アーケード版艦これをやりたいけど家から遠い・・・。
『対潜戦闘よーい!!!』カーンカーンカーン!!!
放送と共に武鐘が艦内に鳴り響く。
「青葉、出撃します!!!」
青葉(明人)が後部ヘリ甲板下にある艦娘射出カタパルトで叫ぶと、海上に放出された。
(以下台本形式)
そう言うと、クリスは後ろを向いた。
クリス「1・2番発射用意。」
米兵1「アイサー。1・2、発射管、魚雷装填。」
米兵2「1・2番、発射用意良し。」
クリス「ファイヤ!!!」
ソナー担当「潜水艦、左40度、15マイル!!!」
ソナー担当2「深度90!!!速力12ノット!!!」
ソナー担当「潜水艦、加古への射程圏内まであと25分!!!」
「あおば」CICでは敵潜水艦の情報が飛び交っている。
ソナー担当2「!?曙に向かって魚雷発射されました!!!」
菊池「何!?」
曙「ったく、艦娘を哨戒機の代わりに使うなんてどう言う神経してるのかしら・・・。それに私は潜水艦苦手だし・・・。」
曙がそう呟いた瞬間、妖精から魚雷を諜知した報告が来た。
妖精「魚雷音諜知、210度、高速接近!!!」
曙「さ、最大戦速!!!」
妖精「最大戦速!!!」
艤装にいる妖精さんがコンソールを前に倒した。すると曙の艤装のガスタービンが更に大きい唸り声をあげた。
曙「き、距離は・・・?」
妖精「距離2000!」
曙「うっ・・・・。」
航海長妖精「躱せ!!!」
曙の後ろギリギリを魚雷が通過していった。
航海長妖精「躱した!!!」
青葉(明人)『曙!!!今すぐ交代して曙は戻れ!!!』
曙「や、殺られる・・・。」
曙はパニックを起こし、青葉(明人)の声も全く聞いてなかった。
クリス「なんだあの兵器は・・・。まるで艦みたいに動く・・・。あんな兵器を日本人が・・・。
・・・魚雷3・4番発射!!!次いで5・6番!!!どちらに舵を切っても命中するよう、放射状に打て!!!」
米兵「アイサー!!!」
米兵2「3・4・5・6番、発射管開きます。」
クリス「ファイヤ!!!」
曙「方位210度、距離3700、進行中・・・。」
曙はブツブツと何かを呟いている。
青葉(明人)『妖精さん!!!』
航海長妖精「面舵一杯!!!」
曙の航海長妖精が叫ぶと曙は右に曲がって行った。
青葉(明人)『大丈夫!!!曙の脚なら絶対に躱せる!!!大丈夫だって!!!』
曙「加古が沈むだって?どうせそれよりも先に私が沈むんだ・・・。」
CICの妖精「新たな魚雷音、魚雷計4本、右に広がってきます!!!」
航海長妖精「やってくれるぜ・・・。」
青葉(明人)『どうする?』
航海長妖精「慌てるな、10度に戻せ!!!」
パニックを起こしている曙の身体がまた動く。
曙「そんなに・・・、私達の・・・、力が見たいの?
