~転生者深海棲艦奮闘記~前世持ちの姫がチート鎮守府とか相手に頑張るお話~   作:R.H.N

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今回は中央泊地総合姫会議のお話です。

登場する姫、水鬼が多いので、発言者の区別のために途中で一時台本形式になります。

長いので二分割しました。



~第4話~中央泊地総合姫会議とやって来たチート達、前編~

~元アメリカ合衆国ハワイ州、現深海勢力共通中立地帯ハワイ諸島、オアフ島~

 

 

 

この日、偽装航空戦艦姫がやって来たのは、かつてハワイ州の州都があり、今現在、深海棲艦達の情報交換、交流の場としてどの勢力圏も泊地を置くことが許されない中立地帯の一つになっているオアフ島である。

 

 

 

前日、本拠地を潜水棲姫とレ級eliteに任せ、偽航戦姫が副艦のeliteヲ級と、護衛の2個艦隊(戦艦棲姫と駆逐棲姫が指揮している。)を引き連れ、島に入り向かっていったのは、かつてまだハワイが一つの王国であったときにただ一つ建てられた宮殿、イオラニ宮殿のすぐ近くにあり、深海棲艦の驚異によってハワイから人が去って行った後も、深海棲艦たちの手によって拙いながらも維持されてきている元ハワイ州庁舎であった。。

 

 

何を隠そう、この元州庁舎こそ、中央泊地総合姫会議のいつもの会場なのである。

 

 

 

「まさかハワイにやってくる日が来るなんて思いもよらなかったわね~、他の島の警備艦隊の規模とか見てて思ったけど、さすが各地の勢力圏の長達がやってくるだけあって警戒も警備も厳重だし、空中に展開してる艦載機、種類がまちまちだけど相当な数よコレ。」

 

 

深海棲艦の長達が一同に会するからなのか、ホノルルとオアフ島周辺海域の上空には数えきれないほどの航空機が展開し、オアフ島含めたハワイ諸島各島には、各勢力圏が防備を分担して、それぞれに700は下らない数の深海棲艦達が展開していた。

 

 

「失礼致します、此処は中央泊地総合姫会議の会場となっておりますが、勢力圏の長はどちらに?」

 

 

「姫様、偽装状態を解除してください、オーラが見えないので検問の方が困惑されています。」

 

 

偽航戦姫は、庁舎に入る前に入り口にて守衛の戦艦ル級にこの中で勢力圏の長は誰なのかと聞かれる。

 

 

副官ヲ級がそれに気付き、偽航戦姫に偽装を解くように偽航戦姫に言う。

 

 

「あっ、偽装状態なのをすっかりと忘れていたわ、御免なさいね、今偽装を解除するから‥‥‥‥‥‥‥‥、これで良いかしら?」

 

 

「‥‥‥‥‥‥‥‥確かに、失礼致しました、そちらのお方が今回会議に初参加の偽装航空戦艦姫様ですね?会議について軽く説明させて頂きますが、まず会議に臨席できるのは各勢力圏の長と、それぞれの副官一隻の各勢力圏毎2隻ずつとなっております、3個艦隊、総計50隻までと制限させて頂いている護衛艦隊の方々は、会議室内に入る事に関しては、非常事態でもない限り、原則として禁止となっておりますので注意してください。」

 

 

「了解したわ。」

 

 

「それでは、中に入るとしましょう。」

 

 

偽航戦姫がヲ級への偽装状態を解除し、本来の姿に戻ると、それまで隠れていた緑色のオーラが出てくるようになり、それに気づいたル級が謝罪をする。

 

 

その後、ル級から姫会議に関しての軽い説明を受けた後、偽航戦姫達は建物内へと入っていく。

 

 

建物内で案内深海棲艦に誘導され数分、会場となる広めの会議に到着する。

 

 

既に会議実の付近には他の勢力圏の深海棲艦が多数待機しており、偽航戦姫のオーラを感じ取ったからなのか多数の視線が偽航戦姫達に向いていた。

 

 

「では、護衛の我々はこの付近で待機します、何かあったらすぐにこちら側へ逃げてきてください。」

 

 

「ヲ級、姫様の事は頼みます、此処で姫様を補助出来そうなのはヲ級ぐらいしかいそうにいないですし。」

 

 

「ははは‥‥‥‥割りと責任重大ですが、何とか頑張ってみます。」

 

 

「そうそう、航空機や他の装備に関して説明を求められたら空母棲鬼やタ級を呼ぶつもりだから、そのときはよろしくね。」

 

 

