転生して脱ヤンデレ清姫を目指そうとしたらヤンデレに狙われた。   作:ヘタレ蛇

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今回は結構投げやり感が強くしちゃいました。
そろそろ締めようかと。
長めの文章です。
ご都合主義が強いです。
正直、まとめるに独自解釈の部分が大きく関わって来るので違和感があると思います。

あとバトルシーンはカットで。

8.6 一部変えました。


アドリブって結構テンション任せ

どうもヒサギです、今…

 

「待てぇ!」

 

「おのれ!しつこいですぞ!」

 

ジル・ド・レェを追いかけています。

 

_______________________

 

あの後、海魔を召喚して僕とエリザベートさんを取り囲んだ。

 

『其れでは…後は任せます!!』

 

『『あっ!逃げた!?』』

 

そしてジル・ド・レェは回れ右して走り去っていく。黒ジャンヌの所に行くと思い、僕とエリザベートさんは追い掛けるように海魔の群れを中央突破してジル・ド・レェを追い掛けた。

 

『海魔に手間取ってあんなに離されてしまいました。』

 

『ちょっと!アイドルに走らせないでよ!?』

 

『エリザベートさん!早く!後ろから海魔が!』

 

僕の後ろからエリザベートさんが、そしてその後ろから大量の海魔が来ている。あんな波に呑まれるのは嫌だ!

 

『あ~も~!!これじゃ逃げてるみたいじゃない!!』

 

エリザベートさんは途中で止まりながら後ろに体を向ける。それに気付き僕も

 

『エリザベートさん!?』

 

『あんたはあのギョロ目を足止めしなさい!私はコイツらを片付けてから行くわ!』

 

『エリザベートさん…。』

 

それ死亡フラグって奴です。

僕はそのままエリザベートさんに背中を向けて、一言を残し走り出す。

 

『貴女の音痴は忘れません。』

 

『誰が音痴よ!つか殺すな!』

 

後ろで何か聞こえたけどワカラナイしシラナイ。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

で、今現在である。どうやらジル・ド・レェは足が遅いらしい。流石清姫、敏捷Cは伊達ではない。どんどんジル・ド・レェと距離を詰めていく。

 

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「小娘ェェェェェェェェェ!!」

 

僕は扇子を持ってない左手を握り締め後ろに引いた。

ジル・ド・レェも振り向き様に螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック)を持ってない左手を引き上げる。互いの距離があと一歩の所まで狭まった。そして僕は一歩踏み込み

 

「これでも!くら」

 

 

 

 

「………。」チーン

 

ヤ無茶でした。レベル1筋力Eが筋力Dには勝てなかったよ。何で殴りかかったんだろう?思わず気持ちに熱が入ったからです、はい。殴り合いとは拳と拳で語り合う熱い展か…

 

「ちょっと!何やられてるのよ!早く起きて追うわよ!」

 

「ま、マジで少し待って…下さぃ。」

 

マジでキャスターの一発が効いた。何で受けようとしたんだろう僕…。

 

 

 

 

 

「何処に行ったのよ、あのギョロ目は。」

 

「…御免。 」

 

漸く動けるようになった僕はエリザベートさんとジル・ド・レェの後を追おうとしたが見失った事で現在探索中である。この要因は自分である事にショックを受けた。

 

「何いきなり謝ってるのよ。そんな事より早く探すわよ!そうね、ここかしら?」

 

近くにあった部屋のドアを開け中を見た。この廊下には部屋が続いていた。途中隠れるには充分であるけど…

 

「居ないわね。じゃあ、ここ!…違うわ。ほら突っ立てないであんたも探しなさいよ!」

 

そうバッタン!バッタン!開け閉めやってたら逆に気付かれて逃げられますよ。此処は静かにドアを開けて…

 

キィ~

 

「………!?」

 

あまりの光景に絶句した。

部屋の中を見て、目に入ったのは…

 

 

ジャンヌ・オルタ(壁紙)ばかりであった。

 

 

しかも女子高生の部屋と思える部屋の壁にオルタ、右の壁にオルタ、左の壁にオルタ、開けたドアにオルタ、天井にオルタ、そしてベッドにオルタグッズ。其処に…

 

「クゥー…御姉サマ…御姉サマ…ムニャ…。」

 

M百合妹系の贋作女神(ブリュンヒルデ)の姿があった。

 

「クゥー……ムにゃ?……今御姉様の気配が…」

 

バタンッ。

 

「…………。」

 

このままじゃ危ないと思い、ドアを閉め、頭に走る頭痛で眉間に指を当てる。

 

…あれ?贋作イベントってまだまだ先の筈なんだけど。

というか何で居るのか、とか、何でオルタ部屋?、だとかどうでもいいとして、何でドアの向こうが別時空なってるんだろう?

