男をナメるなよ?Re   作:ガイジ・ジーガ

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やりたかっただけ
次回からオルコット戦となります
あと短いです


乗るしかない、このビッグウエーブに by束

異常。この男はそうとしか言い様がない。何故ISを動かすことができたのか。いっくんは私がちょちょいのちょいとISの設定を変えたから動かせるのであって、この男が何故動かせるのかが疑問だった。

 

直接調べようかと思ったが、ちーちゃんと互角以上の戦いを繰り広げ、更には生身でISと戦闘も可能なのだ。非常に不本意だが、掴まえるのは困難だろう。

 

私が細胞単位で天才なら、あいつは細胞単位で異常だ。一辺、解剖したいとも思ったのだが、それは直ぐにやめた。何故なら…

 

「うおおおおお!なんちゅー過激プレイ!?ああああ、束さんも混ぜてぇぇぇ!」

 

凄まじい文才の官能小説である。箒ちゃんといっくんのくんずほぐれつな描写がかなりリアルに書かれており、脳内再生が余裕だった。しかも漫画版も見事の一言に限る。内容は小説と同じなのだが、小説にはない良さがある。鼻血が止まらずに貧血にさせるとは、恐れいった…!

 

「……ゴクリ」

 

そして私は今、ある意味一世一代のお願いをしようとしている。何と、頼めば好きなシチュエーションで、尚且つ好きなカップリングで、更に好きなプレイで、とどめに好きな内容で物語を書いてくれるのだ。これを頼まなければ、人生全てを損しそうで仕方がない。

 

ケータイを持つ手が緊張のあまり震えている。落ち着け、まずは深呼吸だ。

 

吸って~…吐いて~…吸って~…吐いて~……。

 

良し!それでは篠ノ之束、いざ、出陣でござぁぁぁる!

 

ピッ

 

『prガチャッ はい、こちらたっきー夢物語』

「も、もすもすひねもす?」

『ひねもすひねもす、聞こえていますよ』

「え、えっとね…頼みたい小説と漫画があるんだけど……」

『はい。どんな風にすれば?』

「か、カップリングは篠ノ之束とちー…織斑千冬で」

『おや、またもや織斑先生。やはり人気がありますねぇ』

「そりゃあちーちゃんだからね!」

『ちーちゃん?失礼ですが、織斑先生と親しいので?』

「うえっ!?あ、うん、親しいです」

『なるほどなるほど。えーっと、篠ノ之束……んん?申し訳ありませんお客様、篠ノ之束さんとは、お客様のお名前でしょうか』

「は、はい」

『……大変申し訳ないのですが、貴女様の容姿と性格、あとは口調を教えて頂けますでしょうか?』

「あ、はい、今から写真送りますから、一度電話を切ってもいいですか?」

『どうぞ。おっと、こちらのメールアドレスはご存知で?』

「ぞ、存じ上げております」

『分かりました。では、メールがこちらに届きましたら、わたくしのほうから再び電話いたします』

「わ、分かりました」

 

ガチャッ…

 

「ぶはぁーーーーっ…!」

 

何でここまで緊張したんだ!?別に束さんは疚しいことなんて何一つしてないのに!

 

※しています

 

「えーっと、自撮りだったよね」

 

ケータイで自分の写真を撮り、それをメールに付与して送る。すると、ものの数秒で電話がかかってきた。

 

「もすもすひねもす?」

『ひねもすモスラ、聞こえていますよ。メールをご確認させて頂きました。では、どのような内容に致しましょうか?』

「えっとね…?」

 

 

 

***

 

 

 

『分かりました。後日発送させて頂きます』

「あ、自分で取りに行くからいいです」

『分かりました。それでは、午後1時頃にIS学園のグラウンドにお越し下さい』

「はい、分かりました」

 

ガチャッ

 

「…………。ふおおおおおおおおおおお!!!早く明日になってくれぇぇぇ!今直ぐ明日になったら束さんが特別にIS作ってやるぞぉぉぉ!ふんぬらばぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

研究所内をゴロゴロと転がる。とにかく完成したものが見たいのだ!早く!早く見たい!あああああああ!

 

「ふんじゃらふでらぁぁぁぁ!!!」

 

自分でも何言ってるか分からない。それほどまでに待ち遠しいのだ。

 

「グワーッ!このままでは待ち遠死してしまうぅ!誰か、たちけてー!」

 

 

 

***

 

 

 

「篠ノ之束、ねぇ。聞いたことのある名前だ」

 

まぁいいか。さてさて、こいつが2年生の人のヤツだな。電話をかけると、ワンコールもなしに応答してくれた。

 

『も、もしもし?私と簪ちゃんのヤツはできたの?』

「バッチリですよ。今から届けに行きましょうか?」

『いえ、私が行くわ。ありがとうね』

「いえいえ」

 

ケータイを切り、次は篠ノ之束さんの作業に入る。ちなみに、のほほんさんには試読してもらっている。ん?何でか?のほほんさんは顔を赤くはするが、変な気分にはならないのだ。ならばこの人に読ませるしかねぇだろぉがよぉ!


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