「了解したわ、それじゃ姫様、また後で。」

 

 

護衛の戦艦棲姫達と別れた後、偽航戦姫はヲ級を連れ、中へと入っていく‥‥‥‥‥‥‥‥。

 

 

 

 

 

 

 

~中央泊地総合姫会議~

 

 

(以降、会議が終わるまで、発言に関しては台本形式を用います。)

 

 

偽航戦姫「失礼します、偽航戦姫、只今到着致しました。」

 

 

戦艦水鬼「おっ、まさか全体で二番目にやって来るとはな、貴公が中間棲姫が呼び出した新しい我々の仲間、偽装航空戦艦姫殿か?」

 

 

偽航戦姫「その通りです、私の事を知ってるとは、割りと情報が出回ってるんですね。」

(すっごい体格が大きい‥‥‥‥‥‥‥‥身長も軽く250センチは越えていそう・・・)

 

 

戦艦水鬼「まぁ中間棲姫が情報を各所に流してくれたしな、このくらいは把握済みさ、紹介が遅れたな、私はインド洋の海上基地を本拠地とする勢力圏の長、戦艦水鬼だ、自慢できることと言えば、この私専用装備の《深海式30インチ連装砲》と砲技術が自慢だな。」

 

 

偽航戦姫「嘘!?開発中の25インチ砲が負けている!?」

 

 

偽航戦姫が戦艦水鬼の砲を見ると、そこには、ただでさえ巨大な戦艦水鬼の体格にさえ、多少過剰と思えてしまうほどの巨砲がしっかりとのっていた。

 

 

戦艦水鬼(私の所以外でそこまでのサイズの主砲を開発できる所ははじめて知ったぞ・・・・あと、砲技術の開発技術に関してうっかり口を滑らせてしまった・・・・。)

 

 

偽航戦姫「そう言えば戦艦水鬼さんって確この会議欠席だったはずでしたよね?」

 

 

戦艦水鬼「ああ、本来は戦線を安定させるために時間を使うために欠席させてもらおうと思ったのだがね、案外早くに戦線が膠着しちゃったから戦線を部下に任せて緊急で参加することにしたんだよ。」

 

戦艦水鬼「この会議、各勢力圏の安全性の面の問題もあって、会議開始までに確実にここにこれる人数が少なくてね、今も既に会議開始20分前だが、大体は会議開始5分前位のギリギリに滑り込んで来るのばっかりさ。」

 

 

偽航戦姫「そうなんですか、各島に多数の艦艇が既に展開してたんでてっきり各地の長はとっくに到着してたのかと思ってました。」

 

 

戦艦水鬼「まぁ会議開始2日ぐらい前に先行して各島の警備艦隊を先行させておくのはセオリーだからな、貴公も次からは警備の艦隊を派遣してくれると嬉しいよ、何分大事な会議だから、何かあると大変なんだ、警備艦隊はどれだけいたって過剰にはならんよ。」

 

 

防空棲姫「主さま、装甲空母姫様がもうすぐやってくるそうです。」

 

 

戦艦水鬼と偽航戦姫との雑談に割ってきたのは戦艦水鬼の副官である防空棲姫。

 

 

偽航戦姫「やって来ましたか、・・・・そうだ、戦艦水鬼さん、折角ですし、装甲空母姫さんを驚かしません?」

 

 

戦艦水鬼「ドッキリを仕掛けるという訳か‥‥‥‥私が貴公と此処にいることは装甲空母姫達は知らんはずだし面白そうだ、その案乗った!」

 

 

ヲ級「姫様~私の胃が痛くなりそうな事するのやめてくださいよ・・・」

 

 

防空棲姫「主さまもノリノリで準備してないで下さいよ・・・・。」

 

 

戦艦水鬼と偽航戦姫がドッキリの軽い下準備をするのを見たヲ級と防空棲姫は、互いに苦労してそうなお互いの表情を見て、さりげない親近感を覚えるのだった。

 

 

~ドッキリ敢行中~(ダイジェストで)

 

(尚、標的は装甲空母姫だけじゃ無い模様)

 

 

 

装甲空母姫「ひやぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

集積地棲姫「うっひゃあ!!、ウーン(失神)」

 

 

中間棲姫「・・・・何のつもり?(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ)」

 

 

戦水&偽戦「すいませんでした!!(土下座)」

 

 

 

空母水鬼「うわわっ!!(艦載機を出しながら)」

 

 

戦水&偽戦「ちょっこの数は‥‥‥‥アバーッ!」

 

 

~廊下~

 