攻撃してくる・・・、お・・・、お前達が・・・、悪いのよ・・・。」
「曙」の艤装のVLSの1つのセルのハッチが開く。
曙「殺って・・・、やる・・・!」
CICの妖精「距離、1000ヤード!!!」
曙「殺られる・・・、前に!!!」
曙がボタンを押すと「青葉」の艤装のVLSの1セルからアスロックが発射された。
CICの妖精1「前甲板、VLA開放!!!アスロック飛翔中!!!」
青葉(明人)『何!?』
CICの妖精2「!?魚雷発射ポイントに向かっています!!!」
青葉(明人)「誰が発射ボタンを・・・。」
青葉(明人)が曙を見ると曙は腕についている発射ボタンを押していた。
青葉(明人)「曙!!!勝手に何やってる!!!2回目だぞ!!!」
青葉(明人)は無線で曙に怒鳴った。
曙「殺らなければ、殺られるよ。アキ・・・。」
中島『「あおば」から、「曙」!!誰が撃てと言った!!!現状を報告せよ!』
青葉(明人)「ヒューマンエラーだと報告しろ!それからコイツの指揮権を妖精さんに変更しろ!!!」
CICの自衛官1「魚雷、計4本のうちの2本、本艦との距離、1,000ヤード!!!」
航海長妖精「見張り員!!!航跡は見えるか!!!」
見張り員妖精「見えます!!!」
航海長妖精「角度は!!!」
見張り員妖精「130度!相対速度約5ノット!」
航海長妖精「面舵一杯!!!」
「曙」の真横スレスレを魚雷が通過する。
妖精「躱した!」
航海長妖精「まだだ!残り二本!航跡知らせ!」
見張り員妖精「雷跡真艦尾!広がりつつ接近!距離500!!!」
航海長妖精「もどーせー!」
曙が動く。
CICの妖精「距離150ヤード!接触します!後5秒!4秒!3秒!2秒!1秒!」
魚雷が「曙」の後ろをVの字に別れて遠ざかって行った。
CICの妖精「魚雷全弾躱しました!遠ざかります」
それを聞いた青葉(明人)は「ふう」と一息ついた。その頃、アスロックはロケット部分と分離していて、パラシュートを展開していた。
クリス「なんだ、あのパラシュートは!!!」
クリスは潜望鏡でアスロックが水中に入る瞬間を見ていた。
米兵3「艦長、探信音が来ます!!!」
クリス「探信音、だと!?それは、対潜、ソナーか?」
米兵3「間違いありません!!!探信音、更に接近!!!」
クリス「米海軍で開発中の物を、何故日本が・・・。」
その瞬間、クリスの中で何かが思い出された。
クリス「!!!面舵一杯!!!モーター全速だ!!!」
S-44はモーター全速で動き出した。
青葉(明人)「艦長、命中10秒前に自爆することを具申します。」
青葉(明人)は無線で舞風艦長に聞いた。
舞風艦長『うーん、こちらが救出できないことを考慮すると、相手に最低限のダメージを与えて攻撃できない様にするくらいしか出来ない。撃沈してしまえば救助者が出てしまう。そうなった時、艦内でアメリカ人に敵対する乗員がいないのはこの「あおば」しかない。・・・
・・・よし、魚雷は命中10秒前に自爆だ!!!』
青葉(明人)「了解しました!!!」
曙のCIC妖精「アスロック、目標を追尾中。」
アスロックは探信音を放ちながらS-44に向かって行った。
米兵3「接近してくるのは魚雷でーす!!!魚雷から探信音が!!!」
クリス「馬鹿な事を言うな!!!魚雷が探信音を放って追いかけてくるなどありえ・・・」
その瞬間、クリスは聞いてしまった。ティティーン、ティティーンと自分の潜水艦に近付いてくる探信音を・・・。
曙のCIC妖精「魚雷命中まで10秒。」
青葉(明人)「
曙の砲雷長妖精「了解!!!」
その声が聞こえると同時に水柱が上がったのが分かった。
青葉(明人)「ソナー、S-44の機関音は聞こえる?」
CIC(ソナー)の妖精「機関音は聞こえませんが・・・船体の軋み、圧搾空気排出音からして急速浮上中の模様だと・・・。」
青葉(明人)「良かった・・・。あおば、明人。只今から曙を連れて帰投します。」
すると、「あおば」から了解という声が聞こえた。
クリスは浮上した潜水艦S-44から遠ざかっていく第6戦隊と護衛艦「あおば」を望遠鏡で見ていた。
米兵1「艦長、セイル水密壁破損、通信アンテナ故障。時間が掛かります。修理出来次第、あの艦を」クリス「帰投だ。」
米兵1「え!?」
クリス「パール・ハーバーに帰投する。太平洋艦隊司令部に全てを報告しなければならない。日本が恐るべきウエポンを開発したと・・・。」
挿絵のアンケート
描いて欲しい挿絵はありますか?あったら活動報告の方にお願いします。話の中のワンシーンでも大丈夫です。描く気力で描くかどうか決めます。期限?ありません。
しつこい様に何度も言いますが、アンケートを実施しています。これから出てきてほしい艦娘は居ますか?既に太平洋戦争のミッドウェー海戦前やミッドウェー海戦で沈んでいる艦でも大丈夫です。無理やり艦娘にします。戦況が変わって欲しい海戦はありますか?活動報告にアンケート用のページを作るので、そちらにお願いします。あと、募集する海戦の期間はミッドウェー海戦後から昭和18年4月28日までの海戦です。全てのソロモン海戦とサボ島沖海戦は除きます。締切は5月1日です。明日の18時頃に締め切らせて頂きます。