~転生者深海棲艦奮闘記~前世持ちの姫がチート鎮守府とか相手に頑張るお話~   作:R.H.N

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前回の数日後になります、今回は前後編に分かれており、後編の次の話はこの作品のキャラ紹介になる予定です。


連動作品のほうで艦娘の募集を行っています、興味がありましたら活動報告「~登場艦娘募集~そのに~ 」を参照して見て下さい。


ちなみに今回の時系列は連動作品の本編開始のおおよそ2か月程前に当たります。

今回あたりから独自設定が多数出てきます。


~第2話~勢力拡大と輸送船襲撃 前編~

~ニューカレドニア島~偽装航空戦艦姫勢力本拠地~

 

 

南丞絢香(偽装航空戦艦姫)が泊地を形成し、エリートのレ級と出会ったあの日から十数日が経った日の夜。

 

 

 

「偽航戦姫さま、(偽装航空戦艦姫のこと、長いのでこの名称が定着してしまった。)新型航空機B-32 フライング・デビル(紺碧の艦隊序盤で加賀、利根、筑摩を葬った機体のこと)の開発が完了しました。」

 

 

「あら?もうB-32対艦用掃射機型が完成したの?早すぎない?」

 

 

「姫様が見た目と設計図を前世の記憶を元に用意してくれましたからね、簡単に出来ましたよ?」

 

 

「そうなんだ・・・・その二つあればあんな化物航空機でも5日の猛スピードで完成するのね~、あっ、性能はどうなってる?。」

 

 

「姫様の指示通り、模擬演習で戦艦棲姫を仮想標的として、性能試験を行いましたが、この機体7機の斉射で戦艦棲姫が撃沈判定を受けています、我々の中だと、人間の真似事をして作った航空基地から出撃させる以外では、姫様とエリートのレ級、それと空母棲鬼位しか搭載出来そうに無いですが、機体性能は対空を除きかなりのレベルになっています、ただ、やっぱりというかなんと言うか、製造コストがやけに高くなりましたが・・・・。」

 

 

「戦艦棲姫がそんなあっさりと・・・・かなりの性能であることは間違い無さげねぇ・・・・、ってかコストはどうなったの?」

 

 

「一機につきボーキ16です。」

 

 

「うわぁ・・・・普通ならボーキ1で航空機数機分のこのご時世でその製造コストは・・・。」

 

 

「どうされます?既に指示通り先行で20機前後は製造しましたが?」

 

 

「まぁ予定通り後40機の製造と、同時に計画書を渡した迎撃機仕様の開発を急いじゃって、あとは製造コスト下げる努力でもしてもらおうかしら?」

 

 

「わかりました、開発部に指示を出しておきます。」

 

 

「頼むわよ。」

 

 

偽航戦姫はやって来た空母ヲ級エリートの報告を受け、新しい指示を深海棲艦装備開発部に送るように手配する。

 

 

 

今のやり取りにおいて幾つかの疑問が思い浮かんだ人へ説明し始めると、まず最初に前回の最後からの現在までの間の出来事を簡略化して話すのだが。

 

 

1、レ級エリートを秘書として、出現ドックを全部7~10時間で設定し、その日、レ級と共に寝る、翌日、活動開始。

 

 

2、呼び出し結果を確認

→ ヤ バ イ の ば っ か り

→ダイソン、わるさめ、潜水棲姫、軽巡棲鬼、空母棲鬼がタ級やヲ級(エリートが1隻まぎれていた)、ネ級やロ級の中に混ざり出現、最初期の勢力状況でいきなりチートが多数出現すると言う事態に。

 

 

3、レ級が前線に出たがったので、秘書を泊地唯一のヲ級エリートに任せ、空母棲鬼等はウォーミングアップついでの訓練を開始。

 

 

4、自身は偵察機を活用して周辺の偵察をしつつ、こっそり装備開発の為に開発工廠に移動、自身が前世で見てた小説等を元手にした幾つかの航空機の開発を開始。

 

 

5、突然いなくなった絢香を探しに来たレ級エリートとヲ級エリートに開発してる所を見つかり、思いっきり詰問される、ここで偽航戦姫はあまりの詰問の激しさに自分の正体(自身が人間から転生した存在であること等)をばらすことになり、こっそりヲ級達を尾行していた戦艦棲姫達にまて自分の正体がバレる、が、部下たちはまるで気にしなかった模様。

 

 

 

6、以降偽装航空戦艦姫は転生前の南丞 絢香の方の名でも呼ばれるようになり、彼女の知識を使った航空機開発に興味を持った配下が何人かが混じり、本格的にスタート、幾つかの航空機の開発と既存の航空機の改良型の開発を始める。

 

 

(深海棲艦の航空機は、ゲーム的に言えば、総数の限界を超えない限り、好きなスロットに好きなだけ同じ種類の航空機を載せることができるのだが(だから某画像で1スロットに艦爆140載っけてるレ級のような無茶苦茶が通るのである。)、機体をスロットに装備すればボーキを補充するだけで機体がポンポン出てくる艦娘と違い、此方は開発した物を泊地内の航空機製造工場で製造する必要があり、割りとリアルな兵站事情がそこには存在している。

 

 

7、開発のうちのひとつが終わり、冒頭の会話に至る。

 

 

という訳なのである。

 

 

因みに、深海棲艦は、製造したいものを開発してしまえば、資源(艦これ的、リアル両方が対象になる)を消費することで色んな物を作ることが出来ると言う割りと驚異のメカニズムをそもそもとして持ち合わせており、今現在、泊地内部含めたニューカレドニア島全域が軍事要塞化の作業真っ只中にあった。

