男をナメるなよ?Re   作:ガイジ・ジーガ

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やっと真面目な授業か?

「というわけで、1組のクラス代表は織斑君に決定しました。あ、一つながりでなんだか縁起が良さそうですね!」

 

イッチーとオルコットお嬢様、そして私との決闘(私だけ一方的)が終わった翌日のことである。SHRでイッチーがクラス代表に決まったことが発表された。

 

「あの、先生…俺、二人に負けたんですけど……」

「それはですね「それはわたくしが辞退したからですわ」……グスン」

 

やまやん泣かすなよオルコットお嬢様。それにしても、何か丸くなったねぇお嬢様は。いやはや、えがったえがった。これでIS学園も平和になる。

 

……いや、ここは平和じゃないな。未だに奴らはこのIS学園に潜伏しているんだ。いつ頃襲いかかってくるか分からない。

 

いつしか必ず奴らは…メタルギアG-KEは……ここの生徒達を殺しにくるだろう…!

 

「じゃあたっきーは!?」

「私か?何でだと思う?」

「な、何でだよ……」

「…………。サボリタイノデース」

「何だその口調!?つかサボりたいだけかよ!」

「クラスの代表を進んで立候補する奴いるか?いないよね?だからこそ私はやらない!サボりたいだけだがな!つーか、敗者は黙って勝者の言うことに従ってればいいんだよぉ!勝てば正義!負ければ悪なんだからなぁ!」

「ちくしょう!」

 

ぶはははは!愉悦!

 

「あの、武田さん……悪役待ったなしですわよ?」

「安心しろい。私は正義よりも悪のほうが好きだから。知ってるか?必ずしも正義が勝つとは限らないんだぜ?」

「たっきーが悪だったら勝てる気がしねぇ…!」

「あの時は電動ノコギリだったが、次はローゲリウスの車輪で……」

 

首を切るジェスチャーをイッチーに向けて行う。

 

「コレだ」

「やめて!?」

「武田さん、やめてあげて下さい」

「何だオルコットお嬢様、やけにイッチーを庇うジャマイカ」

「セシリアでいいですわ、武田さん。まぁ、庇うという訳ではありませんが、一夏さんは男性の価値観を変えてくれた方ですので、色々と感謝しているんですの」

「ほへー、やるなイッチー。女尊男卑思想のお方を修正したぞ。あとたっきーと呼んでくれセシリアお嬢様。私もセッシーと呼ぶから」

 

イッチーも馬鹿にならぬということか。ふぅんむ……これが主人公補正というヤツなのだろうか?

 

 

 

***

 

 

 

「はい!場所は変わってグラウンド!どうやらISの実習を行う模様!」

「何を叫んでいるか貴様は」

 

スパァァァァァン!

 

安定の出席簿である。

 

「というか、何を勝手にISを展開している。この前と違うコスチュームだが……」

「ヤハグル一式です。物理的な攻撃には滅法強いです」

「ほう、ではもう一発行くか?」

「織斑先生、まずは話し合いましょう。ですから出席簿に『怒気ヤスリ』という物をまとわせないで。かなり痛いから」

「…まぁいい。武田、お前はそのまましばらく待機していろ。織斑、オルコット!」

「「はい!」」

「では、これよりISの基本的操縦の一つである、飛行操縦を実践してもらう。織斑とオルコットの二名はISを展開後、飛んでもらうぞ」

「「はい!」」

 

セッシーが目を閉じると、一瞬にしてISが展開される。う~ん、こう改めて見るとふつくしいな。

 

……今更なんだけどよ、ISスーツってかなりエロいよな?スク水っぽくてよ。でも、こう見えてちゃっかり防弾性なのがビックリである。

 

「あ、あれ?」

「何をやっている織斑。熟練した操縦者になれば展開に1秒もかからんのだぞ。集中しろ」

 

ぷげらwイッチー怒られてやんのwwwさてさて、私は私で武器のラインナップを見とこうか。

 