 

「…他の部屋を見ましょう。」

 

再び開けるの駄目な気がするから隣の部屋の前に立ち、ドアノブに手を掛ける。

 

キィ~

 

「…………。」

 

言葉が出ない。何故扉の向こうがごみ溜めのマンションの一室に成ってるんだろう。

 

「…なんだい、君は。」

 

はっ!意識が飛んでた!声のする方を向くと顔を斜めに切り裂いたような切り傷がある銀髪の少女がジト目で見ていた。

 

「ピザの配達の人じゃないよね、君は誰?」

 

少女は僕の首元に曲剣、確かカトラス…だっけ?それを突きつけていた。

 

「メアリー?通販のお兄さんが来ましたの?」

 

「…いやアン、通販の人でも無いと思う。でウチに何か用?」

 

奥からもう一人女性の声が聞こえた。間違いない、この二人、オガワハイムのネット海賊A&M(アン・ボニーとメアリー・リード)だ。

 

「い、いえ、部屋を間違えただけです。は…ははは。」

 

「…そう、んじゃ気を付けてね。」

 

バタンッ。

 

い、いやいや、まさか、ね。

 

キィ~

 

「ふむ、団子は良い文明、だけど月見は悪い文明。もぐもぐ…。」

 

バタンッ。

 

キィ~

 

「ノッブ、手に持ってる聖杯を返しなさい!」

 

「はっはっはっ!残念だが沖田!聖杯は我の物じゃ!」

 

「ならば実力行使です!」

 

「銃は剣より強し!名言じゃのぅ。そんな爪楊枝で我に勝てるでも?我の宝具は火縄銃(はじき)じゃ!」

 

「何て言いました?おはじき?竹筒の間違いでは?」

 

「「はははははは、てめぇぶっ殺す!!」」

 

「先手必勝じゃ!死ね沖田!」

 

「甘い!縮地!」

 

「なっ!?汚いぞ!」

 

「ふははは!勝てば良かろごふっ?!」

 

「ふははは!馬鹿めのぶ?!」

 

お分かり頂けただろうか、扉を開けたら、中で片手に聖杯を持つ信長と刀を構える沖田が聖杯を取り合っていた。互いに挑発を終えると信長は火縄銃を片手に沖田に向けた瞬間、沖田は瞬時に信長の間合いを詰めた時に吐血し、その勢いのまま信長の腹部に頭突きした。

 

そしてその勢いは信長の持っている聖杯まで行った。

 

「えっ、嘘待って沖田で動けノブゥゥゥゥゥゥゥゥ?!」

 

バタンッ。

 

「悲惨な事故現場だった…。」

 

取り敢えず見なかった事にしよう。

 

キィ~

 

「やった!」

 

「助けて~!」

 

「助けて~!」

 

「助けて~!」

 

「助けて~!」

 

「助けて~!」

 

「…………………プッツン!」

 

バタンッ。

 

「「「「「「ぎゃああああああああ!!」」」」」」

 

キィー

 

バタンッ!

 

「はぁ…はぁ…口から普通に炎が出ました。」

 

思わずキレてしまった。なんか人生ゲームやるピエール共を見ていたら、理不尽だと思うけど

やりたくてやった!反省も後悔もしていない。

 

さて、次の部屋は…

 

キィ~

 

「ねぇ伯爵、次のハロウィンの準備はどうかしら?」

 

「抜かりはない。」

 

 

「………。」シャリシャリもきゅもきゅ

 

 

「お月見イベント楽しみね、二人とも。」

 

「ああそうだね、マリー。」

 

「ええ、マリー。」

 

 

「お月見にクリスマスに…ホント忙しいったらありゃしな…コホン、楽しみですね。」

 

 

「クリスティーヌ、クリスティーヌ!」

 

「ジャンヌゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」

 

「…ar…thur…arthuraaaaaaaaa!!」

 

 

バタンッ!

