~転生者深海棲艦奮闘記~前世持ちの姫がチート鎮守府とか相手に頑張るお話~   作:R.H.N

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本作の主人公、南丞 絢香が転生する前日に深海棲艦達に起こった出来事のお話です、割りとグロいです。

最初に軽く神様的な存在のサイドの話があります。

本編はその後の部分なので読むときは注意してください。

さりげなく前後編に別れています。


~プロローグ2~深海棲艦サイド~絢香転生前日、前編~

私の名前はプロローグ、始まりを意味する言葉を名に持つ、いくつかの世界で掛け持ちで神様をやっているとある神様の部下、今回、本来やってはいけないことを一つやらかしてしまった。

 

 

神様の許可無しによる物体の異世界転移である。

 

 

しかも転移先が艦これの世界で、転移させたのがよりにもよって(信長征海伝)と言う架空小説の世界の上総型戦艦、すぐさま元の世界に戻したけど、転移してしまっていた十数分のうちにトンでもない事が起こっていたらしく、今現在は、それに気づいた神様によるマジ説教の直後である、いやほんとマジでごめんなさい。

 

 

「ん?この地獄送りリストに一人、まだ死んでない人がいるぞ?ちょっと地獄へいって死神に仕事してもらわなきゃ、」

 

 

この時の見間違えが翌日、リスト対象者と誤認され、南丞絢香が不当にあの世へ引きずり込まれてしまう原因を作ることを、オープニングはまだ知らない・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~横須賀近海、深海棲艦特設超巨大補給基地~

 

 

「中間棲姫様、港湾水鬼様、装甲空母姫様、全艦隊の補給完了、いつでも出撃出来ます、集積地棲姫様の防衛部隊も全艦の補給が完了したとのことです。」

 

 

緑色のオーラを放つ中間棲姫、港湾水鬼、装甲空母姫、集積地棲姫の4体、物言わぬ浮遊砲台やら護衛の深海棲艦達やらを従え、今か今かと報告を待ちわびていたらしく、やって来た空母ヲ級エリートが報告をしたとたん、落ち着かない表情を一変させ、中間棲姫に至っては黒い笑みを浮かべていた。

 

 

 

「あらそう?それじゃあそろそろ出撃としましょうかしらね?」

 

 

「だな、日本で何が起きたのかは知らんが、横須賀や呉、トラックとかの鎮守府がほぼ機能停止してるのをみすみす逃す我々ではない。」

 

 

「結局、ぽっぽちゃんや港湾棲姫とかは不参加になっちゃったけど、私達のありったけの戦力を使えばあの混乱している日本内地鎮守府群は一捻りだわぁ・・・・。」

 

 

「倉庫番は私達に任せとけば十分だからねぇ・・・・、倉庫番の私達の分も含めておもいっきり暴れて来ちゃってよ。」

 

 

「あぁ、今から鎮守府の艦娘達の悲鳴が存分に聞けると思うと楽しみでしょうがないわぁ・・・・!」

 

 

今、この横須賀近海に浮かぶ超巨大補給基地にはゆうに4000は越すであろう大群の深海棲艦達が集まっており、国内各地の鎮守府へ襲撃する時を今か今かと待ちわびている。

 

 

どうしてこんなに大群が横須賀近海何て言うところに集まっているのか?迎撃の為の艦娘の艦隊はどうした?等々思う所は色々あるだろう。

 

 

 

事の発端は一週間前に遡る~。

 

 

~中間棲姫の中央泊地~変わった報告がされたようです~

 

「んんっ?、ヲ級、横須賀含めた日本各地の鎮守府からの艦娘の出撃がストップしてるって言うのと、日本内地が大混乱ってどういうことなの?ちょっと説明してくれる?」

 

 

「説明しようにも、その報告そのまんまです、日本各地で警察と軍が非常に大規模な動きを見せており、それに伴ってか各地の鎮守府は防衛に主体をおいている状態のようです。」

 

 

「また内地鎮守府と外洋鎮守府の一部にて、軍に鎮守府の提督とおぼしき人物が多数連行されている様子が空母艦載機より偵察できました。」

 

 

「また、我々の宿敵である日本内地5大鎮守府(4鎮守府に大湊警備府を含んでいる)の5人の提督のうち、呉と舞鶴、大湊の提督と思われる人物が各地で軍に連れていかれたとの報告が先程各地近海を偵察していた艦隊から寄せられてきました。」

 

 

「そう・・・・これはチャンスね・・・・、わかったわ、そっちは情報の完全な真偽確認をお願い、私はこの後の中央泊地総合姫会議にて今回の事を元手に大反撃の提案をしてみるわ。」

 

 

「了解です。」

 

 

 

~中央泊地総合姫会議~深海棲艦達が一大反攻を計画するようです~

 

 

中間棲姫「・・・・と、言うわけで最近やられっぱなしの私達だし、ここいらで大規模な反撃に移りたいのよ、相手の状況的に今はちょうど良い時期だと思わない?」

 

港湾水鬼「賛成だな、最近ボッコボコにやられっぱなしだし、このタイミングを逃すわけにはいかない。」

 

 

集積地棲姫「やるんだったら倉庫番は任せてもらおう、私も最近の敵の攻勢で戦力を分散せざるを得ない状況で勢力下の倉庫がひどい目に会った、カウンターのつもりで資源庫狙いをしてくる敵を今度は全力で迎え撃ってやる。」

 

 

装甲空母姫「私は戦線が遠いから泊地に代理たてといて少数で参加するわ。」

 

 

