珍しく早起きした私は、来たるべきオルコットお嬢様との決闘のために、鍛練を行うことにした。場所はグランド。そして私と相対する存在。
メタルギアG-KEである。どうやらG-KEは既に複数体この学園に潜伏していたらしい。ここを拠点にでもされたら非常に危険だ。そのうち、ISと適合できるように進化したG-KEも現れるかもしれん。そうなる前に、G-KEを殲滅しなければならない。
私が構えると、G-KEは二本のアンテナを動かし、こちらの動きを観察し始めた。いや、あれは……私の動きを読んでいる!?まさか奴はG-KEの中でもエリート中のエリートの、黒光りの三連星の…!
ゴキア!
となると、相方のブッシュとゴキテガがいる可能性がある!まずいぞ、奴らが合流して、ジェットストリームアタックでも仕掛けてきたら、いくら私でも耐えられんぞ…!
「おのれ…!」
この学園にはどれほどの猛者が存在するのだ!?正直舐めていたぞ…!
カサ…
「!?」
カサカサ…
「何!?」
カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ
「う、うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ
***
side:楯無
ハロー♪読者の皆、楯無よ。もう一人の男性操縦者こと、武田正樹くんのことを見かけたから観察しているんだけど……。
「武田家流対G-KE専用CQC『ラウンドレイ』!!!」
何アレ!?何なのアレ!?というかあのローチの数は何!?もしかしてアレ全部IS学園にいたの!?知らなかったんだけど私!?
これは…即急にローチ殲滅作戦を決行しなければならないわね…!まずはありとあらゆる場所にバルサンを焚いて、ローチを炙り出すところから初めましょう。
「ぐああああああああ!」
…ごめんなさい。今の私…いいえ、私ごときでは貴方を助けられないわ。そもそも、ローチは女尊男卑の社会にとって、優位な女性の天敵なの。だから…
「貴方の犠牲、無駄にしないわ!」
必ず貴方の仇はとる!
***
「た、たっきー何があった!?顔色がヤバすぎるぞ!?」
「おぉ、イッチー……私の顔色は何色だ?」
「紫色だよ!っつーか何があったんだよ本当に!」
「…G-KEだ」
「ジー…?」
「メタルギアG-KE……。奴らはこの学園にすら潜伏していたんだ…!イッチーよ、貴様もいつか奴らと戦わなければならない時が来る…!だが、私はもうダメだ……。あとは…任せたぜ…!…ひでぶし!」
「た、たっきぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
武田正樹、メタルギアG-KEの襲撃を受けたものの、何とか命からがら脱出。その後、織斑一夏に看取られて戦死した。
「何をしているか」
スパァァァァァン!
「ふぅあー!?ここは何処だ!?IS学園だな良し!私は誰だ!?武田正樹です!良し、大丈夫だ」
「そこは忘れてると思うんだけどな……」
「そこはほら、私クオリティだからよ」
それと、私を蘇生してくれた織斑先生に感謝しなければ。感謝しようと顔を上げれば、何故か織斑先生の顔は少し赤かった。しかも普通…というか、一部の人間しか気が付かないと思うが、いつもよりも僅かに呼吸が荒いように感じる。
「どしやした?顔がアカエ様でっせ?」
「誰がアカエイ頭の老人の都市伝説だ!!!それに私はまだ26だ!!!」
「知ってらしたのね!?」
踵落とし痛いです!あ、見えた。
「で、でもちふ…織斑先生、本当に顔赤いですよ?」
「…それはこのデカい馬鹿のせいだ」
「私何かした?」
「したわボケェい!」
「キャラ崩壊!?」
見事な後ろ回し蹴り!お、また見えた。今日はいい日じゃまいか。
「武田、私は反省文を書けと言った」
「へぅ」
「確かにお前は1000枚書いた。そこは褒めてやる」
「へぅ」
「だがな……。誰が官能小説など書けと言ったぁぁぁぁぁ!!!?」
「ランゴスタ!?」
ハイキック!しかし今度は見えなかった!残念!
「かんのう?たっきー、かんのう小説ってなんだ?」
「イッチーお前…この年になったら誰もが知ってるぞ?」
「え?そうなのか?」
「ええ、そうですとも。ちなみに官能小説とはエロ小説のことだ」
「へぇー。…え?」
「エロ小説です。内容はお前と良く一緒にいる大和撫子と、貴殿が
「「わあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!?」」
イッチーと大和撫子、大パニック。
「な、なななななななっ、お、おお、俺と箒が!?」
「そうだ」
「わ、わわわわわわわっ、わ、わわ、私と一夏が!?」
「そうだ大和撫子よ」
大和撫子こと篠ノ之箒。イッチーを弄ぶ度に睨まれていた私は、彼女はもしかして…?と思い、のほほんさんと、そういうのが好きな生徒複数と尾行。どうもオルコットに向けて剣道をしているのだが……。
「間違いねぇな。
「間違いないね~」
「HQ、HQ、応答せよ」
『こちらHQ』
「ターゲットは織斑一夏に恋をしている模様。これは速急な対処が求められる」
「このままでは我々の男色な薄い本の経済危機に陥ってしまう」
……。
「腐ってやがる。遅すぎたんだ……」
「遅かったね~」
てな感じで、いずれそうなるであろうから、先に小説のほうでイッチーと大和撫子をくんずほぐれずさしていただきました。
あらゆるプレイでな!
「それがそのコピーです。ちなみに挿し絵付きがこちら」
「「ぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁ!?やめろーーー!本当にやめろーーー!!!」」
「ぐへへへへ!大和撫子、貴様がイッチーに恋をしていたからこそ完成したんだ。お前の恋がなければ織斑先生と山田先生の百合百合本になったがな」
「ふえええぇぇぇぇぇぇぇ!?」
「いい加減にしろぉぉぉぉぉ!!!」
「ぶげらば!」
今日の授業は私以外ほとんど手を付けられなかった、と述べておこう。ちなみに、裏で織斑先生と山田先生の百合百合本を売ってみたところ、まさかの完売でした。官能小説以外にも漫画版も売り、本当にこんな事をしているんじゃないかと、ひそかに噂になっちゃったり。ちなみに、織斑先生が受けで山田先生が攻めになっているレア版もあります。ご注文はお早めに!