 

戦艦棲姫「・・・・また驚かそうとして反撃もらってるようちの姫様‥‥‥‥。」

 

 

空母棲姫「あら?貴女は偽航戦姫という所の護衛さんかしら、私と同じく随分懲りない上司を持ったものね。」

 

 

戦艦棲姫「む、その言い方から察するに貴公は戦艦水鬼の所の護衛か。」

 

 

空母棲姫「まぁね、折角だし、私達は私達で各地の戦力について軽く情報交換しない?」

 

 

戦艦棲姫「その申し出は嬉しいのだが、我々が持ってるのはせいぜい新兵器とラバウル、オーストラリア東部近海方面の簡単な情報位だぞ?」

 

 

空母棲姫「ラバウルの情報はあまり出回ってないから助かるわ、それと新兵器?の情報もあるそうだしそれで十分よ、私の方はこっちで独自開発した色んな兵器と、インド洋の戦況が主ね取り敢えず情報交換してみましょうよ?」

 

 

 

「インド洋か‥‥‥‥、各地の戦線の状況を聞くつもりだったから助かる、では宜しく頼むよ。」

 

 

飛行場姫「あら?貴女達、情報交換しているの?私の所も北太平洋戦線と最近開発した新型艦載機の情報があるから私も混ぜてくれないかしら?」

 

 

空母棲姫「あら?もしかして北方棲姫の所の飛行場姫さん?新型艦載機の情報は是非とも欲しいわね。」

 

 

戦艦棲姫「新型艦載機か、私の所属する勢力圏は最近できたばっかりの新参なのだが、姫様の技術部も少し前にエイの形をした艦載機の開発が完了してな、そちらの航空機と北太平洋戦線の話も気になるから是非とも情報交換させて欲しい、私からもお願い出来ないだろうか?」

 

 

飛行場姫「えぇっ!?新しい艦載機の開発能力がそっちにもあるの!?、凄く気になるわ!速く始めましょ!」

 

 

空母棲姫「ちょっ、飛行場姫さん張り切りすぎです!(私の所も航空機の改造技術はあるけどそこは隠しとこ・・・・。)」

 

 

 

‥‥‥‥

 

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥数十分後。

途中、戦艦水鬼と偽航戦姫が驚かした集積地棲姫が失神したり、中間棲姫を驚かそうとして失敗し、鬼のような形相で怒られたり、空母水鬼に反撃の爆撃食らったりと色々あったが、各地の長たちが集まり、軽い挨拶と自己紹介を交え、ようやく会議は始まった。

 

 

 

ちなみに、良心が働いた結果、北方棲姫だけは二人の悪戯に巻き込まれずに済んでいたりする。

 

 

中間棲姫「それじゃ始めるわよ、まず最初にうちではいつものほっぽちゃんの所の航空機開発の件について聞きましょうか、。」

 

 

北方棲姫「と言うわけでほうこく~、少し前についに、ほっぽが開発していた新型艦載機が完成したの~、これでごく一部で見かけられた震電にも勝てるようになったよ~」

 

 

 

装甲空母姫「やった!これでやっと劣性にたたされていた航空機事情を打開できるわぁ!」

 

 

空母水鬼「どんな航空機なの?ほっぽちゃん。」

 

 

北方棲姫「えっとね~(ガサゴソ)」

 

 

偽航戦姫(うそーん、震電改に勝てる機体が開発されてたなんて・・・・エイ型夜間戦戦闘機の話どうしよう・・・・・・。)

 

 

 

艤装をガサゴソやっていた北方棲姫が艤装の口から取り出し、試しにと発艦したのは、鯱の形をした航空機だった。

 

 

その鯱は、偽航戦姫視点ではさっき空母水鬼が出してきた猫艦戦より遥かに速く、まさしく鯱と言わせんばかりの獰猛な目がギラリと光っていた。

 

 

北方棲姫「じゃーん!新型艦載機、深海鯱艦戦だよ!」

 

 

集積地棲姫「強い(確信)」

 

 

港湾水鬼「これは‥‥‥‥これならこれまで数の暴力が基本だったこっちの航空隊も質重視にに移行できそうね、ところで、生産コストとかってどうなってるかしら?」

 

 

北方棲姫「そこが痛いところになっちゃってて‥‥‥‥‥‥‥‥ほっぽの航空機製造ラインでも、ライン一つだと一日に数機が限界で、ボーキサイト1での製造機数はたったの3なの‥‥‥‥‥‥‥‥。」

 

 

 

