男をナメるなよ?Re   作:ガイジ・ジーガ

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ラウラ少佐に呼び出されたが、まぁいいか

さて、ラウラ少佐と組むこととなった後日。ラウラ少佐に呼び出しくらいました。うぅむ、私は早く小説と漫画の続きを書かなければならんというのに。ちなみに、題名は『ドSな山田先生に連れられて』というR-18ものである。

 

さて、呼び出しくらった場所に来たはいいが、何故にグラウンド?走り込みでもやらされるんですかぁねぇ?

 

「良く来たな武田正樹。まぁ座れ」

 

ベンチに座るラウラ少佐。ぽんぽんと、自分の隣を叩く。思ったんだけど、ラウラ少佐って中々に男前ですね。

 

「では、失礼して」

 

お隣失礼しまーす!

 

「武田正樹、これからお前に二つ程聞きたいことがある」

「あんま無茶な質問はやめて下さいよ?」

「安心しろ。簡単なものだ」

 

だといいけども。私は質問責めされるのは苦手なんですから。

 

「まず一つ。何故お前はそこまで強い?」

「うい?」

「癪ではあるが、お前の実力は私を越えている。だからこそ問いたい。どうしたらそこまで強くなれた」

 

強くなれた理由かぁ。えー、アレ話すの?やだわー恥ずかしいわー。でもどこか期待した目で見てくるラウラ少佐に答えたいわー。……ええい、ままよ!

 

「(母親からニート生活を)勝ち取るためです」

「勝ち取る?」

「はい。しかも勝負は一度きりのもの。更には相手はとても強大な存在でした」

「…………」

「ですから私は強くなるために、ひたすら特訓ですよ。充分勝てるレベルになれど、一度きりの戦いに何があるかは分からない。だから私は油断していても勝てるくらいの実力をつける必要がありました」

「…それで、勝てたのか?」

「ええ、勝てましたよ。しかし、ISにそれは奪われてしまった」

「何?」

「イッチー…まぁ織斑一夏がISを動かしたことにより、私が勝ち取ったものは水の泡と化しましたよ。残ったのは無関係の者達を傷付けてしまった結果だけです。(戦闘の余波で半径1キロが更地になったからな。半径1キロ範囲にいた微生物達よ、ごめんちゃい)」

「……では、お前にとってISは何だ?」

「…盗人、ですかね」

 

 

 

***

 

 

 

side:ラウラ

 

 

 

「…盗人、ですかね」

 

武田正樹は寂しそうな微笑を浮かべてそう言った。勝ち取るために強くなった。しかし、ISによってそれは奪われてしまった。

 

「その……お前がISに奪われたもの、とは?」

 

聞くのは流石に不敬だと思ったが、どうしても知りたかった。もしかしたら私も武田正樹のように強くなれると、そう思った。しかし

 

「一部…いや、大半の人間ならば一度は夢を見るものです。真面目な人間はどうか、分かりませんがね」

 

そう言って、武田正樹は答えを濁した。

 

「ラウラ少佐、力を求めるのは決して悪いことじゃない。ですが、求めた先に自分の欲しかったものがあるとは限りません。それも無関係、はたまた大切なものを壊してしまうかもしれませんから」

 

その表情は微笑だが、後悔しているような顔にも見えた。武田正樹が言うには、力の先は回りと自身の破滅だと言うのだろうか?ならば私は何のために……。

 

武田正樹はそれだけ言うと、立ち去ってしまった。……私は、どうすればいいんだ?

 

 

 

***

 

 

 

危ねぇ危ねぇ。危うく私の将来の夢がバレて無駄なトレーニングさせられるとこだった。きっと真面目なラウラ少佐のことだ。「その根性を叩き直す!」と言ったあとグラウンド百周とかさせられるんだ。勘弁してくらはい。

 

それっぽいこと言って何とか誤魔化したものの、大丈夫だろうか?タッグトーナメントに支障をきたさないことを祈るばかりである。

 

「…………」

 

さぁて、エロ本の続き書こーっと。ふはははは!悪いな織斑先生、私のエロ本はバタフライエフェクト効果が凄まじい!なので存分に書かせてもらう!

 

意気揚々と部屋に戻った私。そしてそこにいらっしゃったのは織斑先生。

 

「\(^o^)/」

「さて、これ以上は流石に見過ごせんのでな。私自ら出向いてやったぞ、武田」

 

織斑先生が持っているもの。それは私の財布とエロ本の資料だった。…なん…だと…!?

 

「財布かコレか……選べ」

「オノォォォォォレェェェェェェェェェェェェェ!!!」

「まぁ、どちらを選ぼうが、コレは処分させてもらうが」

「選択肢なんてなかった!」

 

くっ、こうなったら!

 

「最近やられっぱなしでお腹が立ってたんだ!実力行使だごるぁぁあああああああ!!!」

 

ドスッ!(出席簿が男の宝物に命中する音)

 

「イ''イ''エ''エ''エ''ア''ア''ア''ア''ア''ア''ア''ア''!?」

「バカ者が。貴様の対処など既に覚えた」

「ば、ばんなそかな…!」

 

私が書いたエロ本を回収する織斑先生。ただ私は虚しく手を伸ばし、意識を失うしかなかったのであった。


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