雷が全力で俺のことヒモにしようとしてくる   作:黒の煌めきパールバティー

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ちょっとシリアス感含みます。


子供が出来るまでは、大人も餓鬼

「しれーかん!」

 

翌日07:00。

俺は小さなレディ(笑)に起こされた。

 

 

昨日は俺が気絶した為、出撃できなかった。俺夜戦嫌いだし。

あの後目を覚ますと、俺は雷に膝枕されてた。

弥生も謝ってくれたし、雷にも癒されたし、『許せるッ!!!!』と言ったら近くにいた天龍に『うるせえ!!!』と言われた。俺は悪くない。あ、だからと言って雷も弥生が悪いわけじゃないぞ?

 

 

「お~う、何だぁレディ(笑)。起こしに来てくれたん?」

「レディ(笑)って何よ!!暁は立派なレディよ!!」

 

モノホン(本物)のレディは自分のことレディ言わへんて...。

 

「えー、そいで?お前何しに来た?」

「しれーかんに抱っこされに」

「はぁ?お前何言ってんの?」

 

まるで意味がわからんぞ.....。

 

「加賀さんが言ってたわ。レディは甘え上手だって」

 

おう何でよりによって加賀なんだよ。

あれか?レディー・○ガからか?惜しい!!それ違うわ。

そして暁、甘え上手ってのはそういう甘えじゃねぇんだ。

 

「ま、まぁ何で加賀に聞いたかはともかk「レディー・ガ○ってあだ名なんでしょ?」それ違う人や!!」

 

結局それかよ!!

その後、暁にレディというものを一からしっかりと教えた。

ついでに大きな暁ことビスマルクも一緒に。

で、それ(大きな暁)のことビスマルクに後から言ったら撃たれた。

演習用模擬弾とはいえ、46cm三連装砲で撃たれたら無事で済むわけがないだろ。

 

 

☆★☆★☆★☆★☆

 

 

現在時刻09:00。

 

あの後様子を見に来た響(ヴェールヌイに改修済)に手当てしてもらった。

俺滅茶苦茶頑丈だから、あの程度じゃあ死なん。

あと、何故響かというと、雷は今日は遠征に行っているのでいないから。

但し、流石雷。自分がいなくともわざわざ俺の為に弁当を置いててくれた。嬉しい。べっ、別に泣いてなんかいねーし!!!

あと、何故か三人分。

最初は何でかなーと思ったが、響と暁の為だったんだな。

因みに四女の電も遠征に行ってる。

 

 

聞くと、二人とも朝食をとってないらしい。

ということなので、ちょっと遅めの朝食になった。

勿論と言うかお約束というか、喉に鮭の骨刺さって詰まって窒息しかけた。

流石にこんな死に方はしたくない。

 

 

☆★☆★☆★☆★☆

 

 

現在時刻10:00。

あの後暁が呼んできた明石と夕張(メロン)に骨を取り除いてもらった。

俺が死にかけるのは、この鎮守府では恒例である。

一日に、平均10回以上は死にかけてる。

しかし、死なない。なぜだッ!!!!

 

 

「と思うのだがお前の意見を聞きたい」

「何でその話するのが私なんですか。私どうにもできないんですけど...」

 

そう言うのは軽巡...というか重雷装巡洋艦『大井』。

こちらもまた結構前から鎮守府にいる御方であり.....」

 

「変な解説しないでください」

 

何!?俺のナレーションを読んだ....だと!?」

 

「言ってるんですけど」

 

あ、ホントだ。

ゲフンゲフンッ.....まぁそんなこたぁさておき、

 

「大井なら皆に言ってくれるかな~って.....」

「言いませんよ!?一体誰が好きな人の『死なせてくれ』発言聞き入れるんですか!!!」

「えー、もうそろそろ死にたいんけどなぁー」

 

無理かぁー。どうしよう。

今こうやって話してる間も軽巡『神通』と重巡『那智』が見てるし.....。

根気強く説得かな。

 

「頼むからいい加減死なせてくれよ!そろそろ死なねぇと気持ち悪いんだって!!!」

「貴方が死んだら暴動起きますよこの鎮守府!!!それに貴方まだ若いじゃないですか!!」

「50越えてる汚ッサンだよ俺はァ!!」

「23でしょうが!誤魔化しきれませんよその顔じゃ!!!それに何ですか汚ッサンって!全然綺麗ですから貴方!」

 

畜生、なんでコイツ俺の実年齢知ってんの?

書類にゃ32って書いてあんだけど...。あ、あとそれに....

 

「い、いや綺麗って.....い、いやいや...あ、あはは....///」

「「「(((乙女か)))」」」

 

って危ねぇ!

もう少しで大井にそれとなく話を逸らされる所だったわ!俺馬鹿だからすぐ忘れちまうし!

大井(コイツ).....策士か.....!?

 

「だが天才の俺にその手の攻撃は効かねーぜ!」(←既に自分が馬鹿って言ったこと忘れてる)

「はい、いちご○レ」

「わーい!!!!」

 

「「「(((チョロい...)))」」」

 

やっぱりいちごオ○は最高だぜ!

え?身長180のおっさんがいち○オレ飲んでるのシュールだって?細けぇこたぁ気にすんな。

 

あ!流石にいちご○レで喉は詰まらせねぇかんな!