北方棲姫「ほっぽは取られた勢力圏取り返すの優先したいからパ~ス、」

 

 

港湾棲姫「私も取られ過ぎた勢力圏回復をしときたいからパスで。」

 

 

泊地水鬼「ごめんなさい・・・・私の所も戦力の抽出は無理な感じだわ・・・・。」

 

 

ハワイで開かれた深海棲艦総合姫会議、そこで行われた深海棲艦のトップ達による反攻作戦会議は各地の戦況を鑑み、一部勢力圏の戦力で行う形に調整されていっていた。

 

 

~深海棲艦総合姫会議~、これを語る上においては、まず深海棲艦について一部述べていかねばならないだろう。

 

 

この世界における深海棲艦は海上に人工の浮き島を作りそれを元にするか、元々の島を利用して、艦これにおける鎮守府に似たような施設群を建設し、そこを拠点にして活動している。

 

 

そしてその「深海棲艦達にとっての提督」にあたる、最高指揮官にあたるのがこの緑色のオーラを放つ深海棲艦姫、水鬼クラスなのである。

 

 

この緑色のオーラを放つ深海棲艦は姫クラス、水鬼クラスのみであり、このオーラは深海棲艦にとってのある種の提督適正を示すものなのである。

 

 

このオーラを纏った深海棲艦は纏ってない同種よりも格段に強く、深海棲艦達のトップの役割を担う。

 

 

深海棲艦はこのオーラを持つ姫、水鬼をトップとして、そのトップとその配下達が基地とする泊地群の中央にあたる「中央泊地」なる巨大な泊地を形成し、中央泊地の支部としてオーラが無いだけの姫、水鬼クラスが設営し、オーラ持ちの命令でそこのトップとして泊地を率いる「支部泊地」、更にそこから支部泊地の長の命令で鬼クラスが主に設営の主導をし建設されるのが「分営泊地」と枝分かれしているのである。

 

 

んで、各トップは世界の海洋各地に己の勢力圏を形成しており、各トップがそれぞれ独自の考え方を持ってして活動しており、独自の文化圏を持ち合わせ、ある種の国と言える程になっていた。

 

 

んで、その世界各地の深海棲艦勢力のトップを一同に集め、自分達が軍事行動を初めた10年程前に、深海棲艦の魔の手から逃れようと住民がアメリカ本土へ逃れ、無人となった状態で深海棲艦が中立地帯として占領したハワイ諸島に3か月に一度の割合でこうして各勢力のトップが集まり。

 

 

各地の戦況確認やら各地の艦娘や提督に関する情報交換を行ったり、勢力圏同士でのイザコザに対応したり、勢力圏がいくつかの合同して艦これで言うイベントにあたる大規模作戦を練ったり、深海棲艦同士の交流模擬戦なんかをやったりしているのである。

 

 

今回の会議は、艦娘達による幾度とない大規模作戦で各地の勢力圏が衰退していたことが主な原因で、本来出席予定のいくつかの勢力圏トップが欠席になってしまっていた。

 

 

因みに解説し損ねたが、人型の通常深海棲艦及び、姫、水鬼、鬼クラスは普通に地上を歩いたり、しゃべったり出来る。(駆逐棲姫のように人型なんだけど足っぽいのが無いのは、器用にバランスを取って跳ねながら移動したり、駆逐棲姫のようにル○バみたいな動きをして移動する)

 

 

他にも地上施設を建てたり補修したり・・・。

 

 

割りと人間に近い行動も取ることができるのである。

 

 

(言語は「ある言語」に似た共通の言語を持ち合わせている。)

 

 

そのため、ハワイ諸島、陸上の建物は補修され、掃除されたりして以外にも綺麗に扱われていた。

 

 

 

中間棲姫、「作戦の完全な概要は後日、それじゃあ、参加勢力は各自泊地建造資材を宜しくね。」

 

 

港湾水鬼「今回参加できそうにないほっぽ達も頑張ってくれ、私達の反攻が成功したら一気に楽になるだろうから・・・・。」

 

 

北方棲姫「港湾のねーちゃんたち、ありがとー、ほっぽも頑張るからね!」

 

 

港湾棲姫「私たちも勢力回復急がなくちゃ・・・・。」

 

 

泊地水鬼「何とか間に合わせられれば援軍を出すつもりだから、其まで頑張ってね!」

 

 

集積地棲姫「さーて資材の準備っと・・・。」

 

 

装甲空母姫「それじゃあ、今回の会議はこれで終了、解散ということで。」

 

 

「「「「お疲れさまでした、」」」」

 

 

こうして一週間の間に、参加勢力の深海棲艦達が横須賀近海に反攻作戦の為の中継の補給基地を全力で建設、作戦の決行を可能にしたのである。

 

 

 

 

そして話は冒頭の横須賀近海に戻り、今ついに、日本国内の(深海棲艦視点において)謎の大混乱の隙をついた、深海棲艦による一大反攻作戦が行われようとしていたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だがその時、これからいざ進軍というタイミングで、深海棲艦達は最大クラスの()()()()()しまったのである。

 

 

 

「お取り込み中失礼します!、大変です、突如謎の超巨大戦艦2隻が本泊地近海に出現!!我々の迎撃をものともせずこっちに突っ込んで来ます!!」

 

 

 

 

「エッ!?!?(゜゜;)\(--;)(゜-゜)(。_。)」

 

 

 

 

今、大反撃に移ろうとしていた中間棲姫達に、余りにも残酷な不運が襲いかかろうとしていた・・・・。

 

 

 

~続く~




後編に続きます。

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