 

「……………。」

 

「此処じゃ…ない!もう何処にいるのよあのギョロ目玉!!ってどうしたのよ。」

 

「エリザベートさん、僕、もう頭が痛いです。もうマスター達の居る所に行きましょう。」

 

「えっ…僕?………まぁこれだけ探しても居ないんじゃ無駄ね。さっさと仔イヌの所に行きましょう。」

 

「…はい。」

 

何で消滅済みのサーヴァントがあの部屋に?というかほぼ楽屋じゃないか!何でイベントの話をしてんの!台本とかあるの!?もう頭が……………あれ?

 

「どうしたのよ?」

 

「……いえ、違和感が。」

 

さっき部屋に違和感を感じる。おかしいところは……

ねぇ伯爵、次のハロ〉抜かりな〉シャリもきゅ〉お月見イベ〉ああ、そうだ〉ええ〉クリスティーヌ!〉ジャンヌゥゥゥゥゥ〉artheraaaaaaaaaa!!

 

あれ、ジャンヌ?

 

「まさか…。」

 

僕は後ろを振り返ると

 

「!マズイ!!」

 

「居ました!」

 

「待ちなさい!!」

 

扉からこっそり出ていこうとするジル・ド・レェを追うのでした。

 

「見失っちゃいましたね。」

 

「仔イヌの所に行きましょう。もしかしたらそっちに居るかも。」

 

 

 

「此処ね。」

 

大きな扉の前に僕達は来た。如何にも王様に謁見する部屋の雰囲気がする。中から少し物音がする。

 

「それじゃ行くわよ。」

 

エリザベートさんの後に僕は付いていった。すると中には…

 

 

「はぁ、はぁ、御姉様!未完成の御姉様も可愛らしい!大丈夫ですよ、私がリードしてあげます。」

 

「離れろ!何なんだこの変態女神は!何で召喚した覚えの無いバーサーカーに私だけ引っ付かれなきゃならない!近い!離れろ!ジル!見てないで助けなさい!」

 

「おお、ジャンヌ今お助けに…いや、これはジャンヌの試練か…。」

 

「「「……………。」」」

 

「ちょっと!何憐れみの視線をこっちに向けてんのよ!ヘドが出るんだけど、そして偽善の私は隠れてんじゃないわよ!もういい加減にしろ!気持ち悪いのよ、この変態女神が!」

 

「きゃん!やっぱり御姉様はどちらも素敵です、もっと、もっとです!」

 

「ひっ!?背後に抱き付かれた!?つか嗅ぐな!ジル!!試練とかどうでもいいから!早くこいつを何とかして!!」

 

 

 

「何よ、この状況…。」

 

「…………。(しまった!あの部屋はパンドラの箱か!!)」

 

 

黒い聖女はいきなり現れた贋作女神に困惑と拒絶、元帥はそれを引き剥がそうと手助け、マスターを含めたサーヴァント達は一種の憐れみを黒い聖女に送り、白い聖女は巻き込まれそうなのかマスターの後ろに隠れていた。

 

正直、手を出しづらい。一見好機のように見えるけど、ブリュンヒルデ自体は黒ジャンヌの味方だから戦力的に不利だ。後は、空気的に裏返す機会が無きゃ無理。と思っていた時期が僕はありました。

 

「…ウィッカーマン!!」

 

「「「え、ぎゃああああああああ!!」」」

 

「え…えええええええええ!?」

 

クーフーリンさんやっちゃったよ。流石本職ランサー、横槍の入れ方が上手い!噛ませ犬の名は伊達じゃ

 

「ふぎゅ!?」

 

「おい、蛇の嬢ちゃん。今度俺に犬とか槍の話すんだったら、炙られないように気を付けな。」

 

「ふぁ、ふぁい。」

 

言ってな…御免なさい、御願いだから顔を掴む力を抑えて下さい、もう思いません。

 

ガシッ!

