宿題?え?なにそれ?おいしいの?(終わっていない)
護衛艦「さざなみ」は横須賀鎮守府に向かって順調に航海していた。
横須賀鎮守府に向けて航海し始めて2日目の事だった。
「艦橋、CIC。前方10度、10マイルから接近する艦隊から無線が来ました。」
「繋げ。」
「了解しました。」
通信士からの報告に町島艦長は答えた。
『こちらは、日本国海軍、第1護衛艦隊旗艦、青葉(重巡)です。貴艦の航行目的を述べよ。』
「こちらは、日本国海上自衛隊、呉基地第4護衛隊群第4護衛隊所属、たかなみ型護衛艦4番艦「さざなみ」である。只今、横須賀に向けて航行中である。」
『了解。只今から転回するので、貴艦は速度を落としてくれませんか?』
「了解しました。第1戦速!!!」
航海長は青葉(重巡)通信士の言ったことに従った。
「第1戦速、よーそろー!!!」
艦は速度が落ちた。
すると目の前に4隻の軍艦が現れた。
「オオォォォ。本物の軍艦だ・・・。」
現れたのは、第1護衛艦隊に所属している艦だった。
第1護衛艦隊に所属している艦は、旗艦 重巡洋艦「青葉」、以下 軽巡洋艦「大淀」 駆逐艦「潮」 駆逐艦「雪風」の(ほとんどの艦はサルベージした。)計4隻だ。
「さざなみ」は第1護衛艦隊と合流し、横須賀に向かった。
ー横須賀鎮守府ー
「え?開発をしてほしい?」
「ああ。」
松本中佐は司令室で青葉(明人)に言った。
「
「大丈夫だよ、問題ない!!!開発を20回やるから問題ないって!!!」
「20回ってやりすぎじゃないですか・・・。」
「大丈夫だよ、問題ない!!!開発資材が200個超してるから大丈夫だって!」
「松本中佐ってその言い方好きですね。それでは、行ってきます。」
そして、青葉(明人)は司令室を出て、工廠に向かった。
「明石と夕張の工廠によーこそ!建造?解体?開発?廃棄?何するの?」
明石が目を輝かせて来た。
「あ、開発を20回やりに来ました。」
「分かりましたぁ!!!こちらに!!!」
「元気だなぁ・・・。」
明石に連れられて開発装置の前に来た。
「開発はオール30で。」
「はーい!!!じゃあ、このレバーを引いて!!!」
「はーい。」ガコン
青葉(明人)はレバーを引いた。
1回目〝12.7cm連装砲〟
2回目〝失敗〟
3回目〝12cm単装砲〟
4回目〝零式艦戦21型〟
5回目〝ドラム缶〟
6回目〝九十四式爆雷投射機〟
7回目〝失敗〟
「なかなか良いの出ませんねー。」
「明石さん、プレッシャーかけないで!!!」
8回目〝失敗〟
9回目〝失敗〟
10回目〝Mk.41 mod.29 VLS(32セル)〟
《あきづき型に搭載されています。ESSM 短SAM VLA SUM 07式 SUMが搭載できます。なお、VLS+》
「((°д°)ファッ!?(つд⊂)ゴシゴシ((( ;゚Д゚))エッ!?な、何これ・・・。」
まだ出た事が無い装備だったので明石は驚いていた。
「Mk.41 mod.29 VLS か・・・。」
「Mk.41 mod.29 VLSって何ですか?」
「よーし、次!!!」
「ちょ、スルーしないで下さい!!!」
11回目〝オート・メラーラ 127mm砲〟
《〝たかが1門の砲で何が出来る!!!〟その言葉が命取り。命中精度は9割を超す。》
「たいちょー!!!雷撃隊がぁー!!!」
明石がデビット(ハットンの後ろにいる人)の真似をした。
「はい、次。」
「また無視ですか!?」
12回目〝RIM-162 ESSM〟
《シースパローの後継としてレイセオン社が開発した艦対空ミサイル。日本語では「発展型シースパロー」と呼ばれてる。レシプロ機なんて直ぐに撃墜出来る。》
