卯月欲しいです。
青葉(明人)達は本館の玄関の前の植え込みに隠れていた。
「本館玄関前の兵士は計4人・・・。倒しても残りの兵士は18人・・・。」
青葉(明人)は呟いた。
「どうします?突入しますか?」
「まだいいでしょう・・・。安藤小隊長、ここ以外に出入口はありますか?」
「ありますけど、そちらは出入口が狭い上に守りの兵士は6人だと思いました。」
「・・・、正面突破にしましょう。その前に、吹雪、SH-60Kを偵察に出してくれ。」
「分かりました。」
吹雪の艤装のヘリ格納庫のシャッターが開くとミニサイズのSH-60Kが飛んでいった。
本館屋上には町田少佐と何かあった時の為の護衛の兵士、5人と共にいた。
「何だ?まだ安藤小隊長や河和伍長からの通信は無いのか!!!」
「はい。未だありません。」
「クソッ、役立たずめ・・・。艤装の無い艦娘を捕まえることも出来ないのか!!!この事が大本営に知られてはいけないんだ!!!」
町田少佐は怒りと恐怖が募ってきた。
「屋上には町田少佐と兵士5人がいます。」
「そうなると本館内の兵士は7人か・・・。こちら側は9人・・・。」
青葉(明人)は吹雪の報告を聞いてから呟いた。
「青葉さん、突入しましょう。」
「ねえ、何で漣も参加してる事になってるの?」
「大丈夫。漣の12.7cm連装砲の弾はゴム弾になってるから。」
「話噛み合ってない!!!」
「よし、突入!!!」
「無視!?もういいや、突入!!!」
青葉(明人)達護衛艦娘5人と漣、3人の兵士達が本館に突入した。
「な、捕まえたんじゃないのkグワァ!!!」
「安藤小隊長、裏切ったnギャアアアアアアア!!!」
本館玄関の兵士達はCIWS等のゴム弾で一瞬で無力化された。
「よし!玄関前の兵士拘束!!!展開的に早いけど大丈夫!!!」
「今のメタ発言何!!!」
「直ぐに屋上に行くぞ!!!」
「また無視!?」
青葉(明人)達は本館内に突入するとCIWSや12.7cm連装砲等で兵士達を倒しながら進んでいった。
本館屋上にいる町田少佐の元に1人の兵士が走ってきた。
「町田少佐!!!奴ら、あの対象の艦娘達が安藤小隊長と共に本館に突入しました!!!」
「何!?安藤小隊長が裏切ったのか!?」
「町田少佐、ここは危険です。早く逃げてください!!!」
コンクリート造りの本館の屋上にはヘリコプターが降りてきた。
「町田少佐、早く!!!」
「分かった。今すぐn」ダダダダダダダ!!!ドォォォォン!!!
町田少佐がヘリコプターに乗ろうとした時、機銃の音と共にヘリコプターが爆発した。
「な、何だ!?」
バァン!!!と階段と外を繋いでいるドアが開いた。
「そこまでだ。町田少佐。」
町田少佐がドアを見ると艦娘達はCIWSを構えて?いて、兵士達は銃を構えていた。
「艦娘が・・・、鋼材から出来た化物が!!!」
「町田少佐。その言葉を撤回しろ。」
天津風(六田)が答えた瞬間町田少佐が言い返した。
「何だ?艦娘、兵器の分際で上官に口答えする気か!」
「町田少佐、私達も、この世界にいる艦娘も病気になりますよ。人間と同じ病気に。成長もする。妊娠もできる。怪我もする。血も出る。・・・・・・、そして、人間と同じ寿命がある。心もあり、悲しんだり怒ったり、笑ったりする感情がある。この要素で、どうやって鋼材から出来た化物や兵器と認識するんですか?人間と変わらないじゃないですか!!!」
「知ってるか?上官に逆らu「町田少佐。」!?誰だ!!!」
町田少佐が後ろを見ると、屋上にSH-60Kがホバリングしていて、SH-60Kの中から松本元帥が降りてきた。
「ま、松本元帥・・・、何故ここに・・・。」
「青葉、いや、片桐くんに盗聴機を司令室につけてもらったんだよ。あと、君、「上官に口答えする気か!?」とか言っていたが、そこにいる天津風の階級は少将。君の方が上官に口答えしているではないか。」
「しかし、艦娘に階級なんt「だから人間だって言ってるだろう?それに規則では〝艦娘は誕生した日から人間と同様に扱う。〟というのがあったろう?まあ、彼女らは正真正銘の人間だけどな。」そ、それは・・・。」
「町田少佐。出頭命令が出ている。そこにいる3人の兵士を除いた27人の兵士を連れていく。」
「松本元帥、どうやってですか?SH-60Kの収容人数は12人ですよ?」
青葉(明人)が聞いた。
「明人少・・・、3佐。もうそろそろ「あおば」が戻ってくる。それに乗せる。なお、演習は中止だ。日が昇ったら皆に挨拶をする。それから出発する。」
「分かりましt「明人さん、漣も連れてって!!!」え?松本元帥、大丈夫ですか?」
「大丈夫だ。問題ない。」
松本元帥はファイルから転属届けを出した。書類の移動艦娘名にはしっかりと〝呉鎮守府所属駆逐艦漣〟と書いてあった。
「なんで持っているんですか!?しかも、何でもう漣の名前が書いてあるんですか!?」
「念のためにね。」
「念の為って・・・。」
「町田少佐。まだこの鎮守府の提督はお前だ。この書類に判子を押せ。」
「え?」
「いいから。」
「あっはい。分かりました。」
町田少佐は屋上で書類に判子を押した。
「よし、これで漣は特別第4艦隊所属になった。君達と一緒に行動を共にしてもらう。大丈夫か?明人3佐」。
「え?私は大丈夫ですけど・・・。皆はどうo「「「いーよ!!!」」」はっや!!!即答かよ!!!」
「皆さん、よろしくお願いします!!!」
こうして呉鎮守府所属駆逐艦漣は青葉(明人)達と一緒に行動する仲間になった。
柳1曹「Aobaさん・・・、あの・・・、俺の出番は・・・。」
Aoba「はい。出す出す詐欺ですね。すみません。」
青葉(明人)「あんた柳1曹出すって言って何話目?」
Aoba「今回で5話目ですぅ!」
青葉(明人)「CIWS、AAWオート。」
Aoba「え?ちょっとやめてくだsギャアアアアアアア」