【完結】ワレアオバ!?   作:しがみの

74 / 125
どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

4章の最終話です。


第5章 ジパング編
第69話 時空間の歪み


会合終了した時には既に「みらい」が「さざなみ」に接舷していた。

 

「梅津艦長時空間の歪みを見つけましたよ。」

 

「そうか。」

 

「そういえば、今の所、漫画とどのくらい差異がありますか?」

 

舞風艦長は梅津艦長に聞いた。

 

「海鳥収容後霧に囲まれたところから違う。」

 

「それまでは完全に一致しているんですね。」

 

「そうだ。まあ、これからこの順に進むとは限らないな。そういえば、舞風艦長。何故敬語なんだ?」

 

「いやぁー、私の見た目が艦長に見えないんで何か敬意を見せないと周りに何か誤解されそうなので・・・。」

 

「作業服や制服を着てなければ中学生と勘違いされそうような見た目だからな。同じ1佐同士、仲良くしましょう。」

 

「あ・・・、梅津艦長、実は、2日前に階級が1等海佐から海将補に昇格したんです。」

 

「え?」

 

「まあ、まだ身分証がないので、1等海佐って言ってるんですけど。」

 

舞風艦長はシュンとした。

 

梅津艦長はシュンとした舞風艦長を見ると、梅津艦長は舞風艦長の制帽をとり、舞風艦長の頭を撫でた。

 

「うにゅ・・・。」

 

「(こんな子が53歳なんて思えない。)」

 

梅津艦長はそう思いながら微笑んだ舞風艦長の頭を撫で続けた。

 

「角松2佐、あの子は梅津艦長の孫か?」

 

草加少佐が角松2佐に聞いた。

 

「艦長だ。「みらい」の横に停泊中の「あおば」の。」

 

「とても若いな。何歳くらいなんだ。」

 

「53歳だ。しかも男らしい。」

 

「53歳!!!なんと!!!これが21世紀の艦長・・・。」

 

草加少佐は呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「燃料補給、食料補給完了しました!!!」

 

1人の補給科の自衛官が言った。

 

「ふう。満タンではないが、ミッドウェー経由で横須賀には行けるな。

 

埠頭では松本中佐と舞風艦長、天津風(六田)が握手をしていた。

 

「ありがとうございました。資源まで分けて頂いて。」

 

「いえいえ、同じ深海棲艦と戦う者同士、助け合う必要があるじゃないですか!」

 

「そうですね。もうすぐ出港なので、これで失礼します。」

 

舞風艦長と松本中佐、天津風(六田)はもう1度握手をし、敬礼した。

 

「お元気で。」

 

「そちらもお元気で。」

 

舞風艦長と天津風(六田)は挨拶を済ませると「あおば」に走っていった。

 

 

 

「出港用意。」

 

パッパパパッパッパパパッパパパッパー!!!『出港よーい!』

 

自衛官の声がスピーカーから聞こえると軍歌がなり始めた。

 

「舫い放てー。」

 

「両舷後進微速。」

 

まず最初に「みらい」が動き出す。

 

「左、帽ふれー。」

 

「みらい」クルー達が埠頭に向かって制帽を振る。

 

「みらい」が護衛艦2隻分くらい動いた時、またスピーカーから声が聞こえた。

 

『舫い放てー。』

 

次に「さざなみ」が動き出す。

 

「両舷後進微速!!!」

 

「左、帽振れ。」

 

「みらい」の次に「さざなみ」クルー達が埠頭に向かって制帽を振った。

 

「舫い放て。」

 

中島の合図で「あおば」がゴゴゴと動く。

 

「両舷後進微速。」

 

「左帽振れ。」

 

「あおば」クルー達や漣、元の世界の横鎮の艦娘達が制帽を埠頭に向かって振った。

 

「両舷後進半速」

 

こうして護衛艦「あおば」、「みらい」、「さざなみ」はミッドウェーに向けて出港して行った。

 

 

 

 

 

 

ー3時間後ー

 

(以下台本形式)

 

青梅「ESM探知、120度。」

 

舞風艦長「教練対空戦闘用意。」

 

航海士1「第2戦速、とーりかーじ。」

 

航海士2「第2戦速とーりかーじ!!!」

 

鈴谷(あおばの砲術長)「ミサイルシーカー波、ロックされています。」

 

菊池(あおば)「落ち着いてやれ。」

 

鈴谷(あおば)「はっ!シースパロー発射用意。イルミレーターリンク!インレンジ4秒前!3、2、1、目標、インレンジ、ってー!!!」

 

鈴谷(あおば)がボタンを押す。

 

麻生(先任伍長)「第一目標命中。第二目標接近。」

 

中島「CIWS迎撃用意!EA攻撃始め!」

 

菊池(あおば)「ミサイル近体制!!!」

 

CICの自衛官2「CIWS、AAWオート、うちーかたはじめ。」

 

CIWSが動く。

 

近藤(ウイング要員、見張り員)「本艦、敵攻撃左弦に命中!」

 

麻生(あおば)「あおば、柳1曹負傷と・・・。」

 

柳(あおば)「え?」

 

柳は自分を指さしながら麻生の方を見た。

 

放送『機関室にしんすーい!』

 

数人の自衛官が角材をトンカチで叩いている。

 

自衛官2「急げ!!!ダメコンの作業の手際こそ、艦の命運を左右する作業だ。グズグズしてたら海の底だぞ!」

 

 

 

中島「演習終了しました、艦長。」

 

艦橋で中島が舞風艦長に報告をした。

 

舞風艦長「りょーかい!!!」

 

中島「終了時刻は5分遅れです。」

 

舞風艦長「久しぶりにしては上出来じゃないの?霧が見えてきた。連絡を密にせよ。計器に何かしら異変が発生するかどうかチェックしてくれ。」

 

そして、「あおば」、「さざなみ」、「みらい」の計3隻の護衛艦は霧の中に入っていった。

 

(台本形式終わり)

 

「来ました!!!各種計器に異常発生!!!制御不能です!!!」

 

自衛官からの報告を聞き、舞風艦長は時計を見た。

 

「なっ!?戻ってる!?」

 

舞風艦長の時計は先に進まず、反時計回りでぐるぐる回っていた。

 

 

 

 

 

 

 

そして、3隻が霧を抜けると、レーダーに反応があった。

 

「!?な、護衛艦「あけぼの」、そして、正体不明のDD-119と表示された護衛艦を探知!!!」

 

青梅1曹がリンク16を見ながら言った。




5章はもうジパングな感じが・・・。まあ、誰も死にませんからね。(護衛艦のクルーはね)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。