星の一族の末裔が幻想郷で暮らすようです   作:ジョースター

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どうもジョースターです

FGOセイレムクリアしました
結論、ラスボスが強い
困った時のヘラクレスが出来なかったよ
なんで半減なんですかね


渚君の性格口調がもしかしたら違う気がしますがどうかお許しを
自己解釈みたいなものがありますし、無茶なこともあると思うので

ではどうぞーー


第92話 第2の刃

前回のあらすじ

 

承太郎敗北

 

ーーーー

 

ある日

今からすれば過ぎ去りし日

承太郎と渚は外で座り込んで話をしていた

 

渚「さて、では授業を始めよう!」

承「はい!今日は何を?」

渚「そうだね〜〜今日は君の大き過ぎる弱点を指摘して、直そうか」

承「弱点ですか?長期戦が向かないとか、能力をコピーしたのが扱いずらいとかですか?」

渚「ううん〜〜それも君の弱点だけど、それはいずれ勝手に克服できるものなんだ、今から話すことは重要なことだけど今は出来なくてもいいや」

 

承太郎は首を傾げる

それもそうだ、重要な弱点なのに、それを直さなくてもいい

矛盾している

 

渚「正直ね、君は()()()()()()。そうほかの人が相手にならないくらいにね。」

承「ですが師匠には勝ててないですよ?」

渚「まぁそれはそうだけど、僕の場合経験と勘でやっている所が多いし、何よりまともに戦えば瞬殺だよ、そうならないのは自分は弱いと知っているから

もっとも得意な分野で仕留める。戦いでは非力でも僕は暗殺という武器がある。それを活かしただけなんだ。要は自分が一番得意な一撃を相手の体勢が整う前に叩き込む、そういう戦い方」

 

そう言い渚はうんうんと頷く

 

渚「話が脱線したね。戻そう、まぁさっき言った通り君は強い。故にこの弱点が露見せずに戦いが終わってしまうことが多い。

君は基本一撃で終わらせてしまう。故に、故にだ。

そのせいで君はそれからの動き、すなわち最初の攻撃が『第一の刃』そしてそれが成功することなんて、普通じゃあまりないだからその次、言うなれば『第2の刃』が無いとは言わないでも、疎かにし過ぎている」

 

そう言われてみればと承太郎は過去の戦闘を思い出す

いつも惜しいところまで行くが、その次の攻撃が適当すぎて結局失敗するというか事例が多発していた

 

渚「まぁこれに関しては僕は何も言えない。こればっかりは自分で決めるべきだ、何を如何にどのようなことをするのかは君がやらないとね。それに今は特に気にしなくていいよ。ただ心には入れておいて、負けそうになったらそれを思い出してね」

承「はい!師匠」

 

そう幼き承太郎は口にする

師はそれをにこやかに眺めた

 

渚「本当は、僕みたいな人にするならば、これは真っ先に教えないといけないけど、彼はまだ普通の人として生きていく未来もある。それを捨てさせてまでも、僕の道には行かせてはいけない。彼が望むのなら別だけどね」

 

でもまぁそう師匠は続ける

 

渚「『第2の刃』は人生においては重要だから、どちらにせよ教えないといけないけど、意味合いが違うからいいや。こっちの方は勉強の時にしっかり教えよう」

 

そう師は心に決めた

 

ーーーーーー

 

 

そっか…………

そういうことか、どういうことかよく分かった

師匠はこう言いたかったのだろう

自分より格上の相手にするときは、そのことを思い出せと人生においての方ではなく、暗殺者としての方の刃を使えと言うことか

たしかに、途切れ途切れだった。あの6点攻撃の時もその後の攻撃を出来ていなかった。

正確にはやったにはやったけどやっつけ過ぎる

攻撃とは言えん

俺は麻痺した体の状態でフラフラと立ち上がり、師匠を見た

 

承「じゃぁ、やることは一つだ。暗殺者としての第2の刃を体得する」

渚「そう、正解だよ。よく分かったね、で?いけると思う?自分自身」

承「………………分かりません。でもやれるやるしかじゃない、やるのです」

渚「うん、いい心構えだね。じゃやろうか」

 

