男をナメるなよ?Re   作:ガイジ・ジーガ

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サブタイトル?知らない子ですね

「…ワァオ」

 

ラウラ少佐との模擬戦が終わったあと、何ともまぁ眼福な光景を目撃することとなった。

 

「ねぇ、こういうことが好きなんでしょ?」

「か、簪、ちゃ…!」

「ん?どうしたのお姉ちゃん。もしかして、もっと欲しいの?」

「ち、ちがっ…もし、見付かったら…私っ…!」

 

楯無さんと簪さんが百合百合してらっしゃる。簪さんが中々過激な責めをしており、楯無さんがビクンビクンしていた。え?どゆこと?あと見付かっとりますからね?

 

コンコンッ

 

手の甲で壁を叩くと、二人はバッ、とこちらを向いた。簪さんは私と分かると「ああ、たっきーか」と言わんばかりの表情になり、楯無さんは顔を赤くして、更にプルプルと震える。

 

「偶然通りかかったらかなりオイシイ場面を見してくれた二人に感謝しつつ、どうしてこうなったのか説明を」

「私がお姉ちゃんと接触して、貴方に頼んだ本の再現をしてるの。お姉ちゃんって変態さんだから♪」

 

恍惚の表情で、自身の舌に指を這わせる。うーむ、せくすぃー。汗が頬を伝い、その頬が赤く染まっている。

 

「ビューティフォー」

「え…ぁ……あ?」

 

楯無さん、大混乱の極み。ぷるぷる震えたまま、どうしたらいいのか分からない状況だ。

 

さて、楯無さんの格好を確認してみよう。制服は乱れに乱れ、パンツはもろに見え、あと少しでぽろりである。つまるとこR-17辺りの絵面だ。R-18扱いする人もいるだろうが、私にとってはまだR-17だ。ん?脳内保存しましたが?今夜のトイレのお供だぜ。

 

「それと、ありがとう」

「う?」

「まぁ色々とアレだけども、貴方のお陰でお姉ちゃんとのわだかまりも解けたし。それに、私が一方的に嫌ってただけだしね」

 

まさかのバタフライエフェクト再び。何だ?私の漫画と小説はそこまで効果があるのか?もしかして女尊男卑のこの世を変えられるんじゃね?良し、ならば大量発行だ。

 

「た、武田くん!?い、いやー!見ないでぇぇぇ!!!」

 

ゴキャッ!

 

「まじむん!?」

 

楯無さんがようやく起動した。その瞬間、私のみぞおちに鋭すぎる拳が飛んできた。鳴ってはいけない音がし、更に一瞬とは言え織斑先生の一撃を超えた。

 

それすなわち!私に大ダメージである!

 

「うえらぶえるぉぉぉ!!!?」

 

ギュルギュルと回転しながら私は吹き飛ばされた。お、恐るべし楯無さん……ぐぼぇ。

 

「だ、大丈夫!?」

「だ、大丈夫だ。問題ない」

 

若干リバースしかけたが、何とか耐えられた。こんなにダメージを受けたのは久し振りだ…!あ、でもやっぱまずい。

 

「あー…じゃあ私そろそろこの辺で。思ったよりもダメージ凄いんで」

「き、気を付けてね?」

「見られた……もうお嫁に行けない」

 

うん、トイレに行って一回出してこよう。

 

 

 

***

 

 

 

「…うん?」

 

今度は織斑先生だ。なして打鉄のブレード持っとるの?ま、まさか私の新たな突っ込み用の道具ですか?しゅ、出席簿のほうがいいな~♪

 

しかし織斑先生はこちらに見向きもせず、アリーナへと行ってしまった。え?何かのイベントっすか?ならば参加しなくては(謎の使命感)。

 

織斑先生のあとを付いて行くと、アリーナではラウラ少佐とイッチーが戦闘しているではありませんか。おー、そしてその二人の間に入って生身で打鉄のブレードを使って止める織斑先生。…うん、あの人なら素手でガンダム倒せる気がするよ。東方不敗みたいにさ。

 

「…あり?」

 

何かセッシーと凰さんがズタボロだ。何があったのこれは?

