そう言い男は一人一人確実に意識を奪い去って行く

 

武「待って………………ろ………………紅羽、ちゃん。

絶対、たす、ける」

 

最後に残った武は朧げな意識のまま決心した

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

武「う………………紅羽ちゃん!」

 

武は茜に治療されている段階で目を覚ます

 

武「どけ!今から探しにっっつ!」

茜「落ち着いてください。今行っても助けられるものも助けられません」

武「だが!」

霊「こういう時こそ冷静になりなさい」

 

そう早く探しに行こうとする武を二人で諌める

 

武「…………分かった。早く治療して行こう」

霊「そう、それでいいわ」

武「で?霊夢は大丈夫なのか?」

霊「えぇ、大丈夫………………とは言い難いわね。

完全に腕一本やられた、戦うにしてもこの腕は使うことは出来ないわね」

 

そう言い霊夢は包帯を巻いた腕を見る

確かにあの状態じゃ、使うには無理があるか

 

武「茜は?」

茜「特には、ただ気絶させられただけですし………………不覚です」

 

そう言い残念そうな顔をする

確かに、あの男はある意味正しい判断だっただろう

茜を野放しにしたらマジでどうなるかわからねぇな

冗談抜きであの男一人でボコってそうだ

 

茜「そんなことより、1番ヤバイのはお兄さんです。

正直、立つだけでもかなり厳しいですよ」

武「大丈夫だ、こんなの今の紅羽ちゃんの状態に比べれば何でもない」

霊「なら行けるということでいいのね?」

武「あったり前だ」

 

俺はそう言いながら親指をぐっとあげる

 

茜「ですが1番の問題は、どこにいるか一切不明な点です」

武「せめて、何処にいるか分かれば………………」

茜「そんなものは一切ありません」

武「マジかよ。」

霊「どうすればいいのよ、全体を探すにしても飛べるのは私だけだし、流石に幻想郷全域を探すのは無理があるわ」

武「クッソ、こうなりゃ片っ端から探すしか」

 

ピリリリリリ

 

武「!………………なんだ電話か、はいはいもしもし?」

承『俺だ………………えーと何かあったのか?』

武「あぁありましたよ!」

 

俺はそう言い事情を話した

 

承『成る程、これは僥倖だ。その前に武、お前に確認しておきたい』

武「あぁ?なんだよ」

承『紅羽をなんがなんでも守る覚悟はあるか?何の全てを守れとは言わん、ただ一人、たった一人を守るだけでいい

それが自分の信念を曲げる事でもその子を守れるか?』

武「…………」

 

俺は少し考える、考えるも何も答えは出ていた

 

武「当たり前だ。それで紅羽ちゃんを救えるならいくらでも捨ててやる」

承『よし、そう言ってくれると思った。よかった、俺の一日が無駄にならなくてよかった。』

 

承太郎はそう言いなにかカタカタと音を立てている

音的にパソコンか?

 

茜「あっ何か新しい機能が出てます。

えーと、これは………………」

 

そう言い茜は茜の通信機を操作する

 

茜「あっこれって、お兄さん!コレ!」

 

そう言い俺に画面を見せる

そこには周りにいくつかの丸が集まっていて、少し離れたところに丸が一つだけあった

ん?これって………………

 

武「承太郎、まさか」

承『頑張って外でいうGPS機能みたいなの作った。それで居場所は分かるだろう』

武「あぁ感謝するってちょっと待て!ここ結構遠いじゃねーかよ!」

 

霊夢に運んでもらうにしても片腕じゃ無理だし

かといって霊夢一人じゃ無理だし

走るなんて論外だし

人里に行く乗り物は固定ルートしか行けないし

 

承『あのなぁ、何のための倉庫にある()()の鍵渡したと思っている?』

 

鍵、鍵鍵…………

 

武「そうか!アレならいける!」

承『お前は一度乗ったことあるだろう、ならいけるよな?』

武「あぁ!いける…………はず」

茜「自信持って言ってください」

 

いやだってあれ最後操作できなかったし

死にかけたし、アレ

 

承『まぁガンバ、絶対救えよ』

武「あぁ感謝するぜ!承太郎」

 

そう言い俺は通信を切り急いで倉庫へ向う

 

茜「アレって…………まさか、あのあれ?」

 

そう言い苦笑いを浮かべる茜

 

 

ドゥン!ドォンドゥン!

 

倉庫からそんな幻想郷じゃまず聞くことがない音が神社内に響き渡る

 

 

武「さすが承太郎。あの短時間でここまで治してるとは…………全く感謝感謝だな!」

 

そう言い倉庫の中からバイクを押しながら武が出て来る

 

霊「まさかの、それ!?それ確か、ヤバイ速度で出るんじゃ」

武「アレさえ発動しなきゃ大丈夫、な筈」

茜「確証は?」

武「ねぇよ」

霊「清々しい程になかった」

武「まぁ大丈夫だって、じゃぁ行くか!」

 

そう言い武は跨り、バイクをエンジンをかける

 

茜「私達も後から追っていきますね」

武「あぁ、分かった」

 

 

武はバイクを走らせる

 

茜「いや、階段ぐらい降りてからでも……」

霊「まぁいいんじゃない?」

 

 

 

武「待ってろよ!紅羽ちゃん!」

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

承「さて、と」

妖「承太郎さーん夕食の準備出来ました!」

承「すまない、妖夢。俺はやることができたから、先に食べていてくれ」

妖「やること?」

承「あぁ、傍観を決め込もうとしたが、これは俺も少し手を貸さないといけなくなったからな」

 

To be continued ーーーーーーー>




意外過ぎる形であのバイク降臨

まぁ今回は無茶なこともありますがまぁそこはあの馬鹿作者やらかしてやんのwwwって思ってください


感想、誤字、アドバイスなどございましたらよろしくおねがいします

次回のお楽しみにーーー

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