ノコギリ鉈

獣狩りの斧

仕込み杖

ノコギリ槍

教会の石鎚

ルドウイークの聖剣

千景

レイテルパラッシュ

銃槍

パイルハンマー

トニトルス

慈悲の刃

葬送の刃

ローゲリウスの車輪

獣の爪

獣狩りの曲刀

獣肉断ち

教会の杭

月光の聖剣

シモンの弓剣

落葉

電動ノコギリ

爆発金槌

 

 

…瀉血の槌と小アメンの腕、ゴースの寄生虫は流石に無理だったか。えーっと銃は…

 

獣狩りの短銃

獣狩りの散弾銃

教会の連装銃

ルドウイークの長銃

エヴェリン

貫通銃

ガトリング銃

教会砲

大砲

火炎放射気

ロスマリヌス

 

ふむ、その他が……。

 

獣狩りの松明

ガラシャの拳

湖の盾

ブラッドボーンのアイテム

 

ほうほう、恐ろしく優秀じゃない。湖の盾は物理以外の攻撃に特化してたから、ビーム系に強いんかな?つか、良くここまで再現したな。誰だよここまでやった奴?今度ブラッドボーン通信しようぜ?

 

「うおああああああああああああああ!!!?」

「What !?」

 

突然のイッチーの悲鳴に、私は上を見上げた。ま、まずい!このままではイッチーが!……埋まるだけか。じゃあ問題ねぇな。

 

「…ん!?」

 

いや、何でこっちに落ちてくる貴様ァ!?私は教会の杭を展開させて変形し、ピックのような形にしてから…

 

「そぉぉぉぉゐ!!!」

 

ガガガガガッ、ゴギャンッ!

 

「ぶばぁ!?」

「「「「「織斑くんーーーー!?」」」」」

 

教会の杭の溜め攻撃、地面を削りながらの打ち上げ攻撃を、イッチーが私に当たる寸前でお見舞いし、思いきり吹き飛ばした。

 

シールドエネルギーがごっそり減ったが、問題ないだろう。でもまぁ…

 

「イッチー、痛かったかー?」

「痛いに決まってるわぁぁぁ!!!」

 

平気そうで何よりです。

 

「一夏!?大丈夫か!?」

「ああ…大丈夫だよ箒。でもたっきー、できれば受け止めてほしかったんだけど……」

「いやイッチーよ、野郎が野郎をお姫様抱っこして得する奴いるか?」

「「「「「ここにいます!」」」」」

「いたよ畜生」

 

腐女子は健在である。

 

「はぁ、全くお前らは……。織斑、オルコット、武田。次は武装の展開をしてみろ。武田は別の物をだ」

「「はい!」」「うぇす」

「良し、まずは一夏」

 

イッチーはの両手で刀の柄を握るようなポーズを取る。光が掌から溢れ、線を結んで形を作り、光が収まれば雪片弍型が握られていた。

 

おー、IS展開するよりも早いじゃない。

 

「遅い、0,5秒で出せる様になれ」

 

しかし、織斑先生は辛口であった!

 

「次、オルコット」

「はい!」

 

セッシー何故か左手を肩の高さまで上げて真横に腕を突き出した。その瞬間、光が一瞬放たれる。そこには既にマガジンまで接続された狙撃レーザーライフル、スターライトmkⅢが握られていた。

 

流石に早いな。けどよ…けどもよぉ……。

 

「流石は代表候補生だな。だがそのポーズはやめろ。真横に銃を向けて誰を撃つつもりだ。正面に展開出来るようにしろ」

「セッシー、お主は私のドタマを撃ち抜くつもりなのか!?ヤハグルは物理にしか特化してねぇと言ったハズやぞ!?」

「え?あ、わわっ!?も、申し訳ありません!」

 

織斑先生に続いて私も言う。反射的にホールドアップしてしまった。しかも万歳並みの。

 

「で、ですが織斑先生、これはわたくしのイメージを固めるために必要な、」

「直せ。いいな」

「……はい」

 

しゅんとしちゃいましたよ。

 

「次は近接武器だ。オルコット、やってみろ」

「はい」

 

セッシーはまず展開していたスターライトを光の粒子に変換し、収納した。そして手を前に構え、近接武器のインターセプターを展開しようとする。のだが……。

 

「くっ……」

 

何か光の粒子がセッシーの手の中で漂うだけで、お目当てのインターセプターが出てきてくれない。どうしたんだセッシー?

