京勇樹の予告短編集   作:京勇樹

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とても、短いです


第六次聖杯戦争

聖杯戦争

それは、有りとあらゆる願いを叶える万能の盃

聖杯を巡って、七人の魔術師と七騎の英霊(サーバント)が殺し会う儀式

剣士(セイバー)

弓兵(アーチャー)

槍兵(ランサー)

騎兵(ライダー)

魔術師(キャスター)

暗殺者(アサシン)

狂戦士(バーサーカー)

この七つのクラスに割り振られた英霊を呼び出して、殺しあうのだ

その聖杯戦争は今まで、日本の冬木という町でのみ五回行われた

その確認されている最後の聖杯戦争から、約10年後

 

「バカな! 聖杯は壊したはずだ!」

 

破壊された筈の聖杯を巡って、再び起きた聖杯戦争

 

「止めないといけないわね。こんな戦い」

 

それを止めるために、二人の男女が再び聖杯戦争に参加する

だが、今回の聖杯戦争は異例尽くしだった

まず、冬木市ではないこと

舞台となったのは、かつて一年中桜の咲いていた不思議な島

 

「弟くん………帰ってきてよぉ………」

 

さらには、本来だったら七騎だけのはずなのに、それよりも多い英霊(サーバント)

 

「兄さん………兄さん………っ」

 

 

それに伴って、本来だったらない筈のクラスのサーバントも現れた

 

「待ってろよ、渚………俺が絶対に、助けるからなっ!」

 

「兄さんに何かしたら、百回殺すからねっ!?」

 

「赤い夜じゃないが………なんなんだよ、これは!?」

 

「ああ………ヴェラード………私は………」

 

それを操るのは、各地から集った猛者や扇動された者

さらには、居なくなった愛しい人を取り戻したい姉妹

それと、偶然やってきた一人の旅人の少年

そして、この悲惨な儀式を止めるために、偶然訪れた二人が参加する

この儀式を操るは、狂気に染まった壊れた元人間

 

「くっくっく………さあ、この世界での物語(フェイト)はどうなるかな………」

 

なぜ、儀式を止めようとする者が居るのか

賞品である聖杯は、参加する者達にとっては咽から手が出るほど欲しい代物のはずだ

止めようとするのは、前回の聖杯戦争の参加者二人

つまりは、聖杯を《よく知る者達》だ

なれば普通は、尚更欲しがるはずである

だが、その二人は聖杯戦争を止める選択をした

無用な犠牲者を、出さないために

 

「行きましょう、シロウ。再び、貴方の剣になります!」

 

「また凛ととはな………だが、凛の腕は信用しているさ」

 

聖杯という壊れた代物を破壊するために

彼らは再び、聖杯戦争という狂った儀式に参加する………

黒い呪いに侵された聖杯を、世の中に出させないために

途中で出会った人物たちと手を組み、戦っていく

世界を、守るために………


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