港湾棲姫「流石新型艦載機‥‥‥‥性能もさることながら、製造コストも尋常じゃないわね。」

 

 

泊地水鬼「1ラインで一日に数機が限界なのが痛いな、まともな数量産して運用可能になるのに時間がかかりすぎるぞ。」

 

 

 

中間棲姫「これの課題はコストよりも製造数ね、ほっぽちゃん、これの製造速度の向上をメインに改良をお願いできるかしら?」

 

 

北方棲姫「わかった~、ツ級、開発主任の飛行場姫おねーちゃんとがんばってみる!」

 

 

港湾水鬼「頼む、最近やけに強い零戦とかだとかが」

 

 

偽航戦姫「あの‥‥‥‥すいません、ちょっと良いですか?、実は最近私の所もこの鯱には勝てそうに無いですが、震電には勝てるであろう機体を開発したんです。」

 

 

北方棲姫「え!?それ本当なの!ちょっと見せて~。」

 

 

港湾水鬼「ええっ!、ほっぽちゃん並の航空機開発能力があるの!その新型機、どんなものなのか是非とも見せて欲しいわぁ。」

 

 

偽航戦姫の話に強く食いつく北方棲姫、以外にも港湾水鬼も気になる様子。

 

 

偽航戦姫「それの説明も含めて、ちょっと部下を呼んできます。」

 

 

集積地棲姫「ん?この場で貴女が説明すりゃいいだけじゃない、何で部下をよぼうとしているんだい?」

 

 

偽航戦姫「今来ている部下のうちの一人に、設計者がいるので彼女に説明させるのが適切かと。」

 

 

装甲空母姫「成る程ね、じゃあ呼んで来ちゃいなさいな。」

 

 

偽航戦姫「では‥‥‥‥ちょっと失礼、(スタスタ)」

 

 

 

 

 

 

一分後

 

 

空母棲鬼「ほ、本当に私が説明するんですか!?」

 

 

偽航戦姫「大丈夫大丈夫、軽くスペック説明すれば良いだけだから、肩の力抜いてゆっくり説明しても大丈夫よ。」

 

 

北方棲姫「あれ?おねーちゃんどうしたの?凄く目をキラキラさせて。」

 

 

飛行場姫「いやなに‥‥‥‥ほっぽが驚くような話があって来たんだけどね、・・・そこの空母棲鬼が説明するでしょうから期待すると良いわよ。」

 

 

戦艦棲姫「(廊下にて)空母棲鬼はうまく説明出来てるだろうか?かなり緊張してたから心配だ。」

 

 

防空棲姫「多分大丈夫でしょ。」

 

 

 

 

 

数分後

 

 

 

 

 

 

 

 

港湾棲姫「‥‥‥‥‥‥‥‥成る程ねぇ、こっちは夜間飛行可能な上に震電に勝てるスペックと生産コストと速度もボーキ1で5機で1ライン日産30余機、通常艦隊向けはこっちで決まりね。」

 

 

 

泊地水鬼「ただ、性能は鯱の方がかなり良いから少数生産ながら鯱も用意するべきねぇ‥‥‥‥ってか対震電を考えると鯱って実は相当オーバースペックなのに今更気づいたわぁ‥‥‥‥。」

 

 

中間棲姫「これからは主力がエイ型に推移し、鯱がエース用になる感じで艦載機事情は推移することになりそうね。」

 

 

空母水鬼「新しい機体の活躍が期待で良かったわぁ、折角だし、後で技術交流しましょうよ、もっと強力な艦載機が開発できるかも知れないわよ。」

 

 

 

集積地棲姫「それもアリやなぁ、一連の説明を聞く限り他にも他分野に渡って技術を開発できるらしいやん?、もしかすれば偽航戦姫の所を参考に、技術開発能力を持ち合わせてない勢力圏が技術開発を手に入れられるかも‥‥‥‥‥‥。」

 

 

空母水鬼「‥‥‥‥‥‥‥‥ネ級、ちょっと技術交流の為の人材をリストアップしときましょうっと。」

 

 

ネ級(空母水鬼の副官)「はぁ・・・また思い付きを実行に移そうとする癖か‥‥‥‥‥‥‥‥そんなに多くは派遣できませんからね?」

 

 

 

装甲空母姫「空母水鬼ったらずるいわねぇ、装甲空母鬼!、私達もリストアップ急ぐわよ。」

 

 

装甲空母鬼(装甲空母姫の副官)「了解、サクッとリストアップを済ませとくわ。」

 

 

 

 

