『
どうやら、作戦地域らしい
「こちら、イカロス1。感度良好、準備は万端だ。何時でもいける」
俺、
『では、作戦を説明します。イカロス中隊はこれより、孤立した友軍部隊の撤退支援行動を行います。なお、敵群は広範囲に散開しているため詳しい数は不明。しかし、最低でも大隊規模が確認されています』
「了解」
俺達、イカロス中隊が搭乗しているのは、現在世界中で普及している多脚戦闘兵器の通称アームドドロイドである
このアームドドロイドは汎用性を重視して開発されており、対空装備や対地装備、対潜装備など多岐に
<降下ポイント到着! 繰り返す、降下ポイント到着! 部隊は降下態勢に移行せよ! 繰り返す、降下態勢に移行せよ!>
「全機聞いたな? これより、イカロス中隊は作戦行動に入る! 全機モードを待機モードから戦闘モードに切り替えろ!!」
俺は手元のパネルを操作しながら命令した
『『『『『了解!』』』』』
部下からの了解の声が、連続して聞こえた
『隊長、目的は友軍の撤退支援でしたね?』
「そうだ。先の作戦ではぐれてしまった友軍の撤退支援だ」
『それならば、可能な限り交戦は避けるべきですね』
「そうだな。だが、そんな贅沢は言ってられん。ここは最前線なんだ」
『そうでしたね』
俺達が向かっているのは、日本は旧石川県の山間だ
すると
<全機降下開始!!>
と、床が開き、肩を掴んでいたアームが開いた
「現在、高度6000m。高度3000になったらパラシュートが開くぞ!」
『『『『『了解!!』』』』』
そして、一気に高度が下がる
『どうやら<龍>や<キマイラ>は居ないみたいですね』
「そうだな。それが救いか」
龍そして、キマイラとは何か
まず、俺達が戦っている敵を教えよう
それは<
幻獣とはなにか
名前からわかると思うが、空想や想像の世界もしくは、神々の神話でしか描かれていない獣である
その幻獣が、今から約30年ほど前から現れ始めた
そして、幻獣達は突如として人類に対して牙を向けた
そして。2065年現在、ユーラシア大陸の9割が奴らの占領下になっている
そして、日本は最前線なのだ
「高度3000! パラシュート開く!!」
目標の高度に達して、背中のラックに積載されていたパラシュートが開いた
それにより発生するGを俺達は、歯を食いしばって耐える
そして、地面スレスレで追加スラスターを噴かして着地する
「イカロス1より中隊各機。友軍はここより南西の方角に居るようだ、移動開始! 索敵は厳に!」
『『『『『了解!!』』』』』
部下達の斉唱を聞いてから、脚部スラスターを噴かして移動を開始した
これは、俺達の幻獣戦争の歴史である