よう……俺、ヤムチャ…。
遠くの方でぶつかり合っていた2つの気は時間を追うごとにどんどん膨れ上がっていき、やがて片方が消えた。蝋燭の火が突然消えるように、呆気ない最期だった。
轟々とうねる巨大な気はとても邪悪で、それが否応なしに勝者がフリーザであることを、悟空が死んでしまったことを俺たちに伝える。
クリリンと悟飯がデンデとドラゴンボールを連れて戻ってきた時に全ての事情を聞いた。
クリリンたちもザーボンに追われるわ、ベジータとナッパに出くわすわ、大変だったらしい。よくぞ無事に戻って来てくれたと思う。
だが、それを賞賛する気にはなれなかった。
おい、こんな展開があっていいのか?
いや……ダメだろ。主人公が死ぬ場面じゃねえよ。悟空……お前がいねぇと何も始まらないだろ…! お前がフリーザを倒すんだろっ!?
悔しい。
俺の弟分でもあり、憧れでもあった悟空が、こんな簡単に死んじまうなんて…!
どうしようもない無力感を感じる。クリリンが魔族に殺された時以上だ。
あの頃とは何もかもが違う、違ったはずなのに……どうして、死なせてしまったんだ。
そして、後悔の念とともに浮かび上がってきたのは、どうしようもない恐怖と不安だった。冷や汗が止まらない。
そもそも今回の戦いは元々から綱渡りな部分が多々ある。
なぜなら、ここで失敗するとこれから先の物語ではドラゴンボールが使えなくなってしまうからだ。
つまるところ、失敗して死んでしまえばもう二度と蘇ることはできない。
……つまり、俺たちがドラゴンボールを集めきることが出来なければ、悟空とピッコロは永遠に死んだままということ。
心情的な面もあるが、戦略的な面で考えても後悔しか生まれない。
「まさか……そんな、信じられるか……」
「ヤムチャ! 今は燻っている場合じゃない。オレにだってお前の気持ちはよく分かる。だが──」
「……ああ分かってる。すまない」
天津飯の一喝でなんとか気を取り直した。
こんな時こそみんなを励ましてやらなければならないことは頭では分かっているはずなのに、情けないことだが落ち込んでしまっている。
Z戦士の中枢であり、ある意味でのまとめ役であった悟空の死はみんなの心に深い影を落とす。
中でも悟飯とクリリンは重症だ。悟飯は嗚咽しながら頭を何度も地面に叩きつけているし、クリリンは自分が残っていればと繰り返すばかり。
何か気の利いた言葉を言えたらよかったんだが……ダメだ。俺は弱い。
『──貴様ら、馬鹿みたいに辛気臭い顔をしやがって……グダグダ落ち込んでいる暇があったらさっさとオレ様を復活させやがれ!』
脳内に突然粗暴な声が響いた。
この古川ボイスは……ピッコロか!
なるほど、界王様があの世と通信を中継してくれてるんだな。これは、正直ありがたい。
「ぴ、ピッコロさん……?」
『喚くな悟飯! まだ泣き虫は治っていないのか? ターレスとの戦いで貴様の事をオレは見直してやったんだ……だからオレの面目を潰すんじゃない』
さすが擬似お父さん……あっという間に悟飯を泣き止ませやがった。いや、悟飯の精神力もヤバイぞこれ。まだ5歳だよこの子。
すげえ……俺なんかいい歳して悟空に歯を折られてギャン泣きしたのにな。
『ふん、お前たちがオレを生き返らせてさえしてくれれば、フリーザとかいう野郎はオレがぶち殺してやる。だから悟飯……頼むぞ』
「……! はいピッコロさん! 僕のせいでピッコロさんもお父さんも死んじゃったんだ……。だからせめて、僕の手で生き返らせてみせます!」
『いいぞ! その意気だ悟飯!!』
『バカもーん! フリーザと戦っちゃいかん! 悟空でも敵わなかったのに見す見す命を──』
『やかましい!』
ピッコロの怒号とともに通信がブチ切れた。なんていうか、元気そうで何よりだな。
だが大したもんだよ。さっきまでブルーだった俺たちの雰囲気が一気に緩和した。
呆れたように肩を竦める天津飯に餃子。決意を胸に滾らせる悟飯。みんなの様子を見ながら「オレだけ落ち込んでるわけにはいかないよな……」と呟きながら立ち上がるクリリン…。
勿論、俺の中にも確かな熱を感じる。そうだよな、諦めるわけにはいかねぇもんな!