期待してた奴、残念だっt.....

 

「ゲホッゲホッ!!きっ、気管(にいちご○レ)入った....ガハッ...」

「「「て、提督ーーーーー!?」」」

 

 

☆★☆★☆★☆★☆

 

 

現在時刻13:30。

あの後大井達に背中叩いてもらった。

んで適当に喋って一緒に昼食食った。

ていうか俺何で大井のとこ行ったんだっけ?(結局話逸らされたのだが、それに気付いていない馬鹿)

と無い頭を捻りながら廊下を歩いていると、

 

 

「あ、チィーッス。提督ぅ!」

「お、よーっす、鈴谷ぁ!」

「今日も筋肉ついてないねぃ!」

「それ言うなよ....」

 

気にしてるんだぞこれ。

毎日バランスのとれたご飯(雷作)たくさん食べて体動かしてんのに、筋肉のつく様子が全く見受けられない。

まぁ、人物紹介といこうか。

彼女は重巡洋艦『鈴谷』。

言うまでもなくJKという言葉がしっくりくる(というかそれしか合わないと思う)娘だ。

ただ何故か、“しょじょびっち”とかも言われてるんだとか。外国語らしいけど俺英語できねぇし意味わがんね。あ、でも金剛が時々使ってたような気がする。

 

「ってことで鈴谷。“しょじょびっち”って何?」

「いきなり何!?何が『ってことで』なの!?それに内容が酷い!!」

 

めっちゃ驚かれた。

そんなヤバい言葉なの?

 

「鈴谷ぁー。何なのさぁ~」

「無理だよ!?教えれないって!!」

 

何故に?

余計気になるやん。

 

「えー、何でー?」

「説明のしようがないっていうかなんていうか.....(というか提督知らなかったんだ。なら純粋なままでいてほしいし...///)」

 

顔赤らめよった。

何なのホント?恥ずかしいの、それ?

 

「仕方ない。じゃあ鳳翔さんに聞いてくるー」

「え?て、提督待ってー!!!!!」

 

 

▽▼▽▼▽▼▽▼▽

 

 

「鳳翔さんっ!“しょじょびっち”とやらについて教えてー!」

「えっ!?」

 

鳳翔さんにも驚かれた。

え、ホントマジ気になるんだけど。

 

「どうしてそれを?」

「鈴谷がそう言われてるって噂聞いて何なのかなって思って」

「では何故私に?」

「鳳翔さんなら知ってるかなって」

「は、はぁ......(これはどう説明しましょう.....。この様子だと性知識も恐らく乏しいか若しくは無いかもしれませんし....)」

 

鳳翔さんが悩んでる。

そんなに言いにくい内容なのかな?

 

「すみません。ちょっと説明は難しいです」

「そっかぁ....でもまぁあまりよろしくないってことはわかったから別にいいよ。ごめんね、邪魔して。そいじゃ」

 

そう言って去っていこうと思ったが、

 

「あ、鳳翔さん。秋刀魚食べたい!」

「提督は絶対喉に詰まらせるからダメです!」

 

ひ、酷い....。

あ!そうだ。

 

「秋刀魚くれないなら死んでやるー!」

「!?(理由子供っぽいけど、この人ならやりかねません!!)ま、待ってください!分かりましたから死ぬなんて考えはしないでください!」

 

結果:S勝利(後に喉に詰まらせた)

 

☆★☆★☆★☆★☆

 

現在時刻15:25

あの後鳳翔さんに呆れられつつも骨取り除いてもらった。

あ、そういやもうすぐ雷達帰ってくるじゃん。

 

 

            キングクリ○ゾン!!!!(タイムスキップ中)

 

 

「ただいまー!司令官、お弁当どうだった?」

「おかえり、雷!勿論美味かったぜ!美味しすぎて死にそうになったぜ!」

「えっ!?」

「ハハハハハ!冗談冗談。でも美味かったってのは本当だかんな!」

 

いつも俺の為に早起きして作ってくれるんだもんなぁ。

全く、雷には感謝してもしきれんぜ。

 

「もう!冗談も大概にしてよね。吃驚するじゃない」

「アハハ、すまんすまん。そーいや弥生はどこだ?」

「ああ、弥生なら今補給に行ってるわ」

「おk。サーンキュ」

 

じゃ、仕事も既に終わってるし、ちと一服してくるかぁー。

 

「雷ー。俺行ってくるわー」

「え、何処に?」

「まぁどっかに」

「え?ちょっ、待ってよ司令官!!!」

 

そう言って俺は屋上に向かった。

全速力で。

そうでもしないと艦娘達が全力で止めてくるから困るんだよ。

確かに煙草は体に悪いけどさぁ!

俺ただでさえ子供っぽいって言われてんのに、煙草くらい吸えんでどうすんだ!的な感じで始めた。

 

だが、当然俺の体はそれを拒否した。

吸おうにも、どうしても噎せてしまう。

 

「ゲホッ.....ケホッ......っはぁ....はぁ......。......俺はいつまでも餓鬼のままかよ...」

 

ったく、俺だって立派な大人だっての!

 

 

「こんなんじゃあ.....いかんのになぁ......」

 




次回からはまたコメディでいきますよー。

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