転生して脱ヤンデレ清姫を目指そうとしたらヤンデレに狙われた。   作:ヘタレ蛇

3 / 12
タイトルは大切ですよね、はい。
味わいながら読む。
ちなみに内容は薄味です。

西と東を間違えていた。
修正しました。


天丼食べながらランランラン!

どうもヒサギです。

ゲオル先生に助けられワイバーンパーティーから何とか脱しました。

現在ゲオル先生に事情聴取されてます。何故に。

 

「それで貴女は竜の魔女側のサーヴァントではないと?」

 

「はい、此度の聖杯戦争でバーサーカーのクラスで現界した清姫といいます。」

 

なんか疑わしい目で見られてる。分からなくもないけど。

 

「…本当にバーサーカーですか?」

 

「はい、私はある御方を愛するがあまり狂ってしまった存在です。故にバーサーカーなのでしょう。」

 

「…いえ、そうではなく。疑って申し訳ありません、我々サーヴァントとは何か違うような感じがしたものでしたから。」

 

ギクリッ

さ、流石ゲオル先生、そこまで気付くなんて。これ以上イレギュラーが無いよう黙っておこう。

 

「そ、それで貴方のお名前は?どう見ても此度の聖杯戦争は異質、協力しあった方が宜しいかと。」

 

「ふむ、そうですね。私はゲオルギウス、ライダーのクラスで現界しました。」

 

まぁ初対面だし、自己紹介はしといた方がいいよね。後で怪しまれるのは困るから。

 

「聖ジョージ。成る程、だから竜と渡り合えるのでしたか。お陰で助かりました、有り難う御座います。」

 

「いえ、目の前で見放す訳にもいかなかっただけですよ。それと1つお聞きしても?」

 

はて、何を聞かれるんだろうか。

 

「?はい、何でしょう?」

 

「汝は竜か?」

 

「イイエ、竜チガウ、私大蛇デス。」

 

ヤバい、退治されちゃう!?

 

 

 

 

 

その後、ゲオル先生は西の方に行き、僕は東へ歩き出した。1つ気付いた事は今の清姫(僕の)姿は一番最初の再臨前の状態だと言うことである。

 

このイレギュラー要素の次点でストーリーから離れていた。このままでは殆ど足手まといに成ってしまう。

そしてその後、自分のマスターになる人にどう思われるか。

悪い方面、変換されてマナプリズムに変えられるか、他のサーヴァントの素材にされるかだ。

 

…………何とか街に着く前に再臨状態に成らなければ。

そう思い辺りを見回すが種火なんて早々あるわけがない。

 

せめてドロップするエネミーでも、ワイバーンはキツいからと探しました。

 

 

結果、僕は浅はかな考えだったと思いました。

 

「はぁ…ぁあ…ンッ…クッ…。」

 

「「「グガアアアアアアァァァ!!」」」

 

 

「助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 

今度は骸骨と狼男とRun away(おにごっこ)ナウ

 

何故にこうなるの!?群れ(モンスターハウス)のエンカウント率高くない!?

 

Eか?幸運Eランクなの!?槍で刺されて死ぬの!?

 

「うわぁ!?槍を投げ付けて来ないで!?」

 

不味い、どうすれば、清姫(この体)に何か能力は…サワサワサワサワサワサワサワサワ…あっ《変化》!

 

そうだ、初期段階で清姫が保有しているスキル、《変化》をすれば大蛇、もとい竜に成れる。これだ!

 

ええと…手の印ってどうやって組めば…って違う違う!

 

ええと、竜を思い浮かべばいいのかな、竜竜竜竜竜、変、身!とぉうっ!

 

「あ、できた。」

 

というか下半身が完全に竜だけど上半身が人形だ。顔も爬虫類肌だし。あっ爪も延びてる。

 

周りを見たら…怯えている。よし!

 

「きしゃあああああ!!」

 

よし、少し後ろに退いたぞ。そして、逃げる!!

 

「あれ?あれ?」

 

あれ、飛べない。というか飛び方が分からない。

 

「よいっしょ、よいっしょ。」

 

しかたないから地に這っていくと、ちょっとだけ前に進んだ……てか、逆に疲れる。あっ、体が元に……

 

「………………。」

 

「「「………………。」」」

 

「………よいしょっと。」

 

「「「………………。」」」

 

「…………

 

 

 

やっぱ無理ぃぃぃぃぃぃぃ!!」

 

「「「グガアアアアアアァァァ!!」」」

 

結論、足で走った方が速かった。

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…ぁ…ンク…。」

 

僕はどのくらい走ったのだろうか、もう足の感覚が薄れていく、息も限界に近い。

 

でも

 

「誰か助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

「「「グガアアアアアアァァァ!!」」」

 

足を止めたら狩られる!!

