雷が全力で俺のことヒモにしようとしてくる   作:黒の煌めきパールバティー

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提督設定(読まなくても大丈夫です)



名前:四条弘之(しじょうひろゆき)
年齢:23歳
身長:186cm
体重:50kg
趣味:死ぬこと(未遂)
特徴:極めて死にたがりの男。しかし戦場において、とてつもない豪運を発揮し戦果を上げまくった(但し本人は何もしてない)ので、陸軍一般兵部隊長から一気に海軍中将へと昇り詰めた。基本的に優しい性格で、若干子供っぽいところもある(その為駆逐艦と仲が良い)。艦娘達には結構好かれているものの、その死にたがりの性格故に、告白したら死んでしまうのではとヒヤヒヤして告白してない艦娘は多い。身長高いのに筋肉はほとんど無く、異常に軽い。


一日はこんな感じで始まる

「司令官!!起きて!!朝よ!!」

「んー、ああ、起きる起きる」

 

朝っぱらから元気な声張り上げられて起こされる。

とは言っても既に08:00だけど。俺が寝過ごしそうになっただけだけど。

 

「おはよう、司令官!!」

 

更に元気な挨拶で、俺は完全に目を覚ます。

 

「応!おはよう、雷!!」

「うんうん、じゃあ司令官、もうご飯できてるから着替えたら早く来てね?」

「了解だ」

 

俺も元気に返すと、『駆逐艦』雷は嬉しそうに頷きダイニングに向かった。

........って!

 

「うおい!!何で俺また起こされてんだよ!!」

 

そう叫んで、俺は壁を全力で殴った。

当然痛くて悶絶した。

 

 

☆★☆★☆★☆★☆

 

 

現在時刻08:30。

「はーい、司令官。召し上がれ♪」

「いただきまーす!」

 

あの後、雷に手当てしてもらい、痛みはかなり和らいだ。

因みに今食ってるのは全部雷が作った、炊きたてご飯、白味噌汁、鯖の蒲焼き、ほうれん草のおひたしと、今日は和食のようだ。勿論美味い。

 

「どーお?司令官」

「何時も何時も美味いぜ、雷」

 

訊ねる雷に、俺はグッと親指を立てて見せた。

雷は嬉しそうに体をクネクネさせる。

 

「も、もう!褒めてもおかわりとデザートと膝枕耳掻き券しか出ないわよー♪」

 

『しか』やないやん....。

っと言った感じで俺の一日は始まる。

 

.....ぶっちゃけ雷が献身的過ぎて生きるのが辛いっす、ハイ...。

 

そして罪悪感のあまり鎮守府から飛び降りたのだが、偶々下にいた扶桑に受け止められた。

だが、吃驚した山城に腹殴られた。

胃の中の物がリバースしそうになった。

 

 

☆★☆★☆★☆★☆

 

 

現在時刻09:25。

あの後気絶した俺は雷に医療室まで運ばれて(おんぶは出来ないのでお姫様だっこだったらしい)、お腹診られた。

 

そして今は執務室にて仕事中。

流石に不真面目な俺でも、仕事はしっかりやる。

雷もいるし。

 

「あ、司令官ここ違うわよ?」

「え、あ、ホントだ。すまん」

「失敗は誰でもあるわ。大事なのは次よ。だから次からは間違えないようにしないと、ね?」

「ああ、ありがと」

 

雷さん、まじオカンっす。

正直俺のお袋よりお母さんしてるってこれ。

そう思いながら雷をぽけーっと眺めてたら、

 

「し、司令官?み、見られてるとその、緊張するんだけど...」

 

若干顔を赤らめてそう言われた。

 

「あ!すまん真面目にやるわ」

 

しかし一時間後、集中力が尽きて寝そうになったが、顔面机に打ちつけた。

とんでもなく痛かった。

 

 

☆★☆★☆★☆★☆

 

現在時刻10:30。

あの後雷に包帯巻いてもらった。

鏡で見たらミイラ男になってた。

 

 

「よーし!何時も通りグラウンド100周!行くぞォ!!!」

 

と全艦娘+俺で運動。

 

大体、グラウンド(1周150m)100周→3分間休憩→腕立て伏せ50回→腹筋50回→3分間休憩→スクワット200回→5分間休憩→全力投球キャッチボールという感じでやってる。

勿論来たばかりの艦娘には流石にキツ過ぎるので、これの半分くらいにしてる。

訓練は少し辛いくらいが丁度良い。

 

 

因みに恒例というかなんというかまた怪我した。

 

原因は手を滑らせた睦月(俺と全力投球キャッチボールしてた)。

俺の脚にクリーンヒット。

アシクビヲクジキマシター。

 

 

☆★☆★☆★☆★☆

 

 

現在時刻12:00。

あの後、ちゃんと睦月は謝ってくれたし、雷が脚に包帯を巻いてくれた上に「大丈夫、司令官?」と言ってくれたので全然問題なし。

むしろあそこで避けられなかった俺のせいだと言って、無事解決。

 

今は食堂に来ている。当然雷と一緒に。

 

 

「鳳翔さん、俺納豆定食で」

「私も司令官と同じので!!」

「はい。承知しました」

 

雷は決まって俺と同じ物を頼む。

好き嫌いも無く、俺ととても気が合う。

 

「司令官。私が食べさせてあげるわ!」

「え、流石にそれはいいぞ。別に俺一人でも食えるって」

「遠慮しなくても良いのよ?私が司令官を立派なヒm....ああ、何でもない(小声)...立派な大人にしてあげるから!」

 

おい今思いっきりヒモ言うたぞ。

何?俺を社会から引き離したいんですか?