俺はそういい刀を肩ぐらいの高さまで上げ剣先を師匠に向け構えをとった

 

渚「珍しいね、君が構えを変えるなんて」

承「えぇ、正直コレが2回目です」

渚「へぇ、コレは僕も知らない技だから油断は出来ないね」

 

そう言い師匠はクスリと笑ったがすぐに真剣な表情に変わった

正直師匠はあんなことを言っているが、師匠にふつうに第2の刃を使ったとしてのことを意味はない。

あの人は同時攻撃にすら対応出来たんだ、多分余裕で躱されるのがオチだ

だからこそこの技が有効だ。この技はあの天国DIOにダメージを負わせた技だ

成功すれば、一撃必殺

正直上手くいくかはまだ分からない

例え上手くいってもその後の攻撃をミスったら終わりだ。

正直、運が良かった。まさか万が一と思って借りたのがここで功を奏すとは

 

承「行きます。」

 

俺はそう言い前に出していた左足を追い越すように右足を出す

それと同時に刀を師匠に向かって縦に斬る

 

渚「!?っコレは」

 

師匠は即座に行動をした、俺の一刀を危険と感じ後ろに下がろうとする

しかし

 

ビィン!

 

渚「ワイヤーいつのまに!そうか、あの会話中に後ろに貼っていたのか!相変わらずこういう点は抜け目無いね!」

 

コレで後ろは潰した、後は横しか回避は出来ない

だが

 

渚「そういうことだったんだね」

 

師匠は横に避けようとしたが何を察して止まった

 

渚「まさか、左右縦ほぼ同時に斬る技があるなんてね、成る程これなは流石に僕は回避はできないね、すごいよ、承太郎」

(ここまで、ここまで強くなっているなんてすごい、凄いよ承太郎!僕は君を誇りに思うよ!)

 

師匠はそういい微笑んだ

ザシュ!

刀は師匠の脇腹と肩を斬りつける、しかり流石は師匠、ちゃっかり致命傷は避けていた

やはり仕留められない、だがそのために、そのために

師匠はそう言いながら懐に手を入れる、手にはナイフ

俺は刀を捨て、師匠に飛びかかった

 

渚「なっ武器を捨てっ」

 

ドスッ!

そんな鋭利なものが刺さる音がする。

そしてその後にポタポタと液体が落ちる音が響く

 

渚「ナ、ナイフ………………そんなの…………作ってはいなかった、しかもこのナイフは僕のでもないし………………」

承「コレは、ここに来る前に咲夜から借りたものです」(89話参照)

 

俺はそういい師匠の腹に刺したナイフを引き抜く

 

渚「そうだったんだ………………流石にそれは予想外だったよ………………」

承「正直言って、俺だけじゃ勝てなかったです。仲間がいたから勝てました。このナイフがなければあんな特攻じみたこと出来なかったです」

渚「………………君の勝ちだ。まさかこの体操服をこんなボロボロにするとは、恐ろしいね」

 

そういえば、あの師匠が来ている服滅茶苦茶硬かったんだ

だが今師匠はボロボロだった

切られた部分は、ざっくり服が裂け。

ナイフが刺さった部分は、若干他より脆いところだったのか綺麗に刺さり血が出てる

 

承「師匠、何故あなたはここに?」

渚「え?死んでるからって言ったはずだよ?」

承「違います。俺が聞いているのは、どうして戦ったのですか?」

渚「ん?あぁそんなこと決まってるじゃないか」

 

そう言い師匠は座り込んだ

 

渚「君がどれだけ成長してるから見たかったから」

承「それだけ、ですか?」

渚「うん。むしろこれ以外に理由があるの?」

承「いやありますよ。色々と…………」

 

いや、この人は昔からそうだった

いつも大きな事をするときは思ったより、大したことない理由でやったりする

そう思うと納得してしまう

 

渚「さて、じゃ早く行きなよ。待ってるんでしょ?」

 

それと!と師匠は声を出す

 

渚「君は僕に勝った、だからもう師匠なんて呼べる立場じゃないよ」

承「いえ、勝ち負け以前にあなたは俺に全てを教えた師、勝っても尊敬の念はなくなりません」

渚「あーうんまぁ君がいいならいいや」

承「はい、そうですね」

 