 

「もういいのでは?でないと…令呪でホットドッグ食わしますよ?」

 

「!?」

 

クーフーリンさん、どんなクラスでも不憫だな。

 

「御姉様…お役に立てずに…すみません。」

 

贋作ブリュンヒルデは消滅していった。

 

「…も、もう、何なのよ、もう無理、ジル、後は頼んだ、わよ。」

 

黒いジャンヌも消滅し、其処には黄金の杯(聖杯)が残され、それをジル・ド・レェが手にする。というかジル・ド・レェも焼け焦げていた。

 

「ジル、彼女は貴女が望んだ…。」

 

「ええ、私が望む、貴女ですよ、ジャンヌ。私は貴女を蘇りを望んだが、聖杯に拒絶されました。だから創ったのです、貴女を。私は、憎きこの国を、滅ぼします。」

 

「私は、貴方を止めます。」

 

「ならば、貴女は私の敵です!私の道を、阻むな!ジャンヌダルク!!」

 

「マスター、聖杯を確認、指示を御願いします。」

 

「キャスター、ジル・ド・レェを打倒しなさい!」

 

マスターの指示を受け、僕は扇子を構えた。聖杯の魔力供給を得たジル・ド・レェとの戦いが始まった。

 

 

 

 

監督《はい、カット!!次のシーン行くよー!!》

 

「え!?」

 

 

 

 

ふと気が付くと僕は立ったまま意識が飛んでいたらしい。回りを見ると、ボロボロで床に倒れているジル・ド・レェにジャンヌが旗を置き、膝を付いて頭を支えていた。

 

「ジル、戻りましょう。私達の在るべき時代に。」

 

「ジャンヌ…地獄に堕ちるのは私だけで…。」

 

ジル・ド・レェは消滅し、聖杯が残された。

 

 

 

|『回収を確認した。レイシフトの準備はととのっているよ。』|

 

「行ってしまうのですね。」

 

「はい。」

 

「まだまだやる事が沢山ありますからね。」

 

「あら、そうなの?まぁ目的は果たしたしいいわ。じゃね仔イヌ、悪くない戦いだったわ。」

 

正直、最後どうなったか、全然分からなかった。しかも途中出てきた人誰だろう。

 

「…あんたもよ、ド田舎リス。今度会うまでにその逃げ腰とドジは治しなさいよ。じゃあね。」

 

そう言い残しエリザベートさんは消えていった。

次…か。

 

「また会いましょう。エリザベートさん。」

 

これから僕も強く………これから?

 

「あ!!」

 

これから僕はどうすんだ!?どうすればいいの!?

消えるの!?第二の人生此処で終幕!?英霊の座にいる清姫に取り込まれて自我消失!?oh,my,goooooooood!!?

 

「あれ、マスター。清姫さんが頭を抱えて踞っています。あっ、頭の角を触り始めました。」

 

「何か悩んでいますね。」

 

「ジャンヌ!」

 

「あっジル…。」

 

どうしよう、どうすればいいの!これからマスターの元で勇者パーティの仲間入りでサーヴァントライフしようと思ったら聖杯に呼ばれた清姫に乗り憑いた時点でアウトだよ!もう駄目だ、諦めよう、さよなら僕の第二の人生。

 

「大丈夫ですよ、清姫。」

 

僕の肩に誰かが手を乗せ、振り返るとマスターが目の前に居た。ちょっとびびった。

 

「まだ離れ離れにはなりませんよ。貴女はこの聖杯戦争で召喚されたサーヴァントではありません。なので聖杯による強制帰還もありません。安心して下さい。」

 

「えっ!?それどういう!うあっ?!」

 

いきなりのマスターの発言にどういう事か聞こうとしたら、マスターが僕の事を抱えだした。ってこれ!!

 

「お姫様抱っこは止めて下さい!!」

 

男同士(精神が)は嫌だ!!

 

「さぁマシュ、早く帰りますよ。ロマンさん転送を!」

 

何でそんなキラキラしてんですか!?

 

「はい、マスター。」

 

突っ込んで!ツッコミ入れて其所の後輩!!

クーフーリンさんは…。

 

「…諦めろ。」

 

見捨てられた!!

 

「二人ともありがとう。また会えると思います。私の勘、結構当たるんです。」

 

ちょっと聖女様!僕を空気にしないで!

 

 

 

「それでその娘を連れてきた、と。まぁ人理は元に戻ったし、戦力が増えるから良いけど。」

 

「でしょう?」

 

でしょう?じゃないよ。もう降ろして下さい。御願いします。

 

「それでマスター、結構そうしてますが何時までそうしてるのですか?」

 

「もう少し程。」

 

「!いい加減にして下さい!早く降ろして!!」

 

もう我慢の限界だ。これ以上このままだと顔に血が昇るわ!さっきから心臓がバクバクしてるし。

 

「…どうしてですか?何故そんな事を言うのですか…?」

 

何故もヘッタクレも無いよ。

 

「恥ずかしいんだよ!人生初めてお姫様抱っこされて羞恥心が無いわけがないじゃないですか!!」

 

「…そうですか、もう少ししてたかったですが、残念です。」

 

漸く降ろして貰い、立つ。マスターからそっぽ向いてそして腕を組んだ。

全く「もう少ししてたかったですが、」じゃないよ。男同士だってのに、もう顔を見るだけで顔が暑くなっちゃうよ…………なんで?