最後まで諦めてたまるかよ! ……悟空がいなくたって、足掻いてやるぜ……!
それに悪いことばかりじゃない。クリリンと悟飯はしっかりデンデを救出してくれている。まさに不幸中の幸いだ。
これで心置きなく、最長老さまのもとへ向かうことができるぜ!
よし、やらなきゃならないことは山積みだ。
まずはもう一度界王様と連絡を取らなきゃ。持てるツールは全て駆使する。
「おーい界王様。聞こえてるかー?」
『ええい聞こえておるわい。まったく、ピッコロはホントとんでもない奴じゃな……。お前さんたちも、フリーザと戦おうとは思わんことじゃ。よいな?』
「まあケースバイケースになるかと。どっちみちオレたちがドラゴンボールを持っている限りはあいつと対立することになるでしょうからね」
ぶっちゃけ戦闘は避けられないんだよなぁ。フリーザを倒さない限り根本的な解決になりゃしないのだ。
地球の存在にはもう気付いてらっしゃるだろうから、ここで最低限の事をして逃走しても結果的に待つのは破滅だけ。クソみたいなクリア条件だぜ。
「ひとまずフリーザと戦うかどうかは保留としておいて、ピッコロと話せるってことは界王様はあの世にいるんですよね?」
『うむそうじゃ。元々ワシはこっちの世界の住人じゃからな。どこぞの誰かさんに無理やり連れてこられただけで、地球に住むほど身分は低くないのだぞ』
「悪かったですって。それよりも、悟空はいますか? 話したいことが……」
『……すまんがナメック星はワシの担当する星ではないのだ。ここに連れてくることはできん』
やっべ忘れてた! うむむ、確かに言われてみればそうである。
てことは後で悟空の死体を回収する必要があるわけだな。体が消し飛んでなきゃいいんだが……ポルンガが肉体をサービスしてくれれば万事解決だ。
取り敢えず界王様には他にもブルマたちへの状況の伝達や、ミスターポポに石になったドラゴンボールの回収を頼む伝達を依頼した。
顎で使うようで申し訳ないんだが……神龍復活後、すぐに願いを叶えてもらわないとちょっと不味そうだ。出来る仕事人であるミスターポポなら成し遂げてくれるだろうと期待してる。
「……さて無視してきて悪かったな。クリリン、この子の名前は?」
「確かデンデ……でいいんだよな?」
「は、はい!」
よし、デンデだな。もしかしたらカルゴの方なんじゃないかっていう一抹の不安があったから安心したぜ。だって見分けがつかないもんだからさ。
「あの、えっと、僕を助けるために……ごめんなさい…。あの人を死なせてしまうなんて……」
「デ、デンデが気に病むことじゃないよ! 僕が助けたいって思ったから動いたんだ。……デンデのせいじゃ……」
この状況でフォローを入れる5歳児スゲェ。デンデも、礼儀正しい奴は嫌いじゃないぜ。
さて、みんなで作戦会議の時間だ。
そんじゃ現状確認といこうか。
ドラゴンレーダーを確認すると、2個集まっているのが俺たちの場所の他にもう1つあって、後の4つはバラバラに位置している。
気を感じてみるとフリーザの元にはドラゴンボールが1個しかないようだ。早速原作とズレてきやがったなちくしょうめ!