エイ型の説明と鯱型との性能比較をした結果、汎用性はエイ型が、純粋な空戦能力は鯱型の方に軍配が上がった為エイをメインに、鯱を少数生産していく方針で勢力圏全体の航空機運用指針が策定されていく。

 

 

(エイがゲームで言う対空16、一方鯱は対空23、震電改に対して鯱投入は恐ろしいオーバーキルになる。)、

 

 

又、偽航戦姫の勢力圏が北方棲姫の勢力圏並の航空機開発能力を有することを知った各勢力(集積地棲姫、中間棲姫、戦艦水鬼は説明中、さりげなく偽航戦姫の勢力圏の技術開発能力は多岐にわたっていることを聞き逃さなかった。)は、

北方棲姫の勢力圏の技術伝授能力ではなぜか無理だった技術開発能力獲得に光明が見えたことを受けて、早速偽航戦姫の元に送る研修の技術者深海棲艦を選出し始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・ここで事件は起きた。

 

 

 

~廊下にて~

 

 

ル級「空母棲姫様!至急水鬼様達にお伝えしたいことが・・・・。」

 

空母棲姫「どうしたのル級?主様に伝えたいことってなに?」

 

会議室手前の廊下に大急ぎでやって来たのは戦艦水鬼勢力圏所属のル級、室内の戦艦水鬼達に伝えたいことが出来たらしく、荒い息をしながら防空棲姫に話しかけてくる。

 

 

戦艦棲姫「空母棲姫殿、ここはとりあえず落ち着いて話を聞きましょう、んで、伝えたいことって一体何のだ?」

 

ル級「それが・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~中央泊地総合姫会議、会議室~

 

 

中間棲姫「それでさぁ、流星改だとかに紛れてたりする何かやけに動きの良い天山とかで何か分かってる事って無いかしら?、塗装の一部に軽い違いがあるくらいしか解ってないからどう対処したものか困ってるのだけど。」

 

 

偽航戦姫「あ、それエース部隊仕様ですね、その彗星だとか天山だとかは、俗に江草隊や友永隊、501航空隊だとか呼称されている、艦載機に乗っているちっこい妖精さんの、エース部隊の仕様なんです、練度が非常に高いのでさっさと落とすに限ります。」

 

 

空母水鬼「へぇ~、航空機に乗ってる妖精には強い奴が混じってる訳なのね~。」

 

 

港湾棲姫「そういったエース達が流星改だとかに搭乗してくると厄介ね、そうだ、この前やけに練度が高いゼロの航空隊を支部の艦隊が確認したらしいから、それに今度鯱をぶつけてみるとするわ。」

 

 

偽航戦姫(港湾棲姫にロックオンされた何処かの村山隊終了のお知らせ。)

 

 

偽航戦姫が空飛ぶ鯱に襲われる江草隊や村山隊等の姿を思い浮かべていたこのタイミングで、呼び出してもいないのに、突如ドアを開けて戦艦棲姫と防空棲姫が入って来たのである。

 

 

戦艦棲姫「姫様、大変です!運河棲姫殿が・・・・」

 

 

空母棲姫「主様、ヤバイです、非常事態です。」

 

 

集積地棲姫「どうしたんだいそんなに取り乱して、何かあったんかい?」

 

 

ヲ級(偽航戦姫副官)「戦艦棲姫様の取り乱しようからして何となく嫌な予感がしますが、何があったんです?」

 

 

防空棲姫「空母棲姫、貴女が取り乱すとはよほどのことがあったみたいですね、運河棲姫殿に一体何が?」

 

 

空母棲姫「それが・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦艦棲姫「運河棲姫殿が、先程、僅かな護衛と副官の重巡棲姫殿共々ボロボロの状態でハワイ本島近海にて、泊地水鬼殿の艦隊に保護されたとの報告が・・・・」

 

 

泊地水鬼「え?」

 

 

戦艦水鬼「え?」

 

 

中間棲姫「え?」

 

 

 

 

空母棲姫「運河棲姫殿いわく、

(しくじっちゃった・・・パナマの本拠地が陥落して、なんとかここまで逃げてこれた、軽い修理が終わったら会議に参加させてほしいです‥‥‥‥‥‥‥‥。)とのことです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

各長達「 なっ、なんだってー!!!!?」

 

 

 

 

 

 

 

突如やって来た凶報、それはパナマ運河をこれまで維持してきていた運河棲姫が敗北し、本拠地が陥落した上にボロボロの状態でハワイまで敗走してきた、と言う内容であった・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

~後編へ続く~

 

 


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