「ふーん。次は?」
13回目〝RUM-139 VL-ASROC(VLA)〟
《ASROCの派生系の対潜ミサイル。米倉の様にはならないように。》
「殺らなければ、殺られます、砲雷長!!!」
「こいつをCICから叩き出せ!!!」
「明石、妖精さん、
「「すみませんでした!!!」」
14回目〝90式SSM4連装発射筒、90式SSM セット〟
《日本が開発、配備した艦対艦ミサイル。別称はSSM-1B、むらさめ型以降の海上自衛隊の護衛艦に搭載されている》
「むらさめ型?」
明石が聞いてきた。
「えーっと・・・。」
「むらさめ型とは海上自衛隊の第2世代汎用護衛艦として、03・08中期防に基づき、平成3年度から平成9年度にかけて9隻が建造され、発展型のたかなみ型およびあきづき型とともに、護衛隊群の基準構成艦となっています。製造の経緯は、第1世代の
いきなり現れた柳1曹はしょんぼりしながら工廠を出て行った。
「明石、解った?」
「解らなかったです。」
「そう。じゃあ、続きやるよー。」
「はーい。」
15回目〝失敗〟
16回目〝失敗〟
17回目〝レーダー一式〟
《OPS-24B 3次元式、OPS-28D 対水上捜索用OPS-20 航海用で1セット》
18回目〝OQQ-22 統合ソナー・システム〟
《魚雷防御システムとも連接されている装置。》
19回目〝SH‐60K〟
《SH‐60Jを基にして、三菱重工業と防衛庁(当時)で独自に改造開発を行い、哨戒能力の向上を目指した哨戒ヘリコプター。》
20回目〝熟練水雷長(米倉)〟
「うーん、上々かなー・・・。」
「あのー、ちょっといいですか?」
青葉(明人)が呟いた後、明石が質問してきた。
「ん?何?」
「あのー、最後だけ廃棄出来ませんかねぇ・・・。」
「何で?米倉良い人じゃん!!!」
「呼び捨てって・・・。」
「いいじゃん。一応、上官なんだからさ。」
「でも、勝手に攻撃したら怖いじゃないですか。アスロック「明石、それどこで知った?」え?あ、えっと・・・、そのぉ・・・。私は噂で聞いただけで「そんなに詳しく?噂で?」ごめんなさい!!!じ、実は・・・、
艦内見学の時に船員食堂で「ジ〇ング」を見ちゃったんです!!!」
「誰と?」
「米倉1尉と・・・、潜水艦ガードフィッシュにアスロックを撃つシーンを見ました。」
「本人見てんじゃねーかよ!!!何で自分が狂ってるシーンを見てるんだよ!!!ハア、ハア、ハア、フー。んじゃあ、明石、廃棄は無しね。」
「えー!そんなぁ!!!」
工廠に明石の叫び声が響いた。
ー同刻ー
ーミッドウェー沖ー
「梅津艦長、角松2佐、森2尉は一命を取り留めました。」
「そうか・・・。良かった・・・。」
自衛官の報告に梅津艦長と角松2佐はホッとした。
「しかし、また磁気嵐を通る事になるとは・・・。」
「また違う時期に来た可能性が高いですよ。」
梅津艦長と角松2佐が話をしている。
「うーむ、そうだな・・・。一応、時計を確認しておけ。」
「はっ!」
「艦長、現在時刻が分かりました。現在は1979年6月8日です。」
「海上自衛隊の設立は1954年7月1日。もし、海上自衛隊が存在しているなら横須賀に入港出来る。角松2佐、尾栗3佐、横須賀に向かおう。」
「はっ!」
「了解しました!!!取り舵20度!!!」
「とーりかーじ!!!」
1979年6月8日 ミッドウェー沖に突如現れたのは艦首に〝182〟と書かれた青葉(明人)達の世界には存在しない1隻の艦だった。
みらいを出さないと言ったな?だがそれは嘘だ。