 

「なぁたっきー、セシリアどうしたんだろうな?」

「さぁのう。スターライトブレイカー…じゃなかった。スターライトmkⅢだったら直ぐ展開したのに……。あ、もしかしたら」

「何か分かったのか?」

「ほら、セッシーって射撃専門っしょ?だからあんまし近接武器の展開とかしてなかったから、イメージしにくいんじゃねぇかと、私は思う訳ですよ」

「なるほど」

「……まだか?」

「す、すぐです。……ああ、もうっ!インターセプター!」

 

ヤケクソになっちゃダメよセッシー。しかも武器の名前を言うのは初心者用ですぜ?

 

「……何秒かかっている。お前は、実戦でも相手に待ってもらうのか?」

「じ、実戦では近接の間合いに入らせません!ですから、問題ありませんわ!」

 

それを聞いて、私とイッチーは苦笑い。あのねぇセッシー、ここに近接の間合いにお邪魔さしてもらった野郎が二人いるんですけど。

 

「ほう……先の試合では武田にあっさりと懐を許し、しかも素手の一撃で降参していたが?」

「あ、あれは…その……」

「更には織斑との対戦ですら、初心者に簡単に懐を許していたように見えたが?」

「…………」

 

ぐうの音も出ないセッシー。まぁ仕方ないね。

そんな風に言われているオルコットを俺と一夏が眺めていると、いきなりキッと睨まれました。そして個人間秘匿通信(プライベート・チャンネル)がセッシーからかかってくるではありませんか。なして?目の前におるのに。

 

『あなたたちのせいですわよ!』

 

何故か私達の責任にされる始末。んなもん知るか。

 

『あ、貴方達がわたくしに飛び込んでくるから……』

『そう言われても、俺の武装は雪片だけだからなぁ……』

『私はモツ抜きしたかった。苦しみ悶えるセッシーの姿は美味しかったです』

『たっきー…まさかお前そういう趣味が?』

『美少女が苦しみ悶える姿好きだが何か?』

『開き直りやがった…!』

『あのー!無視しないで下さいましー!』

 

知らんな。

 

「さて、では最後に武田」

「うす。んじゃ、まずはコレを」

 

私はルドウイークの長銃を展開させた。長銃のくせに散弾銃である。お陰で長銃の意味がない。

 

「ほう、中々早いな。これからも精進しろ」

「分かりやした」

「よし、次は近接武器を展開しろ」

「そいじゃあ、次はこいつを」

 

私が次に展開したのは、ルドウイークの聖剣だ。こいつはかなり優秀な武器で、補正がそれなりに高い。ゲームだと血晶石でブーストすれば、変形後の溜め攻撃でとんでもない火力を叩き出すこともできる。しかも変形後ならば、エーブリエタースを一撃で怯ませられるなど、強靭度削りも素晴らしい。

 

「ふむ、不釣り合いな鞘があるが、刃が付いているな。なるほど、この剣を鞘に収め、そして振り回す訳か」

「ええ。中々汎用性が高いですよ」

 

ガンッ!

 

剣を鞘に収め、大剣にしたあと肩に担ぐ。つーか、良く折れないよな。

 

「という訳でイッチー、試し斬りさせろい」

「嫌に決まってるだろ!」

「遠慮すんなよ。なんなら千景でもいいんじゃぞ?」

「遠慮なんてしてないから!」

 

ちくせう。




セシリアは正樹というイレギュラーにより、一夏に恋心を抱かなかったもよう。ついでに友達レベルとしては…

一夏:良き友人
武田:行動が読めないが、楽しい友人

となっております。やったね箒ちゃん!ライバルがいなくなるよ!

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