えっ…なんで?

あれ?

 

「取り敢えずゆっくり休んで、とその前に。清姫(彼女)の部屋をどうするか。」

 

「?博士、何か問題でも?」

 

「いや、単にサーヴァントの部屋のセッティングがまだだから、現在使用できてるのがクーフーリンだけなんだよ。」

 

「…つうことはだ。結論こいつはこの三人の誰かの部屋に留まる、という事か?」

 

ん?ん!?

 

「話が早くて助かるよ。ほらダヴィンチちゃんは部屋に入れたがらないし、僕の部屋もちょっと掃除しないとね。てことだから三人で決めて。」

 

「投げやりましたね、博士。」

 

あれ?って事は…

後ろを振り向くと。

 

「さぁ、愛しの御方(清姫)!!今夜は私の部屋に!」

 

「あ……あ………。」

 

こ、これは………貞操の危機の予感がする!!

ここは…。

 

「ね…………ね………。」

 

「ね?」

 

「ぼぼぼぼぼぼ、僕…私は倉庫か何処かで寝ますから寝具を御貸しできませんか!?」

 

隙があれば襲われる!!

 

 

 

 

 

 

「はぁ…今日も大変でした。」

 

取り敢えず寝袋を貸してもらい、空きの資料庫を借りて寝ることにした。マシュの部屋も考えたがまだ男意識が、というかプライベート関係が薄そうなクーフーリンさんの部屋が一番いいと思ったけど、また不憫な思いするだろうな。と思った。

 

「鍵も掛けた…よし寝るか。」

 

寝袋に入って、チャックを閉める。流石に角で頭全体は入らないけど、是非もないね。

 

「思えば、これから戦いの日々を過ごすのか。生前はそうは思わなかったけど。正直怖いな。」

 

目覚めて始めは頑張ろうと思った。でもすぐにワイバーンの群れに追い掛けられ、ゲオル先生に助けられ、また追い掛けられ、エリザベートさんに助けられ、町についてマスター達と合流し、後方支援ばかりだった。

ジャンヌさんとも合流して、夜にはアマデウスさんと星を見上げて話が楽しかったな。

それで総力戦ではホント逃げ回ってたな、うん。

オルレアンではジル・ド・レェを足留めできなかったし、途中意味が分からない事があったが頭が痛くなるので思い出したくない。

黒いジャンヌは…こっからはホントに思い出したくない!!

一つ言える事は…

 

「変わりすぎた、元のストーリーと…。」

 

こんなイレギュラーだらけ、でも『現実は小説より奇なり』という言葉が頭を過る。

そもそも僕はトラックに牽かれ、そして目が覚めれば清姫の体だった。この時点で奇なり、と言える。成り過ぎだけど。

何故自分は此処に居るんだろうか…。

分からない…僕はどうすれば…

何故自分はあの時、あの子供を助けたか?

助けたいと思ったから?いや反射的だったから

 

「なんて、考えても無駄か。」

 

目の前の今は目標を目指すだけだ。病まない清姫!清姫みたいに一心思いを寄せる人なんて、清姫しか居ないけど、でもこの清姫()になってるから。某カード漫画のように別人格がある訳じゃないし、なら設定上に清姫になるしかない。自分を偽る事だけど、清姫は…自分の憧れでもあるし。

 

「おやすみ~。」

 

明日から頑張ろう!

 

 

「おやすみなさい、良い眠りを…ああ食べてしまいたい。」

 

「(…何だろ、なんか視線を感じる。)」

 

これが金縛りかな。眠りにくい。

 




ハッピーエンド?バッドエンド?
そんなのない!俺たちの戦いはこれからだ!

なことは流石に避けたいです。
完全に閉めるなら愉悦を少し含めた喜劇エンドでしょ。

次はハロウィンイベの話にしようかと思っています。
時間は掛かりますが。

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