「……つまり、この2個はベジータたちが確保したドラゴンボールだということか」
「多分そうだろうな。フリーザが悟空と戦ってた隙をついて奪ったんだろう。生憎、奴らの気を感じることはできないがそうとしか考えられない」
天津飯の言葉に相槌を打つ。
ナッパの野郎の気が感じられない。奴が死んだのか気のコントールが上手くなったのかは知らんが、これでべジータの行動が予測できなくなってしまった。
不規則さではフリーザよりもこいつらの方が怖いな。余計なことをしないでくれたらいいんだが……まあ、無理か。
ということは、だ。俺たちが確保したドラゴンボールは2つ。ベジータが2つ。そしてフリーザが1つ。合計で5個。
つまりこれはまだフリーの状態で残っているドラゴンボールが二つあるってことだ。
俺の予想だとこの二つがある場所は最長老様のところと、原作でベジータに滅ぼされた村のところだと思う。根拠はないがね。
長老の活躍のおかげでフリーザ軍はスカウターを失って索敵能力を失った。大胆な行動を取ってもフリーザにバレないっていうのはデカイ。
その一方で問題になるのが気を読む力を持つベジータ&ナッパだが、ぶっちゃけ放置で十分だと思う。ナッパというイレギュラーがいるが、まあ上手く立ち回ればどうとでもなるだろう。
悟飯の爆発力はどうか分からんが、俺とクリリン、天津飯ならベジータにも十分対応できると思う。餃子は厳しいだろうけど、持ち前の超能力による妨害はかなり応用が利くもんだから貴重だ。
さて、次にすべきことだが……取り敢えず順に上げていくとしよう。
・大前提のドラゴンボール集め。
これは最悪後回しでも大丈夫だ。フリーザやベジータにはポルンガを呼び出すことはできないからな。期間内に集めることができたらオッケー。
ちなみに合言葉についてはデンデから聞き出した。
・悟空の死体回収。
これは最優先にしなければならない。先にも言った通りもしかしたら死体が消滅しちゃってる可能性もあるが、もし体が残っていればしっかりとハイパーコールドスリープ装置に安置してやらねば。
・最長老様の元へ。
これも優先しなければ。この先生き抜くには最長老様の力がどうしても必要になるからな。これはドラゴンボール集めと両立可能。
・ラディッツ捜索。
知らんがな。もしも暇ができたらボチボチ探してやることにしよう。
・最後にフリーザ討伐。
これには幾つかの条件を満たさなければならない。ぶっちゃけ最難関。持てる戦力の全てを持って奴と戦うしかないだろう。
なお悟空をどんな手を使ってでも復活させて引きずり出して、尚且つ親しい仲間が悟空の目の前でフリーザに殺されなければならないという鬼条件。
……適任なのはクリリンなんだけど…死ぬのは俺でもオッケーなのかなぁ…?
さて、今回のチーム分けだが、悟空の死体回収はクリリンが請け負った。…まあ気持ちは分かるので特に反対もなく決定。
天津飯と餃子には原作ベジータ大虐殺村のドラゴンボールを頼んだ。この二人のコンビならばフリーザに出くわさない限りは大丈夫だろう。天津飯と餃子の安定っぷりがマジヤバイ。
悟飯はデンデと一緒にお留守番だ。主な仕事は宇宙船の守りとラディッツが帰ってきた時の伝達役である。なお本人は不服そうだった。
気持ちは分からんでもないが……悟飯にはまだ経験が足りないからね。仕方ない。体と心を安めることも兼ねてるからな。
「────てな感じで…いいか?」
「オレは特に異存はない。餃子とクリリンは?」
「うん、いいよ」
「ちゃんと悟空は回収してきますね……」
悟飯は俯きながらだったが、渋々頷いてくれた。結果を出すのは今じゃなくていいんだからな。慌てない慌てない。
あとクリリン。あんま気を背負いこむなよ。
「あれ、そういえばヤムチャさんは何をするんですか? もしかしてサボり?」
「あー……いや、俺はちょっくらドラゴンボールを取ってくるぜ」
俺の言葉に一同首を傾げた。
「取ってくるって……どこのをですか?」
「そりゃあ、フリーザの所さ」
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ナメック星に到着して半日、ヤムチャたちと別れて数時間が経った頃だった。
オレは何を思うでもなく超重量の修行に打ち込んでいたのだが……いや、何を思うでもなくってのは嘘になるか。
次から次に頭の中を嫌な予感が掠めては消えていく。これもひとえにフリーザとベジータのせいだ。フリーザの野郎が願いを叶えても、ベジータの野郎が願いを叶えても、ロクなことにならないのは確か。その先の未来なんて予想したくもない。
今、ヤムチャたちが必死にドラゴンボールを集めている。本来ならばオレも行くべきなんだろうが……いやダメだ、オレにはできん!