俺はそう言った瞬間俺は何か悪寒を感じた

 

渚「…………見つかちゃったか」

 

周りにはたくさんの霊がいた

しかし、霊といっても悪霊といったほうがいいような霊だった

 

霊1「ニクいナゼ、ナニモシテナイノニコロシタノ?ニクイニクイヨ」

霊2「ナンデオレヲコロシタオマエはワラッテイキテイルンダ?アァニクい」

 

そう言い師匠そっちのけで俺に襲いかかって来た

 

承「まさか、コレはこの霊は俺が殺した………………」

 

俺は改めてコレだけの霊を目にして己がやった大罪を知る

俺はただただ呆然とするしかできなかった

霊達は俺に鋭い爪で引き裂こうと飛びかかる

 

承「し、師匠?」

渚「………………早く行って」

 

そう言い師匠はそういい立ち上がり俺と庇うように押した

そして、霊達は師匠を引き裂く

師匠はそれを持っていたナイフで襲いかかった霊を仕留める

 

承「え?でもその霊たちは…………」

 

見覚えがある。というかよりコレ全て俺が幼い時に殺した人たちだ

ここは冥界。

俺の罪を重さを一番分かる場所

この血に濡れた手を一番明確にできる場所

 

 

承「俺の罪です。俺が受けるべき罰なんです。師匠には関係ないです、俺しか襲わない筈です」

渚「いいからさっさと行け!」

 

師匠は怒鳴り声を上げる

初めて聞いたかもしれない

 

渚「早く行くんだ!その罪は僕が背負っていく!だから生きろ!」

承「なんで………………」

渚「僕は君の師だ。弟子の過ちが師が責任を取る当たり前だよ。その過ちをいつしたかなんてどうでもいい。その罪は全て僕が背負う。

それに!師は弟子の道を切り開く者だ!」

 

そう言い師匠は俺の顔に手を添え笑顔になった

 

渚「ごめん」

 

パァンと目の前で渇いた音が響き俺の身体は動かなくなった

そして渚は紫に声をかけた

紫は無言で頷き、俺を隙間の中に入れた

 

承「待って、待ってください!師匠!」

 

朧げな意識の中必死で俺は叫ぶ

 

渚「じゃあね、承太郎。僕の大切な大切な愛弟子。君は自由だ。もう罪を気にしなくていいよ。後、カエデに元気でねって伝えておいて」

 

俺が最後に見たのは満面の笑みの師匠だった

 

 

…………

 

 

……………………

 

渚「さて、やっぱり予想した通り、承太郎に殺された悪霊が襲って来たね。

確かに承太郎がやったことは許される事じゃない、当然だ。いくら悪人を優先して殺してるとはいえ善人も殺してしまっている、まぁいわゆる因果応報って奴だね」

 

師は言葉を続ける

 

渚「でも、彼はそれを償うどころか、それ以上の人を救うと誓っている。だから、その夢を実現する為に邪魔しないでくれるかな?」

霊3「オマエチガウ、ジャマドケ」

渚「退かないよ。君たちの相手は僕だ」

 

渚はそういやナイフを突き出す

無論からは満身創痍

立ってるのも不思議なレベルだ

 

渚「さて、僕がここに来た最大の理由果たすとしよう。」

紫「いいのコレで?」

渚「うん、で?承太郎は?」

紫「今、隙間の中で閉じ込めてるわ。今は彼も戦える状態じゃ無いしね。一応私とは対立状態だから、監視と意味も込めてね」

 

渚はそういえばそうだったねと苦笑いする

 

紫「あなたに残った時間はあと、20分も無いわよ?残す言葉とかない?」

渚「もう伝えるべきことは伝えたよ。それにもう僕の言葉は要らないよ」

紫「そう」

渚「あーそのかわりお願いがあるんだ」

紫「何かしら?」

渚「あの子は時々危なっかしいんだ。だから何か困ったことがあったら支えて欲しい。」

 

紫はそれを聞き

 