 

「おーい、何があったの?誰か説明しちくりー」

「結果で何があったのか考えろ」

「悟りを開けと?」

 

むーん……。…………。

 

ピキィィィーン!

 

「二人がラウラ少佐にフルボッコにされ、イッチーが助けに入る。しかし、織斑先生に止められてこの状況?」

「正解だ」

 

やったぜ。さぁ、正解したからには何が貰えるんだ?

 

「それと武田」

「ぬんむ?」

「まだアレを続けているとは、懲りてなかったみたいだな。丁度いい、説教をしてやる」

「…え''!?」

 

まさか、また見付かったのか漫画と小説!?

 

「まずは話し合いましょう織斑先生。私は懐を暖めたかっただけでしてね?」

「何も言うな。死ね」

「わぁおストレート☆」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウボアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ…!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

「タッグトーナメント?」

「そう。もうすぐ始まるんだよ。ところで武田くん、大丈夫?何か頭にブレード刺さって全身血まみれだけど」

「特殊メイクだ」

「リアルな特殊メイクだね。血の匂いもちゃんとするし」

 

うん、私もまさかブレードで斬られるたぁ思ってもみなかったですよ。死んだかと思った。

 

しかし、ラウラ少佐から尊敬の眼差しで見られたからいいや。何でか知らんけど。織斑先生の猛攻を耐えたからかな?というか、最近絶叫ばっかしてる気がするんだが、もはや恒例になりつつあるんだろうか?何それ嫌すぎる。

 

「と、いう訳で」

「「「「「私と組んで武田くん!」」」」」

「…………」

 

これは……モテ期到来か!?ふはははは!我が世の春が来たぁぁぁぁぁ!!!

 

「良かろう。ならば私とコンビを組むに相応しい相手を選ぶため、ある試験を行う」

「試験?」

「それは?」

「それは……」

 

私はすっと握り拳を掲げた。ここまでやればそこにいる諸君も分かるのではなかろうか?そう!試験とはこいつ!

 

「ジャンケン大会だ」

「「「「「おー」」」」」

「平等かどうかは分からんが、これならいいだろう?っつー訳で、これから私がグーパーチョキ出すから、勝った人はそのまま。あいこと負けた方は残念ながら別の誰かとタッグを組んで下さい。じゃ、行くよー。さーいしょーは?」

「「「「「ぐー!」」」」」

「…ジャンケンぽ「武田正樹」…うぇい?」

 

振り返ってみれば、そこには先程までイッチーとガチンコやってたラウラ少佐がいた。

 

「敬礼!」

 

バッ!

 

無駄に洗練された無駄のない無駄な動きで敬礼する私と生徒達。やはり描写されていない所で訓練した甲斐があった。

 

「む?」

 

そして反射的に敬礼してしまうラウラ少佐。可愛いは正義と聞いたことがあるが、もしかしたらあながち間違いではないのかもしれない。

 

ハッとしたラウラ少佐は、ぶんぶんと頭を振り、私にこう言った。

 

「今回のタッグトーナメント、私と組め。武田正樹」

「ラウラ少佐もジャンケン大会に出場するそうだ。皆構わんな?」

「勿論であります!」

「異論なしです!」

「は?ジャンケン?」

「かくかくしかじか」

「なるほど、確かにそれもそうだな。良し、私も参加させてもらう」

 

かくかくしかじかって便利だと思うんだ。

 

「そいじゃま…さーいしょーは?」

「「「「「グー!」」」」」

「じゃんぽんけぇぇぇぇぇん!!!」

 

私が出したのはグーだ。そして…

 

「ぐああああ!」

「ばんなそかな!」

「オノォォォレェェェェ!」

「負けた…この私が…?」

「おのれディケイドォ!」

 

おい、大半が撃沈したぞ。何でだよ。もっと頑張れよ。…ん?

 

「…っ……っっ……」

 

ラウラ少佐、チョキを出した自分の手を見て震えてます。おい、ラウラ少佐も撃沈か。

 

「続けて行くぞー。はい、さーいしょーは…」

 

 

 

 

 

 

 

 

このあと、全員が撃沈したのは言うまでもない。なので結局ラウラ少佐と組みました。…何だかなぁ……皆ジャンケン弱い。


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