あいつらはフリーザのことを何も知らないからこんなことができるんだ!
オレは幼少期の頃からフリーザを何度も見てきた。惑星ベジータが消し飛んだ時が初めてだが、あの時の恐怖は今もオレの心に深く根をおろしている。
一生、こいつに勝つことはできない……そう思わざるをえなかった。
確かに地球での修行のおかげで、一生格上のままだと思っていたナッパに勝てた。
さらにはこの一週間のカカロットとの修行でベジータを超えることができたかもしれん。何度か死にかけたりもしたがな。
だがフリーザは別次元だ。
気を感じ取れるようになって分かったんだが、あの馬鹿げた戦闘力もフリーザのほんの一端に過ぎないことが段々と分かってきた。……どうしろというのだ。どうしようもないじゃないか!
あんな化け物と張り合うなんてオレはゴメンだ。
生憎、オレは死にたがりじゃないんでな。ことが収まるまで静かに過ごす。
……と思ってたんだがな。
やはり何度考えてもフリーザかベジータが願いを叶えた先の世界のヤバさが、その世界で生きてゆくことの不安が頭から離れん。
しかもこのままではスラッグとかいうやつの侵攻も防げないし、
さらには、もしもベジータが不老不死の願いを叶えればいくらカカロットやヤムチャといえども、二度と奴に勝つことはできんだろう。そして次にベジータが狙うのは…裏切ったオレだ。
やはり今回の戦いはオレのこの先の人生にとってもかなり重要な案件になる。
だからと言って争奪戦に介入するのはあまりにもリスキーすぎる。フリーザに敵対していると気づかれればそれで終わりだ。
だから……もし介入するならばほどほどに引き際を見極めねばならん。
というわけでオレにできることを考えていたんだが……ドラゴンレーダーやフリーザ、時々感じるナッパの気を確認すればその反対方向に一つドラゴンボールがあるのを確認できた。
しかもそこにはまだヤムチャも、カカロットも向かっていない場所だ。
なるほど、オレにもできることがあるな。
よし、ここのドラゴンボールを回収しといてやることにしよう。そうすればあいつらも少しは集めやすくなるだろう。
というわけでそこに向かったんだが……ナメック星人たちは思いの外頑固な奴らだった。
知恵比べに勝てない限りはドラゴンボールを渡せないし、オレからは邪悪な気を感じるからさっさと帰れとまで言いやがった!
こいつら…少し優しく当たってやればいい気になりやがって…! 久しく感じてなかった戦闘民族としての昂りを感じた。
もういい! ヤムチャからはなるべく荒事は起こすなと言われていたが、我慢の限界だ! こいつらをぶち殺してドラゴンボールを手に入れてやる!