紫「いやよ。それは私の役目じゃないわ。それはあの子が一番信頼してる人に頼むべきよ」

渚「無茶言うなぁ、まぁいいや頑張って伝えるないとね」

紫「安心しなさい。もう途中で力尽きても無理やり叩き起こすから」

渚「酷いッ!コレが死人に対する扱い!?」

紫「えぇ、そうよ!」

渚「君の部下絶対ロクな目に合ってないだろうね」

 

その通りです

もし藍がその場にいたらそう言ってであろう

渚は、さてとと言い前に進む

 

渚「殺せんせー見てる?僕は、成長出来たかな?先生みたいに立派な先生にはなれなかったけど、僕は承太郎をあそこまで育てた。それは自慢していいかな?僕の成功や失敗それを全てあの子に教えました、だから誇っていい?」

 

そう空を見上げて呟く

かつての恩師に報告するように

 

渚「僕の才能は、暴力でも、殺しの才能でもない、暗殺の才能。

その才能、僕の為ではなく承太郎のために振るおう」

 

そう言い彼はナイフを振るう

 

 

 

……………………

 

いつの日のことだろう

綺麗な星が見える日だった

俺と師匠は見晴らしいい場所で空を眺めていた日だった

 

承「師匠、師匠は何故僕を拾ったのですか?」

渚「なんでだろうね、僕の正直のところよくは分からないよ。ただほっとけなかったから

なんかだろう、言葉にし辛いけど昔の僕と似てたからかな?」

承「似てた…………ですか?」

 

師匠は頷く

 

渚「質問だけど、もし自分が死ねば誰かを救えるって言ったらどうする?」

承「そんなの救うに決まってるじゃないですか」

渚「そう、それだよ。君は異常な程自己犠牲精神が強すぎるんだ、だから恐れない、怯えず挑める。

まぁそのせいで行き過ぎた考えで暴走してあぁなったらしいけど」

承「僕はその時の記憶があるにはあるんですが朧げであまり覚えていませんがそうらしいですね」

 

師匠はえ?覚えてないんだとツッコむ

しかしまぁ無理もないかと頷く

 

渚「まぁ話を戻すと、僕も昔そうだったんだ、世界を救うために自分を犠牲にして自爆特攻なんてしたもんだよ。その時は殺せんせーに助けられて滅茶苦茶怒られたなぁ

だから、多分過去の自分を見てる無意識に気持ちなったんだろうね」

承「成る程」

渚「君も自分を犠牲にして何かをするのは、駄目だよ?君の師匠と約束だよ?」

 

そう言い師匠は小指を出す

俺は小指を結び

所謂指切りげんまんをした

 

カ「そろそろ、戻りなさーい。風邪ひくわよーー!」

渚「はーい!じゃ行こうか」

承「はい!」

 

俺は差し伸べられた手を取ろうと手を伸ばす

 

……………………

 

 

 

 

承「……………………夢…………か」

 

いつの間にか気を失っていたのか

俺は頭を抑えながら周りを見渡す

紫の隙間にいたはずだが、起きた場所は師匠と戦った場所だった

しかし師匠の姿が見当たらない

 

承「師匠………………」

 

しかし、足元にボロボロのナイフが転がっていた

俺はそれを拾い上げると全てを悟った

近くには師匠が脱いだ服があった

師匠はここで消えた

 

承「………………師匠、今までありがとうございました。そしてどうか見ていてください」

 

俺はそういい、服の目の前で礼をした

師匠に最大の礼と敬意を

涙は出なかった、師匠はそれを望んじゃいない

 

俺はそのまま後ろを向き歩く、霊夢達が戦っているんだいつまでも感傷に浸ってはいられない

 

紫「ごめんなさい。幽々子、見逃しちゃったけどいいわよね?これだけ時間を稼げば」

 

そう言い紫は隙間を閉じる

 

To be continued ーーーーーーー>

 

 

 

 

 

 

 




この異変のメインテーマは「過去を超える」
なので結構長めにしました
戦いは短いけどね、戦闘シーンが難すぎんよ

感想、アドバイス、誤字などございましたらよろしくおねがいいたします

次回もお楽しみにーー

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