 

 

(日用品から建材、発電機など機械類から装備の類、支部や分営の泊地を建設するものまで様々、但し食料系統は無理なのと、人員の必要性、技術開発の際、英国面に堕ちる可能性もあるため、運任せで開発資材が必要な艦これの開発と優劣つけづらい。)

 

 

(艦これの装備開発→基本ランダム、あっという間に完成する、複数そろえるのに何度も開発を行わないといけない、基本運ゲー)

 

 

(深海棲艦の開発→系統だっている、開発にめっちゃ時間がかかる、一度完成したらあとは設計仕様書のコピーを深海総合生産工場にポイーして生産数の設定と必要資源の投下をすればいくらでも用意できる、いちいち生産の必要があるため開発してから実戦配備に時間がかかる、一部、装備品以外の物も開発できる。)

 

 

 

沿岸の一部に浮き桟橋を利用した深海棲艦の飛行場が完成したり。

 

 

(基本偵察機が飛行場から各地へ偵察のため飛び立ち、泊地の付近に敵が接近したのを確認すると迎撃のため自動で離陸する仕様にしている。)

 

 

泊地に防衛の16インチ砲、対空砲等が備え付けられたり(16インチ砲はあまりに配備されないが、対空砲や8インチ砲とかなら世界各地の深海棲艦泊地によく備え付けられている。)

 

 

因みに数日しか経ってないのに要塞化や技術開発がやけに進んでいる理由は、転生者特典の「泊地運営が楽になる」に原因があった。

 

 

よーするに開発にかかる時間が短縮されていたのだ、本来生産可能になるまでの時間がかなり短縮されていたのが原因であった。

 

 

「(ガチャッ、バタン)失礼するわよ」

 

 

「あっ、南丞さま、わざわざこんなところまで、一体何のご用で?」

 

 

「まぁちょっと様子をね、ネ級の方はどう?人間の言語の勉強は?」

 

 

「自分でも驚くぐらいです、レ級殿も日本語をあっという間に習得してましたが、私は既に英語がスラスラになってしまっています。」

 

 

偽装航空戦艦姫がやって来たのは島内にあるもともとフランス語系の大学だった建物であり、今現在は偽航戦姫と話をしているネ級のような事をするための施設として流用されていた。

 

 

ネ級がやっていたのは、偽航戦姫が自らこの学校や付近の建物群等を捜索して発見した、幾つかの、日本語含めた各種外国語の本など、語学用の道具の類いを使った人間の言語の学習であった。

 

 

敵にあたる人類のことについて知ろうと言う意味合いの活動として初め、最終的には志願者を募り、世界各国へ現在絶賛開発中の幾つかの変装道具を使って、人や艦娘へ変装させた配下を使っての内偵活動や、同じく開発中の妨害工作用具(工具や小型の爆弾等)で鎮守府の妨害工作活動などが出来るようにするのも考えている。

 

 

とは言えど、もと人間であるが故に言語習得は時間がかかると踏んだ偽航戦姫は、数ヶ月プランのつもりで配下に人間の多数の言語を覚えさせようとしたのだが、なぜか物凄いスピードで何かしら一つの言語を習得していく深海棲艦がとても多かった。

 

 

艤航戦姫によって初めて生まれた実質副官にあたるレ級エリートは、日本語を僅か3日で絢香と普通に日本語で会話できるレベルに至るまでマスターしていたが、何でそんな早くマスター出来たのか聞いたとき、

(マルデ何カヲ思イ出スカノヨウニ覚エラレタ)

と、レ級は言っていた。

 

 

 

「一応英会話用の資料も日本語の資料と共に用意してたけどまさかこんな早くに習得するなんてね・・・・、目下最大の研究が進むかしら?」

 

 

「私たちの本当の正体、ひいては我々が生まれた理由のことですか・・・・もと人間の絢香様のような視点でないと簡単には起きない疑問でありますな。」

 

 

「謎そのものも簡単に解けそうにないものだけどね~、引き続き、他の皆と頑張ってね、まぁ夜遅くまでのめり込みすぎて翌日の活動に支障を出すことはないように。」

 

 

「はっ!」

 

 

(それにしても、レ級達は今頃輸送船襲撃と相成っている頃かしら?、この前試しにオーストラリア近海を哨戒していたら、艦娘のガチ精鋭を護衛にしてなんか運ぼうとしてるブリズベン行きの輸送船の通信を傍受して、次の寄港地とか言ってたケアンズまでの航路上に、かなり強いやつばっか揃えた部隊を試しに待ち伏せさせてみたけど、、練度が十分と言う訳ではないし、ついで感覚で普通に考えたら変な命令を出しちゃったけど、大丈夫かしら?、兎にも角にも、レ級達を信じて無事であるのを祈るしかないわねぇ・・・・。)

 

 

絢香はこれまで深海棲艦全体において幾つもの理由で余り深海棲艦全体が調べられてなかった「深海棲艦達が生まれた要因、理由」を中々の研究規模でもって初めたのだが、この語学習得能力はその研究に関して、何かしらのヒントになると思いつつ、語学勉強をするネ級と別れ、オーストラリア南部の港からラバウルへと、鎮守府の建築資材を運ぶ輸送船の襲撃に向かったレ級の艦隊を軽く心配しながら、泊地の施設改装状況を確認しに、夜空の中、泊地内部を巡り初めるのであった・・・・

 

 

 

 

 

 

~後編へ続く~

 

 


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