いざ、ダブルサンデーで村を吹き飛ばそうと辺りを見回した時だった。
「……むっ、これは畑か?」
見慣れん植物を植えている畑を見つけた。一度も見たことないゆえに、いかんせん興味が湧いた。
「おい!この植物はなんだ?」
「……それはアジッサの苗じゃ。お主には関係のないことじゃろう」
「いいから話せ。オレはいい加減気が立っているんだ。これ以上オレを怒らせればどうなるかは知らんぞ?」
「くっ……そのアジッサは荒れ果てた土地でも育つことのできる植物なのだ。大昔の異常気象で失われてしまった緑を取り戻すために植えている。アジッサが茂れば星のエネルギーは満ち、他の植物も育つことができるようになるのでな」
ほう、緑を復活させる?
それは今の地球にはぴったりな植物じゃないか! オレの畑もドラゴンボールの力なしで復活させることができるやもしれん!
いや、決めつけるのは早計か。もしかしたら地球の風土には合わんかもしれんからな。だが、期待せずにはいられん! 万が一フリーザやベジータの手によってドラゴンボールで願いを叶えることができなくなってしまっても……この植物があれば…!
そうだ、地球の風土に合わなくてもブリーフ博士に品種改良してもらうなどまだ色々と手はあるはずだ! クク…希望が見えてきたぞ!
ドラゴンボールは一旦後回しだ。オレはアジッサとやらの栽培方法を身につける!
「ハハ…ハーハッハッハッ!!」
(なんなんだ此奴は…。しかしもう邪気は感じん……不思議な奴じゃ…)
───────────────────────────────
「クウラ様、スパイロボットが帰還しました。すぐに解析いたします」
「ああ…」
クウラ機甲戦隊リーダーのサウザーがスパイロボットの解析を始めた。他二人、ドーレとネイズもその補助に回る。
そして───。
「……どうやらフリーザ様はナメック星で願い玉──ドラゴンボールなるものを集めているようです」
「ドラゴンボール? なんだそれは」
聞いたことのない単語にクウラは詳細を求める。するとドーレの方でドラゴンボールの解析が進められていたらしく、彼が答える。
「7つ集めるとなんでも願いが叶う玉、みたいですね。ナメック星に存在するらしいです。それと地球という辺境の惑星にも存在していたようですが、現在は消滅している模様」
「……フリーザ軍の情報を入手しました!」
変わって両生類型宇宙人のネイズが声を上げる。彼の方ではフリーザ軍コンピューターのハッキングが行われていたようだ。
「フリーザ様の願いは不老不死とのこと! さらには数時間前にギニュー特戦隊の召集も行ったようです!」
「……奴の本気具合がうかがえるな。なるほど、満更嘘話でもなさそうだ…」
クウラは椅子に腰掛け、しばし黙考…。
考えがまとまるとすぐに指示を出した。
「サウザー、ドーレ、ネイズ。お前たちは最新型の高速ポッドで今すぐナメック星へと向かい、秘密裏にドラゴンボールを破壊しろ。一個破壊すれば十分だ。そして任務を遂行し次第、ナメック星を発て」
「「「はっ!」」」
指示を受け、飛び出していった三人を見送るとクウラは薄い笑みを浮かべた。
クウラには不老不死の願望などない。
いや、ないといえば嘘にはなるが、貪欲に求めるほどのものでもないのだ。フリーザと対立してまで求めるものではない。
しかしフリーザが不老不死になるのは困る。負けることはないにせよ色々と厄介になることは確かだ。しかしそれを阻止しようにも表立ってフリーザと対立する姿勢を見せればフリーザ軍、クウラ軍ともに大きな被害が出る。
そればかりは何としても防がなくてはならない。
ならば話は簡単だ。自分がここに残ることによってフリーザには無関心を装い、裏でサウザーたちにドラゴンボールを破壊させる。
完璧な作戦だ。
「フリーザ、お前はまだまだ甘い…な」
クウラは愚弟の顔を思い浮かべ、嘲笑うかのように吐き捨てた。
「神と神」のパンフレットにて、ヤムチャは最強のアニキらしいです。……お前もしかしてクウラよりも強いんデス?
最長老様はしばらくおあずけ