 

でもかなり限界、意識も何だか薄れて…

 

「あ…ウッ!!」

 

あ、やべ。躓いちゃった。

 

「…囲まれた。」

 

周りを見渡せば骸骨、狼男、1つ飛ばして、狼男。

 

自分はその円の中央に居る。段々と間合いを詰めていく。ああ、もう諦め…

 

「あら、私のファンをかき集めてくれるなんて。しかも私を囲むように、いい仕事をしたわねド田舎リス。」

 

あれ、聞き覚えがある声が…

真上から……フリフリ…って//!?

 

見えてる!見えてるよ//!?

 

「何よ、顔を赤らめてるのよ。まぁいいわ。よっと。」

 

真上、大きな黒い翼を広げ空から降りてきたのは真っ赤な髪に、角が生え、フリフリな黒白チェックのスカートドレスを着て、そこから大きな鱗の尾が延びている華奢な体の少女。

 

あ~、かなり見覚えがある。

 

「さぁ異形のファンの骸骨に狼男共!この私エリザベート・バートリーが特別にliveをしてあげるわ!私の歌を聴いて穴という穴から血飛沫をあげなさい!」

 

駄目だろ、それ。

ちょっと、マジで此処で!?

 

「それじゃまずは一曲目よ!!恋はドラクル…」

 

美声の筈なのに酔うような感覚をし始めた後、全く覚えてなかった。

 

 

 

 

 

その後、エリザベートさんに叩き起こされた。どうやら泡を吹いて寝ていたらしい。

周りを見ても狼男はひっくり返り、骸骨はその場で崩れていた。しかも骸骨の一部がひびだらけなのは気のせいだろう。

 

そしてエリザベートさんと行動し始め目的の街、ティエールにたどり着いた。

 

砦の中にはすんなり入れた。何故って?エリザベートさんが歌を披露してくれた。そしたら皆寝てしまって、気絶なんてしてないと思う…多分。

 

広場でマスターとなる人を待とうとエリザベートさんに提案したら、喧嘩になってしまった。

 

「何で見ず知らずの奴と契約を交わさなきゃならないわけ!それに私は早くカーミラの奴を殺らなきゃならないの!」

 

「カーミラさんは竜の魔女側に属してる現状で、敵対する戦力側に着く必要があります。ワイバーンの群れとサーヴァントとも戦わなきゃならないのですから。」

 

はっきり言って(超)低火力の自分が居ても意味がない。むしろ当たり前に1vs1(ワン・ワン)で相手方が持ち込んでくれるとは考えにくい。なら当初の目的の主人公側に着いた方が得策だろう。後、雑魚屑じゃない。低火力なだけだ!其処は譲らない。

 

「そもそもそんな奴、本当に来るのかしら?根拠はなんなの?」

 

「そ、それは………良妻の感?」

 

「何で疑問系なのよ。あ~も~待ってられないわ!此方から会いに行けば良いじゃない!」

 

「まだ街に着いてから5分も経っていませんよ、それにもしかしたら行き違いに合うかも」

 

「もう良い!私行くから!」

 

「ちょっ!?」

 

不味い、高火力の彼女が今此処で離れたらマスターになる人と合流後のエネミーと戦えなくなる! それに…

 

「待って!!」ガシッ!

 

「いぎっ!?」グギッ!

 

目の前にある魅力的な角を触れずに何時触るか?今でしょ!!

 

「待って下さい!もう少し!もう少しで良いですから待って下さい!」サワサワサワサワサワ……

 

「いだだだだだ!?ちょっといきなり角を掴まないで!てか捕まりながら変な触り方をしないで!」

 

あ~、この滑らかな表面に根元から伝わる温もり、この曲線を描いた形と固さを感じる。あ~、もう僕は変態でも良いと思う。変態で何が悪い!

あ、修学旅行で奈良の鹿の角を触ったら腹に頭突きを食らったのは良い思い出だ。あの時は御馳走様です!

 

「もう少し、もう少…?エリザベートさん?」

 

意識が吹っ飛んでたらエリザベートさんが凍ったように固まっていた。

 

「ねぇド田舎リス、なんか嫌な視線を感じない?」

 

エリザベートさんは額から一滴の汗が頬を伝って言った。視線?そう言えば周りからなんか刺さるくらいの視線を感じているけど特に…

 

「…!?」

 

…感じた。周りからとは違う、なんかこう…冷えたナイフに刃に触れたような。でも、それに対して何とも思わない。

 

大勢の人混みの中から自分を真っ直ぐ見る一人の黒髪の男性。フランスの服装と違う、見覚えのある服装の青年が此方に微笑みかけてくる。とても柔らかく、とても鋭い瞳で。蛇のように締め付けてくるように、包まれるかのように。

 

「…………漸くお会いできましたね。私の愛しい御方。」

 

精神的男としては、少し恐怖を感じた。

 




バトル?そりゃカットでしょ。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。