いや、確かに俺友達いないし親と仲悪いし人とあんま喋れんけどさ.....おい誰だ今コミュ障言いやがった奴。

 

「い、いやそれは遠慮しとくぜ.....」

「そう.......」

 

ああ~っ!!!!そんな顔しないで!!罪悪感で死にたくなるからあああぁああああっっっ!!!!!!

こんな女の子泣かせて(泣いてません)それでも艦隊を指揮する提督かテメェ(自分)はあああぁぁあああああ!!!!!

 

「雷。俺ちょっと行ってくるわ」

「え、何処に?」

「地獄にだよ畜生オオォオオオオオオオオ!!!!!!!!」

「それは『逝く』よしれいかああぁああああああん!!!!!!」

 

 

結果:D敗北。

原因:首吊りしようとしたら戦艦『長門』と戦艦『陸奥』に取り押さえられた。仕方ないので舌を噛み切ろうとしたら俺の口に布突っ込もうとした駆逐艦『五月雨』が転けて俺の頭に激突→五月雨は艦娘、俺は人間→強度圧倒的敗北→俺気絶。

 

 

☆★☆★☆★☆★☆

 

 

現在時刻13:00。

俺の頭はそう簡単に粉砕☆玉砕☆大喝采☆しないので、大丈夫だ問題ない。

あの後雷が俺に高速修復剤をぶっかけてくれたので、半壊(結局粉砕してる)した俺の頭は元通りである。

 

どうにも俺は事故りやすい体質のようだ。

それに関して艦娘達は会議があると言うので、俺は食堂を出た。

 

 

で、今はと言えばそんな事はどうでもよくて、今日配属された艦娘、駆逐艦『弥生』に鎮守府案内をしてた。

え、駆逐艦出番多くないかって?

いやいや別に俺ロリコンな訳じゃなくて、ただ駆逐艦と仲良いだけだって。

 

 

「ここが執務室。仕事やってる9時から10時くらいは大体ここにいるから、その辺りの時間はここで、それ以外はすぐ隣の俺の部屋に来てくれりゃいるぜ」

「はい.....」

 

にしてもこの弥生って娘、表情変わんねーな。

まぁ、来たばっかで緊張してんのかもしれんし、しばらくそっとしとくか。

 

「ああ後、俺には聞きにくい事なら雷に話すと良い。あいつも相当前からいるし、頼りになるぞ」

「はい....。ありがとうございます....」

「そんじゃ、施設などもわかったろうし、自由行動でいいよ。特にここ決まり無いしな」

 

そう言って後ろ手振りながら去る俺。格好良くね!?

あ、そんなことないって?うん、俺も思った。

 

 

.....ふと思ったが俺今何処に行こうとしてんだ?

あ、そーいやもう一枚何かの書類と箱届いてたっけ。執務室戻んないと。

とくるり。

 

 

「あ......」

「........?」

 

 

ぼーっと此方を見ている弥生と目が合った。

 

 

恥ずかしいいいいいいいぃいいいいいっっっ!!!!!

 

何やってんの俺!?

後ろ手振ってカッコつけといていきなり振り向くか普通!!

というか弥生まだこっち見てたんだね、俺に興味あ.....る訳ねぇだろうがタコ!!!!

テメェ(自分)の脳は腐りきってんのかボケェエエエエエェエエエ!!!!!

 

 

ヤベェ....また死にたくなってキタ.......。

 

「あの.......司令官.......」

「なんだい、弥生............」

「弥生は.....今のこと忘れますから.....その、気にしないで...ください.....」

 

その台詞がなけりゃあああああ!!!!

 

「すまん、弥生....」

「?」

「他の奴等と仲良くなあああぁあああああああ!!!!!!」ダッ!!

「!? 何処行くんですか!?」

「俺は死なないと、ダメだああぁああああああ!!!!!!」

「そ、そうはさせないです!!」ガシッ!!

「ぐえええぇええええええ!!!??」

 

窓割って別の世界にflyしようとした俺は、弥生に襟掴まれて捕まった。

というか俺とこの娘相当身長差あるけど、どうやって今襟掴んだし!?

 

「逃がしは....しません.....!!」ギリギリギリ

「ちょっ...!!待って!!いやマジ待って!!!死ぬ!!これ死ぬて!!!殺るなら一思いに殺ってほしいんだけど!?あががががががっ.....!!!」

 

 

その後、俺は丸一日寝て過ごしたらしい(雷談)。

あと、俺(の自殺行為)を止める為、いつも誰か二人はついていなければならないということがこの鎮守府のルール記念すべき第一条となった。

 

なんと不名誉な....!!




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